女子旅温泉ライター泉よしかが選ぶ!2025年BEST温泉5選 全国

2025年も温泉を中心に全国を回ったニフティ温泉ライターの泉よしかです。
残念ながら今年は北海道に行く機会はありませんでしたが、北は青森県から南は沖縄県まで旅してきました(ぶっちゃけ沖縄は石垣島だったので温泉はゼロでした)。特に東北と北陸に行く機会に恵まれた年でした。
そんな一年間の旅を通して、今年のBEST5を発表したいと思います。
残念ながら今年は北海道に行く機会はありませんでしたが、北は青森県から南は沖縄県まで旅してきました(ぶっちゃけ沖縄は石垣島だったので温泉はゼロでした)。特に東北と北陸に行く機会に恵まれた年でした。
そんな一年間の旅を通して、今年のBEST5を発表したいと思います。
BEST温泉選定の判断基準
お湯がいいのは前提条件
ベスト5のセレクト条件ですが、まず温泉のお湯が良いことは大前提。お湯がいまいちなところは選んでいません。
しかしお湯のみで決定したわけではありません。というか、お湯だけだと5つに絞り切れないというのが本当のところ。というわけで、さらなる条件を追加しました。

本州北の果て、津軽半島北部の平舘不老ふ死温泉
2025年に出会った感動した温泉!
追加したテーマは「私が感動した温泉2025」。
お湯に!ロケーションに!温泉を巡るストーリーに!今年もいろいろな感動温泉に出会えたことに感謝します。
日本全国、有名どころから知る人ぞ知るマニアなところまで本当にさまざまな温泉があります。私の感動したベスト5がどうぞみなさんのお役に立てますように!

富山県砺波市の湯谷温泉は、湯口がシーソーのように動かせる
2025年BEST温泉5選
正直、順位はそれほど差が無いので気にしないでください。それでは5選を発表させていただきます!
最後のおまけまでお楽しみください。
第5位:南紀勝浦温泉 ホテル浦島 / 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町

和歌山県のホテル浦島は、なんとカメに乗ってアクセスするんですよ。のっけからテーマパーク気分。アトラクションみたいな送迎船で、アトラクションみたいな温泉です。
がしかし!しかしなのです。
温泉は本物。見た目も凄いのですが、お湯も凄いのです。複数の源泉を所有し、巨大な洞窟風呂を含む6つのお風呂にじゃんじゃか掛け流し。その迫力たるや、「似た温泉はひとつもないんじゃないか?」と思わせるほどにユニーク。
泉質は含硫黄―ナトリウム・カルシウム―塩化物温泉、含硫黄―ナトリウム―塩化物温泉など。硫化水素臭がして、青みのある白濁湯なので、お好きな人も多いでしょう。

しかしやはり一番感動したのは巨大洞窟風呂のインパクト。その昔紀州徳川家第15代当主 徳川頼倫が「帰るのを忘れるほど」と褒め称えた「忘帰洞」は、まるで地下ダンジョンのようにワイルドで、岩の割れ目から見る海は荒れ狂い、大自然の驚異をのんびり温かいお風呂に入りながら実感するという稀有な体験ができました。
海はもちろん静かな時もあるのですが、本当にこの時は荒れていたので、翌日の紀の松島めぐりクルーズは欠航になるし、帰りの飛行機は揺れすぎて熱い飲み物のサービスはカット、シートベルトも10分しか外す猶予を与えてくれず、違う意味でも記憶に刻まれる旅となりました。
※2025年10月に訪問
南紀勝浦温泉 ホテル浦島の詳細については、以下の施設レポートをご参照ください。
第4位:四万温泉 中生館 / 群馬県吾妻郡中之条町

中生館の混浴内湯「薬師の湯」
四万温泉は何度も訪れたことがありましたが、中生館はたまたまご縁が無くこれまで入浴したことがありませんでした。こちらは四万温泉でも奥まった日向見地区にあり、またお風呂の一部が混浴なので躊躇していたというのもあります。
しかし、気が付いたら日帰り入浴は要予約の1日1組までとなっていました(お部屋付き日帰りプランを除く)。これはもしかしたら女性でもかなり入りやすいのでは!?とチャレンジ!
ちなみにこの日帰り時間は11時~14時で、1泊のお客さんやお部屋付き日帰りプランのお客さんとかち合うことはありませんが、連泊のお客さんがいらっしゃる可能性はゼロではありません、念のため。

そして特筆すべきは川の対岸にある「かじかの湯」。なんと貴重な足元湧出泉、すなわちここは湯船の底から自然にお湯が湧いている温泉を使っているのです。
ときおり底からプクプクと湧き出す温泉とともにアワが上ってくるのがわかります。
「かじかの湯」はロケーションも素晴らしい!周辺は深い緑に囲まれて、澄んだ渓流には魚の影まで見えます。首都圏から近い北関東に、こんな穴場の絶品温泉が残っていたなんて!
なお、中生館の泉質はすっきりと透明なカルシウム・ナトリウム―塩化物硫酸塩泉。足元湧出の「かじかの湯」は5月中旬~10月中旬限定のお風呂なので、この記事が公開される冬は内湯や露天風呂「月見の湯」をお楽しみください。
※2025年6月に訪問
第3位:平舘不老ふ死温泉 / 青森県東津軽郡外ヶ浜町

以前から泊まりたいと思っていたお宿を中心に、11月に青森県の温泉をいくつか回ってきたんですよ。そうしたらもう、いずれもこのベスト5に入れたくなる極上の温泉ばかりで、どうしても選べない選べない。そこで泣く泣く一ヵ所を代表として選び、「平舘(たいらだて)不老ふ死温泉」を紹介したいと思います。
不老ふ死温泉というと、同じ青森県の深浦町にある黄金崎不老ふ死温泉(波打ち際にひょうたん型の露天風呂があるオレンジ色の温泉)が全国的にも圧倒的な知名度を誇っているのですが、実は歴史的には津軽半島の平舘不老ふ死温泉の方が古く、平舘不老ふ死温泉を創業したオーナーが深浦町に移って黄金崎不老ふ死温泉を経営したというのが経緯。
現在の平舘不老ふ死温泉は、2023年に前オーナーから引き継いだ、元平舘不老ふ死温泉のユーザーであり、こちらのお湯に惚れこんだ女将が細腕で切り盛りしています。

浴槽内のタイルは印象的な梅花柄
泉質はナトリウム・カルシウム―硫酸塩泉。決して色やにおいが強いわけでもなく、お風呂も派手な装飾があるわけでもなく、露天風呂すらもありませんが、北の海辺の一軒宿のお風呂に静かに入っていると、このお湯がしみじみとしっとりと肌と心に染み渡るように思うのです。
なおしつこいようですが、この時の青森旅行で泊まった「ハッピィー百沢温泉」「板柳ふるさとセンター」「羽黒温泉郷 ずだらっと」「大鰐温泉 ヤマニ仙遊館」の4温泉は、いずれも本当はベスト5に入れたいクオリティーでした。
※2025年11月に訪問
第2位:湯谷温泉 / 富山県砺波市

階段を下りてブルーシートの奥がお風呂のある建物。庄川の奥には小牧ダムが見えている。
湯谷温泉と書いて「ゆだに温泉」「ゆや温泉」「ゆたに温泉」などと読ませる温泉地は全国に複数あるのですが、紛らわしいのは富山県内だけで砺波市、南砺市と2ヵ所あること。今回ランクインしたのは砺波市の方の湯谷(ゆだに)温泉。庄川のほとりにあることから、庄川湯谷温泉と呼ばれることもあります。
一軒宿で元は旅館でしたが現在は日帰りのみ。大正末期から昭和初期に建設された小牧ダムが近くにありますが、湯谷温泉の浴室はそのダムと同時期に作られたものだそう。

浴室はまるでコンクリの箱のようで、脱衣所から階段を下りると浴室全体にお湯が溢れています。おまけに湯口は隣接する男湯とシーソーのようになっていて、片方を下げれば片方が上がる、上がればアーチ形にお湯が吹き出して噴水か水鉄砲のよう。
泉質はナトリウム・カルシウム―塩化物温泉。排水口は女湯側にあり、うっかりタオルなどを流してしまうと、そのままダムまで流れて行ってしまうと注意書きもあります。
もうとにかく何もかもがこれまで見たことがない変わったお風呂で、ドバドバザブザブの源泉掛け流しとともに大変感激しました。
※3月末ぐらいまで冬季休業です。
※2025年3月に訪問
第1位:花山温泉 薬師の湯 / 和歌山県和歌山市

今年は意外にも和歌山県が2湯もランクインしてしまいました。ちょっと偏ってしまいましたが、それだけ和歌山県で感動できる温泉に出会う年だったのかもしれません。
ここは関西最強の炭酸泉の異名を持つパワフルな温泉。ベージュ色の濁り湯もインパクトがありますが、浴槽がもはや鍾乳洞!元の形がどんなであったかまるで分らないほどに析出物が固まっています。
ぬるめのお湯を浴槽ごとに温度を変えているのも特徴で、源泉そのままはひんやりと26度程度。このほかに38度の低温浴槽、41.5度の高温浴槽、サウナもあります。

そしてこの析出物ができやすいお湯は、朝にはシャリシャリした膜を張ります。これを砕きながら入れるのは朝一番の入浴者のみ。通常は早起きの宿泊客がその権利を行使しますが、定休日明けの金曜日のみ、日帰り入浴者も狙えます(定休日は木曜ですが、祭日の場合は営業します)。
膜も印象的ですが、浴室に至る廊下に源泉を送るパイプがあり、まるで心臓のようにドゥンドゥンと不規則にお風呂に温泉を送る様子や、飲泉するならわずか1滴を水で薄めよという源泉の濃さも記憶に刻まれます。
※2025年9月に訪問
花山温泉 薬師の湯の詳細については、以下の施設レポートをご参照ください。
おまけ:川渡温泉 神の湯ヒュッゲKAWATABI / 宮城県大崎市
5選といいつつ、ついついおまけを付けたくなるのが人情。たくさんあった方が楽しいですよね?
というわけで、最後にもう一つ紹介しちゃいます。5選じゃなくて6選じゃないかという突っ込みは甘んじて受けます。

ここは鳴子温泉郷の川渡(かわたび)温泉。古くから「脚気(かっけ)川渡」と呼ばれて効能の高い温泉として知られてきた名湯です。
※脚気 ビタミンB1の欠乏による末梢神経障害などの症状
私が鳴子温泉郷に滞在していた8月に、川渡温泉の旧板垣旅館がお片付けボランティアを募っていると伺い、清掃のお手伝いがてらお話を伺ってきました。
すると、2020年に廃業した板垣旅館を、企業支援やシェアオフィスを行っている会社が買い取り、宮城フォルケホイスコーレとして再生させる計画があると知りました。フォルケホイスコーレとはデンマーク発祥の成人を対象とする教育施設です。

「神の湯ヒュッゲKAWATABI」として再開した旧板垣旅館の女湯。再開後も入浴してきました。
といっても、フォルケホイスコーレ専用の施設ではなく、通常の宿泊、日帰り温泉としてもお客さんを受け付けるとのこと。すなわち、廃業してもう二度と入れくなるかと思われた温泉が復活するのです。
泉質は含硫黄―ナトリウム―炭酸水素塩・硫酸塩泉。川渡温泉には複数の温泉施設がありますが、自家源泉なので板垣旅館のお湯は板垣旅館が無くなればそのまま失われてしまっていたもの。
そうしてこの旧板垣旅館は11月に無事オープンして、「神の湯ヒュッゲKAWATABI」として新しい道を歩み始めました。
「神の湯ヒュッゲKAWATABI」だけでなく、今回名前を挙げたところでは「平舘不老不死温泉」や「ハッピィー百沢温泉」もそうですが、老朽化や経営者の高齢化でひとつまたひとつと長く続いた温泉施設が灯りを消していくことが多い時代。これまで温泉経営にかかわってこなかった人たちが、後を継ぎ、希望をもって経営されているところに出会うと、たくさんの人に知ってほしいと思わず応援したくなるのです。
新生「神の湯ヒュッゲKAWATABI」に幸あれ!
※2025年8月と11月に訪問
※記事に使用している画像は、全て取材で許可を得て筆者が撮影させてもらったものです。
【2025年BEST温泉】他の温泉ライターのBESTはこちら!
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この記事を書いたライター
- 泉 よしか
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女子目線温泉ライター。温泉ソムリエマスター。女性を甘やかしてくれる豪華な温泉も好きですが、お湯の他にはなんにもない温泉も好きです。
温泉ソムリエマスター,温泉観光実践士,サウナスパ健康アドバイザー,銭湯検定4級
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