最終更新日:2023年08月21日
混浴温泉10選!おすすめタイプ別に極上湯を厳選【全国版】 全国
皆さん、混浴と言えばどのようなイメージを持っていますか? 男女が共に入浴可能ため抵抗ある方もいるでしょうが、昔からの名湯は混浴が多いことも事実。
言い方を変えると、名湯や泉質の優れた温泉を探すなら、実は混浴からセレクトすると高い確率で出会えることが多いのです。
そこで筆者が過去入浴した中から、北海道~九州まで日本全国の混浴温泉をタイプ別(入門編・露天編・内湯編)で合計10ヶ所セレクト。源泉かけ流しや泉質、そして浴室風情にもこだわり、全て日帰り入浴可能な極上湯を厳選しました。
また、混浴利用の注意点も併せてご紹介します。
言い方を変えると、名湯や泉質の優れた温泉を探すなら、実は混浴からセレクトすると高い確率で出会えることが多いのです。
そこで筆者が過去入浴した中から、北海道~九州まで日本全国の混浴温泉をタイプ別(入門編・露天編・内湯編)で合計10ヶ所セレクト。源泉かけ流しや泉質、そして浴室風情にもこだわり、全て日帰り入浴可能な極上湯を厳選しました。
また、混浴利用の注意点も併せてご紹介します。
初心者でも入りやすい(入門編) おすすめ混浴温泉4選
白骨温泉 かつらの湯 丸永旅館(長野県松本市)
白骨温泉は信州地方屈指の人気温泉地のひとつ。「かつらの湯 丸永旅館」は、温泉地中心部から更に山手に上ったところにある小宿です。
泉質名は、「含硫黄-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉」。ガス状の硫黄成分を含むために白濁し、浴槽の縁に析出物と呼ばれる温泉成分の塊が付着。いかにも温泉らしい温泉です。
「かつらの湯 丸永旅館」では、露天風呂が混浴になっています。男女別の内湯から行くため比較的入りやすい上、露天風呂の途中までは塀があり、初心者でも抵抗感少ない混浴風呂でしょう。
住所:長野県松本市安曇白骨温泉4185-2
電話番号:0263-93-2119
日帰り入浴時間:11時~14時(要問合せ)
アクセス:
【車】長野自動車道 松本ICから車で約1時間
【バス】JR松本駅から松本電鉄上高地線に乗車(乗車時間約30分)。新島々駅下車後、白骨温泉行バスに乗車(乗車時間約70分)。泡の湯前バス停下車
蓮台寺温泉 千人風呂 金谷旅館(静岡県下田市)
蓮台寺温泉は伊豆半島南部、蓮台寺川に沿って開かれた温泉郷。中でも「金谷旅館」は、約150年続く老舗の湯宿です。泉質は、弱アルカリ性の単純温泉。無色透明無味無臭ですが、サッパリとした浴感が汗を流すのにピッタリで、不思議と心地良さを感じる湯です。
金谷旅館の名物が、大正4年に建てられた混浴の「千人風呂」。奥行き20m×幅5m×最大深さは1m。湯船はもちろん壁・天井まで木で作られ、まるで小さな木造の体育館の様です。
脱衣所は男女分かれており、バスタオル着用も可。初心者向けの混浴温泉の一つでしょう。木の温もりたっぷりの天井を見上げながら、ゆったりとした気分で名浴場を堪能できます。
住所:静岡県下田市河内114-2
電話番号:0558-22-0325
日帰り入浴時間:9時~22時(受付21時まで)
アクセス:
【車】新東名自動車道 長泉沼津ICから車で約110分
【電車】伊豆急蓮台寺駅から徒歩4分
地獄温泉 青風荘.(熊本県南阿蘇村)
地獄温泉は、南阿蘇を代表する老舗の一軒宿。熊本地震と豪雨災害で長期休業していましたが、2019年4月に営業を再開しました。泉質名は、単純酸性硫黄温泉など。灰白濁した濃厚なお湯で、特有の硫化水素の香りが温泉情緒を高めてくれます。
混浴である「すずめの湯」は湯船の底から源泉が湧きだす足元湧出温泉ですが、リニューアルを期に入浴システムが変更。水着着用が義務付けられました。
老若男女の隔てなく安心して混浴を楽しめる点が、最大の魅力でしょう。
住所:熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽2327
電話番号:0967-67-0005
日帰り入浴時間: 10時~17時(15時最終受付)
アクセス:
【車】九州自動車道 熊本ICから車で約45分
硫黄谷温泉 霧島ホテル(鹿児島県霧島市)
霧島温泉郷は、南九州を代表する名温泉地のひとつ。硫黄谷温泉の一軒宿である「霧島ホテル」は、霧島温泉郷の中でも屈指の規模を誇る巨大リゾートホテルです。
中でも名物が、混浴の「硫黄谷庭園大浴場」。奥行き約25mの大空間で、白濁した硫黄泉をはじめ複数の源泉を惜しげもなく投入。
湯量は何と!毎分約10トン。桁外れの湯量が源泉かけ流しを可能にしており、まるで草津温泉の湯畑にそのまま浸かるかのような豪快な湯浴みを楽しめます。
庭園大浴場の一部は男女別の専用エリアも造られ、比較的入りやすい部類の混浴風呂でしょう。また、宿泊の場合は夜間に女性専用時間帯を設定。どうしても抵抗のある女性はそちらを利用しましょう。
住所:鹿児0995-78-2121島県霧島市牧園町高千穂3948
電話番号:0995-78-2121
日帰り入浴時間: 11時~18時(受付終了17時。状況により早めに終了する場合が有り)
アクセス:
【車】鹿児島空港から車で約30分
【バス】JR霧島神宮駅から鹿児島交通バスに乗車(乗車時間約35分)。硫黄谷バス停下車
露天風呂タイプのおすすめ混浴温泉3選
オーロラファームビレッジ(北海道標茶町)
「オーロラファームビレッジ」は、北海道東部の山間にひっそりと佇む秘境。約30万坪の敷地には、四季折々の大自然や北海道ならではの広大な景色が楽しめます。
泉質名は「アルカリ性単純温泉」ですが、いわゆるモール泉と呼ばれる琥珀色の湯。ツルツルとした柔らかな肌触り、そしてヒノキの様な木材臭と硫黄が混ざった独特の湯の香が特徴です。
男女別浴場や犬専用の温泉もありますが、中でも注目が混浴露天風呂。自家源泉のモール泉が滔々とかけ流され、北海道ならではの大自然を眼前に臨みながら極上湯を楽しめます。
住所:北海道川上郡標茶町字栄219-1
電話番号:015-488-4588
日帰り入浴時間:10時~20時(毎週火曜日定休)
アクセス:
【車】釧路外環状道路 釧路東ICから車で約1時間
夏油温泉 元湯夏油(岩手県北上市)
夏油(読み方:げとう)温泉は、一年の約半分は雪のために閉ざされる山深き温泉地。「元湯夏油」は、その中核をなす秘湯の宿です。
複数の自家源泉を所有し、泉質名は主に「ナトリウム・カルシウム-塩化物泉」。食塩が主体の温まりの湯ですが、ほのかに硫黄の香りが漂い、温泉気分が高まります。
元湯夏油の名物が混浴露天風呂めぐり。夏油川沿いに混浴露天風呂が4ヶ所、女性専用内風呂が1ヶ所有り、開放的かつダイナミックな湯浴みを楽しめます。
また、どうしても混浴が気になる女性は女性専用時間帯も一部設けられているので、公式サイトなどで確認すると良いでしょう。
住所:岩手県北上市和賀町岩崎新田1-22
電話番号:090-5834-5151
日帰り入浴時間:10時~15時(受付14時まで)
※例年5月上旬から11月中旬までの営業です。
アクセス:
【車】秋田自動車道 北上西ICから車で約35分
【電車】JR北上駅からタクシーまたは送迎車(宿泊者のみ)で約50分
水上温泉 天狗の湯 きむら苑(群馬県みなかみ町)
「天狗の湯 きむら苑」は、水上温泉の中心部から少し離れた高台の一軒宿。周囲は閑静な落ち着いた環境で、関東周辺では穴場の温泉と言っても過言ではありません。
ココの名物は、約100㎡ある混浴大露天風呂。森の露天風呂といった印象で、ややぬるめの湯加減も相まって、お手軽に森林浴気分を楽しめます。
また、泉質の良さも見逃せません。泉質名は「カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉」。甘い硫黄の香り漂うお湯で、湯口付近では源泉に含まれる細かい気泡が湯の中に浮遊。シルクの様な滑らかな肌触りにも癒されます。
住所: 群馬県利根郡みなかみ町小日向326
電話番号:0278-72-5851
日帰り入浴時間:10時~18時(17時受付終了)
アクセス:
【車】関越自動車道 水上ICから車で約5分
【電車】JR上越線 水上駅からタクシーで約5分
内湯タイプのおすすめ混浴温泉3選
酸ヶ湯温泉 酸ヶ湯温泉旅館(青森県青森市)
酸ヶ湯温泉と言えば、一般的には冬の豪雪地帯として有名な地。その一軒宿である「酸ヶ湯温泉旅館」は山深い立地にもかかわらず通年営業し、年間を通じて温泉ファンや常連客で賑わいます。
ココの名物が、混浴大浴場である「ヒバ千人風呂」。何と!160畳もの巨大な浴室には、熱の湯・冷の湯・四分六分の湯・湯滝、と4つの異なる源泉があります。
また、男女別の入り口付近がパーテーションで仕切られており、女性も比較的入りやすい部類の混浴風呂と言えるでしょう。
源泉はいずれも強酸性の硫黄泉。ガス状の硫黄成分により白濁し、やや肌にピリリと刺激のある濃厚湯です。現代でも湯治客が通い続け、東日本屈指の名湯の一つといえるでしょう。
住所:青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地
電話番号:017-738-6400
日帰り入浴時間:7時~18時
アクセス:
【車】東北自動車道 青森中央ICから車で約40分
【バス】JR青森駅からJRバス(青森ー八甲田ロープウェー・酸ヶ湯温泉(みずうみ号))に乗車(乗車時間約70分)。酸ヶ湯温泉バス停下車。
二岐温泉 柏屋旅館(福島県天栄村)
二岐温泉は“秘湯発祥の地”と言われ、独特の鄙びた風情が印象的な温泉地。「柏屋旅館」は5本の自家源泉を所有し、男女別の内湯や渓流を臨む風流な露天風呂を楽しめます。
しかし最も注目したいのが、“自噴巌風呂”と呼ばれる混浴の内湯。岩肌の隙間や湯船の底から源泉が自然湧出する足元湧出温泉であり、温泉通から絶賛される浴室なのです。
泉質名は「カルシウム-硫酸塩泉」(純石膏泉)。湯船に入った途端は泉質特有のピリリとした刺激を感じますが、次第に肌に馴染んでいくような不思議な浴感。浴後は、まるでコーティングされたかの様に肌が潤い、ハイクオリティな美肌湯としても注目すべきでしょう。
住所:福島県岩瀬郡天栄村湯本下二俣22-6
電話番号:0248-84-2316
日帰り入浴時間:11時~14時(土日祝日のみ。要問合せ)
アクセス:
【車】東北自動車道 白河ICから車で約50分
【電車】JR湯野上温泉駅からタクシーで約20分
法師温泉 長寿館(群馬県みなかみ町)
法師温泉「長寿館」は、関東地方を代表する秘湯の宿。新潟県境近くの山深き地ですが、年間を通じて多くの温泉ファンや常連客が訪れます。
泉質名は、主に「カルシウム-ナトリウム・硫酸塩泉」(源泉により一部異なる)。肌の保湿や蘇生効果に定評のある美肌の湯です。
法師温泉と言えば、文化財建築である混浴の「法師乃湯」を抜きに語れません。湯船の底に敷かれた砂利の間から、ぬるめの源泉がプクプクと自然湧出。温泉通から“究極の温泉”とまで言われる名湯中の名湯です。
しかし、湯船内でのタオル巻きは禁止されており、女性には相当ハードルの高い混浴温泉。湯船に入る直前までタオルで隠しながら入浴します。宿泊だと女性専用時間帯が設定されているので、どうしても気になる女性はそちらを利用しましょう。
住所:群馬県利根郡みなかみ町永井650
電話番号:0278-66-0005
日帰り入浴時間:11時~14時(13時30分最終受付)
アクセス:
【車】関越自動車道 月夜野ICから約30分
【電車】JR上毛高原駅から猿ヶ京行バスに乗車(乗車時間約40分)。猿ヶ京バス停で乗り換え、法師温泉行バスに乗車(乗車時間約15分)。法師温泉バス停下車後、徒歩約1分。
混浴に入浴する際の注意点は?
以上、日本全国各地のおすすめ混浴温泉を10ヶ所厳選してご紹介させて頂きました。
混浴は男女共用のお風呂であるため、異性にはどうしても気を使ってしまいます。中には異性の体を見るためや見せるために混浴温泉に行く方もいますが、これは混浴本来の目的とは異なります。
今回は主に筆者の経験則になりますが、混浴に入浴する際の注意点をご紹介します。筆者は男性ですので、どうしても男性目線が中心になりますがご了承ください。
混浴に入浴する際に最も勇気がいるのが、浴室へ入って湯船に浸かるまでの時間でしょう。脱衣室から異性の人が入ってきた時は、湯船に浸かるまでは目線をそらしましょう。そうすることで、これから入浴しようとする方に変なプレッシャーをかけずに済みます。
異性の方が湯船に浸かったら、チラチラと相手を見るのはNG。相手に不安を抱かせる可能性が高いです。ズバリ言えば、挙動不審な行動が一番怪しまれます。
また、湯船の中で異性と話すのは必ずしも悪いことではありません。適切なソーシャルディスタンスを取ることは基本ですが、相手(異性)と会話する場合は、しっかりと相手の目を見ながら話すことが大事。
その場合は、決して相手の体を凝視しないことが肝心。特に無色透明のお湯の場合は、お湯に浸かった部分の体が透けるので注意が必要です。
※これらはあくまで筆者の経験則であり、全ての場合に適応するわけではありません。状況に応じて、適切なふるまいを心掛けてください。
混浴とは本来、老若男女の区分けなくお湯そのものを楽しむべき場所。最低限のマナーを守りながら入浴を心掛けましょう!
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