おふろ好きユーザーが選んだ全国No.1サウナを発表!
ニフティ温泉ニュース
人気エリア
東京
関東
神奈川
埼玉
北海道
大分
関西(近畿)
千葉
大阪
愛知
作成日:2023年08月21日

色付き温泉(にごり湯)20選!色別にきれいな極上湯をご紹介【全国版】 全国

日本には27,000ヶ所以上の天然温泉が湧出し、お湯の個性も様々。中にはにごり湯と呼ばれる色付き温泉もあり、多様な色合いの温泉が楽しめます。

今回は色がきれいな「色付き温泉(にごり湯)」にスポットを当て、日本全国各地の美しき極上湯を色別にご紹介。全て日帰り入浴可能な施設からセレクトしました。

また、各色のにごり湯のメカニズムや分布の傾向も簡単にご説明いたします!

白濁の温泉

乳白色に濁った温泉は、最も温泉らしい泉質の一つ。幾つか要因はありますが、最も多い事例として、硫化水素ガスを含む硫黄泉が挙げられます。
 
温泉に含まれる硫化水素ガスが空気に触れることで酸化し、硫黄コロイドという微粒子が生成されることで白く見えます。基本的に火山性の温泉である場合が多く、北海道・東北・関東・信州地方の山間部や九州地方の一部などに分布しています。

乳頭温泉郷 鶴の湯温泉(秋田県仙北市)

東日本屈指の人気温泉地である乳頭温泉郷。中でも「鶴の湯温泉」は、人気№1の秘湯の宿です。秘湯ブームの先駆け的存在の温泉であり、季節を問わず多くの観光客が訪れます。
 
多数の浴室がありますが、一番人気が混浴露天風呂(上写真)。綺麗に白濁した硫黄泉ですが、羽毛布団に包まれたかの様な重厚かつまろやかな肌触りも魅力的。湯船の底から温泉が自然湧出する足元湧出温泉でもあり、極上の湯浴みを楽しめます。
 
住所:秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林50
電話番号:0187-46-2139
日帰り入浴時間:10時~15時30分(最終受付15時)
アクセス:
【車】東北自動車道 盛岡ICから車で約1時間20分
【バス】JR田沢湖駅から羽後交通バス 乳頭線に乗車(乗車時間約35分)。鶴の湯温泉入口バス停下車後、徒歩40分。
※宿泊客は送迎可能。
 
「乳頭温泉 鶴の湯温泉」の施設情報

鳴子温泉 東多賀の湯(宮城県大崎市)

鳴子温泉郷は、温泉通から“東の横綱”とも呼ばれる日本屈指の名湯の一つ。多種多様な泉質が楽しめますが、「東多賀の湯」では見事に乳白色した硫黄泉を楽しめます。
 
 湯船は男女各1つずつあるだけですが、加水も加温も無い源泉100%かけ流し。宿泊料金もリーズナブルで、湯治目的や泉質にこだわる温泉ファンにおすすめです。
 
住所:宮城県大崎市鳴子温泉字新屋敷160
電話番号:0229-83-3133
日帰り入浴時間:10時~15時
アクセス:
【車】東北自動車道 古川ICから車で約35分
【バス】JR鳴子温泉駅から徒歩約10分
 
「東多賀の湯」の施設情報

白骨温泉 煤香庵(長野県松本市)

 白骨温泉は、中日本屈指の人気温泉地のひとつ。「煤香庵」(読み方:ばいこうあん)は、温泉地中心部にある食事処兼日帰り入浴施設です。
 
 泉質は硫化水素ガスを含む硫黄泉で、重炭酸カルシウムも同時に含有。しかも鉄分を含まないため、真っ白な析出物が湯船の廻りに付着。硫黄+カルシウム効果で、濃厚な乳白色のにごり湯を楽しめます。
 
住所:〒390-1515 長野県松本市安曇白骨温泉4200-1
電話番号:0263-93-2917
日帰り入浴時間:10時~19時(最終受付18時30分。季節により変動有り)
アクセス:
【車】長野自動車道 松本ICから車で約1時間
【バス】JR松本駅から松本電鉄上高地線に乗車(乗車時間約30分)。新島々駅下車後、白骨温泉行バスに乗車(乗車時間約60~70分)。白骨温泉バス停下車
 
「煤香庵」の施設情報

霧島新湯温泉 霧島新燃荘(鹿児島県霧島市)

 南九州を代表する温泉地である霧島温泉郷。霧島新湯温泉「霧島新燃荘」(読み方:きりしましんもえそう)は、温泉郷最奥にある一軒宿です。
 
泉質は、硫黄成分以外をほとんど含まないピュアな硫化水素型硫黄泉。見事な乳白色と硫化水素の香りは、“ザ・硫黄泉”とでも言いたくなるほど。硫黄好きな方にはたまらない温泉と言えるでしょう。
 
住所:鹿児島県霧島市牧園町高千穂3968
電話番号:0995-78-2255
日帰り入浴時間:8時~18時
アクセス:
【車】九州自動車道 えびのICから車で約40分
【バス】JR霧島神宮駅より林田温泉乗換、霧島温泉行きバスで40分。新湯入口バス停下車後、徒歩約10分
 
「霧島新燃荘」の施設情報

緑色の温泉

緑色の温泉は様々な要因がありますが、一例として「硫黄泉」「アルミニウムや鉄分を含む温泉」「モール泉」などが挙げられます。 ここでは、適度に透明感があり最も美しいと言われる「緑色の硫黄泉」についてご紹介します。
 
緑色の硫黄泉のメカニズムは、十分に解明できていないのが現状。傾向としては中性からアルカリ性に属し、硫化水素イオンが多量に含まれると、緑色の硫黄泉になることが多いです。分布としては、主に東日本に点在する泉質です。
 

国見温泉 石塚旅館(岩手県雫石町)

 国見温泉は、温泉通から“日本一の緑の硫黄泉”とまで言われる名湯です。「石塚旅館」は、この地を代表する秘湯の宿。山深き地にあるので、営業は春~秋の半年間限定です。
 
 まるで入浴剤を入れたかの様な鮮烈な緑色ですが、れっきとした天然温泉。また、湯口の下部付近には硫黄由来の湯の花が沈殿しており、かき回すと緑白濁湯に変貌します。温泉ファンなら一度は体験したい極上湯と言えるでしょう。
 
住所:岩手県岩手郡雫石町橋場国見温泉
電話番号:090-3362-9139(現地) / TEL:019-692-3355(転送電話)
日帰り入浴時間:10時~16時(15時最終受付)。※営業期間は5月中旬~11月初旬まで
アクセス:
【車】東北自動車道 盛岡ICから車で約60分
【電車】JR田沢湖駅からタクシーで約25分
 
「国見温泉石塚旅館」の施設情報

熊の湯温泉 熊の湯ホテル(長野県山ノ内町)

 
熊の湯温泉の一軒宿である「熊の湯ホテル」は、スキーリゾートで知られる観光地。しかし温泉通からは、“国見温泉に匹敵する緑の硫黄泉”とまで言われる存在です。
 
 “翡翠色(ひすいいろ)”と称される鮮烈なグリーンの湯色が最大の特徴。また濃厚な湯の香も負けず劣らず特徴的で、こちらも温泉ファン憧れの名湯と言えるでしょう。
 
住所:長野県下高井郡山ノ内町平隠7148
電話番号:0269-34-2311
日帰り入浴時間:12時30分~15時30分最終受付(土日祝日は15時最終受付)
アクセス:
【車】上信越自動車道 信州中野ICから車で約40分
【電車】長野電鉄湯田中駅から長電バス志賀高原急行バス乗車(直行バスで乗車時間約
40分)。熊の湯バス停で下車。
 
「熊の湯ホテル」の施設情報

青い温泉

 天然温泉の中には、大変珍しいですが青く輝く温泉もあります。そのメカニズムを簡単に言うと、温泉に含まれるシリカコロイドという粒子が光を散乱させて青く見えます。分布としては九州地方の地熱地帯に極一部存在し、東日本ではほとんど見られない泉質です。

※青湯は、湧出時は無色透明。時間をかけて徐々に青くなります。
※中には青白く見える硫黄泉もありますが、ここでは除外します。
 

由布院温泉 ゆふいん 束ノ間(大分県由布市)

 日本第2位の温泉湧出量を誇る由布院温泉。温泉街中心部から山手に上った地熱地帯に、青湯が湧出するエリアが集中しています。「ゆふいん 束ノ間」は、そのうちの一軒です。
 
 青湯は施設によって色の個性が微妙に異なりますが、「ゆふいん 束ノ間」の場合は、スカイブルーとでもいった爽やかな水色になる場合が多いです。とりわけ由布岳を臨む大露天風呂では、開放的な湯浴みを楽しめます。
 
住所:大分県由布市湯布院町川上444-3
電話番号:0977-85-3105
日帰り入浴時間:9時30分~18時30分(最終受付18時)
アクセス:
【車】大分自動車道 湯布院ICから車で約10分
【電車】JR由布院駅から徒歩約25分(往路はひたすら上り坂です)
 
「ゆふいん 束ノ間」の施設情報

別府温泉郷 別府 おぐら(大分県別府市)

 日本一の温泉湧出量を誇る別府温泉にも、いくつか青湯は存在します。温泉郷の高台に位置する「別府 おぐら」は、ラグジュアリー宿ですが日帰り入浴も可能。青湯を楽しめることで温泉ファンに知られています。
 
 温泉は、貸切風呂もしくは離れ客室に設置(大浴場は有りません)。中でも「照湯」と呼ばれる貸切風呂(上写真)で青湯を楽しめます。湯の状態にもよりますが、タイミング良ければ神秘的なコバルトブルーの極上湯を体験できます。

住所:大分県別府市小倉1-3
電話番号:0977-21-6123
日帰り入浴時間(貸切風呂):10時30分~21時(15~18時は宿泊者優先)
アクセス:
【車】大分自動車道 別府ICから車で約4分
【電車】JR別府駅西口を出てタクシーで約20分
 
「別府 おぐら」の施設情報

岳の湯温泉 豊礼の宿(熊本県小国町)

青湯は、熊本県北部の涌蓋(わいた)山の裾野でも一部湧出します。岳の湯温泉「豊礼の宿」もその一つ。この一帯は高温の温泉があちこちから湧出し、温泉蒸気で蒸しあげた地獄料理でも有名です。
 
 豊礼の宿(豊礼の湯)では男女別の露天大浴場と家族風呂があります。家族風呂は利用毎に完全入替制であるため、青色に変化するまでの時間が少なく、筆者の経験上では露天大浴場(上写真)の方が青湯に出会える確率が高いです。
 
住所:熊本県阿蘇郡小国町西里2917
電話番号:0967-46-5525
日帰り入浴時間:
【露天風呂】8時~19時
【家族風呂】家族風呂によって異なる
アクセス:
【車】大分自動車道 九重ICから車で約30分
【バス】福岡「西鉄天神高速バスターミナル」から九州産交バス[黒川温泉行]に乗車し「ゆうステーション」にて下車(乗車時間約2時間50分)。バス停からタクシーで約20分。
 
「豊礼の宿」の施設情報

赤~オレンジの温泉

 温泉の中には、赤やオレンジに濁るお湯も存在します。その理由は鉄分の酸化のため。要は鉄が錆びることと同じ理屈です。この様な泉質は全国各地でみられますが、鮮やかに色付く例は意外と数少ないです。
 

十勝岳温泉 湯元凌雲閣(北海道上富良野町)

 十勝岳温泉「湯元凌雲閣」は標高1,280m、北海道では最高所の温泉宿です。山深き温泉ですが通年営業し、一年の約半分は雪見風呂を楽しめる絶景温泉としても知られています。
 
 源泉は2本あり、いずれも含鉄の硫酸塩泉です。メインの源泉は鮮烈な赤褐色に濁り、絶景と共に楽しめます。また石膏泉の特徴も併せ持ち、浴後はサラサラお肌へと導いてくれる美肌の湯でもあります。
 
住所:北海道空知郡上富良野町十勝岳温泉
電話番号:0167-39-4111
日帰り入浴時間:8時~19時(18時30分最終受付。不定休)
アクセス:
【車】旭川空港より車で約60分
【バス】JR上富良野駅から上富良野町営バス(十勝岳線)に乗車。終点十勝岳温泉下車。(乗車時間約40分)
 
「十勝岳温泉 湯元凌雲閣」の施設情報

有馬温泉 竹取亭別亭 康貴(兵庫県神戸市)

 有馬温泉は、「日本三名泉」などと称される西日本屈指の古湯。また比類なき鉄分と食塩の含有量でも知られ、温泉ファンならずとも一度は体験したい温泉地でしょう。
 
 長い歴史と伝統を誇るせいか比較的敷居の高い温泉地ですが、「竹取亭別亭 康貴(こうき)」は赤色の「金泉」と透明の「銀泉」の両方を気軽に楽しめる施設です。中でも金泉は鉄分含有量が多いため、タオルや下着まで赤く染まる濃厚湯。入浴の際は服装まで気を使った方が良いでしょう。
 
住所:兵庫県神戸市北区有馬町1401
電話番号:078-903-0221
日帰り入浴時間:9時30分~16時(休前日は15時まで)
アクセス:
【車】中国自動車道 西宮北ICから車で約15分
【電車】神戸電鉄有馬線 有馬温泉駅から徒歩約7分
 
「竹取亭別亭 康貴」の施設情報

芸舞温泉 湯守 金獅子(旧 馬子草温泉きづな)(大分県九重町)

 「芸舞温泉(Gamer-Onsen)湯守 金獅子」は、2020年にリニューアルオープンした温泉施設。コワーキングスペースを併設し、ワーケーションにもピッタリの今風な施設です。

浴室はリニューアルにより貸切風呂に変わりました。鉄分によって黄金色に輝く温泉は源泉かけ流し。天気の良い日は、露天風呂からくじゅう連山が臨める点にも注目です。
 
住所:大分県)九重町田野1666-124
電話番号:070-4740-5656
日帰り入浴時間:9時~21時
アクセス:
【車】大分自動車道 九重ICから車で約25分
 
「芸舞温泉 湯守 金獅子」の施設情報

黒~琥珀色の温泉(モール泉タイプ)

 温泉の中には、「モール泉」と呼ばれる植物起源の有機質を含んだ温泉もあります。黒・琥珀色・薄い緑色など様々ですが、源泉が湧出した時点で色が付いている点が特徴です。
(モール泉の色は、コーヒー・紅茶・緑茶などの天然素材飲料をイメージすると分かり易いかもしれません。)
 
かつてはドイツと北海道の十勝川温泉にしかない泉質と言われていましが、現在では日本各地に点在する泉質であることが、その後の研究で分かっています。
 

西春別温泉 ペンションクローバーハウス(北海道別海町)

先に紹介した十勝川温泉をはじめ、北海道の道東地方は日本屈指のモール泉のメッカ。「ペンションクローバーハウス」は決して有名ではありませんが、日本のモール泉の中でも屈指の泉質のひとつでしょう。
 
 温泉は源泉100%かけ流しで使用。典型的なモール系黒湯ですが硫黄や食塩成分も含み、ガツンと温まる濃厚湯。泉質重視の温泉ファンにおすすめです。
 
住所:北海道野付郡別海町西春別95
電話番号:0153-77-1170
日帰り入浴時間:11時~21時
アクセス:
【車】JR釧路駅から車で約90分。根室中標津空港から車で約40分
 
「ペンションクローバーハウス」の施設情報

蒲田温泉(東京都大田区)

首都圏の東京湾沿岸に点在する通称“黒湯”も、モール泉の一種。濃いものでは透明度が5㎝以下であり、ほぼコーヒー級の真っ黒なモール泉が堪能できます。
 
蒲田温泉は、東京の黒湯を代表する温泉銭湯のひとつ。加温循環されていますが、真っ黒の黒湯が浴槽に満たされています。首都圏でお手軽に黒湯を楽しみたい方におすすめです。
 
住所:東京都大田区蒲田本町2-23-2
電話番号:03-3732-1126
日帰り入浴時間:10時~深夜24時30分
アクセス:
【電車】京急本線 京急蒲田駅から徒歩約10分
 
「蒲田温泉」の施設情報

金城温泉元湯(石川県金沢市)

 モール泉は、石川県の県庁所在地である金沢市付近にも数多く点在。気軽に利用できる日帰り温泉施設が多い点も見逃せません。
 
 「金城温泉元湯」は、金沢を代表するモール泉の一つ。透明感のある琥珀色の湯が美しく、ツルツルした柔らかな肌触りにも癒されます。市街地にありながらも、銭湯感覚でお手軽に良質の温泉を楽しめる点が魅力でしょう。
 
住所:石川県金沢市赤土町ト100-2
電話番号:076-268-2601
日帰り入浴時間:
【公衆浴場】6時~23時(日曜日は5時開店)
【家族風呂】12時~深夜0時(最終受付23時)
アクセス:
【車】北陸自動車道 金沢西ICから車で約10分
【バス】JR金沢駅西口から北鉄バス「済生会病院行き、もしくは済生会病院経由下安原行き(52番)」で20分。「総合スポーツセンター前」もしくは「済生会病院」下車、徒歩5分
 
「金城温泉元湯」の施設情報

黒~灰色の温泉(硫黄泉タイプ)

非常に稀な例ですが、黒や灰色に濁った硫黄泉もあります。そのメカニズムは、温泉水中の硫化水素が鉄と化合して黒色の硫化鉄を析出。その湯の花や沈殿物が黒のにごりを生じさせると言われています。

塩原元湯温泉 大出館(栃木県那須塩原市)

温泉ファンの間で恐らく最も知られる黒い硫黄泉が、塩原元湯温泉「大出館」の通称“墨湯”(下写真の右側浴槽)でしょう。

その名の通り、硯(すずり)で磨られた墨のごとく灰~黒に濁るお湯はインパクト大! 濃厚な硫化水素の香りも個性的で、温泉ファンなら一度は体験してみたい名湯の一つと言えるでしょう。

住所:栃木県那須塩原市湯本塩原102
電話番号:0287-32-2438 (または TEL 0287-32-2603)
日帰り入浴時間:10時~14時
アクセス:
【車】東北自動車道 西那須野塩原ICから車で約30分
【バス】東北新幹線 那須塩原駅からJRバスに乗車後約70分、塩原温泉バスターミナル下車。ゆーバス 塩原・上三依線 上三依塩原温泉口駅行に乗り換え後、約8分。元湯温泉口下車。

「大出館」の施設情報

吹上温泉 みどり荘(鹿児島県日置市)

 
吹上温泉は、かつて西郷隆盛も愛したと言われる名湯。「みどり荘」は、この地を代表する風情豊かな老舗和風旅館です。
 
全ての浴槽が源泉100%かけ流しの温泉ですが、黒湯を楽しめるのが内湯と貸切風呂。お湯そのものは透明なのですが、硫黄と鉄分の化合により黒い湯の花を生成。その湯の花で黒っぽく見えます。
 
住所:鹿児島県日置市吹上町湯之浦910
電話番号:099-296-2020
日帰り入浴時間:10時~15時
アクセス:
【車】指宿スカイライン 谷山ICから車で約20分
【電車】JR鹿児島中央駅からタクシーで約60分

「みどり荘」の施設情報

番外編:色が変化する温泉

 
自然条件や源泉の酸化の具合などで色が変化する温泉もあります。
 

鳴子温泉 鳴子ホテル(宮城県大崎市)

鳴子ホテルは、鳴子温泉のほぼ中心部にある湯宿。巨大なリゾート型ホテルですが、泉質の良さにも定評があります。
 
 無色透明~緑~白濁へと変化する硫黄泉で、筆者は出会ったことありませんが稀に青になることもあるとのこと。沢山湯船があるので浴槽ごとに微妙な色の違いを楽しめ、日帰り入浴でも泉質の良さを感じ取れる点が魅力です。
 
住所:宮城県大崎市鳴子温泉字湯元36
電話番号:0229-83-2001
日帰り入浴時間:11時~15時(変動有り。要電話問い合わせ)
アクセス:
【車】東北自動車道 古川ICから車で約35分
【バス】JR鳴子温泉駅から徒歩約5分
 
「鳴子ホテル」の施設情報

湯の峰温泉 つぼ湯(和歌山県田辺市)

湯の峰温泉は、紀伊半島の山間部に位置する関西屈指の古湯。「つぼ湯」は世界遺産にも登録された足元湧出温泉の名湯です。
 
つぼ湯は、白濁・灰色・青色など日によっては1日7回色が変わると言われる硫黄泉。30分交代制の貸切風呂で、多い時は数時間待つことも。特に休前日・休日は時間にゆとりを持って訪問した方が良いでしょう。
 
住所: 和歌山県田辺市本宮町湯峰110
電話番号: 0735-42-0074
日帰り入浴時間:6時~21時
アクセス:
【車】紀勢自動車道 上富田ICより約1時間 ※温泉街入口(下流側)に無料駐車場有り
【バス】(大阪方面から)JR紀伊田辺駅から龍神バスに乗車(乗車時間約110分)。湯の峰温泉バス停下車後、徒歩約1分
【バス】(名古屋方面から)JR新宮駅から奈良交通もしくは熊野交通バスに乗車(乗車時間約70分)。湯の峰温泉バス停下車後、徒歩約1分
 
「つぼ湯」の施設情報

黒川温泉 黒川荘(熊本県南小国町)

西日本屈指の人気温泉地である黒川温泉。「黒川荘」は、温泉街から西側に外れた閑静な場所にある湯宿です。ラグジュアリーな雰囲気が漂いますが、立ち寄り湯も快く受け入れています。
 
湯の色は鉄分の影響によりうっすらと緑色に濁ることが多いですが、時には深青透明に変化することもある摩訶不思議な湯。森林浴を楽しみながら上質湯をゆったりと楽しめます。
 
住所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6755-1
電話番号:0967-44-0211
日帰り入浴時間:10時30分~21時
アクセス:
【車】大分自動車道 日田ICから車で約60分
【バス】JR博多駅から黒川温泉行き高速バスに乗車(乗車時間約2時間45分)。黒川温泉下車後、徒歩約12分
 
「黒川荘」の施設情報

色がきれいな温泉(にごり湯)のまとめ

以上、私が過去入浴した中から、色がきれいな温泉(にごり湯)を全国各地から20ヶ所厳選してご紹介させて頂きました。
 
ここで注意したいのが、温泉の色は常に一定していないという点。今までご紹介した温泉も、時には無色透明の場合もあります。これは、温泉がまるで生き物のように生きていることの証であり、人工の入浴剤では決して味わえない醍醐味でもあります。

日本は世界一と言われる温泉大国。これだけ多種多様な泉質の温泉を楽しめるのは、世界中探しても恐らく日本だけでしょう。今回は色に特化しましたが、ぜひ五感(視・聴・嗅・味・触の5つの感覚)フル回転で天然温泉の美しさを堪能されて下さい。
関連タグ
この記事を読んだ方におすすめの関連記事

この記事を書いたライターの記事

この記事を書いたライター
権丈 俊宏
権丈 俊宏

良質の温泉を求め、全国を旅すること20数年。特技は、自らの五感を駆使したオリジナルの泉質分析。“温泉は数より質”がポリシー。一級建築士。

温泉マイスター,サウナ・スパ健康アドバイザー,一級建築士,ソニー・イメージング・プロ・サポート会員

編集部おすすめの温泉・スパコラム
最新の温泉・スパコラム
エリア一覧
人気のタグ
TOPへもどる