埼玉県の泊まれない秘湯「都幾川温泉 旅館とき川」で日本一の強アルカリ温泉と柚子会席を体験 埼玉

旅館という名前なのに日帰り温泉、埼玉県だけど秘湯の趣、お値段が高めだけど口コミ評価も高い、さらに高いと言えばpHが日本一高い強アルカリ泉が掛け流しと、他にないユニークな都幾川(ときがわ)温泉「旅館とき川」にお出かけしてきました。
記念日など特別な時に行ってみたい!1日4組限定のこの温泉の魅力を探ります。
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埼玉県の都幾川温泉とは
別荘を建設しようとしたら強アルカリの温泉が湧いた

旅館とき川の温泉の湯口
開湯は1990年と新しい。当時の土地の所有者である建設会社役員が別荘を建築する際に井戸を掘ったら、pH11.3という非常に高い数値のアルカリ性冷鉱泉が湧いたそう。いったんは旅館として営業しましたがバブル崩壊後に休業、その後にこちらを買い取った現在のご主人である中野さんが、改めて日帰り専門の温泉として再開させて現在に至ります。
完全予約制で1日に昼の部2組・夜の部2組の計4組限定。各々お部屋と浴室を4時間貸切で利用できます。料金は1人14,960円(※2025年1月からの料金)。お忍びで来館する有名人も少なくないとか。確かに都内の料亭などと比較しても、美味しいお料理に加えて上質な美肌湯の温泉に入れる環境は、ここならではの特別感を感じます。
地元の柚子を使った柚子会席に柚子風呂

埼玉県中部に位置するときがわ町や隣接する越生町は柚子の名産地。こちらの会席も地元産の柚子をたっぷりと使った柚子会席になっています。またお風呂にも浮かべるための柚子が準備されています。
なお旅館とき川の周りにも多くの柚子の木が植えられていて、もしかしてこの柚子も?と思いましたが、ご主人に伺うとこちらは観賞用でお料理には使わないんだと笑って話していました。
都幾川温泉までのアクセスは?
さて「都幾川温泉 旅館とき川」に行こうと思う時、アクセスに悩む人がいるかもしれません。車ならドライブがてら首都圏からもほど良い近さで心配ないでしょう。最後、駐車場までの急坂だけはびっくりする人もいますが、実際に車でアクセスする人が大半だといいます。
しかし車を運転できない、またはせっかくの美味しいお料理にお酒を合わせると運転できる人がいなくなるという場合は、公共交通機関を使わなくてはなりません。

関東の駅百選にも選出されている明覚駅の駅舎
最寄り駅はJR東日本 八高線の明覚(みょうかく)駅。八高線の本数も少ないのですが、さらに問題はこの先。駅からタクシーを使うと片道4,000~5,000円ぐらいかかることもあるそうで。
しかしご安心ください。乗り合いタクシー(1人500円、予約制)を使う方法があります。利用を考えている場合は事前に旅館とき川に相談してみてください(1週間~3日前ぐらいに乗り合いタクシーを予約できます)。乗り合いなので必ず希望時間に移動できるとは限りませんが、タクシー代が高すぎると諦めるのはもったいないです。

旅館とき川の送迎車
また昼の部に限り往路1組3名まで、お宿の車で送迎してもらえます。こちらは先着順となるので予約時に希望を伝えてください。またその場合でも、復路は乗り合いタクシーなどを手配する必要があります。
旅館とき川の昼の部を体験!
風情ある旅館とき川

さっそく昼の部を体験に行ってみました。明覚駅から送迎をお願いし、15分ほどで「旅館とき川」に到着。最後に急坂を下りると、まるで隠れ家のような趣です!

暖簾の上に「柚子」の文字。

丁寧なお出迎えを受けます。

泊まれない旅館とき川ですが、本当は泊まってゆっくりしたいですね。
最初のおもてなしは抹茶と柚子羊羹
お部屋は2室で最大6名までの「あじさい」と3名までの「やまぶき」。今回は「あじさい」のお部屋を利用しました。

あじさいのお部屋
さりげない和室ですが、調度品にもこだわりがあります。テーブルやテレビを置いている棚などは特注品。座椅子は曲木家具専門ブランド秋田木工の製品です。

棚の中段に高校の教科書が
室内の棚には手鏡、タオルケットなどとともに高校の化学の教科書が!実はこちらの都幾川温泉、日本一の強アルカリ性温泉として教科書に掲載されているのです。該当のページには付箋が付いているので、もし行かれたらぜひチェックしてみてくださいね。

お部屋に着いて最初のおもてなしは抹茶と柚子羊羹です。柚子の爽やかな香りでほっこり。

冷やした源泉も京切子のグラスでいただけます。美味しく飲めます。何かしらの味があるというわけでもないのですが舌触りが普通のお水とは異なり、これが強アルカリ泉なのかと興味深く思いました。
浴衣を選ぶ
この後は浴衣を選びます。

女性用の色浴衣は色や柄が豊富で迷ってしまいます。サイズはワンサイズなので背の低い私はお端折り(おはしょり)が必要でした。帯の結び方がわからない場合は、お部屋に着付けの本が用意されているので参考にしてください。

女性用よりは色柄が少なくなりますが、男性用の浴衣も複数から選べます。
pH11.3の強アルカリ温泉に入浴

昼の部は11時からの4時間ですが、昼食は12時半からいただくことにしてまずは温泉へ行ってみます。昼の部も夜の部も2組限定で、浴室も2つありますからそれぞれのお部屋で貸切となります。
脱衣所のアメニティなど紹介

タオルとバスタオルはお着替え処に用意されています。タオルはパイル地のものと、お土産に持ち帰れる名入りタオルの2種類。

脱衣籠は脱いだものが隠せるように、また自分の服がわかるようにかぶせるための和柄の布が用意されていました。浴室自体が貸切なので、湯上がりは浴衣に着替えて、帰る直前まで着てきた服はここに置いておけます。

スキンケアセット、歯ブラシ、コットン、綿棒などのアメニティが充実。

男性用のアメニティもあります。

そして気になったのがコレ!温泉を利用するフェイスパックです。なんたって美肌クレンジング効果に優れた強アルカリ泉。これはぜひ試してみなくては。
柚子を浮かべて美肌の湯へ

温泉は和風の岩風呂です。お湯はすっきり無色透明。天然温泉ですが泉質名は無く、メタケイ酸の項で温泉に適応しています。
源泉温度は15~17度ほどで、驚くべきは加温こそしても加水も塩素投入もせずに掛け流しにしていること。さらに毎日お湯を落として清掃しているので、昼の部なら一番風呂に入れます。

洗い場のシャンプー類はBOTANISTシリーズ

お風呂用の柚子が置いてあったので入れてみます。うーん、いい香り!

さて、pH11.3の強アルカリ泉の印象ですが、やはり手触りが違う!とろみがあり、弾力のあるビニールにパウダーをはたいたような独特のすべすべ感があります。入って即というわけではなく、少しおいてからだんだんと肌触りがアップしていくような不思議な感触です。

用意されていたクレンジングとフェイスウォッシュ、そして温泉フェイスパック用シートマスク
それではいよいよ温泉パックの出番です。お着替え処にあったクレンジングとフェイスウォッシュで顔を洗い、温泉に漬け込んだフェイスパックを顔へ!
おお!気持ちいい!
美肌の湯といわれても、なかなか顔に使う機会はありません。でも一番美肌にしたいところこそ顔ですよね。
なお、強アルカリ性の温泉は肌をピーリングする効果が強いので、浴後は保湿が肝心です。私も上ってすぐにローションと乳液を使いました。そうしたら本当に顔の肌が一皮むけたようにつるんとなりました。手触りがいつもと違う!やっぱり掛け流しの強アルカリ泉は凄い。
優雅に柚子会席のランチタイム

温泉の後はお食事です。これが楽しみな「旅館とき川」のひと時です。

全体としてはとても品が良くヘルシーな印象。味付けは濃すぎず大変美味しかったです。飲み物は地元埼玉の地酒がそろっていたので、今回は秩父錦 純米吟醸をいただきました。3種飲み比べの地酒セットなどもあります。

まず柚子香る食前酒の"ゆずワイン"で乾杯。

前菜はいろいろな味を楽しみながら、心地よい時間をゆっくりと。

口に入れた時に安らぐ甘さを覚える凌ぎの鰻むし寿司。

岩魚の塩焼きは身離れがよく食べやすい。

野菜と鶏つみれの小鍋は汁にほどよい塩味がありますが、薬味の荒おろし柚子を効かせれば味変に。

土佐揚げ豆腐は思いのほか柔らかく、ほろほろと口の中で崩れます。

最後は炊き込みご飯とお吸い物、そしてデザート。食事全体でだいたい1時間超というところでしょうか。メニューは月替わりとなっています。昼の部と夜の部の内容は同じです。
貸切の4時間はあっという間

食後は一休みして、もう一度温泉へ。なんだかんだで4時間はあっという間に過ぎてしまいます。もう少しこのお湯に浸かっていたいなぁと未練たらたらでなかなか上がれません。

最後に柚子茶と柚子ゼリー、抹茶の飴、記念のボールペンをいただきました。大変満足です。
「都幾川温泉 旅館とき川」は、記念日や日帰りでちょっと贅沢したいという時にぴったりの温泉スポットです。自噴する日本一の強アルカリ泉を加温掛け流しで楽しめるという点でも、ほかにはない体験ができると思いますよ。
あまりに居心地が良く宿泊できないのは残念ですが、和の趣を楽しみたいデートや美肌活動したい女子会などにもおすすめです。
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この記事を書いたライター
- 泉 よしか
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女子目線温泉ライター。温泉ソムリエマスター。女性を甘やかしてくれる豪華な温泉も好きですが、お湯の他にはなんにもない温泉も好きです。
温泉ソムリエマスター,温泉観光実践士,サウナスパ健康アドバイザー,銭湯検定4級
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