お風呂でパックしてもよい?メリットやポイント、種類と選び方を解説 全国

「お風呂でパックって、どうなのかな?」
「顔の毛穴汚れも落とせて、スキンケアも時短できたら嬉しい」
こう感じている人も多いのではないでしょうか。
忙しくてスキンケアに時間をかけられないときに、入浴中にできる「ながら美容」として注目されているのが「お風呂で洗い流すパック」です。
この記事では、お風呂でパックを使うときのメリットやデメリット、具体的なやり方、お風呂に向いているパックの種類まで、タイパ重視のスキンケア方法を紹介します。入浴時間をもっと有効活用したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
「顔の毛穴汚れも落とせて、スキンケアも時短できたら嬉しい」
こう感じている人も多いのではないでしょうか。
忙しくてスキンケアに時間をかけられないときに、入浴中にできる「ながら美容」として注目されているのが「お風呂で洗い流すパック」です。
この記事では、お風呂でパックを使うときのメリットやデメリット、具体的なやり方、お風呂に向いているパックの種類まで、タイパ重視のスキンケア方法を紹介します。入浴時間をもっと有効活用したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
お風呂でパックしてもよい?

そもそも、お風呂でパックをしてもよいのでしょうか?
実は、パックの種類によっては入浴中の使用が向いているものもあれば、逆に避けたほうがよいものもあります。
ここでは、洗い流すタイプとフェイスパック(シートタイプ)それぞれについて、お風呂で使用してよいかを、パックの種類別に解説します。
洗い流すパックならばOK
洗い流すタイプのパックは入浴中の使用に向いています。
顔全体にクリームやジェル、クレイ(泥)などを塗布し、一定時間おいた後に水やぬるま湯で洗い流すという使い方をするタイプのパックです。
このタイプのパックの多くは、古い角質や毛穴の汚れを取り除くことを目的としています。さらに、パックをしている間に湯船でリラックスしながら待つことができるため、時短ケアにもぴったり。
洗い流したあとは、肌がやわらかく整い、美容成分が入りやすい状態になっています。うるおいが残っているうちに、化粧水や乳液など基本のスキンケアを丁寧に行うことで、パックの効果を高めることができます。
フェイスパックは注意が必要
シート状のフェイスパックをお風呂の中で使うのは、あまりおすすめしません。
フェイスパックは化粧水や美容液を不織布などにしみこませたもの。入浴中は汗をかいたり、蒸気やシャワーが当たったりすることで、シートに含まれた美容成分が流れてしまい、肌に十分に浸透しにくくなる可能性があるためです。
また、多くのフェイスパックは5〜10分程度の短時間の使用が推奨されており、湯船に浸かっている時間と合わないケースもあります。
そこで、フェイスパックはお風呂上がりに使用するのがおすすめ。
お風呂上がりは皮膚の水分が蒸発しやすく、乾燥しやすい状態になっているため、フェイスパックで密閉し、しっかりと潤いを与えてあげることが大切です。入浴で肌が温まり、水分も美容成分も各層に届きやすい状態です。
肌悩みに合ったアイテムを選ぶことも、効果を感じるうえでのポイントになります。
お風呂と相性の良い洗い流すパック、メリット3つ

洗い流すタイプのパックは、お風呂との相性が良いだけでなく、スキンケア面でも多くのメリットがあります。
入浴中に洗い流すパックを使うことで得られる3つのメリットをご紹介します。
メリット1:お風呂で使える
洗い流すパックの大きなメリットは、入浴中の“ながら美容”ができることです。
たとえば、湯船につかって体を温めながらパックしたり、体を洗っている間にパックの時間を活用したりと、いつものお風呂時間で効率よくケアができます。
多忙でスキンケアの時間が取れない方にとって、お風呂でのパックはタイムパフォーマンスの高さが魅力です。
メリット2:クレンジング効果が高い
洗い流すタイプのパックは、通常の洗顔では落としきれない余分な角質や皮脂、毛穴の奥の汚れをしっかりとオフできるのもメリットです。
肌表面の汚れを効果的に落とすことで、その後のスキンケアの浸透もサポートしてくれます。
メリット3:肌の状態に合わせて調節しやすい
洗い流すパックは、使い方の自由度が高いのもメリットです。
たとえば、汚れが気になる日はたっぷり重ね塗りして時間を長めに置く、逆に敏感になっている日は短時間でさっと洗い流すなど、その日の肌状態に合わせて柔軟に調整できます。
また、顔全体に使うだけでなく、気になる部分だけに使うこともできるため、コスパが良いのも嬉しいポイント。
肌の変化に応じてスキンケアを調整したい人に、ぴったりのアイテムです。
洗い流すパックのやり方

洗い流すパックをより効果的に使うには、正しい手順とちょっとしたコツが大切です。
ここでは、入浴中や入浴後に使う際の基本的な流れと注意したいポイントをわかりやすくご紹介します。
【基本的な使用手順】
①クレンジングや洗顔で、汚れやメイクをしっかり落とす
パックの前には、肌を清潔な状態に整えておくことが基本です。
メイクや汚れが残っていると、パックの効果が半減してしまうので注意しましょう。
②顔の水分をタオルでやさしく拭き取る
洗顔後は、顔に残った水分をこすらず、軽く押さえるようにしてタオルで拭き取ります。
③パックを均一に塗布する
目や口の周りなどデリケートな部分を避けながら、顔全体にパックを厚めに、均一にのばします。ムラがあると、パックの効果に差が出てしまうので注意しましょう。
④指定された時間しっかり待つ
パックの放置時間は、製品ごとのパッケージに書かれた時間を守ることが大切です。
⑤必要に応じてスパチュラなどでオフ
厚みのあるパックは、洗い流す前にスパチュラなどで軽く取り除くと、スムーズに落とせます。
⑥ぬるま湯でやさしく洗い流す
熱すぎない32℃くらいのぬるま湯を使い、こすらず丁寧に洗い流しましょう。
⑦化粧水などで保湿ケアをする
洗い流したあとの肌は乾きやすいため、すぐに化粧水や乳液などで保湿ケアを行うことが大切です。
参考:シオノギヘルスケア
お風呂で洗い流すパックを使う時のポイント4つ

お風呂でのスキンケア時間を有効活用できる「洗い流すパック」を使用するにあたり、肌への負担を避けつつ、しっかりとケア効果を引き出すための4つのポイントを紹介します。
ポイント1:決められた時間を守る
洗い流すパックを使用する際は、パッケージに記載された放置時間をきちんと守ることが基本です。
洗い流すパックには、古い角質や毛穴汚れを落とす成分が含まれていることが多いため、長時間放置しすぎると肌が必要以上に乾燥したり、刺激を感じたりする恐れがあります。逆に、放置時間が短すぎると、汚れが十分に落ちず、本来の効果を得られない可能性も。
適切な時間で洗い流すことで、肌への負担を最小限にしながら、しっかりとスキンケア効果を感じられます。
ポイント2:パックの頻度に注意
どんなに肌に良いとされるパックでも、使いすぎは逆効果になることもあります。
洗い流すパックは、製品ごとに推奨される使用頻度が決められているため、必ずパッケージの指示に従いましょう。たとえばクレイパックは、週1~2回が目安とされることが多く、毎日使用すると乾燥を招く可能性があります。肌を健やかに保つためにも、適切な頻度での使用を心がけましょう。
ポイント3:しっかり洗い落とす
洗い流すパックは、肌に残ってしまうとトラブルの原因になるため、丁寧にオフする必要があります。
擦りすぎは摩擦となって肌に負担をかけるため、ぬるま湯を使ってやさしく丁寧に洗い流しましょう。冷水だと汚れやパックが落ちにくく、毛穴に残った成分がニキビや肌荒れの原因になることも。また、熱すぎるお湯は肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥を招くリスクがあるので避けましょう。
ポイント4:保湿をしっかりする
パックをした後の角質や皮脂が除去された肌は、非常に乾きやすい状態になっています。さらに、お風呂上がりは水分が蒸発しやすいため、できるだけ早く、入念に保湿ケアを行うことがポイントです。
洗い流すパックの後は、肌の角層が整い、美容成分が浸透しやすいタイミングでもあります。このタイミングを逃さず、化粧水、美容液、乳液、クリームで十分な保湿ケアを行いましょう。
お風呂上がりのスキンケアについて、詳しくは以下をご参照ください。
参考:資生堂
お風呂で使用できる洗い流すパックのタイプ5つ

お風呂で使える洗い流すパックには、さまざまなタイプがあります。それぞれに特徴や仕上がりの違いがあるため、自分の肌質や悩みに合わせて選ぶことが大切です。
代表的な5つのタイプをご紹介します。
クリームタイプのパック
クリームタイプのパックは、なめらかで伸びが良く、肌にぴたっと密着するのが特徴。
油分と水分のバランスがよく、摩擦を抑えながらやさしく肌に馴染ませることができ、均一に塗りやすく、初心者でも扱いやすい定番です。製品によっては、バームのようにしっかりした硬さがあるものも。
洗い上がりもつっぱりにくく、しっとりとした仕上がりになります。製品によってはべたつきが残りやすいこともあるため、洗い残しには注意しましょう。
・期待できる効果: 高い保湿効果
・おすすめの肌質: 乾燥肌、肌のごわつきが気になる方、しっとり仕上げたい方
ジェルタイプのパック
ジェルタイプのパックは、ぷるんとしたみずみずしいテクスチャーが特徴で、肌にのせる際に摩擦が少なく、刺激になりにくいのが魅力です。
水分をしっかり肌に届けてくれるため、お風呂で使っても乾燥しにくいのもメリット。油分が少ないため、さっぱりとした使い心地が好みの方にもおすすめ。 伸びやすく洗い流しやすいので、スキンケアの手間を減らしたい人にもぴったりです。
・期待できる効果: 潤い補給
・おすすめの肌質: 脂性肌、敏感肌、ベタつきを避けたい方
クレイタイプ
クレイタイプは、泥を主成分としたパックで、皮脂や汚れを吸着する力に優れているのが最大の特長です。
テクスチャーはかためで垂れにくく、毛穴汚れや皮脂詰まりが気になるときに活躍します。ただし、密着度が高く洗い流しに時間がかかることもあるため、肌に摩擦を与えないよう注意が必要です。また、洗面所や排水溝に残ると詰まりの原因になることがあります。使用後の掃除も忘れずに。
・期待できる効果: 皮脂吸着、毛穴の引き締め
・おすすめの肌質: 脂性肌、皮脂トラブルが気になる方
スクラブタイプ
スクラブタイプは、炭・塩・砂糖・こんにゃくなどの微細な粉末や粒子が入ったタイプで、マッサージするように使用するのが特徴です。
物理的に余分な角質や毛穴汚れをしっかり落とせる反面、摩擦が加わりやすいため使いすぎには注意が必要です。肌が敏感になっている時期は避け、肌に負担をかけないよう週1~2回程度の使用を守ることが大切。
・期待できる効果: 角質ケア、毛穴汚れ除去
・おすすめの肌質:くすみが気になる方、化粧ノリを良くしたい方
カラダ全体の角質除去が期待できるボディスクラブに関して、詳しくは以下の記事をご参照ください。
泡タイプ
泡タイプは、最初から泡で出てくるものや、塗ると泡立つタイプなどがあります。炭酸パックなどもこのタイプに該当します。
肌への摩擦が少なく、乗せるだけでケアができるのが魅力です。放置時間が短めで済むものが多いため、時短ケアにも便利。ただし、泡が垂れやすいものもあるので、使用中は液垂れに注意しましょう。
・期待できる効果: 潤い補給、血行促進(炭酸タイプ)
・おすすめの肌質: 敏感肌、刺激の少ないケアを求める方
肌の悩み別パックの選び方

肌悩みに合ったパックを選ぶことで、より効果的なスキンケアができます。
ここでは代表的な5つの肌悩み別に、お風呂で洗い流すパックを選ぶ際のポイントを紹介します。
肌の乾燥に悩んでいる場合
乾燥肌の人は、保湿成分がしっかり配合されたパックを選ぶのがおすすめです。
例えば、以下のような成分があります。
・ヒアルロン酸:角層で水分を抱え込み、肌表面の潤いを保つ
・セラミド:肌の水分をキープし、バリア機能をサポートする
・スクワラン、植物油脂:肌に油分を与えて水分の蒸発を防ぐ
選び方のポイント:
・ 「高保湿」「しっとり」などの表示があるもの
・ 「アルコールフリー」「低刺激処方」など、敏感な肌にも配慮した処方
乾燥肌に合った入浴法に関して、詳しくは以下をご参照ください。
毛穴汚れやべたつきに悩んでいる場合
皮脂や毛穴の黒ずみが気になる人は、吸着力の高い成分が入ったパックを選びましょう。
例えば、以下のような成分があります。
・クレイ・炭:無数の小さな孔が皮脂を吸着
・酵素:角栓溶解作用をもち、角栓を取り除きやすくする
・スクラブ:毛穴汚れや角質を物理的に落とす
選び方のポイント:
・「カオリン」「ベントナイト」「酵素」「炭」などの表示があるもの
・「スクラブ」は、粒子が細かく肌への刺激が少ないもの(「マイクロスクラブ」や「植物由来スクラブ」など)を選ぶ
肌のくすみに悩んでいる場合
古い角質が肥厚して起こる「くすみ」が気になる人には、余分な角質を取り除く成分が含まれたパックを。紫外線によって作られたメラニンが排出されずに残ってできた「くすみ」には、美白ケアがおすすめです。
例えば、以下のような成分があります。
・蛋白質分解酵素(パパイン・プロテアーゼなど):角質除去によりワントーン明るい印象の肌へと導く成分
・ビタミンC誘導体・アルブチン・トラネキサム酸:美白有効成分
選び方のポイント:
・「透明感アップ」「ブライトニング」「くすみケア」などの表示があるもの
敏感肌に悩んでいる場合
敏感肌の方は、とにかく刺激を避けることが第一。
例えば、以下のような成分があります。
・ツボクサエキス・CICA:抗炎症・ダメージ修復・抗酸化
選び方のポイント:
・ 「無香料」「無着色」「アルコールフリー」「パラベンフリー」「鉱物油不使用」など、余分な添加物を避けている処方
・ 「敏感肌用」「低刺激処方」や「アレルギーテスト済み」「パッチテスト済み」といった表示があると安心
ニキビに悩んでいる場合
ニキビが気になるときは、肌を清潔に保ち、炎症を抑える成分がカギになります。
例えば、以下のような成分があります。
・グリチルリチン酸ジカリウム・アラントイン:抗炎症作用
・イソプロピルメチルフェノール:殺菌作用
・サリチル酸:角質溶解・殺菌・抗炎症作用
選び方のポイント:
・肌荒れ防止成分入りのもの
・過剰な皮脂を取り除き、毛穴を清潔に保てる処方のもの
・「ノンコメドジェニック(ニキビのもとになりにくい処方)」「オイルフリー」といった表記があるもの
お風呂時間を活用して効率的にスキンケア

この記事では、お風呂でのパックのメリットや種類、肌悩みに合わせた選び方、使い方のコツまでを紹介してきました。
なかでも洗い流すタイプのパックは入浴中に使いやすく、肌に合わせて調整しやすいのが魅力。お風呂に浸かっている間に「ながらケア」ができるので、時間を有効に使いながら、効率よくスキンケアをしたい人にぴったりです。
忙しい毎日の中でも、自分の肌をいたわる小さな習慣として、お風呂にパックを気軽に取り入れてみてくださいね。
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- とも
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美と健康に関する情報を発信するフリーライター。 原稿で煮詰まったときは、近所の個室サウナに籠ります。 運動不足解消のため「旅行は修行」と心得、1日2万〜4万歩の距離を歩く健脚です。道中、足湯のありがたみを痛感!
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