最終更新日:2025年01月22日
お風呂上がりのスキンケア、最適なタイミングと順番とは? 全国
お風呂上がりのスキンケアは、タイミングと順番が大切です。
「お風呂上がりのスキンケアは何分以内?」「スキンケアや髪の毛を乾かす順番は?」といった疑問をお持ちではありませんか。
本記事では、お風呂上がりにスキンケアが欠かせない理由、具体的なスキンケアの手順を詳しく解説。美肌におすすめの温泉も紹介します。
「お風呂上がりのスキンケアは何分以内?」「スキンケアや髪の毛を乾かす順番は?」といった疑問をお持ちではありませんか。
本記事では、お風呂上がりにスキンケアが欠かせない理由、具体的なスキンケアの手順を詳しく解説。美肌におすすめの温泉も紹介します。
お風呂上がりにスキンケアが必要な理由
お風呂上がりにスキンケアが必要な理由は、肌の乾燥を防ぎ、肌のバリア機能を強化するためです。それぞれ詳しく解説します。
肌の乾燥を防ぐ
お風呂上がりの肌は、普通に生活しているときよりも乾燥しやすい状態になります。これは、入浴中に角層が一時的に水分を取り込む一方、皮脂が洗い流されることで皮脂と一緒に保湿成分も失われるため。
入浴後は水分が急速に蒸発しやすくなるため、スキンケアで油分を補い乾燥を防ぐことが大切です。
肌のバリア機能を強化する
肌表面にはバリア機能があり、角層のうるおいを保つ役割を果たします。しかし、過度な入浴で皮脂が洗い流されると、バリア機能が低下し、肌トラブルの原因となります。
お風呂上がりはスキンケアで皮脂や角層中の油分を補い、バリア機能を強化して水分蒸発を防ぐことが重要です。
お風呂上がりのスキンケアの順番
お風呂上がりのスキンケアの順番により、肌の乾燥を最小限に抑えることができます。順番に解説しましょう。
水分を優しく拭き取る
お風呂上がりは、まず肌の水分を優しく拭き取りましょう。水分が肌に残ったままだと、かえって乾燥しやすくなります。入浴後の肌は油分が失われてデリケートな状態。タオルで優しく押さえるように拭くのがポイントです。
髪も同様に、ポンポンと抑えるようにタオルドライしましょう。吸水性の高いタオルを使うとより効果的です。
汗を引かせる
お風呂上がりは体温が上昇し、汗が引きづらいこともあるでしょう。暑い季節はなおさらです。まず汗を引かせましょう。汗が肌に残っているとスキンケア製品が混ざり、浸透しにくくなります。
汗を素早く引かせるには、首周りを冷やすのがポイント。ほかにも手足に冷水を掛ける、口に水を含む、冷やした化粧水を含ませたコットンでパッティングするなどで、体のクールダウンを促すのもよいでしょう。
参考:一般財団法人日本気象協会
顔のスキンケアは①化粧水②美容液③乳液
顔は体や頭より乾燥しやすいので、最初にケアしましょう。
スキンケアの手順は「化粧水→美容液→乳液」が基本です。なかには「導入化粧水」「先行乳液」「先行美容液」など、異なる手順で使用するアイテムもあります。迷ったら「水分の多いものから油分の多いもの」「さらっとしているものからとろみのあるもの」の順を意識してみてください。
①化粧水
肌にうるおいを与え、次のステップの浸透を助けてくれます。手でもコットンでも構いませんが、コットンで付ける場合はたっぷりと取り、肌を擦らないように注意してください。
②美容液
美容液は肌悩みや目的に合わせて選びましょう。
とろみがあり、保湿機能や肌を柔らかくする機能を持つものが多く、性状は化粧水状、乳液状、クリーム状、ジェル状など多様なタイプがあります。
③乳液またはクリーム
乳液は皮脂の代わりに水分の蒸発を防ぐアイテム。肌に水分と油分をバランスよく与えます。
クリームは乳液よりも油分が多いため、特に乾燥が気になる場合にプラスすると、うるおいをキープしやすくなるでしょう。
体全体の保湿
顔のスキンケアの後は、体全体の保湿も忘れずに。特に、乾燥しやすい膝下や肘、かかとを中心に、ボディクリームやボディオイルで全身をしっかり保湿しましょう。
肘・膝などの関節の外側、かかと、手のひらは角層が厚く荒れやすい部位。余分な角質をスクラブやピーリングでケアしてから保湿を行うのがおすすめです。
髪のケア
髪も肌と同様に保湿が大切です。タオルドライ後はアウトバストリートメントを使い、しっかり保湿してからドライヤーで素早く乾かします。
髪はキューティクルと呼ばれる薄い膜で内部の水分を守っていますが、濡れるとキューティクルが開き、ダメージを受けやすくなります。乾かす際は、ドライヤーの温度を100℃以下に設定し、髪への熱ダメージを減らしましょう。
季節ごとのお風呂上がりのスキンケア方法
汗・紫外線が気になる春夏のスキンケア
春夏のお肌で気になるのは紫外線のダメージ。
紫外線ダメージを受けた肌は、炎症を起こしたり、保湿機能やバリア機能が未熟な角層細胞を増やしてしまいます。
また、汗に含まれる成分も、肌の炎症の原因になることがあります。まめに汗を拭き取り、肌を清潔に保ちましょう。
汗や紫外線は乾燥の原因にもなります。
紫外線カット成分や抗炎症作用のある成分を含む化粧品を用いたスキンケアがおすすめです。
参考:日本化粧品工業会
乾燥する秋冬のスキンケア
秋冬は気温と湿度の低下により、肌が乾燥しやすくなる季節。
寒くなり汗の量が減ると皮脂膜が形成されにくくなるうえ、空気が乾燥すると肌内部の水分が蒸発しやすくなり、肌のバリア機能が低下します。
いつものスキンケアで乾燥を感じたら、保湿アイテムを追加投入しましょう。おすすめは、シートマスクやパック。密閉効果の高いアイテムで、効率よく保湿できます。フェイスパックをしながらボディケアをしてもよいですね。
肌のためにお風呂で注意すること
お風呂は適切な入り方をすれば、肌をしっとりとさせる効果が期待できます。お風呂で乾燥してしまうのは、入りかたが原因かも。注意すべきポイントを紹介します。
お湯の温度は40℃以下にする
皮膚のバリア機能回復に適したお風呂の温度は、少しぬるめの38~40℃。熱い湯に浸かると、皮脂や肌に含まれる保湿成分が流出しすぎて、かえって乾燥を招いてしまいます。
ぬるめの湯にゆったり浸かると、温熱作用と水圧作用で巡りがよくなって適度に皮脂が分泌します。うるおいを保つには熱すぎない湯温が基本です。
長風呂しない
お風呂に浸かる時間は20分以内にしましょう。
長風呂で皮膚がふやけた状態になっているのは、一時的なもの。ぬるめであっても長時間の入浴は肌内部のうるおい成分を流出させてしまいます。巡りをよくして美肌を目指すには、20分あれば十分です。
洗浄力の強い石鹸・ボディソープを使わない
しっとりとした洗いあがりを求めるならば、低刺激のボディソープを使用し、肌の保湿成分を守りましょう。皮膚と同じ弱酸性・アミノ酸系のものや無香料・無着色のものがおすすめです。
一般的な石鹸は洗浄力が高く、乾燥でお悩みの人には刺激となってしまうこともあります。
優しく洗う
顔も体も摩擦を避けて優しく洗いましょう。
肌をタオルで擦ったり洗顔料やボディーソープを擦りつけたりすると、肌のバリア機能が壊れて乾燥しやすくなります。きめ細やかなモコモコ泡なら、汚れを短時間で吸着するため肌へのダメージを軽減できます。
洗う時にタオルやスポンジを使うなら硬い素材は避け、綿やシルク、やさしい天然素材のものを選択しましょう。
皮脂腺が多い関節の内側や、背中、お腹、胸を中心に洗います。洗い流しも、優しい水圧で行いたいですね。
保湿成分入りの入浴剤を使う
お湯に浸かるときは、保湿成分入りの入浴剤を上手に活用しましょう。
有効成分が溶け込んだ湯に浸かれば、保湿効果を高め、温熱作用や水圧作用との相乗効果でしっとりした仕上がりが期待できます。おすすめはホホバ油やグリセリン、セラミド配合のもの。敏感肌なら、赤ちゃんから使えるタイプが安心です。
肌質に合うアイテムを選びましょう。
たまには温泉で肌磨き!美肌の湯・美人の湯とは?
日々の入浴だけでなく、温泉で肌磨きを楽しむと気分転換にもなります。「美肌効果のある泉質」や「美肌の湯」「美人の湯」を紹介します。
美肌効果のある泉質
温泉成分には、それぞれ特有の効能が期待できます。美肌効果が期待できる代表的な泉質は以下の3つ。
炭酸水素塩泉
天然のクレンジング&ピーリングのような泉質。古い角質を取り除き、肌を滑らかにする性質があります。
角層が薄くなるぶん、保湿に必要な成分も減少してしまうため、入浴後は保湿ケアが必須なことに注意しましょう。
硫黄泉
ゆで卵の腐ったようなにおいで知られている硫黄泉。
「シミ予防の湯」とも呼ばれる所以は、シミのもととなるメラニン色素の分解を促進するから。硫黄は毛細血管を拡張する作用があり、冷え性への適応も認められています。
硫酸塩泉
硫酸塩泉はまるで化粧水。温泉成分が角層に吸着しやすいため、保湿に優れ、肌にうるおいを与えてくれます。
殺菌作用や角質軟化作用により、傷の治癒を助けてくれることから「傷の湯」とも呼ばれます。
アルカリ性単純温泉
アルカリ性単純温泉はpH値が高いため、角質を除去する働きが期待でき、滑らかな肌に導いてくれます。
含有する化学成分が少なく肌への刺激が低いため、デリケートな肌にも適しています。
日本三大美肌の湯
日本にはたくさんの温泉があります。なかでも是非入っておきたい「日本三大美肌の湯」を紹介します。
嬉野温泉(佐賀県)
泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。
ぬめり感が強く、皮脂を乳化して洗い流す働きがあります。入浴後は、お肌が保しっとりつるつるに。温泉水を使った湯豆腐も人気です。
喜連川温泉(栃木県)
泉質は硫黄や鉄分を多く含むナトリウム・塩化物泉。
トロトロのお湯が特徴。美肌効果だけでなく冷え性や神経痛にも適応があります。
斐乃上温泉(島根県)
泉質はアルカリ性単純温泉。
クレンジング作用があり、疲労回復や病後回復も期待できます。
出雲神話に由来する歴史ある船通山の麓に位置しています。
日本三大美人の湯
美肌の湯と並ぶ「日本三大美人の湯」もおさえておきたいところ。
ぜひチェックしてみてください。
龍神温泉(和歌山県)
泉質は弱アルカリ性のナトリウム-炭酸水素塩泉。美肌のほか、冷えや肩こりにも効果があると言われます。
修験道の開祖・役の行者が発見し、弘法大師が難陀龍王の夢のお告げにより開いたとされる歴史ある温泉です。
湯の川温泉(島根県)
泉質は弱アルカリ性のナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。独特の肌触りと濁りが特徴で、保湿に優れています。
三方を山に囲まれた、神話に由来する歴史ある温泉地です。
川中温泉(群馬県)
泉質はカルシウム-硫酸塩泉。保湿効果や代謝促進が期待できます。
川の中から湧いているため、川中温泉と呼ばれるようになりました。吾妻渓谷温泉郷にあり、紅葉の名所としても知られます。
正しいお風呂上がりのスキンケアを実践して肌から健康に!
お風呂上がりのスキンケアの順番やタイミング、美肌効果のあるおすすめの温泉について紹介いたしました。
正しいスキンケアを取り入れて、お風呂時間をもっと豊かなものにしてくださいね。お風呂上がりのスキンケアはもちろん、温泉も上手に活用し、肌から健康になりましょう!
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