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硫酸塩泉12選!北海道~九州まで極上温泉を厳選【全国版】 全国


“三大美肌泉質”として知られる「硫酸塩泉」。無色透明でサラッとした肌触りの泉質が多く、一見インパクト少なめ。

しかし、保温・保湿などの特徴を持ち、古くから療養に利用されてきた泉質なのです。

そこで今回は、筆者自らが入浴した中から日本全国の硫酸塩泉を12施設厳選し、北から順(北海道~東北~関東~東海~北陸~山陰~九州)にご紹介。

すべて日帰り入浴可能で、源泉かけ流しとお湯の良さにこだわってセレクトしました。

東日本の硫酸塩泉

いずみヴィラ / 北海道登別市

いずみヴィラは、JR登別駅から徒歩で約10~15分、有名な登別温泉にも比較的近い場所にある温泉施設。宿泊も可能ですが、銭湯料金以下で日帰り入浴できる点に注目です。
 
いずみヴィラの男性露天風呂
 
泉質名は「ナトリウム・カルシウム―硫酸塩・炭酸水素塩温泉」。付近の登別温泉にある硫黄泉とは異なり、無色透明の硫酸塩泉。源泉かけ流しで提供されています。
 
入浴後は肌がしっとり潤い、典型的な硫酸塩泉(芒硝泉)の特徴を持つ泉質。肌に優しいお湯なので、登別温泉の上がり湯としても適しているでしょう。
 
日帰り入浴時間:11時~21時。受付終了20時30分
日帰り入浴料金:大人450円、小人160円
※2026年10月時点の料金です
温まるさっぱりした良い温泉でした。北海道は温泉レベルがやっぱり高い。
おぐ230さんの口コミ


浅虫温泉 松の湯 / 青森県青森市

浅虫温泉は、1200年以上の歴史がある東北地方屈指の古湯。

青森市中心部から車や電車で30分程度と交通の便が良く、“東北の熱海”などと呼ばれる風光明媚な地です。
 
松の湯公衆浴場の男性大浴場
 
松の湯は、浅虫温泉の名湯を気軽に楽しめる温泉施設。

泉質名は「ナトリウム・カルシウム―硫酸塩・塩化物泉」。加水も加温も無い源泉100%かけ流し温泉です。
 
綺麗に透き通った鮮度抜群の湯は、入浴中はサッパリと汗を流せ、入浴後はしっとりと肌を保湿してくれる正統派の硫酸塩泉と言えるでしょう。
 
日帰り入浴時間:8時~20時(19時30分最終受付)。月曜(祝日なら翌日)定休。元旦定休
日帰り入浴料金:大人360円 小人160円
※2026年10月時点の料金です
浅虫温泉の中でも熱くてしゃっきりとした湯づかいの温泉
青森市民さんの口コミ


雪沢温泉 大雪 / 秋田県大館市 

雪沢温泉は、十和田大館樹海ライン沿いにある自然豊かな温泉地。

1960年にボーリングの際、約50度の源泉が自噴したのが始まりです。2026年7月現在で2軒の温泉旅館があり、「大雪」はそのうちの1軒です。
 
雪沢温泉「大雪」の女性大浴場
 
泉質名は「ナトリウム・カルシウム―硫酸塩・塩化物泉」。

源泉温度が理想的であるため、加水・加温・消毒一切無しの源泉100%かけ流しで提供されています。
 
特筆すべきは泉質の良さ。浴室のドアを開けると温泉通が“芒硝臭”と呼ぶ硫酸塩泉特有の甘い香りが漂い、温泉気分が一気に高揚。

やや熱めの温泉は最初ピリッと刺激を感じますが、次第にジワジワと温泉熱と成分が皮膚から浸透し始めるかのような独特の感触が心地良いです。
 
男女別の内湯があるだけのシンプルな施設ですが、浸かると違いが分かる隠れ名湯と言えるでしょう。
 
日帰り入浴時間:6時~22時。不定休
日帰り入浴料金: 大人300円、高校生以下150円、小学生以下50円
※2026年10月時点の料金です
湯口の岩に、白い析出物がこんもりと付着。窓の外には森の景色。溢れるお湯を眺めつつ、ずっと貸切状態でまったりできました。
きくりんさんの口コミ


甲子温泉 旅館大黒屋 / 福島県西郷村

甲子温泉(かしおんせん)は、東北地方最南端付近の山間部にある温泉地。「旅館大黒屋」は甲子温泉にある一軒宿で、日本秘湯を守る会の宿としても有名です。
 
旅館大黒屋の名物が、宿から橋を渡ったところにある混浴の大岩風呂。縦5m、横15m、深さ最大で1.2mの湯船は、湯船の底からも一部温泉が湧き出す“足元湧出温泉”でもあります。

 
甲子温泉「旅館大黒屋」の混浴の大岩風呂。2026年10月現在、日帰り入浴時間帯は男性浴場です。
 
泉質名は単純温泉ですが、成分的には純粋な石膏系。湯船の中で40度弱のぬるめの温度ですが、次第にジワジワと体が温まり、独特の浴感が心地良いです。
 
別に、「恵比寿の湯」という男女別の浴室も旅館内にあります。

こちらの泉質は「カルシウム・ナトリウム―硫酸塩泉」。大岩風呂とは泉質名が異なりますが、お湯の特徴は大岩風呂とほぼ同一です。
 
また「櫻の湯」という女性専用浴室もあり、こちらは大岩風呂と同じ源泉を使用。上記浴室はいずれも日帰り入浴可能です。
 
日帰り入浴時間:10時~15時までに退館
※恵比寿の湯は11時~13時まで清掃のため入浴不可
日帰り入浴料金: 大人900円、小学生500円、幼児400円、0歳~2歳無料
※2026年10月時点の料金です
時折、足元より気泡が出て、ジワッとぬるい湯が湧出してきます。これを探すのが楽しい。
おにくんさんの口コミ


湯宿温泉 湯本館 / 群馬県みなかみ町

湯宿温泉(ゆじゅくおんせん)は、有名な猿ヶ京温泉や法師温泉などと共に「猿ヶ京三国温泉郷」の一つとされ、湯治場風情に包まれた温泉地として知られています。
 
「湯本館」は、湯宿温泉を代表する宿の一つ。名物は、円形湯船の形が印象的な混浴大浴場です。

 
湯宿温泉「湯本館」の混浴大浴場
 
泉質名は「ナトリウム・カルシウム―硫酸塩泉」。

無色透明のお湯で一見特徴が少なそうですが、湯が供給される側の岩肌はカルシウム成分で真っ白に変色しており、成分の濃さがうかがえます。
 
お湯に浸かるとサラリとした肌触りですが、よく温まる保温&保湿系の美肌湯。しかし激熱の時もあるので、その場合は他の入浴客に断ってから加水して温度を下げましょう。
※湯本館では、別に女性専用の浴室もあります。
 
日帰り入浴時間:11時~18時
日帰り入浴料金: 大人600円、小人300円
※2026年10月時点の料金です
激熱で適温になるまで大変でしたが、好きです。
たまごさんの口コミ


湯ヶ野温泉 伊豆の踊子の宿 福田家 / 静岡県河津町

湯ヶ野温泉は、伊豆半島南部の河津川沿いにある小さな温泉地。

「伊豆の踊子の宿 福田家」は、文豪である川端康成や太宰治が実際に逗留した歴史ある宿です。
 
伊豆の踊子の宿「福田家」の外観
 
温泉は、露天風呂付きの浴室と半地下にあるレトロな造りの内湯があり、日帰り入浴ではそのどちらかを選択します。

泉質名は「カルシウム・ナトリウム―硫酸塩泉」。

硫黄や鉄分などの特殊成分を一切含まないシンプルな硫酸塩泉で、まるでジワジワと肌に温泉成分が染み込むかのような独特の感触に癒されます。

また、浴後は肌がしっとりと潤い、まさに教科書の様な正統派の硫酸塩泉と言えるでしょう。
 
日帰り入浴時間:10時30分~15時
日帰り入浴料金: 大人990円、小人550円
※2026年10月時点の料金です
榧のマス風呂に入浴。階段を下りたところにある浴室の中央に、四角い浴槽が配され、壁のタイルが何ともレトロ。
きくりんさんの口コミ
 

西日本の硫酸塩泉

湯涌温泉 銭がめ / 石川県金沢市

湯涌温泉「銭がめ」は、金沢で大変有名な景勝地である「兼六園」から車で約20分、長閑な山間にある一軒宿風の旅館です。

旬の山菜や川魚を食せる美食の宿としても知られ、昼食&温泉を楽しむリピーターも数多くいます。
 
自家源泉を所有し、泉質名は「ナトリウム・カルシウム―硫酸塩・塩化物泉」。男女別の内湯が各1箇所ずつあるだけのシンプルな浴室です。

 
湯涌温泉「銭がめ」の男性内湯
 
無色透明で一見特徴は少ないですが、保湿系の柔らかな美肌湯。

浴後の肌の潤いとモチモチ感に温泉の湯力を実感します。北陸地方屈指の硫酸塩泉のひとつと言っても決して過言ではないでしょう。
 
日帰り入浴時間:
平日:15時~20時、土日祝日11時~20時。最終受付19時。月曜火曜定休
日帰り入浴料金: 700円、小人550円
※2026年10月時点の料金です
お風呂は熱すぎずぬるすぎず、優しい感じでじっくりと入っていられました
tototoさんの口コミ


佐野温泉 福の湯 / 福井県福井市

佐野温泉は1976年に温泉が湧出した比較的新しい温泉地ですが、福井県では貴重な高温泉。「福の湯」は、日帰り入浴施設と宿泊施設を兼ねた一軒宿です。
 
「福の湯」の最大の魅力が、その泉質の良さです。泉質名は「ナトリウム・カルシウム―硫酸塩泉」。約70度の泉温に恵まれ、源泉100%かけ流しで提供。
 
福の湯では全体に湯船のサイズが大きいために湯口付近は高温ですが、湯船の中間部辺りでは自然と適温になります。
 
佐野温泉「福の湯」の男女交代制大浴場「栄の湯」
 
入浴した途端はピリッと刺激を感じますが次第に慣れ、まるで温泉成分が皮膚から浸透するかのように感じるほど。

また、温泉通が“芒硝臭”と呼ぶ硫酸塩泉特有の甘い湯の香が漂い、心身共に癒されます。
 
さらには飲泉所も設置され、便秘などに効能があるとのこと。まるでお手本の様な硫酸塩泉ですが、不思議と温泉ファンにはあまり知られておらず、まさに硫酸塩泉の隠れた名湯と言えるでしょう。
 
日帰り入浴時間:10時~21時
日帰り入浴料金: 大人900円、小学生250円、幼児100円
※2026年10月時点の料金です
日帰り入浴して来ました。温泉が非常に良かったです。
遥海さんの口コミ


東郷温泉 寿湯 / 鳥取県湯梨浜町

東郷温泉は、東郷湖の南岸にある温泉地。江戸時代から温泉が湖中に湧出することが知られ、地元の人が温泉利用を願い出たことが東郷温泉の始まりと言われています。
 
「寿湯」は、山陰本線 JR松崎駅前の住宅街にひっそりと佇む共同浴場。

住宅間の激細の通路を抜けないと行けないため、“路地裏の隠し湯”とか“究極の秘湯”とさえ呼ぶ熱烈なファンがいる程です。
 
東郷温泉「寿湯」の男湯
 
泉質は「ナトリウム・カルシウム―塩化物・硫酸塩泉」。

食塩と硫酸塩が拮抗した泉質で、とにかくよく温まる保温&保湿系のお湯です。激熱の時も多いので、その際は無理をせずに他の入浴客に断ってから加水しましょう。
 
また、施設は手入れされつつも老朽化がみられるので、ご興味ある方はできるだけ早めに訪問された方が良いでしょう。
 
日帰り入浴時間:9時~19時30分。第1・第3月曜日定休
日帰り入浴料金: 大人300円、小人150円
※2026年10月時点の料金です
昭和を感じる温泉でした。清潔に保たれているので気持ち良く入浴できました。
Mickeyさんの口コミ


湯の川温泉 湯元 湯の川 / 島根県出雲市

湯の川温泉は、龍神温泉(和歌山県)・川中温泉(群馬県)と共に“日本三美人の湯”と呼ばれ、山陰地方を代表する名湯の一つ。出雲空港から車で約5分と至近距離で、数軒の旅館が点在しています。
 
「湯元 湯の川」は、湯の川温泉を代表する旅館の一つ。男女別の内湯と貸切風呂があります。
 
湯の川温泉「湯元 湯の川」の男性大浴場
 
泉質名は「ナトリウム・カルシウム―硫酸塩・塩化物泉」。

硫黄や鉄分を含まないシンプルな硫酸塩泉であり、よく温まり、浴後はしっとり肌へと変貌。“日本三美人の湯”の名に相応しい名湯と言えるでしょう。
 
日帰り入浴時間:10時~15時30分(最終受付15時)
日帰り入浴料金:大人900円、小人500円、3歳未満無料
※2026年10月時点の料金です
日本三大美人の湯の呼び声の高い湯の川温泉。辺りは想像していたよりも鄙びた田舎の風情。昔ながらの温泉
ゆったり温泉の口コミ


宗像王丸・天然温泉 やまつばさ / 福岡県宗像市

宗像王丸・天然温泉「やまつばさ」は、県内でも人気の日帰り温泉施設のひとつ。

九州を縦断する国道3号線付近の商業施設が立ち並ぶ場所にありますが、都会の喧騒とはうって変わった閑静な環境に驚かされます。
 
温泉は2つの自家源泉を所有。天然水を加温した浴槽もあり、すべての浴槽が源泉かけ流しで提供。温泉地帯でない大型スパ系施設としては異例の存在と言えるでしょう。
 
男性露天風呂「半月湯」
 
特筆すべきは、露天風呂「半月湯」で使用される源泉が硫酸塩泉である点。福岡県内では大変希少な泉質です。なお、泉質名は「ナトリウム・カルシウム―硫酸塩泉」です。
 
純粋な硫酸塩泉(芒硝泉)というよりも、モール泉※の特徴がわずかに感じられる個性湯。

独特の香ばしいアロマに癒されます。とはいえ浴後は肌がしっとりと潤い、硫酸塩泉の特徴もしっかり感じ取れる良泉です。
※モール泉とは、簡単に言えば植物由来の有機物を多く含む泉質のこと。

日帰り入浴時間:
日~木・祝日:10時~23時(最終受付22時)
金・土・祝前日:10時~24時(最終受付23時)
※第3水曜日定休(3月と8月は定休日無し)
日帰り入浴料金:
平日:大人1,470円、小人730円
土日祝日:大人1,670円、小人830円
※2026年10月時点の料金です
 
総合的にはとても気に入っていて、ゆったり温泉に浸かりたい時に利用します。掛け流しでとても気持ち良いです。
ゲストさんの口コミ


内牧温泉 阿蘇内牧音泉 湯楽 / 熊本県阿蘇市

内牧温泉は、熊本阿蘇地方を代表する温泉地のひとつ。与謝野鉄幹・晶子夫妻や夏目漱石などの文豪も足を運んだと言い伝えられる古湯です。
 
あまり知られていませんが、多くの宿泊施設や日帰り入浴施設で自家源泉を所有し、その大多数は源泉かけ流しで温泉を提供。

湯めぐりの醍醐味を感じさせ、泉質重視の温泉ファンも納得の温泉地と言えるでしょう。
 
「阿蘇内牧音泉 湯楽」は2020年10月にオープンした日帰り入浴施設。泉質名は「ナトリウム・カルシウム・マグネシウム―硫酸塩泉」。自家源泉100%かけ流しで提供されています。
 
「阿蘇内牧音泉 湯楽」の女性大浴場
 
鉄分や微量の硫黄成分を含み、独特の香ばしい湯のアロマが特徴です。湯船の中で40度前後のややぬるめなので、じっくりと内牧温泉の名湯を堪能できます。
 
また無料休憩所では巨大なJBLの高級スピーカーからジャズ音楽が流れ、このことが施設名が温泉でなく“音泉”である理由です。

飲食類の持ち込みも自由ですので、お弁当持参でゆったり楽しむのも良いでしょう。
 
日帰り入浴時間:13時~22時。火曜定休
日帰り入浴料金:大人500円、小人200円、3歳未満無料
※2026年10月時点の料金です
地元ですが気になる温泉でした。館内に響くジャズは格別,ミストサウナもごきげんです。
無漏路さんの口コミ


硫酸塩泉の分布の傾向とは?

以上、日本全国各地の硫酸塩泉を12施設厳選してご紹介させて頂きました。

硫酸塩泉は単純温泉や食塩泉とは異なり、全国何処にでもあるわけではありません。

最後に、主に筆者の経験則になりますが、硫酸塩泉の分布の傾向を簡単にご説明します。
 
浅虫温泉「津軽藩本陣の宿 柳の湯」(青森県青森市)の男女交代制露天風呂
 
東日本では、東北地方が全国的に見ても硫酸塩泉の宝庫と言える地域。東北6県(青森・岩手・秋田・宮城・山形・福島)には、硫酸塩泉の名湯が各所に点在しています。

他には、群馬県北部や静岡県伊豆半島にも硫酸塩泉が数多くある傾向です。また、北海道や甲信越地方の一部などでも硫酸塩泉が広い範囲に点在しています。

 
岩井温泉「岩井ゆかむり温泉共同浴場」(鳥取県岩美町)の男性大浴場
 
一方で西日本では、東日本に比べるとグッと数は減りますが、少数ながらも硫酸塩泉は存在します。

地域としては、北陸地方や山陰地方の一部、九州の熊本阿蘇地方や大分県の一部などに硫酸塩泉が点在しています。
 
なお、東北地方の硫酸塩泉につきましては、別記事にて詳細にご紹介しております。ご興味ある方は是非ご覧になってください。

関連記事:東北の硫酸塩泉6選!究極美人湯で心身リフレッシュ
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権丈 俊宏
権丈 俊宏

良質の温泉を求め、全国を旅すること30年余り。特技は、自らの五感を駆使したオリジナルの泉質分析。“温泉は数より質”がポリシー。一級建築士。

温泉マイスター,サウナ・スパ健康アドバイザー,一級建築士,ソニー・イメージング・プロ・サポート会員

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