「花山温泉 薬師の湯」関西最強の炭酸泉ってホント?日帰りプチ湯治にランチ付きのプランもおすすめ! 和歌山

和歌山県に関西最強の炭酸泉と呼ばれる非常にユニークで質の良い温泉が湧いています。しかも日帰り温泉としての施設が整っていて、宿泊までできるんです。名前は「花山温泉 薬師の湯」。朝一番のお風呂にはパリパリシャリシャリと膜が張って、それを砕きながら入浴できるとか!
そんな驚きの「花山温泉」を取材してきました。釜飯などランチに人気のお食事処メニューも紹介しちゃいます!
そんな驚きの「花山温泉」を取材してきました。釜飯などランチに人気のお食事処メニューも紹介しちゃいます!
和歌山駅からも和歌山ICからもアクセスが良い「花山温泉 薬師の湯」

関西地方の温泉というと、兵庫県の有馬温泉と城崎温泉がとても有名です。逆に言えば、東日本や九州と比較して温泉が少ないかな?なんて思っていましたが大間違い。
実は和歌山県の、しかも紀伊半島の先端の方などではなく、和歌山駅から車で10分、和歌山ICから車で5分という、町中といってよい場所に非常に良い温泉があるというではありませんか。これは行ってみるしかないでしょう!

来てみると、実際に町中です。スーパーマーケットやホームセンターや飲食店が近くにある立地です。すぐ隣に高速道路の高架が見えます。駐車場は60台分あり、和歌山駅からは予約制の送迎バスも出ています。
本当にこんなところに、そんなに凄い温泉が湧いているのかとびっくりさせられました。

玄関から入って階段を上ると受付です。なおニフティ温泉の「おトクな前売り電子チケット」を使えば手ぶら日帰り入浴料が割引になりますよ。花山温泉 薬師の湯からチェックしてみてくださいね。
関西最強の炭酸泉「花山温泉」とは!?

それでは何をさておき、受付を済ませたらまずはお風呂へ行ってみましょう!どんな温泉なのか気になって仕方ないではないですか。
浴室へのルートにも驚きがいっぱい!

大浴場に至る廊下もチェックポイントが多いので見逃してはいけません。例えば、毎週木曜日の定休日に行われる花山温泉のメンテナンス写真が貼ってあります。電動工具で固まった炭酸カルシウムを砕いている様子など、写真で見ると驚かされます。
そして一番注目したいのが壁のパイプ!

この斜めのパイプの中を源泉が流れていくのですが、おとなしくただ流れているのではありません。

激しい音と振動で水鉄砲のように押し流されていくのです。パイプに触れるとその動きを直に感じ取れます。炭酸の働きで自噴している源泉だからこそのギミック。まさに血管に血液を送り出す心臓の鼓動のよう。
次に注目したいのは飲泉所。

レバーをひねればシュワシュワと出てくる花山温泉。紙コップがあるので飲んでみましょう。
ただし、源泉そのままはお勧めしません。飲泉所には飲み方のアドバイスが記載されていますが、コップに水を入れて、そこに源泉を1滴~1ccを入れるようにとあるのです。
1滴!?そんな少量でいいんですか?温泉の飲泉というからには、もっとガッツリ源泉を入れるべきでは?
いえいえ、実際に味見してみるとわかります。強烈な苦みと塩味、そして渋みがあります。確かに薄めないと厳しいです。
花山温泉の女性用脱衣所

さて、いよいよ浴室です。基本的に男湯と女湯は左右対称なので、女湯メインで紹介したいと思います。
ちなみに女湯脱衣所の奥(上の画像では見えませんが、その右奥)には、授乳にも使えるベビーベッドを置いた小部屋があります。またパウダースペースも2ヵ所にあります。


奥にあるので初見では気づきにくい第二パウダースペース。ドライヤーも良いものを置いています。
度肝を抜かれる花山温泉の内湯!

大浴場に入ると、まず正面に掛け湯、左手にサウナ、右手に洗い場が並んでいます。そこからさらに進むと水風呂、セラミック温浴器を設置した浴槽、気泡超音波湯の浴槽などがありますが、(サウナは後で紹介するとして)注目はその奥です。

お湯がベージュ色の濁り湯なら、浴槽もベージュ色。というか、まるで粘土を固めて作ったような、とてつもなくユニークな浴槽です。
もちろんこの浴槽を作り上げたのは温泉の力です。浴槽の縁も内側も、析出物、すなわち温泉の湯の花が固まって元の材質を覆いつくし、鍾乳洞のように。しかも毎週定休日に電動ドリルなどを使ってメンテナンスしているはずなのにこの状態!
いったいどれほどの成分を含む源泉なのでしょう。

非加温の源泉風呂(26度)
そして温泉浴槽は3つ。まず注目したいのは右端(男湯は左右対称なので左端)のぬるい浴槽です。通常約26度の源泉がそのまま注がれています。26度だから体温よりは10度程度低く、でも水風呂よりは温かい。夏は気持ちいいけど、冬はちょっと入るのに勇気がいる、そんな温度です。
壁側の底からボコボコと気泡が出ているのは、源泉のガス成分をあえてパイプから浴槽内に入れているため。炭酸成分を多く含むので、肌から吸収され、血流を促進。温度以上に温かく感じます。

左から低温風呂38度(加温)、大浴場41.5度(加温)、源泉風呂26度(非加温)
中央の大きな浴槽は加温の大浴場。源泉に熱湯を足す方法で温めていますが、源泉浴槽で寒いと感じた時にとてもありがたい。全身が温まってゆるむのを感じるほどです。

体温程度の温度の低温風呂(38度)
そして一段高い位置にある扇形の低温風呂、ここがまたはまると抜けられない気持ち良さなんです。こちらも源泉に熱湯を足して加温していますが、体温に近い温度なので熱すぎずぬるすぎず、いつまでものぼせずに入っていられそうです。
ただしそれはみんな同じなので、混んでいることが多い。譲り合って入りたいですね。

源泉浴槽には源泉で洗顔できるよう、専用のバルブがあります。目にも良い成分が含まれているので目を洗う人も多いそう。
泉質は高張性で中性の含二酸化炭素・鉄(II,III)―カルシウム・マグネシウム―塩化物温泉。高張性ということは、成分が濃いことをあらわしています。さらに二酸化炭素と鉄が泉質名にあらわれるほどにたっぷりと含まれている。これだけでもかなり貴重な珍しい温泉であることがわかります。

こちらは男湯の大浴場。浴槽の配置は女湯と左右対称です。
朝一番の露天風呂にはシャリシャリの膜が張る!?

さて、「花山温泉 薬師の湯」の露天風呂ですが、こちらも約40度ぐらいに加温されて入りやすくなっています。
ただし、内湯の加温浴槽と異なるのは、露天風呂のみ熱交換というシステムで加温していること。この方法だと温泉を薄めることなく温度だけ上げることができるのです。

するとどうなるかというと、朝一番の露天風呂には表面に炭酸カルシウムによるシャリシャリとした膜ができるのです。内湯のお風呂でもできないわけではないのですが、冷たい源泉風呂や、加温の際に少し薄まる内湯の加温浴槽と比較すると、濃いまま加温する露天風呂が一番しっかりとした膜ができるのです。
膜は薄くもろく半透明で、例えていうならば、琥珀糖という和菓子の外側やブルボンのルマンドをペリッとはがしたような感じ。
ただし誰かが入ると壊れて沈んでいきますので、この膜をシャリシャリと砕きながら入れるのは宿泊して朝一番に入浴した人か、日帰りなら金曜日の朝一番で入った人のみ。
※木曜日は「花山温泉 薬師の湯」が定休日(木曜日が祭日の場合は営業)のため、金曜日の朝一番は日帰り入浴で狙えるため
なお、朝の浴槽表面に浮いた膜を体験できなくても、露天風呂の湯船の底を浚えば、昼でも夕方でも意外と大きな"かけら"が沈んでいます。入浴したらぜひこれをすくいあげて砕いてみてください。この温泉の神秘が実感できると思います。

それから内湯も露天風呂も浴槽自体にたっぷりと付着して、日々成長を続けている析出物自体も見どころです。
なぜサウナーも注目する?「花山温泉 薬師の湯」

「花山温泉 薬師の湯」は男湯にも女湯にもサウナがあります。実は温泉だけでなく、サウナもとても評判が良い。その理由はというと…
1つ目の理由はこのサウナは温度はそれほど高くありませんが蒸気で温まるため、岩盤浴のようにじっくりと体を温められるということ。

2つ目のポイントは水風呂。サウナの隣にちゃんとした水風呂もあるのですが、おススメは水風呂ではなく源泉風呂で冷やすこと。そうです。源泉温度が低いので、源泉風呂が水風呂のように使えるのです。源泉の塩分で、まるで塩サウナのような効果も。
そのため、サウナーの皆さんから「花山温泉 薬師の湯」のサウナは、やけに肌がつるつるになる、体の調子がよくなるととても好評なのだとか。ある意味、他では入れない、たいへんに贅沢なサウナであるわけです。
お食事処「和み亭」でランチ!実は日本酒の品ぞろえも豊富

「花山温泉 薬師の湯」は、あまりにも温泉のインパクトが大きいのですが、実は温泉以外にも注目ポイントがあります。その一つが「食」。
というわけで、次はランチスポットでもあるお食事処「和み亭」へ行ってみましょう。
というわけで、次はランチスポットでもあるお食事処「和み亭」へ行ってみましょう。
「和み亭」の営業はランチタイム(11:00~15:00)、そして予約者限定ですが夕食も日帰りで食べることができます。
厚生労働大臣賞受賞の料理長 石谷征愛氏が腕を振るう

手に入ったばかりの鮮度の良い加太の真鯛
さて「和み亭」のランチメニュー人気No.1は「釜飯御膳」。具は「海鮮」「天然鯛」「季節」の3種類から選べます。

釜飯は席で炊きあがりを自分でよそうのも楽しみ。ちょっと焦げかけて硬くなったところがまた香ばしくて美味しいんですよね。

具材もたっぷりの釜飯
お肉派におススメは「すき焼き御膳」。

上質なお肉を使っています。

素材やボリュームだけでなく、品の良い味付けがまた印象的です。日帰り温泉の食堂と侮っていると驚かされます。リピーターが多いのも納得。
実は料理長の石谷征愛さんは、大阪市長賞、大阪府知事賞、大阪府優秀技能者表彰(なにわの名工)など多くの受賞歴を持ち、2023年には厚生労働大臣賞を受賞した超実力派。

料理長の石谷征愛さん
ドレスコードのあるレストランや四つ星ホテルではなく、日帰り温泉に来たカジュアルな服装でリラックスしながらお料理をいただいていいのか心配になってしまうほど。お値段も含めてめちゃめちゃ得をしているような気がします。
花山温泉ならではのドリンクと調味料

ここで「和み亭」で試してほしい花山温泉ならではの味をご紹介します。
一つ目はセルフでコップに入れて席で飲めるデトックスウォーター。ただの水ではありません。源泉をレモン水で割ったドリンクで、温泉利用で体に良いだけでなく味まで美味しいのです。
この源泉と水とレモンの割合が絶妙で、浴室前の飲泉所の源泉はどうしても飲めなかった方でもゴクゴクと美味しく飲めちゃいます。ぜひお試しあれ。

もう一つは卓上に置かれた小さなボトル。「源泉水」と書いてありますが、そのまま「花山温泉」の源泉です。
この中に入っているのは薄めていない源泉ですから、使うのはほんの1~2滴でOK。おみそ汁などの汁物、お造りのお醤油などに垂らしてみてください。ほんのり味変できます。おみそ汁などは貝が入っていなくても1滴でどことなく貝汁の風味に感じられます。
このほかにも天ぷらの衣など、お料理の段階で源泉が使われているそうです。「和み亭」の食事は、美味しいだけじゃない。実は温泉パワーで健康にも役立ちそうです。
日本酒の品ぞろえが半端ない!飲み比べもおススメ

地元和歌山の地酒「紀土(きっど)」のこの品ぞろえを見てください。こだわりがなければここまで揃いません。

同じく和歌山の地酒、幻の銘酒とも呼ばれる「龍神丸」の大吟醸も。他ではなかなか味見をする機会はないかもしれませんよ。

和歌山のお酒ではありませんが、エグゼクティブマネージャーが自分の出身地の贔屓もあって厳選した静岡の銘酒「磯自慢」も人気。

一方、日ごろ日本酒を飲まない人や、女性にも飲みやすいと評判の「菊正宗 ほろよい」は料理長の出身地 兵庫県のお酒。ラベルも華やかです。

一合単位のほかに、飲み比べメニューもあるので、気になった方はお料理といろいろ合わせてみてください。
和歌山駅から送迎バスや路線バスでも来られる立地は、日帰りでお酒を飲もうと思った時にも助かりますね。
浴後や飲食後にのんびりしたい休憩所
コインマッサージャーやマンガもある休憩所「くじらの間」

日帰りで館内でゆったりできる場所といえば、フロントから浴室へ向かう途中にある休憩所「くじらの間」です。畳敷きで座椅子が並んでいて、窓の景色などを眺めながらゆったりできます。

少しですが、本やマンガもあります。

コインマッサージャーもあります。
ロビーやお土産の紹介

ロビーにも大きなテーブルと座り心地の良い椅子があり、休憩に使うことができます。
ついでですからロビーで販売しているお土産もここで紹介しましょう。

冷凍ケースにずらりと並ぶアイス。これで全部じゃありません。映し切れないのです。
「花山温泉 薬師の湯」で販売しているお土産は、和歌山のお土産だけではありません。源泉を使ったオリジナル商品はもちろん、離れた地域の加工食品なども並んでいて、何故ここにと思いながらも何があるのか探すのが楽しみになります。

お風呂上りに食べたくなるアイス。あまりにも販売している種類が多くて目移りしてしまいますが、和歌山県のご当地アイスとして株式会社玉林園の国産茶葉100%「グリーンソフト」や、みかんジュースを使った「有田みかんソフト」はいかがでしょう。

花山温泉の温泉水を100%使用した「花山温泉やくしすい」も人気。テスターがあるのでまずは肌にシュッと一吹きしてみてください。

自宅で炭酸泉を体感できる炭酸タブレットや源泉ペットボトルとの詰め合わせギフトセットもあります。

クラフトビールや調味料、お菓子もいろいろ。時々品ぞろえが変わるので、リピーターでも楽しめます。
日帰りでも一日滞在して、プチ湯治で健康に

源泉パイプの前に立つ社長の中村源吾さん
「花山温泉 薬師の湯」社長の中村さんに少しお話を伺いました。
炭酸の力で自噴する「花山温泉」の成分は素晴らしく、健康増進と美肌の両方への働きを期待できるといいます。体を温める塩化物泉の働き、血行をアップさせる二酸化炭素(炭酸ガス)の働き、炭酸水素塩泉のピーリング効果、メタケイ酸の保湿、カルシウムなどのミネラル、そして鉄分、これらがバランスよく配合されているからだそう。
また入浴するだけでなく、入浴前後に館内で販売している水素水を飲用して発汗によるデトックスを促したり、やはり館内にある高気圧酸素カプセルBOX(要予約)を利用してじっくり1日館内で過ごせば、温泉の効果もさらにアップするとのこと。
館内にカイロプラクティックの設備もあり、社長自身もカイロプラクターを務めているので、こちらもぜひ温泉と併用して利用してほしいそうです。
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6ヵ所のお風呂のうち5ヵ所までは日帰り入浴も可。可愛らしいカメさんの形の送迎船「浦島丸」に乗っていざ、温泉の湧く竜宮城へ!
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提供元:那智勝浦町【PR】
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この記事を書いたライター
- 泉 よしか
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女子目線温泉ライター。温泉ソムリエマスター。女性を甘やかしてくれる豪華な温泉も好きですが、お湯の他にはなんにもない温泉も好きです。
温泉ソムリエマスター,温泉観光実践士,サウナスパ健康アドバイザー,銭湯検定4級
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