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最終更新日:2023年11月29日

昭和レトロ~大正ロマンな温泉街15選!おすすめ立ち寄り湯もご紹介【全国版】 全国

世界屈指の温泉大国と言われる日本。世界の火山のうちの1割近くを占める上、温泉の源となる水資源も非常に豊富。古から様々な形で、温泉は人々に利用され続けてきました。単に入浴するだけでなく、歴史と共に形成された温泉街の旅情を味わうことも、日本的な温泉の楽しみ方の一つです。

そこで今回は“温泉街”にスポットを当て、筆者が訪問した中から、昭和レトロ~大正ロマンな温泉街を全国から15ヶ所セレクト。各温泉地のおすすめ立ち寄り湯(日帰り入浴施設)も併せてご紹介します!

東日本の温泉街

温湯温泉(青森県黒石市)

温湯温泉(ぬるゆおんせん)は、400年以上の歴史を持つ黒石温泉郷で最も歴史が深い温泉地。この地では温泉宿を“客舎”と呼び、各客舎は内湯(宿の風呂)を持たず外湯(共同浴場)へお風呂に入りに行く、という独自の湯治文化を形成してきました。

温泉街には、明治後期~大正にかけての木造建築が現存。古き良き日本の原風景があちこちに残っており、ノスタルジックな気分に浸れます。
 
立ち寄り湯は、この地の共同浴場である「鶴の名湯 温湯温泉」がありますが、ここは敢えて “客舎”をおすすめします! 「飯塚旅館(飯塚客舎)」は、この地を代表する老舗宿。後から内湯を増設したために、現在は旅館と名乗るようになっています。泉質名は、ナトリウム-塩化物泉。体の芯までポカポカ温まる良泉です。
 

温湯温泉 飯塚旅館(飯塚客舎)
住所:黒石市温湯鶴泉60
電話番号:0172-54-8303
アクセス:
【車】東北自動車道 黒石ICから車で約10分
【バス】弘南鉄道弘南線黒石駅から弘南バスに乗車(乗車時間約20分)。下温湯バス停下車後、徒歩約3分

「温湯温泉 飯塚旅館」の施設情報

浅虫温泉(青森県青森市)

 浅虫温泉は、“東北の熱海”とも呼ばれる名湯。海山の自然に恵まれ、古くから青森の奥座敷として親しまれてきました。温泉名は麻を蒸すことに由来し、「麻蒸」が転じて「浅虫」になったといわれています。
 
温泉街には大小さまざまな旅館やホテルが点在。今風の流行とは無縁の世界ですが、昭和の名残が今も感じられます。
 
おすすめ立ち寄り湯は「松の湯」。安価で気軽に入浴できる源泉100%かけ流しの公衆浴場です。泉質名は「ナトリウム・カルシウム‐硫酸塩・塩化物泉」。綺麗に透き通った熱めの湯は、最初はピリッと刺激を感じますが、次第に肌に馴染む保湿系美肌の湯。教科書の様な正統派の硫酸塩泉(芒硝泉)を満喫できます。
 

浅虫温泉「松の湯」
住所:青森県青森市浅虫字内野12
電話番号:017-752-2070
アクセス:
【車】青森自動車道 青森東ICから車で約10分
【電車】青い森鉄道 浅虫温泉駅から徒歩約6分

こんなに安価で、こんなにいいお湯を楽しめるなんて最高です^ ^
ふるちですさんの口コミ

浅虫温泉「松の湯」の施設情報

銀山温泉(山形県尾花沢市)

銀山温泉は、東日本屈指の人気温泉地の一つ。大正から昭和初期に建造された木造三層四層建築の旅館が両脇に立ち並び、大正ロマンたっぷりの温泉街を形成しています。“日本一雪景色が似合う温泉街”とまで言われ、近年はSNS映えスポット・写真愛好家のフォトスポットとしても注目されています。

銀山温泉は中小規模の旅館が10軒強あるだけの小さな温泉街ですが、リアルで見ると非常に大きく、風格たっぷりに見えます。温泉ファンならずとも一度は見てみたい“日本の絶景”のひとつと言えるでしょう。

銀山温泉は宿泊者優先の宿が多く、立ち寄り湯可能な宿が限られているが難点。むしろ温泉街の入口付近にあり、誰でも無料で利用できる「和楽足湯」がおすすめです。風情ある温泉街を広く見渡せ、硫黄の香り漂う熱めの源泉が滔々とかけ流されています。特にガス灯が照らされ始める夕暮れ時には、ノスタルジックな雰囲気たっぷりです。
 

銀山温泉「和楽足湯」
住所:山形県尾花沢市銀山新畑
アクセス:
【車】東北中央道 東根ICから車で約45分。
【バス】JR大石田駅から路線バス(はながさバス)に乗車(乗車時間約40分)。銀山温泉バス停で下車。

川沿いにあって風情のある建物も見渡せて、気持ちもリラックスできました
ポカポカさんの口コミ

「和楽足湯」の施設情報

伊香保温泉(群馬県渋川市)

伊香保温泉は、関東地方を代表する名湯・歓楽温泉の一つ。365段ある石段の両脇に、温泉宿・飲食店・お土産店・射的などの遊戯店が立ち並び、“ザ・温泉街”とでも言いたくなるような賑やかかつ楽しい雰囲気に包まれています。

また石段の下には、伊香保温泉の「黄金の湯」の源泉が流れ、各旅館に分配。その一部は透明パネルになっているので、源泉が流れ去る様子を見ることができます。

立ち寄り湯のおすすめは、「伊香保温泉露天風呂」。石段街より上にありますが、源泉湧出地からより近く、「黄金の湯」本来のお湯の良さを実感。泉質名は、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉。石膏成分が主体の硫酸塩泉ですが、微量の重曹や食塩も含有。肌をクレンジングしつつも良く温まり、浴後はしっとり肌が潤う万能型温泉です。

伊香保温泉露天風呂
住所:群馬県渋川市伊香保町伊香保581
電話番号:0279-72-2488
アクセス:
【車】関越自動車道 渋川伊香保ICから車で約20分。河鹿橋駐車場に駐車後、徒歩約5分。
【バス】JR渋川駅から関越交通路線バス 伊香保温泉行に乗車(乗車時間約25分)。伊香保温泉バス停下車後、徒歩約13分

低価格で泉質が良くコスパ最強だと思います。
ラムネさんの口コミ

「伊香保温泉露天風呂」の施設情報

草津温泉(群馬県草津町)

草津温泉は、日本で最も有名と言っても過言ではない天下の名湯です。泉質は、火山国である日本でも数少ない酸性泉。江戸時代の温泉番付では、当時の最高位である東の大関。温泉の自然湧出量(掘削自噴を含む)は、毎分32,300リットル以上、と日本一を誇ります。

温泉街は、“湯畑”と呼ばれる巨大な源泉地帯を中心に形成。巨大ホテルから小規模旅館・お土産店・食事処などが広範囲に展開され、全国から観光客が絶え間なく訪問。昭和高度成長期を彷彿させる賑やかな温泉地がお好きな方におすすめです。 
 
立ち寄り湯は選択肢が非常に豊富ですが、草津温泉が初めての方なら、まずは共同浴場にチャレンジしてみましょう。一般観光客は「白旗の湯」・「千代の湯」・「地蔵の湯」の3つの共同浴場が利用可能。中でも「白旗の湯」は湯畑のすぐ脇にあるので、アクセス面で至極便利。草津温泉でも特に泉質が良いと評判の白旗源泉を無料で楽しめます。
 ※草津温泉の共同浴場は、地元の方々が管理している温泉です。マナーをしっかり守りましょう。


草津温泉「白旗の湯」
住所:群馬県吾妻郡草津町草津417-1
電話番号:電話無し
アクセス:
【車】関越自動車道 渋川伊香保ICから車で約1時間20分
【バス】JR長野原草津口駅からJRバスに乗車(乗車時間約25分)。草津温泉バスターミナルで下車後、徒歩約4分

共同湯の中では、湯も風情も極上だと思っています。
tenshuさんの口コミ

「白旗の湯」の施設情報

箱根湯本温泉(神奈川県箱根町)

 
箱根温泉郷は“箱根十七湯”とも呼ばれる大温泉地で、関東でも屈指の人気を誇ります。その玄関口ともいえる箱根湯本温泉(神奈川県箱根町)は、東京の新宿から電車一本で行けるアクセスの良さが魅力。年間を通じで多くの観光客で賑わいます。
 
温泉街には、高級宿~大ホテル~小規模旅館までバリエーション豊かに点在。また駅前商店街には、ご当地グルメや土産物店が立ち並び、活気ある賑やかな温泉街がお好きな方におすすめです。
 
「かっぱ天国」は、箱根湯本駅の真上にある温泉施設。駅から至近距離なので、電車待ちの時間調整としての利用も出来て便利です。温泉は2本の自家源泉(単純温泉とナトリウム-塩化物・硫酸塩泉)を所有し、加水も加温も無い源泉100%かけ流しで提供。源泉かけ流しにこだわる方や硫酸塩泉がお好きな方におすすめしたい立ち寄り湯です。
 
箱根湯本温泉「かっぱ天国」
住所:神奈川県足柄下郡箱根町湯本777
電話番号:0460-85-6121
アクセス:
【車】小田原厚木道路箱根口ICから国道1号を箱根方面へ3km
【電車】箱根登山鉄道 箱根湯本駅から徒歩約3分

昔ながらの雰囲気を味わいたい方はかなり魅力ある施設だと思います。
たいにいさんの口コミ

「かっぱ天国」の施設情報

渋温泉(長野県山ノ内町)

長野県は、全国的に見ても大変温泉資源に恵まれた地域の一つ。中でも渋温泉は湯量が豊富なだけでなく、石畳の温泉街風情が秀逸。浴衣のそぞろ歩きが楽しく、昭和レトロたっぷりの雰囲気を楽しめます。

とりわけ温泉街の中心部に立つ「歴史の宿 金具屋」(上写真)は、国の登録有形文化財に登録された木造4階建ての名宿。日帰り入浴は不可ですが、フォトスポットとして多くの観光客が記念撮影をしています。

立ち寄り湯としては、金具屋の道路を挟んで斜め前にある共同浴場「大湯」がおすすめ。渋温泉の場合、宿泊すると9つの共同浴場に入れる「九つの外湯めぐり」ができるのですが、9番目の大湯のみは宿泊客以外も入浴可です。泉質は鉄分を含む硫酸塩泉で、肌にしっくり馴染む保温保湿系の良泉です。
 

渋温泉外湯「九番湯・大湯」
住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2115
電話番号:0269-33-2921
アクセス:
【車】上信越自動車道 信州中野ICから車で約35分
【バス】長野電鉄湯田中駅から上林行きバスに乗車(乗車時間約7分)。渋温泉入口又は渋温泉和合橋停留所にて下車。
 他の温泉が無色なのに対し、鉄分が多いのか茶色に濁っています。
baka123456さんの口コミ

渋温泉外湯「九番湯・大湯」の施設情報

野沢温泉(長野県野沢温泉村)

 温泉街という観点で言えば、野沢温泉も決して忘れてはならない存在です。温泉街には13ヶ所の寸志で利用できる共同浴場をはじめ、お土産屋や食事処がバランス良く点在。“これぞ温泉街!”とでも言いたくなるような楽しい雰囲気に包まれています。
 
 野沢と言えば一般的にはスキーリゾートで有名ですが、共同浴場めぐりも外せません。
 
野沢温泉が初めての方なら、まずはシンボル的存在ともいえる「大湯」へ行ってみましょう。硫酸塩泉系統の単純硫黄泉で相当熱めですが、浴後の肌の温もりと潤いが長時間持続する泉質。とにかく熱い温泉なので、寒い時期が特におすすめ。とりわけスキーを楽しんだ後に入浴すると体の芯までしっかりと温められ、心身ともに癒されます。
 
野沢温泉「大湯」
住所:長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8765
電話番号:0269-85-3155(野沢温泉観光協会)
日帰り入浴時間:5時~23時(4~11月)、6時~23時(12~3月)
(月・金の12~15時は清掃時間帯で入浴不可)
アクセス:
【車】上信越自動車道 豊田飯山ICから車で約25分
【バス】JR飯山駅から野沢温泉ライナーに乗車(乗車時間約30分)。野沢温泉(中央ターミナル)バス停下車後、徒歩約3分
 
ひとが、ひっきりなしに訪れるので隙間を狙うのがのんびりするこつです。
しろあざらしさんの口コミ

共同浴場「大湯」の施設情報

西日本の温泉街

山代温泉(石川県加賀市)

“関西の奥座敷”と呼ばれる加賀温泉郷。その中の一つである山代温泉は開湯約1300年、北陸3県でも屈指の歴史と規模を持つ温泉地です。山代温泉にある「古総湯」は、2010年に明治時代の総湯を復元した共同浴場。温泉街は古総湯を中心に旅館や商店が立ち並び、“湯の曲輪(ゆのがわ)”という歴史的街並みを形成しています。
 
山代温泉でおすすめの立ち寄り湯は、やはり「古総湯」でしょう。その大きな特徴は、入浴しながら温泉の歴史や文化が楽しめる「体験型温泉博物館」を提唱している点。ステンドグラスの建具をはじめ、床や壁の九谷焼のタイルの絵柄までも当時のまま復元。可能な限り、当時の趣が再現されています。
 
 泉質名は「ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉」。塩素系薬剤を使用しているものの、この地では貴重な源泉かけ流しで提供。肌にしっとり馴染む保湿系美肌湯です。
 

山代温泉「古総湯」
住所:石川県加賀市山代温泉北部3丁目70(山代温泉観光協会)
電話番号:0761-77-1144(同上)
アクセス:
【車】北陸自動車道 加賀ICもしくは片山津ICから約15分
【バス】金沢駅西口バス停から「加賀ゆのさと特急(温泉特急線)」に乗車後、山代温泉バス停下車(乗車時間約1時間)

ステンドグラスと、木の香りが漂う、最高な雰囲気中、柔らかい湯が楽しめます。
みみなみさんの口コミ

山代温泉「古総湯」の施設情報

三朝温泉(鳥取県三朝町)

三朝温泉(みささおんせん)は開湯850年以上、山陰地方を代表する温泉地です。世界屈指の濃度を誇る放射能泉として有名で、三たび朝を迎えると元気になるというのがその名の由来。古くから湯治場として知られ、近年は「現代湯治」を提唱。病院と街と旅館が連携した新しい湯治文化を築いています。


温泉街としては、三徳川に沿って旅館・お土産屋・遊戯場などが立ち並び、まさに昭和の温泉街そのもの。ぶらりとのんびり散策するのが楽しい温泉地です。
 
立ち寄り湯としては日帰り入浴できる宿も多数ありますが、初めて三朝温泉に行く方なら、ますは共同浴場がおすすめ。中でも「株湯」は三朝温泉の起源とも言われる歴史ある湯。2010年に全面リニューアルされ、誰にでも入りやすい雰囲気の施設になりました。無色透明で一見大人しそうな湯ですが、パンチの効いた温まりの湯を源泉かけ流しで堪能できます。
 

三朝温泉「株湯」
住所:〒682-0123 鳥取県東伯郡三朝町三朝634-1
電話番号:0858-43-3022
アクセス:
【車】中国自動車道 院庄ICから車で約1時間10分
【電車】JR倉吉駅から日ノ丸バス 上井・三朝線乗車(乗車時間約20分)。三朝車庫前バス停下車後、徒歩約4分
 十二分にかけ湯をしてお湯の温度になれることが必須です。
碧海吟遊さんの口コミ

「株湯」の施設情報

温泉津温泉(島根県大田市)

温泉津温泉(ゆのつおんせん)は、1300年以上の歴史を誇る山陰地方屈指の古湯。また、「石見銀山遺跡とその文化的景観」の一部として世界遺産に登録されている温泉地です。


一言で言えば、歓楽温泉としての要素が皆無の静かな温泉街。2004年には国の重要伝統的建造物群保存地区として選ばれました。赤瓦(石州瓦)の建物が軒を連ねる様は、ひなびた温泉がお好きな方にはたまらないでしょう。
 
共同浴場は2軒。好みは分かれるところですが、ここでは「薬師湯」をご紹介します。館内は欧州風の内装や家具をふんだんに取り入れ、大正ロマン的な情緒たっぷり。温泉は日本温泉協会の審査の結果、全項目最高評価のオール5を取得。食塩と重炭酸土類成分が複合した濃厚湯を存分に楽しめます。
 

温泉津温泉「薬師湯」
住所:島根県大田市温泉津町温泉津7
電話番号:0855-65-4894
アクセス:
【車】山陰自動車道 江津ICから車で約35分
【電車】JR温泉津駅から徒歩約20分

二階休憩施設もなかなかの見物、隣の旧館にあるカフェも雰囲気あり
真苦部素さんの口コミ

「薬師湯」の施設情報

有福温泉(島根県江津市) 

1350年以上の歴史を誇り、山陰地方屈指の古湯である「有福温泉」。石段の坂道沿いに古い建物が密集する光景は、先に紹介した伊香保温泉(群馬県渋川市)とも比較され、昭和レトロな雰囲気満載の温泉地です。しかし、ここでは伊香保温泉とは異なり、歓楽色はほぼ皆無。静寂な雰囲気の中で温泉を楽しみたい方におすすめです。
 
 温泉街には3ヶ所の共同浴場が点在。有福温泉が初めての方なら、温泉地のシンボル的存在である「御前湯」がおすすめです。3つの共同浴場の中では最も規模が大きく、西洋建築風のモダンな外観は風格たっぷり!
 
泉質は「アルカリ性単純温泉」。入浴中は滑らかな肌触りと余分な皮脂を落とすクレンジング効果が感じられ、浴後は温もり感が長時間残り続ける良泉です。
 
有福温泉「御前湯」
住所:島根県江津市有福温泉町710
電話番号:0855-56-3353
日帰り入浴時間:7時~22時(最終受付21時30分)。第1火曜日定休
アクセス:
【車】山陰自動車道 江津西ICから車で約10分
【電車】JR浜田駅から石見交通バスに乗車、有福温泉バス停で下車(乗車時間約30分)
 
こちらは、昔の繁栄を偲ばせる外湯です。
くま旦那さんの口コミ

有福温泉「御前湯」の施設情報

俵山温泉(山口県長門市)

俵山温泉は、約1100年前に発見されたと言われる古湯。環境省から「国民保養温泉地」の指定を受け、湯治場風情たっぷりの雰囲気に包まれています。歓楽的要素は皆無ですが、静かな環境でのんびりと温泉を過ごしたい方にピッタリの温泉地です。

俵山温泉の大きな特徴は、ほとんどの旅館で内湯を持たず、温泉街に2ヶ所ある共同浴場を利用する点。泉質はアルカリ性単純温泉で、pH9.8~9.9のクレンジング系の美肌湯です。
 
「白猿の湯」は温泉街の中心部に立ち、俵山温泉の中では比較的観光客向けの共同浴場。広々とした内湯と露天風呂、屋外には足湯や飲泉場・ペット湯まであります。内湯の二つある浴槽のうちの一つは、単独源泉をかけ流しで利用(加温有り)。滑らかな肌触りとゆで卵の様な香りが感じられる優しい湯は、心も体も癒してくれます。
 

俵山温泉「白猿の湯」
住所:山口県長門市俵山5172
電話番号:0837-29-0036
アクセス:
【車】中国自動車道 小月ICから車で約40分
【バス】JR長門湯本駅からサンデンバスに乗車(乗車時間約20分)。俵山温泉バス停で下車。
 
外湯文化の温泉地、俵山温泉の2軒の外湯のうち、観光客向けの施設です。
くま旦那さんの口コミ

「白猿の湯」の施設情報

別府温泉郷 鉄輪温泉(大分県別府市)

日本一の温泉湧出量と源泉本数を誇る別府温泉郷。温泉郷の一つである鉄輪(かんなわ)温泉は、100度前後の源泉が至る所で噴出。温泉熱を利用した地獄蒸し料理など、独自の湯治文化を古くから形成してきました。

幹線道路沿いには大型ホテルが立ち並びますが、裏路地に入ると“貸間”と呼ばれる湯治宿や商店などが点在。泉質は主に、ナトリウム-塩化物泉。保温保湿効果に優れた泉質です。
 
立ち寄り湯は多彩な選択肢がありますが、別府が初めての方なら「ひょうたん温泉」がおすすめ。“湯雨竹(ゆめたけ)”という冷却装置で源泉を冷まし、加水無しの源泉100%かけ流しを実現してる点に注目。他にも打たせ湯・砂蒸し湯・温泉吸入(温泉蒸気を吸うこと)など多彩な入浴方法を楽しめ、まさに鉄輪温泉の特徴が凝縮されたかの様な日帰り入浴施設です。
 

鉄輪温泉「ひょうたん温泉」
住所:大分県別府市鉄輪 159-2
電話番号:0977-66-0527
アクセス:
【車】東九州自動車道 別府ICから車で約10分
【バス】JR別府駅から亀の井バスに乗車(乗車時間約25分)。地獄原・ひょうたん温泉バス停下車後、徒歩約3分
 
鉄輪温泉が凝縮されたテーマパーク
たこさんの口コミ

「ひょうたん温泉」の施設情報

川内高城温泉(鹿児島県薩摩川内市)

川内高城温泉(せんだいたきおんせん)は、県北西部の山間にひっそりと佇む小さな温泉地。その最大の特徴は、昭和の趣がそのまま現存する温泉街。古い温泉宿や商店が立ち並ぶ街並みは、不思議とほっと落ち着ける雰囲気に満ち溢れています。

泉質名は、アルカリ性単純硫黄泉。ゆで卵の様な優しい硫黄の香りと、無色透明の柔らかな肌触りのお湯は、身も心もほっこりと温まる名湯です。
 
温泉街中心部に立つ「共同湯」は、そんな川内高城温泉の魅力が凝縮されたかのような公衆浴場。脱衣所と湯船が一体となった典型的スタイルの共同浴場で、熱めの源泉が滔々とかけ流されています。
 

川内高城温泉共同湯
住所:鹿児島県薩摩川内市湯田町6763
電話番号:0996-28-1071
アクセス:
【車】南九州西回り自動車道 薩摩川内水引ICから車で約15分
【バス】JR川内駅から北部循環バス湯田・西方方面行きに乗車(乗車時間約60分)。梅屋前下車
 
45度超、強めヌルスベがたまらない
幕辺巣さんの口コミ

「川内高城温泉共同湯」の施設情報

「温泉街」選ぶポイントは?

以上、昭和レトロ~大正ロマンな温泉街を日本各地から15ヶ所ご紹介させて頂きました。いずれもノスタルジックな雰囲気たっぷりの古風な温泉地ですが、実際は微妙に個性が異なります。

そこで今回ご紹介した15施設を、おすすめタイプ別で分類してみました。
 
☆賑やかで活気ある温泉街風情がお好みの方
・伊香保温泉(群馬県渋川市)
・草津温泉(群馬県草津町)
・箱根湯本温泉(神奈川県箱根町)
・野沢温泉(長野県野沢温泉村)
・別府温泉郷 鉄輪温泉(大分県別府市)
 
☆映えるレトロスポット写真を撮りたい方
・銀山温泉(山形県尾花沢市)※上写真
・渋温泉(長野県山ノ内町)
・山代温泉(石川県加賀市)
・三朝温泉(鳥取県三朝町)
 
☆閑静かつ素朴な温泉街がお好みの方
・温湯温泉(青森県黒石市)
・浅虫温泉(青森県青森市)
・温泉津温泉(島根県大田市)
・有福温泉(島根県江津市)
・俵山温泉(山口県長門市)
・川内高城温泉(鹿児島県薩摩川内市)
 
ぜひ湯めぐりの参考にされて下さい!
 
関連記事:文化財の温泉10選【全国版】
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この記事を書いたライター
権丈 俊宏
権丈 俊宏

良質の温泉を求め、全国を旅すること20数年。特技は、自らの五感を駆使したオリジナルの泉質分析。“温泉は数より質”がポリシー。一級建築士。

温泉マイスター,サウナ・スパ健康アドバイザー,一級建築士,ソニー・イメージング・プロ・サポート会員

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