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作成日:2022年04月05日

硫酸塩泉10選!北海道~九州まで極上温泉を厳選【全国版】 全国

“三大美肌泉質”として知られる「硫酸塩泉」。無色透明でサラッとした肌触りの泉質が多く、一見インパクト少なめ。しかし体の内外から健康になれ、実は非常に効能が高い療養泉なのです。



そこで今回は筆者自らが入浴した中から、日本全国から硫酸塩泉を10施設厳選し、北から順(北海道~東北~関東~東海~北陸~山陰~九州)にご紹介。すべて日帰り入浴可能で、源泉かけ流しとお湯の良さにこだわってセレクトしました。

東日本の硫酸塩泉

旭岳温泉 湯元 湧駒荘 / 北海道

旭岳温泉 湯元 湧駒荘 / 北海道
旭岳温泉「湯元 湧駒荘(読み方:ゆこまんそう)」は北海道のほぼ中央に位置し、本州とは異なる四季折々の大自然に包まれた地。大雪山国立公園内の山深き場所にありますが、冬季も休まず通年営業しています。

館内には「ユコマンの湯」と「シコロの湯」という2つの大浴場があり、日替わりで男女入れ替わります。さらには5本の自家源泉を所有。いずれも源泉100%かけ流し温泉です。

5本の源泉は、いずれも硫酸塩が主体の複雑な塩類泉です。どの湯船も源泉をミックスすることなく、単独源泉をそのまま提供。浴槽内で30~40度強程度の適温やや温めで、自分好みの温度の湯船を選べる点が嬉しい限りです。また温泉に含まれる“正苦味(硫酸マグネシウム)”という成分が珍しく、日本では北海道や九州の山間部など、ごく一部の地域しかない大変貴重なものです。

住所:北海道上川郡東川町勇駒別旭岳温泉
電話番号::0166-97-2101
日帰り入浴時間:本館浴場:15時~18時(17時受付終了)。
※日帰り入浴施設の「神々の湯」は改装工事中のため当面休業(オープン日は未定)
アクセス:
【車】旭川空港から車で約45分
【バス】旭川空港から旭岳温泉行きバス「いで湯号」に乗車。約50分
内湯の天井が高くて、開放感抜群。内湯の見本のような内湯だと思う。。高い天井を眺めながらぼーっと入れて至福のひとときでした。
アルカリ温泉さんの口コミ

浅虫温泉 松の湯温泉公衆浴場 / 青森県

浅虫温泉 松の湯温泉公衆浴場 / 青森県
浅虫温泉は、1200年以上の歴史がある東北地方屈指の古湯。青森市中心部から車や電車で約30分と交通の便が良く、“東北の熱海”などと呼ばれる風光明媚な地です。

「松の湯温泉公衆浴場」は、浅虫温泉の名湯を気軽に楽しめる温泉施設。泉質名は「ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉」。加水も加温も無い源泉100%かけ流し温泉です。綺麗に透き通った鮮度抜群の湯は、入浴中はサッパリと汗を流せ、入浴後はしっとりと肌を保湿してくれる正統派の硫酸塩泉と言えるでしょう。

住所:青森県青森市浅虫内野13
電話番号:017-752-3628
日帰り入浴時間:8時~20時(19時30分最終受付)
アクセス:
【車】東北自動車道 青森東ICから車で約15分
【バス】青い森鉄道 浅虫温泉駅から徒歩約6分
思い切って肩まで浸かると、本当に不思議なくらい 熱さが和らぎ、肌に刺すような熱さの痛みがなく 柔らかく とにかく心地よいお湯でした。
ふるちですさんの口コミ

甲子温泉 旅館大黒屋 / 福島県

甲子温泉 旅館大黒屋 / 福島県
甲子温泉(読み方:かしおんせん)は、東北地方最南端付近の山間部にある温泉地。「旅館大黒屋」は甲子温泉にある一軒宿で、“日本秘湯を守る会”の秘湯の宿としても有名です。

「旅館大黒屋」の名物が、宿から橋を渡ったところにある混浴の「大岩風呂」(上写真)。縦5m、横15m、深さ最大で1.2mの湯船は、湯船の底からも一部温泉が湧き出す“足元湧出温泉”でもあります。泉質名は単純温泉ですが、成分的には純粋な石膏系。40度弱のぬるめの温度ですが、硫酸塩泉特有の血行促進効果により、浴後は長時間温もりが持続します。

別に、「恵比寿の湯」という男女別の浴室も旅館内にあります。こちらの泉質は「カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉」。大岩風呂とは泉質名が異なりますが、お湯の特徴は大岩風呂とほぼ同一です。また「櫻の湯」という女性専用浴室もあり、こちらは大岩風呂と同じ源泉を使用。いずれも日帰り入浴可能です。

住所:福島県西白河郡西郷村真船字寺平1
電話番号:0248-36-2301
日帰り入浴時間:10時~15時(大岩風呂) ※恵比寿の湯は11~13時は清掃のため入浴不可
アクセス:
【車】東北自動車道 白河ICから車で約40分
【バス】JR新白河駅から福島交通社バス乗車(乗車時間約40分)。新甲子バス停で下車後、徒歩約50分
※宿泊者は、新白河駅もしくは新甲子バス停(那須甲子高原ホテル)から宿まで送迎有り
阿武隈川の源流の橋を渡り、源泉かけ流しの大岩風呂に入ると、そこは解放感いっぱいの別世界、非常に気持ちがいい、最高です。
ブルさんの口コミ

湯宿温泉 湯本館 / 群馬県

湯宿温泉 湯本館 / 群馬県
関東地方では、とりわけ群馬県北部に良質の硫酸塩泉が数多く点在します。湯宿温泉(読み方:ゆじゅくおんせん)は、その代表格の一つ。有名な猿ヶ京温泉や法師温泉などと共に「猿ヶ京三国温泉郷」の一つとされ、湯治場風情に包まれた温泉地として知られています。

「湯本館」は。湯宿温泉を代表する宿の一つ。名物は、円形湯船の形が印象的な混浴大浴場(上写真)。泉質名は「ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉」。無色透明のお湯で一見特徴が少なそうですが、湯が供給される側の岩肌はカルシウム成分で真っ白に変色しており、成分の濃さがうかがえます。

お湯に浸かるとサラっとした肌触りですが、よく温まる保温&保湿系の美肌湯。しかし激熱の時もありますので、その場合は他の入浴客に断ってから加水して温度を下げましょう。
※湯本館では、別に女性専用の浴室もあります。

住所:群馬県利根郡みなかみ町湯宿温泉甲2381
電話番号:0278-64-0011
日帰り入浴時間:11時~18時
アクセス:
【車】関越自動車道 月夜野ICから車で約20分
【電車】JR上毛高原駅から関越交通バス 猿ヶ京線に乗車(乗車時間約20分)。湯宿温泉バス停下車後、徒歩約1分
無色透明、サラリとした、やや硫黄臭の熱いお湯です。
シスレーさんさんの口コミ

湯ヶ野温泉 伊豆の踊子の宿 福田家 / 静岡県

リゾート地として古くから栄え、東京の奥座敷ともいえる伊豆半島にも、数多くの硫酸塩泉の名湯があります。湯ヶ野温泉は、伊豆半島南部の河津川沿いにある小さな温泉地。「伊豆の踊子の宿 福田家」は、文豪である川端康成や太宰治が実際に逗留した歴史ある宿です。

温泉は、露天風呂付きの浴室と半地下にあるレトロな造りの内湯があり、日帰り入浴ではそのどちらかを選択します。泉質名は「カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉」。硫黄や鉄分などの特殊成分を一切含まない純粋な硫酸塩泉で、ジワジワと肌に温泉成分が染み込むような独特の感触に癒されます。また、浴後の肌のツヤツヤさにも注目! まさに教科書の様な正統派の硫酸塩泉と言えるでしょう。

住所:静岡県賀茂郡河津町湯ヶ野236
電話番号:0558-35-7201
日帰り入浴時間:10時30分~15時
※日帰り入浴では、内湯か露天風呂を選択します。
アクセス:
【車】東名高速道路 沼津ICから車で約90分
【電車】伊豆急線 河津駅から東海バス修善寺駅行に乗車(乗車時間約14分)。湯ヶ野バス停下車後、徒歩約3分
階段の上から見る湯殿全体の光景は、大正ロマン風?昭和モダン?とにかく雰囲気あります。
ぐまニストさんの口コミ

西日本の硫酸塩泉

湯涌温泉 銭がめ / 石川県

湯涌温泉 銭がめ / 石川県
湯涌温泉「銭がめ」は、金沢で大変有名な景勝地である「兼六園」から車で約20分、長閑な山間にある一軒宿風の旅館です。旬の山菜や川魚を食せる美食の宿としても知られ、昼食&温泉を楽しむファンもいる程です。

泉質名は「ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉」。男女別の内湯が各1ヶ所ずつあるだけです。無色透明で一見特徴は少ないですが、保湿系の柔らかな美肌湯。浴後の肌の潤い&モチモチ感に温泉の湯力を実感ぜずにいられません。

住所:石川県金沢市板ヶ谷町イ50
電話番号:076-235-1426
日帰り入浴時間:11時~21時(最終受付20時)
アクセス:
【車】北陸自動車道 森本ICから車で約30分。「兼六園」から車で約20分
【電車】JR金沢駅から北陸鉄道バス 湯涌温泉行きに乗車(乗車時間約50分)。湯涌温泉バス停下車後、徒歩約40分
※宿泊者及び食事利用者は、湯涌温泉バス停までの送迎有り
お風呂は熱すぎずぬるすぎず、優しい感じでじっくりと入っていられました。
tototoさんの口コミ

佐野温泉 福の湯 / 福井県

佐野温泉は1976年に温泉が湧出した比較的新しい温泉地ですが、福井県では貴重な高温泉。「福の湯」は、日帰り入浴施設と宿泊施設を兼ねた一軒宿です。

「福の湯」の最大の魅力が、その泉質の良さです。泉質名は「ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉」。約70度の源泉ですが、一滴も加水することなく源泉100%かけ流しで提供。福の湯では全体に湯船のサイズが大きいために湯口付近は高温ですが、湯船の中間部辺りでは自然と適温になります。

入浴した途端はピリッと刺激を感じますが次第に慣れ、ジンワリと温泉成分が皮膚から浸透するかのよう。また、温泉通が“芒硝臭”と呼ぶ硫酸塩泉特有の甘い湯の香が漂い、心身共に癒されます。さらには飲泉所も別に設置され、便秘などに効能があるとのこと。まるでお手本の様な硫酸塩泉ですが、不思議と温泉ファンにはあまり知られておらず、まさに硫酸塩泉の隠れた名湯と言えるでしょう。

住所: 福井県福井市佐野町14-8
電話番号:0776-83-1929
日帰り入浴時間 10時~21時
アクセス:
【車】北陸自動車道福井北I.Cから車で約30分
【バス】JR福井駅より京福バス鮎川線利用35分。佐野町ふれあい会館前バス停下車。徒歩5分
シャキッとした何時までも 入っていたい お湯でした
はっちさんの口コミ

東郷温泉 寿湯 / 鳥取県

東郷温泉 寿湯 / 鳥取県
東郷温泉は、東郷湖の南岸にある温泉地。江戸時代から温泉が湖中に湧出することが知られ、地元の人が温泉利用を願い出たことが東郷温泉の始まりと言われています。

「寿湯」は、山陰本線 JR松崎駅前の住宅街にひっそりと佇む共同浴場。住宅間の激細の通路を抜けないと行けないため、“路地裏の隠し湯”とか“究極の秘湯”とさえ呼ぶ熱烈なファンがいる程です。

泉質は「ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉」。食塩と硫酸塩が拮抗したお湯で、とにかくよく温まる保温&保湿系のお湯です。激熱の時も多いので、その際は無理をせずに他の入浴客に断ってから加水しましょう。また施設はかなり老朽化がみられますので、ご興味ある方は出来るだけ早めに行かれた方が良いでしょう。

住所:鳥取県東伯郡湯梨浜町旭404
電話番号:0858-32-0039
日帰り入浴時間:8時~19時30分
アクセス:
【車】山陰自動車道 はわいICから車で約10分
【電車】JR松崎駅から徒歩約5分
東郷温泉の「温泉に見えない」という意味ですごい秘湯です。
碧海吟遊さんの口コミ

湯の川温泉 湯元 湯の川 / 島根県

湯の川温泉は、龍神温泉(和歌山県)・川中温泉(群馬県)と共に“日本三美人の湯”と呼ばれ、山陰地方を代表するの名湯の一つ。出雲空港から車で約5分と至近距離で、数軒の旅館が点在しています。

「湯元 湯の川」は、湯の川温泉を代表する旅館の一つ。男女別の内湯と貸切風呂があります。泉質名は「ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉」。硫黄や鉄分を含まない純粋な硫酸塩泉であり、よく温まり、浴後はしっとり肌へと変貌。“日本三美人の湯”の名に相応しい名湯と言えるでしょう。

住所: 島根県出雲市斐川町学頭1329-1
電話番号:0853-72-0333
日帰り入浴時間:11時~16時(最終受付15時)
アクセス:
【車】山陰自動車道 宍道ICから車で約10分
【バス】JR荘原駅から徒歩約15分
※宿泊者は荘原駅から送迎あり
決して景観はよくなかったんだけど湯質が! こちら湯質がもー 極上のトロットロなんスもん(^.^;>
イーダちゃんさんの口コミ

内牧温泉 阿蘇内牧音泉 湯楽 / 熊本県

内牧温泉 阿蘇内牧音泉 湯楽 / 熊本県
内牧温泉は、熊本阿蘇地方を代表する温泉地です。あまり知られていませんが、多くの宿泊施設や日帰り入浴施設で自家源泉を所有。しかも、その大多数は源泉かけ流しで温泉を提供。湯めぐりの醍醐味を感じさせ、泉質重視の温泉ファンも納得の温泉地と言えるでしょう。

「阿蘇内牧音泉 湯楽」は2020年10月にオープンした日帰り入浴施設。泉質名は「ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-硫酸塩泉」。加水も加温もしない自家源泉100%かけ流し温泉です。鉄分や微量の硫黄成分を含み、独特の香ばしい湯のアロマが特徴です。湯船の中で40度前後のややぬるめなので、じっくりと内牧温泉の名湯を堪能できます。

また無料休憩所では、巨大なJBLの高級スピーカーから流れるジャズ音楽が流れ、これが施設名が温泉でなく“音泉”である理由です。飲食類の持ち込みも自由ですので、お弁当持参でゆったり楽しむのも良いでしょう。

住所:熊本県阿蘇市内牧1126-1
電話番号:0967-24-6090
日帰り入浴時間:13時~22時。火曜定休
アクセス:
【車】九州自動車道 熊本ICから車で約70分
【バス】JR阿蘇駅から産交バス 内牧温泉行きバスに乗車(乗車時間約15分)。阿蘇市商工会前バス停下車後、徒歩約3分

硫酸塩泉の分布の傾向とは?

以上、日本全国各地の硫酸塩泉を10施設厳選してご紹介させて頂きました。硫酸塩泉は単純温泉や食塩泉とは異なり、全国何処にでもあるわけではありません。最後に、主に筆者の経験則になりますが、硫酸塩泉の分布の傾向を簡単にご説明します。

東日本では、東北地方が全国的に見ても硫酸塩泉の宝庫と言える地域。東北6県(青森・岩手・秋田・宮城・山形・福島)には、硫酸塩泉の名湯が各所に点在しています。他には、群馬県北部や静岡県伊豆半島も硫酸塩泉が数多くある傾向です。また、北海道や甲信越地方の一部などでも硫酸塩泉が広い範囲に点在しています。

一方で西日本では、東日本に比べるとグッと数は減りますが、少数ながらも硫酸塩泉は存在します。地域としては、北陸地方や山陰地方の一部、九州の熊本阿蘇地方や大分県の一部などに硫酸塩泉が点在しています。

なお、東北地方の硫酸塩泉につきましては、別記事にて詳細にご紹介しております。この下にある「関連記事:東北の硫酸塩泉6選」をタップすると記事が開きますので、ご興味ある方は是非ご覧になってください。
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権丈 俊宏
権丈 俊宏

良質の温泉を求め、全国を旅すること20数年。特技は、自らの五感を駆使したオリジナルの泉質分析。“温泉は数より質”がポリシー。一級建築士。

温泉マイスター,サウナ・スパ健康アドバイザー,一級建築士,ソニー・イメージング・プロ・サポート会員

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