ハッカ油風呂で夏も爽快に入浴!正しいやり方や効果、注意点を解説 全国

「ハッカ油風呂は寒いって本当?」
「ハッカ油の使い方や効果が気になる」
そんな疑問をお持ちの方におすすめなのが、夏でも爽快に入浴できるハッカ油風呂です。
暑さで寝つきが悪くなる日もありますが、ハッカ油を使えばひんやりとした感覚で心も体もリラックスしやすくなります。
この記事では、ハッカ油風呂の特徴や正しいやり方、期待できる効果、安全に楽しむための注意点、さらにお風呂以外でのハッカ油の活用法までご紹介します。
寝苦しい夏の夜を快適に過ごすヒントが、見つかるはずです。
「ハッカ油の使い方や効果が気になる」
そんな疑問をお持ちの方におすすめなのが、夏でも爽快に入浴できるハッカ油風呂です。
暑さで寝つきが悪くなる日もありますが、ハッカ油を使えばひんやりとした感覚で心も体もリラックスしやすくなります。
この記事では、ハッカ油風呂の特徴や正しいやり方、期待できる効果、安全に楽しむための注意点、さらにお風呂以外でのハッカ油の活用法までご紹介します。
寝苦しい夏の夜を快適に過ごすヒントが、見つかるはずです。
ハッカ油風呂とは?

ハッカ油風呂とは、ミントの一種「ハッカソウ(日本薄荷・和種ハッカ)」から採れた精油(エッセンシャルオイル)を浴槽に数滴垂らして楽しむ入浴法です。
精油には植物の芳香成分が凝縮されており、少量でもしっかりと香りが広がります。清涼感のある香りの正体は、主成分である「l-メントール」。ハッカソウに65~85%含まれ、
皮膚にある冷感センサー(TRPM8)を刺激し、ひんやりとした感覚をもたらす作用があることが知られています。
この冷感は実際に体温を下げるわけではありませんが、体感温度が下がるため、暑い季節の入浴にぴったりです。
ハッカ油の使用が広まった背景には、東日本大震災後の節電対策として、エアコンを使わずに涼を取る工夫として注目されたことがあります。
参考:温度生物学
ハッカ油風呂の正しいやり方と適量

ハッカ油風呂は手軽にできる反面、使い方には注意が必要。
ここでは、正しいやり方と適量の目安をご紹介します。
お風呂に数滴垂らす
ハッカ油風呂の基本的なやり方は、無水エタノール5mlにハッカ油を1〜5滴垂らし、浴槽に入れてよくかき混ぜ、体を浸けるだけです。
精油は水に溶けにくい性質を持っています。そのため、浴槽に直接垂らすと、うまく混ざらず水面に浮いてしまい、皮膚に直接付着してしまうこともあります。
お湯とハッカ油をしっかり混ぜるには、水と精油のどちらにもなじみやすい性質を持つ無水エタノールを使うのがおすすめです。
また、精油は「多ければよい」というものではありません。ハッカ油には植物の成分が高濃度に含まれているため、使用量には注意が必要です。全身浴では1〜5滴、半身浴では1〜3滴を目安にしましょう。
参考:日本アロマ環境協会
シャンプーやボディソープに混ぜる
ハッカ油は、シャンプーやボディソープに混ぜても使えます。1回量に数滴加えたら、ムラなくよく混ぜてから使いましょう。
汗や体臭が気になる夏は、lーメントールの清涼感ある香りがさっぱりとした心地よさをもたらします。lーメントールには抗菌・消臭作用があり、汗をかきやすい部位のケアにもぴったり。シャワーだけの日でも、ひと工夫でスッキリ感をプラスできます。
ハッカ油の足湯
湯船に浸かる時間がないときは、足湯にハッカ油を加えるのもおすすめです。
洗面器やバケツに40℃程度のお湯を張り、エタノールに混ぜたハッカ油を1滴垂らします。足指をしっかり伸ばしながら、10〜15分ほど浸かると、リフレッシュ感を得られます。
お湯が冷めてきたら一旦湯から足を出し、火傷に注意してさし湯を行ってください。
足のニオイが気になるときや、むくみ・冷えを感じるときにもぴったりです。
旅先などで気軽に立ち寄れる足湯スポットについては、以下の記事をご参照ください。
ハッカ油風呂で期待できる3つの効果

ハッカ油風呂には、入浴時間を快適にするさまざまなメリットがあります。
ここでは代表的な3つの効果をご紹介します。
効果1:爽快感が高まる
ハッカ油風呂に入ると、心身ともにスッキリします。
ハッカ油の主成分・lーメントールには、体感温度を下げてくれる作用があります。湯上がりのひんやり感が、汗ばむ季節のべたつきや不快感を和らげることから、入浴後のスキンケアやドライヤー時間もぐっと快適になることでしょう。
また、清涼感のある香りが気分をリセットしてくれるので、リフレッシュにもぴったりです。
参考:健栄製薬
なお、お風呂上がりの汗を抑える方法については、以下の記事もご参照ください。
効果2:肌が清潔になる
ハッカ油には、肌を清潔にする効果が期待できます。
ハッカ油の主成分であるlーメントールには、抗菌作用や皮脂汚れを落としやすくする働きがあります。
また、入浴による清浄効果も相まって、清潔感を得られるのが嬉しいポイント。
なお、肌を清潔にするには、入浴だけでなくクレンジングも大切です。
お風呂でクレンジングする際の適切な方法については、以下の記事もご参照ください。
効果3:リラックスしやすくなる
ぬるめのお湯+ハッカ油の香りは、心身のリラックスを後押ししてくれます。
ハッカ油に含まれる成分「リモネン(l-limonene)」には、リフレッシュ効果があります。
また、ぬるめのお湯に浸かると、副交感神経が刺激され、心身ともにリラックス状態になります。
入浴と香りの相乗効果で、眠りにつきやすくなるのもメリットです。
疲労回復を促す入浴剤に関しては、以下の記事もご参照ください。
知っておきたいハッカ油風呂での4つの注意点

ハッカ油風呂は気軽に楽しめますが、いくつか注意点があります。安全に使うためにも、以下をチェックしておきましょう。
注意点1:ハッカ油を入れすぎない
成分を高濃度に含む精油は、入れすぎると刺激が強くなります。肌トラブルを防ぐためにも、使用量は必ず守りましょう。また、清涼感が強すぎると交感神経が刺激されて覚醒し、かえって眠りにくくなる場合も。
適量を守ることが、快適に楽しむポイントです。
注意点2:肌に異変を感じたらすぐに洗い流す
肌がヒリヒリする、赤くなる、目にしみるなどの異常を感じたら、すぐに大量の水で洗い流してください。
ハッカ油が十分に混ざりきらず原液が肌についてしまった場合、肌トラブルの原因となるため、注意が必要です。また、眼や粘膜に触れてしまった場合、強い痛みを伴うことがあります。
水で洗い流しても異常が続くようなら、医療機関に相談しましょう。
注意点3:水分をしっかり摂る
ハッカ油風呂の前後には、水分をしっかり摂りましょう。
ハッカ油の冷感効果で「体が冷えた」と錯覚しがちですが、実際のところ、入浴で体温は上昇しています。体が温まると、体温調整のために発汗が起こります。汗で失われる水分量は意外と多いもの。脱水を避けるためにも、入浴前後はコップ1~2杯程度の水分補給を行いましょう。
入浴中の水分補給におすすめのドリンクについては、以下の記事をご参照ください。
注意点4:浴槽や配管が傷む恐れがある
ハッカ油は、浴槽や配管を傷めてしまう可能性があります。
追い炊き機能を使用すると、浴槽の湯は配管を通って給湯器で温められ、再び配管を通って浴槽に戻ります。このとき、配管内にハッカ油が残って故障の原因になることも。浴槽の材質によっては、精油によるダメージを受ける可能性もあります。使用前には、浴槽設備の取り扱い説明書を必ず確認しましょう。
ハッカ油が使えない場合は、乾燥したハッカを布袋に入れて使用する方法もおすすめです。精油とは抽出方法が異なるため、成分や作用は全く同じではありませんが、清涼感のあるやさしい香りが楽しめるでしょう。
お風呂以外でのハッカ油の万能活用術3パターン

ハッカ油は入浴以外にも、日常生活で活用できる場面がたくさんあります。
ここでは、手軽に試せるおすすめ活用法を3つ紹介します。
活用術1:虫除け対策
ハッカ油には、虫が嫌う「忌避作用」があります。
キッチン、ごみ箱、網戸まわりなどにハッカ油スプレーをシュッと吹きかければ、虫を遠ざけるのに効果的です。
防腐剤は入っていないため、なるべく早めに使い切ってください。また、スプレーするときは、衣類やファブリックにシミがつかないよう注意しましょう。
【ハッカ油スプレーの作り方】
ハッカ油を無水エタノールに混ぜ、水で薄めて容器に詰めます。
- ハッカ油3〜4滴
- 無水エタノール10ml
- 水90ml
- ガラス製スプレー容器
参考:健栄製薬
活用術2:掃除の際の防菌対策
ハッカ油は抗菌・防カビ・消臭にも役立つため、掃除用スプレーとしても便利です。
まな板・ごみ箱・布団には、ひと拭きするだけ。気になるにおいを抑えながら、菌の増殖を防いでくれます。
水垢・石けんカスを落とすには、クエン酸を加えたアレンジを。粉末クエン酸小さじ1にハッカ油を混ぜ、水200mlを加えてよく振って混ぜましょう。
身の回りを清潔に保ちつつ、爽やかな香りで気分もリフレッシュできます。
活用術3:衣服などの消臭対策
ハッカ油の消臭作用を活かせば、衣類・靴・マスクにも活用できます。
マスクにスプレーを1プッシュすれば、爽やかな香りでリフレッシュできます。内側に吹き付けると、肌に付着して刺激の原因になることがあるため、外側に吹き付けましょう。
靴のにおいには、コットンに含ませて靴の中に入れるだけで、シューピロー代わりにもなります。
洗濯のすすぎ時にクエン酸大さじ2杯とハッカ油数滴を加えると、うっすらと香りを楽しむことができるでしょう。
ハッカ油風呂で寝苦しい夏も快適に

寝苦しい夏の夜。ハッカ油風呂なら、ほんの数滴で清涼感と心地よい香りに包まれながら、バスタイムが楽しめます。
入浴後のベタつきも軽減され、ひんやりとした冷感を感じつつお風呂でしっかりと温まることで、眠りにつきやすくなるのも魅力。
ハッカ油風呂を取り入れて、暑い日でも質の高い睡眠をとってくださいね。
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この記事を書いたライター

- とも
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美と健康に関する情報を発信するフリーライター。 原稿で煮詰まったときは、近所の個室サウナに籠ります。 運動不足解消のため「旅行は修行」と心得、1日2万〜4万歩の距離を歩く健脚です。道中、足湯のありがたみを痛感!
サウナ・スパ健康アドバイザー,正看護師,コスメコンシェルジュ,ボディエステティシャン,フェイシャルエステティシャン
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