ニフティ温泉ニュース
人気エリア
東京
関東
神奈川
埼玉
北海道
大分
関西(近畿)
千葉
大阪
愛知

昭和レトロ~大正ロマンな温泉街15選!おすすめ立ち寄り湯もご紹介【全国版】 全国


世界屈指の温泉大国と言われる日本。世界の火山のうちの1割近くを占める上、温泉の源となる水資源も非常に豊富。古から様々な形で、温泉は人々に利用され続けてきました。

温泉とは単に入浴するだけでなく、歴史と共に形成された温泉街の旅情を味わうことも楽しみ方の一つといえるでしょう。

そこで今回は“温泉街”にスポットを当て、筆者が訪問した中から、昭和レトロ~大正ロマンな温泉街を全国から15箇所厳選。

各温泉地のおすすめ立ち寄り湯や日帰り入浴施設も併せてご紹介します!

街並みや木造建築が美しい「大正ロマン・ノスタルジック」な温泉街

銀山温泉(山形県尾花沢市)

銀山温泉は、東日本屈指の人気温泉地のひとつ。大正から昭和初期に建造された木造三層四層建築の旅館が両脇に立ち並び、大正ロマンたっぷりの温泉街を形成しています。

“日本一雪景色が似合う温泉街”とまで言われ、近年はSNS映えスポット・写真愛好家のフォトスポットとしても注目されています。
 
銀山温泉街。夕暮れからガス灯が照らされ、ノスタルジックな雰囲気が一段と高まります。
銀山温泉街。夕暮れからガス灯が照らされ、ノスタルジックな雰囲気が一段と高まります。

銀山温泉は中小規模の旅館が10軒強あるだけの小さな温泉街ですが、リアルで見ると非常に大きく、風格たっぷりに見えます。温泉ファンならずとも一度は見てみたい“日本の絶景”のひとつと言えるでしょう。
 
銀山温泉は宿泊者優先の宿が多く、立ち寄り湯可能な宿が限られているのが難点。むしろ温泉街の入口にあり、誰でも無料で利用できる「和楽足湯(わらしゆ)」がおすすめです。
 
和楽足湯。温泉街を見渡せる好立地です。
和楽足湯。温泉街を見渡せる好立地です。
 
風情ある温泉街を見渡せ硫黄の香り漂う熱めの源泉が滔々とかけ流されています

また、ガス灯が照らされ始める夕暮れ時にはノスタルジックな雰囲気たっぷり。昼と夜では風情が一変し、できれば宿泊してじっくりと堪能したい温泉地です。
 
銀山温泉「和楽足湯」
日帰り入浴時間:6時~22時
日帰り入浴料金:無料
※2026年6月時点の情報です
川沿いにあって風情のある建物も見渡せて、天気もよかったので気持ちもリラックスできました
ポカポカさんの口コミ


渋温泉(長野県山ノ内町)

長野県は、全国的に見てもたいへん温泉資源に恵まれた地域のひとつ。

中でも渋温泉は湯量が豊富なだけでなく、石畳の温泉街風情が秀逸。浴衣でそぞろ歩きしたくなるような雰囲気に包まれています。
 
「歴史の宿 金具屋」外観。定番のSNS映えスポットです。
「歴史の宿 金具屋」外観。定番のSNS映えスポットです。
 
とりわけ温泉街の中心部に立つ「歴史の宿 金具屋」は、国の登録有形文化財に登録された木造4階建ての名宿。

映画『千と千尋の神隠し』の湯屋「油屋」のモデルの一つでは?とも噂されています。日帰り入浴は不可ですが、フォトスポットとして多くの観光客が記念撮影をしています。

【関連の記事を読む】
文化財とは?カンタン解説!「文化財」温泉宿もご紹介【全国版】
千と千尋の神隠しのモデルとなった温泉地はどこ? ジブリの世界観に浸れる絶景 

「大湯」は渋温泉では貴重にごり湯。画像提供:ニフティ温泉ライター 泉よしか様
「大湯」は渋温泉では貴重なにごり湯。/画像提供:ニフティ温泉ライター 泉よしか様
 
立ち寄り湯としては、金具屋の道路を挟んで斜め前にある共同浴場「大湯(おおゆ)」がおすすめ。

渋温泉の場合、宿泊すると9つの共同浴場に入れる「九つの外湯めぐり」ができるのですが、9番目の大湯のみは宿泊客以外も入浴可能です。

泉質は鉄分を含む硫酸塩泉で、肌にしっくり馴染む保温保湿系の良泉です。
 
渋温泉外湯「九番湯・大湯」
日帰り入浴時間:13時~17時(月・水・金)、10時~17時(火・木・土・日)
※GW・お盆・年末年始等は毎日10時~17時
日帰り入浴料金:大人800円、小人500円
※2026年6月時点の料金です
九番湯・大湯だけは宿泊者でなくても入浴できます。
湯巡り三昧さんの口コミ


山代温泉(石川県加賀市)

“関西の奥座敷”と呼ばれる加賀温泉郷。その中の一つである山代温泉(やましろおんせん)は開湯約1300年、北陸3県でも屈指の歴史と規模を持つ温泉地です。

山代温泉にある「古総湯(こそうゆ)」は、2010年に明治時代の総湯を復元した共同浴場。温泉街は古総湯を中心に旅館や商店が立ち並び、“湯の曲輪(ゆのがわ)”という歴史的街並みを形成しています。
 
山代温泉では、古総湯を中心とした古風な温泉街を形成
山代温泉では、古総湯を中心とした古風な温泉街を形成
 
山代温泉でおすすめの立ち寄り湯は、やはり「古総湯」でしょう。その大きな特徴は、入浴しながら温泉の歴史や文化が楽しめる「体験型温泉博物館」を提唱している点。

ステンドグラスの建具をはじめ、床や壁の九谷焼のタイルの絵柄までも当時のまま復元。可能な限り、当時の趣が再現されています。
 
古総湯。ステンドグラスの窓が大正ロマン風情たっぷり!
古総湯。ステンドグラスの窓が大正ロマン風情たっぷり!
 
泉質名は「ナトリウム・カルシウム―硫酸塩・塩化物泉」。塩素系薬剤を使用しているものの、この地では貴重な源泉かけ流しで提供。肌にしっとり馴染む保湿系美肌湯です。
 
山代温泉「古総湯」
日帰り入浴時間:6時~22時(12~2月は7時~22時))第4水曜日の6~12時は休業
日帰り入浴料金:大人700円、中人(6歳以上12歳未満)280円、小人(3歳以上6歳未満)140円、3歳未満無料
※2026年6月時点の料金です
ステンドグラスと、木の香りが漂う、最高な雰囲気中、柔らかい湯が楽しめます。
みみなみさんの口コミ


温泉津温泉(島根県大田市)

温泉津温泉(ゆのつおんせん)は、1300年以上の歴史を誇る山陰地方屈指の古湯。また、「石見銀山遺跡とその文化的景観」の一部として世界遺産に登録されている温泉地です。

一言で言えば、歓楽温泉としての要素が皆無の静かな温泉街。2004年には国の重要伝統的建造物群保存地区として選ばれました。赤瓦(石州瓦)の建物が軒を連ねる様は、古風な温泉がお好きな方にはたまらないでしょう。
 
「薬師湯」の展望室から臨む温泉津温泉のレトロな街並み
「薬師湯」の休憩室から臨む温泉津温泉のレトロな街並み
 
共同浴場は2軒。好みは分かれるところですが、ここでは「薬師湯」をご紹介します。館内は欧州風の内装や家具をふんだんに取り入れ、大正ロマン的な情緒たっぷり。一般湯(大浴場)と貸切湯を選べる点が魅力的です。
 
「薬師湯」の貸切湯。析出物が湯船の廻りに付着する濃厚温泉です。
「薬師湯」の貸切湯。析出物が湯船の廻りに付着する濃厚温泉です。
 
温泉は日本温泉協会の審査の結果、全項目最高評価のオール5を取得。食塩と重炭酸土類成分が複合した濃厚湯を存分に楽しめます。
 
温泉津温泉「薬師湯」
日帰り入浴時間:9時~21時
日帰り入浴料:
大浴場:大人600円、子ども300円
貸切湯「薬師湯」:大人1,000円、子ども500円
貸切湯「別館」:大人1,600円、子ども800円
※2026年6月時点の料金です
世界遺産の温泉街の中にあるレトロな外湯。泉質は本当に素晴らしいです。
くま旦那さんの口コミ


温湯温泉(青森県黒石市)

温湯温泉(ぬるゆおんせん)は、400年以上の歴史を持つ黒石温泉郷で最も歴史が深い温泉地。

この地では温泉宿を“客舎”と呼び、各客舎は内湯(宿の風呂)を持たず外湯(共同浴場)へお風呂に入りに行く、という独自の湯治文化を保ち続けてきました。
 
温湯温泉では客舎の名残を持つ宿が現存
温湯温泉では客舎の名残を持つ宿が現存
 
温泉街には、明治後期~大正にかけての木造建築が現存古き良き日本の原風景があちこちに残っており、ノスタルジックな気分に浸れます。
 
「鶴の名湯 温湯温泉」外観
「鶴の名湯 温湯温泉」外観
 
温湯温泉が初めてであるならば、立ち寄り湯はこの地の共同浴場である「鶴の名湯 温湯温泉」が気軽に入浴できておすすめ。朝5時から夜の10時まで長時間営業しており、多くの常連客や温泉ファンで賑わっています。
 
泉質名は「ナトリウム―塩化物・硫酸塩泉」。ほんのり硫黄風味のある食塩泉で、浴後はいつまでも温もりが残り続け、湯冷め知らずの良泉です。
※温湯(ぬるゆ)の名は、お湯がぬるいという意味ではなく、温まりが長く続く泉質であることが由来とされます。
 
鶴の名湯 温湯温泉
日帰り入浴時間:5時~22時(最終入館21時30分)
日帰り入浴料金:大人350円、子供100円、幼児無料
※2026年6月時点の料金です
この温泉は腰痛のために来館。通って2回目辺りからあまり痛みを感じなくなってきました。
温泉だいすきさんの口コミ


浴衣で歩きたい!活気ある「昭和レトロ・歓楽街」な温泉街

草津温泉(群馬県草津町)

草津温泉は、日本で最も有名と言っても過言ではない天下の名湯です。

泉質は、火山国である日本でも数少ない酸性泉。江戸時代の温泉番付では、当時の最高位である「東の大関」。温泉の自然湧出量(掘削自噴を含む)は、毎分32,300リットル以上、と日本一を誇ります。
 
草津温泉「湯畑」。年中多くの観光客で賑わいます。
草津温泉「湯畑」。年中多くの観光客で賑わいます。
 
温泉街は、「湯畑(ゆばたけ)」と呼ばれる巨大な源泉地帯を中心に形成。

巨大ホテルから小規模旅館・お土産店・食事処などが広範囲に展開され、全国から観光客が絶え間なく訪問。昭和の高度成長期を彷彿させる賑やかな温泉地がお好きな方におすすめです。

草津温泉で定番のグルメ・お土産としては、「温泉まんじゅう」が有名。湯畑付近を中心に多くの店舗が点在しています。黒糖生地に餡(あん)がくるまれており、店によって微妙に味が異なるので食べ比べしてみるのも楽しいです。
 
白旗源泉と白旗の湯
白旗源泉と白旗の湯
 
立ち寄り湯は選択肢が非常に豊富ですが、草津温泉が初めての方なら、まずは共同浴場にチャレンジしてみましょう。一般観光客は「白旗の湯」・「千代の湯」・「地蔵の湯」の3つの共同浴場が利用可能。

中でも「白旗の湯(しらはたのゆ)」は湯畑のすぐ脇にあるので、アクセス面で至極便利。草津温泉でも特に泉質が良いと評判の白旗源泉を無料で楽しめます
※草津温泉の共同浴場は、地元の方々が管理している温泉です。マナーはしっかり守りましょう。
 
草津温泉「白旗の湯」
日帰り入浴時間:8時~23時
日帰り入浴料金:無料
※2026年6月時点の情報です
昨今の草津は以前にも増して賑わっているので、日中から夜の入浴は避け、早朝に伺いました。
くは二ストさんの口コミ


伊香保温泉(群馬県渋川市)

伊香保温泉(いかほおんせん)は、関東地方を代表する名湯・歓楽温泉のひとつ。

365段ある石段の両脇に、温泉宿・飲食店・お土産店・射的などの遊戯店が立ち並び、“ザ・温泉街”とでも言いたくなるような賑やかで楽しい雰囲気に包まれています。

石段の下には伊香保温泉の「黄金の湯」の源泉が流れ、各旅館に分配。その一部は透明パネルになっているので、源泉が流れ去る様子を見ることができます。
 
夕暮れの石段街。関東を代表する名温泉街のひとつ
夕暮れの石段街。関東を代表する名温泉街のひとつ

また、伊香保のグルメとしては、日本三大うどんとして知られる「水沢うどん」が挙げられるでしょう。伊香保温泉街から少し離れますが「水沢うどん街道」で食べるのが定番。強いコシとツルツルとした喉ごしが特徴です。
 
「伊香保温泉露天風呂」外観
「伊香保温泉露天風呂」外観
 
立ち寄り湯のおすすめは、「伊香保温泉露天風呂」。石段街より上にありますが、源泉湧出地からより近く、「黄金の湯」本来のお湯の良さを実感

泉質名は「カルシウム・ナトリウム―硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉」。石膏成分が主体の硫酸塩泉ですが、微量の重曹や食塩も含み、肌をクレンジングしつつも良く温まり、浴後はしっとり肌が潤う万能型温泉です。
 
伊香保温泉露天風呂
日帰り入浴時間:9時~18時(4月~9月)、10時~18時(10月~3月)、第1第3木曜日定休
日帰り入浴料金:大人600円、小学生300円、障害者150円
※2026年6月時点の料金です
低価格で泉質が良くコスパ最強だと思います。
ラムネさんの口コミ


箱根湯本温泉(神奈川県箱根町)

箱根温泉郷は “箱根十七湯” とも呼ばれる大温泉地で、関東でも屈指の人気を誇ります。

その玄関口ともいえる箱根湯本温泉は、東京の新宿から電車一本で行けるアクセスの良さが魅力。年間を通じで多くの観光客で賑わいます。
 
箱根湯本温泉街
箱根湯本温泉街
 
温泉街には、高級宿~大ホテル~小規模旅館までバリエーション豊かに点在。また駅前商店街には、ご当地グルメや土産物店が立ち並び、活気ある賑やかな温泉街がお好きな方におすすめです。
 
箱根は山間部にある温泉地ですが海(相模湾)にも近接し、食の面では意外と海産物や水産加工品の品揃えが多い点も特徴。筆者は、駅前商店街でかまぼこなどのお土産購入で利用したりもします。
 
「かっぱ天国」の露天風呂
「かっぱ天国」の露天風呂
 
また立ち寄り湯としておすすめしたいのは「かっぱ天国」。箱根湯本駅の真上にある温泉施設です。駅から至近距離なので、電車待ちの時間調整としての利用もできて便利でしょう。
 
温泉は2本の自家源泉(単純温泉とナトリウム―塩化物・硫酸塩泉)を所有し、加水・加温・循環・消毒無しの源泉100%かけ流しで提供。無色透明で一見地味なイメージかもしれませんが、肌が潤う優しい良泉。泉質面でも見逃せません

箱根湯本温泉「かっぱ天国」
日帰り入浴時間:10時~20時(土日祝日は21時まで)
日帰り入浴料金:大人900円、小人400円
※2026年6月時点の料金です
昔ながらの雰囲気を味わいたい方はかなり魅力ある施設だと思います。
たいにいさんの口コミ


別府温泉郷 鉄輪温泉(大分県別府市)

日本一の温泉湧出量と源泉本数を誇る別府温泉郷

温泉郷のひとつである鉄輪(かんなわ)温泉は、100度前後の源泉が至る所で噴出。高温の源泉を利用した独自の湯治文化が古くから受け継がれてきました。
 
鉄輪のグルメと言えば、温泉蒸気を利用した「地獄蒸し」が代表格。

専用の「地獄釜」を使って野菜・魚介類・肉などを蒸し上げるものであり、源泉に含まれる塩分のせいか、食材本来の旨味が凝縮されるのが特徴。一部の旅館や温泉施設などで体験できます。
 
湯治場風情たっぷりな鉄輪温泉の裏通り
湯治場風情たっぷりな鉄輪温泉の裏通り
 
幹線道路沿いには大型ホテルが立ち並びますが、裏路地に入ると“貸間”と呼ばれる湯治宿や商店などが点在。

近年は温泉街に石畳が整備され、昭和レトロな雰囲気が大切に守られています。泉質は主に「ナトリウム―塩化物泉」。保温保湿効果に優れた泉質です。
 
「ひょうたん温泉」名物の打たせ湯
「ひょうたん温泉」名物の打たせ湯
 
立ち寄り湯は多彩な選択肢がありますが、別府が初めての方なら「ひょうたん温泉」がおすすめ。“湯雨竹(ゆめたけ)”という独自の冷却装置で源泉を冷まし、加水無しの源泉100%かけ流しを実現している点に注目。

他にも打たせ湯・砂蒸し湯・温泉吸入(温泉蒸気を吸うこと)など多彩な入浴方法を楽しめ、まるで温泉のテーマ―パークのような日帰り入浴施設です。
 
鉄輪温泉「ひょうたん温泉」
日帰り入浴時間:9時~深夜1時
※大浴場は深夜0時まで。砂湯は22時30分受付終了・利用は23時まで
日帰り入浴料金:大人(13歳以上)1,160円、子供(7~12歳)400円、幼児(4~6歳)280円
※2026年6月時点の料金です
別府で1番好き!別府に住んでる人におすすめされて初めて行ったな
めぐ夫さんの口コミ
 

野沢温泉(長野県野沢温泉村)

温泉街という観点で言えば、野沢温泉も決して忘れてはならない存在です。

温泉街には13箇所の寸志で利用できる共同浴場をはじめ、お土産屋や食事処がバランス良く点在。“これぞ日本温泉街!”とでも言いたくなるような楽しい雰囲気に包まれています。
 
源泉が自然湧出する「麻釜(おがま)」。地元住人が野菜などを茹でるのに利用。一般立入不可)
源泉が自然湧出する「麻釜(おがま)」。地元住人が野菜などを茹でるのに利用。一般立入不可
 
「麻釜」のすぐ近くにある「ミニ温泉広場 湯らり」では無料で足湯を利用できるだけでなく、観光客でも温泉玉子を作れる専用の場所を設置。天然温泉の温泉熱を利用して、ゆで玉子を作ってみるのも一興です。
 
また、野沢と言えば一般的にはスキーリゾートで有名ですが、全13箇所ある共同浴場めぐりも外せません。
 
温泉街中心部に佇む「大湯」(画像右)
温泉街中心部に佇む「大湯」(画像右)
 
野沢温泉が初めての方なら、まずはシンボル的存在ともいえる「大湯」へ行ってみましょう。硫酸塩泉系統の単純硫黄泉で相当熱めですが、浴後の肌の温もりと潤いが長時間持続する泉質。
 
とにかく熱い温泉なので、寒い時期は特におすすめ。とりわけスキーを楽しんだ後に入浴すると体の芯までしっかりと温められ、心身ともに癒されます。
 
野沢温泉「大湯」
日帰り入浴時間:5時~23時(4月~11月)、6時~23時(12月~3月)
日帰り入浴料金:寸志
※2026年6月時点の情報です
重厚な湯屋建築に目を奪われる共同浴場
きくりんさんの口コミ


時が止まったような「鄙びた風情・湯治文化」温泉街

三朝温泉(鳥取県三朝町) 

三朝温泉(みささおんせん)は開湯850年以上、山陰地方を代表する温泉地です。世界屈指の濃度を誇る放射能泉として有名で、“三たび朝を迎えると元気になる”というのがその名の由来。

古くから湯治場として知られ、近年は「現代湯治」を提唱。病院と街と旅館が連携した新しい湯治文化を築いています。
 
三朝温泉中心部の夜
三朝温泉中心部。浴衣でそぞろ歩きしたくなる温泉街です。
 
温泉街としては、三徳川に沿って旅館・お土産屋・遊戯場などが立ち並び、まさに昭和の温泉街そのもの。浴衣に着替えて、下駄を履いてぶらりと散策するのが楽しい温泉地です。

立ち寄り湯としては日帰り入浴できる宿もありますが、初めて三朝温泉に行く方なら、ますは共同浴場がおすすめ。

株湯(かぶゆ)」は三朝温泉の起源とも言われる歴史ある湯で、2010年に全面リニューアル。外来者でも入りやすい雰囲気の施設になりました。
 
株湯
株湯。熱めのガッツリ温まる濃厚湯です。

無色透明で一見大人しそうな湯ですが、パンチの効いた温まりの湯を源泉かけ流しで堪能できます。
 
三朝温泉「株湯」
日帰り入浴時間:12時~20時45分(採取受付20時15分)
日帰り入浴料金:大人400円、小人(3歳~小学生)250円
※2026年6月時点の料金です
十二分にかけ湯をしてお湯の温度になれることが必須です。
碧海吟遊さんの口コミ


有福温泉(島根県江津市)

1350年以上の歴史を誇り、山陰地方屈指の古湯である「有福温泉」。

石段の坂道沿いに古い建物が密集する光景は、先に紹介した伊香保温泉(群馬県渋川市)とも比較され、昭和レトロな雰囲気満載の温泉地です。

しかし、ここでは伊香保温泉とは異なり、歓楽色はほぼ皆無。静寂な雰囲気の中で温泉を楽しみたい方におすすめです。
 
有福温泉街。急な斜面に建物が密集しています。
有福温泉街。急な斜面に建物が密集しています。
 
温泉街には3箇所の共同浴場が点在。有福温泉が初めての方なら、温泉地のシンボル的存在である「御前湯」がおすすめです。3つの共同浴場の中では最も規模が大きく、西洋建築風のモダンな外観は風格たっぷり!

「御前湯」外観
「御前湯」外観
 
泉質は「アルカリ性単純温泉」。入浴中は滑らかな肌触りと余分な皮脂を落とすクレンジング効果が感じられ、浴後は温もり感が長時間残り続ける良泉です。
 
有福温泉「御前湯」
日帰り入浴時間:7時~22時(最終受付21時30分)
日帰り入浴料金:大人400円、小人200円
※2026年6月時点の料金です
こちらは、昔の繁栄を偲ばせる外湯です。
くま旦那さんの口コミ


浅虫温泉(青森県青森市)

浅虫温泉は、“東北の熱海”とも呼ばれる古湯。海山の自然に恵まれ、古くから青森の奥座敷として親しまれてきました。温泉名は麻を蒸すことに由来し、「麻蒸」が転じて「浅虫」になったといわれています。

かつては遊園地が営業していたりするなど観光色豊かな温泉地でしたが、現在は程良く鄙び、昭和レトロ感漂う温泉地へと変貌しています。
 
海側から見渡す浅虫温泉街
海側から見渡す浅虫温泉街
 
温泉街には大小さまざまな旅館やホテルが点在。今風の流行とは無縁の世界ですが、昭和の名残が今も感じられます。
 
おすすめ立ち寄り湯は「松の湯」。安価で気軽に入浴できる源泉100%かけ流しの公衆浴場。午前中から立ち寄り湯できるのも、浅虫温泉では貴重な存在です。
 
松の湯
松の湯
 
泉質名は「ナトリウム・カルシウム―硫酸塩・塩化物泉」。綺麗に透き通った熱めの湯は、最初はピリッと刺激を感じますが、次第に肌に馴染む保湿系美肌の湯。教科書の様な正統派の硫酸塩泉(芒硝泉)を満喫できます。
 
浅虫温泉 松の湯
日帰り入浴時間:8時~20時(最終入場19時30分)
日帰り入浴料金:大人(中学生以上)360円、小学生150円、幼児60円。月曜及び元旦定休
※2026年6月時点の料金です
こんなに安価で、こんなにいいお湯を楽しめるなんて最高です^ ^
ふるちですさんの口コミ


俵山温泉(山口県長門市)

俵山温泉は、約1100年前に発見されたと言われる古湯。環境省から国民保養温泉地の指定を受け、湯治場風情たっぷりの雰囲気に包まれています。歓楽的要素は皆無ですが、静かな環境でのんびりと過ごしたい方にピッタリの温泉地です。
 
俵山温泉街。湯治場風情が今も残る。
俵山温泉街。湯治場風情が今も残ります。
 
俵山温泉の大きな特徴は、多くの旅館で内湯を持たず、温泉街に2箇所ある共同浴場を利用する点。泉質はアルカリ性単純温泉で、pH9.8~9.9のクレンジング系の美肌湯です。
 
白猿の湯(はくえんのゆ)」は温泉街の中心部に立ち、俵山温泉の中では比較的観光客向けの共同浴場。広々とした内湯と露天風呂、屋外には足湯や飲泉場・ペット湯まであります。
 
「白猿の湯」露天風呂
「白猿の湯」露天風呂
 
内湯の二つある浴槽のうちの一つは、単独源泉をかけ流しで利用(加温有り)。滑らかな肌触りと硫黄成分由来のゆで卵風味を感じる優しい湯は、心も体も癒してくれます。
 
俵山温泉「白猿の湯」
日帰り入浴時間:12時~21時
日帰り入浴料金:大人850円、小人620円、乳幼児370円
※2026年6月時点の料金です
夏でも温めの1号湯は長く浸かれますね。
温泉好きさんの口コミ


川内高城温泉(鹿児島県薩摩川内市)

川内高城温泉(せんだいたきおんせん)は、県北西部の山間にひっそりと佇む小さな温泉地。その最大の特徴は、昭和の趣がそのまま現存する温泉街。
 
川内高城温泉街。昭和初期にタイムスリップしたかのような雰囲気
川内高城温泉街。昭和初期にタイムスリップしたかのような雰囲気

古い温泉宿や商店が立ち並ぶ街並みは、年輪を重ねたものにしかない本物のレトロ風情。そこに居るだけで、不思議と心がホッと落ち着きます。

川内高城温泉では、泉質の良さも見逃せません。泉質名は「アルカリ性単純硫黄泉」。硫黄成分由来のゆで卵のような優しい香り&無色透明の柔らかな肌触りのお湯は、身も心もほっこりと温まる名湯です。
 
共同湯。無駄をそぎ落としたシンプルイズベストの名湯です。
共同湯。無駄をそぎ落としたシンプルイズベストの名湯です。
 
温泉街中心部に立つ「共同湯」(これが施設名です)は、そんな川内高城温泉の魅力が凝縮されたかのような温泉。

脱衣所と湯船が一体となった古風なスタイルの共同浴場で、熱めの源泉が滔々とかけ流される姿に歴史の深さを感じずにいられません。
 
川内高城温泉共同湯
日帰り入浴時間:11時~19時
日帰り入浴料金:大人200円、小人100円
※2026年6月時点の料金です
45度超、強めヌルスベがたまらない
幕辺巣さんの口コミ


【関連の記事を読む】
超絶鄙び温泉10選!体も心も癒される!その魅力も徹底解説

あなたにぴったりのレトロ温泉街へタイムスリップしよう

全国の「昭和レトロ・大正ロマン」な温泉街15選をご紹介しました。

新しくて綺麗な近代的ホテルも素敵ですが、長い歴史を刻んできた木造建築、夕暮れ時の街を照らすガス灯、そして浴衣に下駄の音が響く石畳の街並みには、そこでしか味わえない格別の情緒があります。

今回ご紹介した温泉街は、それぞれ異なる魅力を持っています。あなたの心に一番響いたのは、どの温泉街の風景でしたか?

次の休みは日常の慌ただしさを少しだけ忘れて、心身を芯から潤してくれる極上のお湯と、ノスタルジックな風景に出会う旅へ出かけてみませんか。
関連タグ
この記事を読んだ方におすすめの関連記事
この記事を書いたライター
権丈 俊宏
権丈 俊宏

良質の温泉を求め、全国を旅すること30年余り。特技は、自らの五感を駆使したオリジナルの泉質分析。“温泉は数より質”がポリシー。一級建築士。

温泉マイスター,サウナ・スパ健康アドバイザー,一級建築士,ソニー・イメージング・プロ・サポート会員

編集部おすすめの温泉・スパコラム
最新の温泉・スパコラム
エリア一覧
人気のタグ
TOPへもどる