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作成日:2022年04月04日

緑色の硫黄泉10選!美しき天然ミドリ湯で癒されよう【全国版】 全国

独特の香りで、最も温泉らしい泉質とも言える「硫黄泉」。白濁のイメージが強いですが、中には緑色の硫黄泉もあります。緑色と言っても、エメラルドの様な透き通った緑・緑茶の様な薄めの緑・緑白濁のにごり湯…など源泉によって様々。あまりの美しさに、見ているだけでウットリ! 決して入浴剤を混入した訳でなく、天然の“ミドリ湯”なのです。

今回は筆者が過去入浴した中から、日本全国の緑色の硫黄泉を10施設ご紹介。すべて源泉かけ流しで、泉質の良さにこだわってセレクトしました!

日本全国の“緑色の硫黄泉”を一挙紹介!

雌阿寒温泉 山の宿 野中温泉 / 北海道

雌阿寒(めあかん)温泉は、雌阿寒岳西部の麓にひっそりと佇む温泉地。別名“オンネトー温泉”とも呼ばれ、国の天然記念物である「オンネトー湯の滝」が付近にあることでも知られています。

「山の宿 野中温泉」は、雌阿寒温泉で現在も営業している唯一の旅館です。泉質名は、「含硫黄-カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉」。長い泉質名ですが、簡単に言うと多量の硫黄成分を含む硫酸塩泉で、強烈な硫化水素の香りとエメラルドグリーンの様に透明に輝く色が特徴。濃厚なお湯がお好きの方におすすめしたい温泉です。

住所:北海道足寄郡足寄町茂足寄159
電話番号:0278-66-0005
日帰り入浴時間:10時~18時
アクセス:
【車】道東自動車道 足寄ICから車で約60分
【電車】JR釧路駅から阿寒バス 阿寒湖温泉行きに乗車(乗車時間約2時間)。終点 阿寒湖温泉バス停下車後、タクシーで約20分
肝心のお湯は、こゆい硫黄?(硫化水素?)のお湯がどばどばかけ流し。それでいて、露天はむしろぬるめで、長湯好きにはたまらない。
bippawanさんの口コミ

国見温泉 石塚旅館 / 岩手県

国見温泉 石塚旅館 / 岩手県
国見温泉 石塚旅館 / 岩手県

国見温泉は、十和田八幡平国立公園の最南端、秋田駒ケ岳の麓に位置する温泉地です。周辺は豪雪地帯であり、一年の半分は雪で休業。しかし春の新緑や秋の紅葉の美しさが際立っており、多くの登山客・湯治客・温泉ファンに愛され続けています。

「石塚旅館」は、国見温泉に2軒ある旅館のうちの一つ。泉質名は「含硫黄‐ナトリウム‐炭酸水素塩泉」。一言で言えば大量の硫黄成分を含む土類重曹泉ですが、最大の特徴は鮮烈な黄緑色のお湯の色。温泉通から“日本一美しい緑色の硫黄泉”とまで言われる名湯中の名湯です。また、湯口付近の湯船の底には大量の湯の花が沈殿しており、お湯をかき回すと緑白濁のお湯へ変貌します。

住所:岩手県岩手郡雫石町橋場国見温泉
電話番号:090-3362-9139(現地) / TEL:019-692-3355(転送電話)
日帰り入浴時間:10時~16時(15時最終受付)。※営業期間は5月中旬~11月初旬まで
アクセス:
【車】東北自動車道 盛岡ICから車で約60分
【電車】JR田沢湖駅からタクシーで約25分
理屈抜きで鮮やかな緑色 浴感もよく浴槽下の堆積物は抜群の量 お肌パックも可能です
まるそうさんの口コミ

鳴子温泉 鳴子ホテル / 宮城県

鳴子温泉郷は、温泉通から“東の横綱”とまで言われ、東日本を代表する名湯中の名湯。大きく5つの温泉地に分かれ、400本近い源泉と9種類の泉質があります。西の別府温泉郷(大分県)と並び、まさに“温泉のデパート”とも言えるでしょう。

「鳴子ホテル」は鳴子温泉の中心部に堂々と構える巨大ホテルですが、泉質の素晴らしさにも定評。泉質名は「含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉」。無色透明~緑~白濁へと変化する硫黄泉です。沢山の湯船がありますが、源泉の酸化具合によって湯船によってお湯の色が変わることが多く、入浴客の目を楽しませてくれます。まさに“温泉は小さければ小さいほど良い”、という定説を打ち破る極上温泉と言えるでしょう。

住所:宮城県大崎市鳴子温泉字湯元36
電話番号:0229-83-2001
日帰り入浴時間:11時~15時(変動有り。要電話問い合わせ)
アクセス:
【車】東北自動車道 古川ICから車で約35分
【バス】JR鳴子温泉駅から徒歩約5分
とにかくお湯が最高。保温力がすごい。硫黄が濃くて、香りが強いが、入ると元気になります。
きんのじさんの口コミ

鳴子温泉 西多賀旅館 / 宮城県

鳴子温泉 西多賀旅館 / 宮城県
「西多賀旅館」は、鳴子温泉の中心部から徒歩約10分の場所にある小宿。隣にある白濁硫黄泉の「東多賀の湯」とは異なり、緑色の硫黄泉が湧出。泉質名は、「含硫黄-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉」です。

西多賀旅館の場合、湯の状態にもよるのですが、モスグリーンとでも言う様な渋い緑白濁の湯の色になることが多いです。男女別の内湯が1ヶ所ずつあるだけですが、優しい肌触りの適温湯が滔々とかけ流され、多くの湯治客や温泉ファンに愛され続けています。

住所:宮城県大崎市鳴子温泉字新屋敷78-3
電話番号:0229-83-2117
日帰り入浴時間:※2022年3月現在、日帰り温泉休止。宿泊は営業中。
アクセス:
【車】東北自動車道 古川ICから車で約35分
【バス】JR鳴子温泉駅から徒歩約10分
グリーンががって、かつクリーミーな色合いのお湯。湯の表面には、湯の花が大量に漂う。お湯は適温で、お肌へ染み込む。
塙団右衛門さんの口コミ

川渡温泉 川渡共同浴場 / 宮城県

川渡温泉 川渡共同浴場 / 宮城県
鳴子温泉郷の東の玄関口にあたる「川渡(かわたび)温泉」。開湯は1000年以上前と言われ、現在でも10軒ほどの中小旅館が立ち並ぶ温泉地です。

「川渡温泉共同浴場」は、川渡温泉では唯一の共同浴場。泉質名は、「含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉」。こちらも湯の状態によりますが、落ち着き有る黄緑色になることが多いです。硫黄だけでなくモール成分も少量含まれ、独特の香ばしい湯の香と滑らかな肌触りも印象的。かなり熱めの湯ですが、多くの常連客や温泉ファンに愛され続ける温泉です。

住所: 宮城県大崎市鳴子温泉川渡25-29
電話番号:0229-83-3441(鳴子温泉旅館組合)
日帰り入浴時間:9時~17時(最終受付16時30分)。月・金曜日は13時30分~営業。
※入浴受付は加賀屋商店(Tel:0229-84-7002) にて行い、鍵を借りて下さい。
アクセス:
【車】東北自動車道 古川ICから車で約30分
【バス】JR川渡温泉駅から徒歩約20分
最初は熱いですが、かけ湯に時間をかけて慣らせば入れます。いつまでも体がぽかぽかしてとても良いお風呂です。
温泉大好きさんの口コミ

塩原元湯温泉 大出館 / 栃木県

塩原元湯温泉 大出館 / 栃木県
塩原温泉郷は開湯1200年、関東を代表する温泉郷の一つです。約60軒の温泉宿・ホテルが点在し、首都圏をはじめ多くの観光客が年間を通じて訪れます。

温泉郷最奥地近くある塩原元湯温泉。3軒の温泉旅館があり、いずれも個性的な泉質を楽しめます。そのうちの「大出館」は、“墨湯”と呼ばれる黒~グレーに濁るお湯が大変有名ですが、複数の源泉を所有。緑白濁のにごり湯も楽しめます。

泉質名は「含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(硫化水素型)」(五色の湯源泉)。緑白濁の色もさることながら、濃厚な硫化水素の香りも大きな特徴。東京近郊で本格派の濃厚温泉を楽しみたい方におすすめです。

住所:栃木県那須塩原市湯本塩原102
電話番号:0287-32-2438 (または TEL 0287-32-2603)
日帰り入浴時間:10時~14時
アクセス:
【車】東北自動車道 西那須野塩原ICから車で約30分
【バス】東北新幹線 那須塩原駅からJRバスに乗車後約70分、塩原温泉バスターミナル下車。ゆーバス 塩原・上三依線 上三依塩原温泉口駅行に乗り換え後、約8分。元湯温泉口下車。
いずれも硫黄泉だが、万座温泉ほどは成分濃度は濃くなく湯温も適切で入りやすく、低温やけどの心配もない。
kawa-8maさんの口コミ

熊の湯温泉 熊の湯ホテル / 長野県

熊の湯温泉 熊の湯ホテル / 長野県
熊の湯温泉「熊の湯ホテル」は、北関東との境に近い志賀高原に佇む一軒宿。スキー場が併設され、ウィンタースポーツを楽しめる観光地としても有名です。先にご紹介した「国見温泉」(岩手県雫石町)と共に、温泉通からは“日本一美しい緑色の硫黄泉”と言われています。

泉質名は、「含硫黄-カルシウム・ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉」。“翡翠色(ひすいいろ)”と称される鮮烈なグリーンの湯色が最大の特徴であり、目も心も癒してくれます。冬場は関東(群馬県)方面からはアクセスできませんが、温泉好きなら一度は体験してみたい極上湯と言えるでしょう。

住所:長野県下高井郡山ノ内町平隠7148
電話番号:0269-34-2311
日帰り入浴時間:12時30分~15時30分最終受付(土日祝日は15時最終受付)
アクセス:
【車】上信越自動車道 信州中野ICから車で約40分
【電車】長野電鉄湯田中駅から長電バス志賀高原急行バス乗車(直行バスで乗車時間約
40分)。熊の湯バス停で下車。
男女別の内湯と露天風呂があります。緑色に輝くお湯は他ではあまり見ることのできないお湯です。
アルカリ温泉さんの口コミ

野沢温泉 滝の湯 / 長野県

野沢温泉 滝の湯 / 長野県
スキーリゾートとしても大変有名な「野沢温泉」は、日本を代表する名温泉地の一つ。外湯(共同浴場)である「大湯」付近を中心に活気溢れる温泉街を形成し、古き良き日本を彷彿させる温泉街風情も大きな特徴です。また温泉街には13ヶ所の外湯が点在。外来客も寸志で入浴できます。

野沢温泉のお湯は無色透明の場合が多いですが、中にはにごり湯も! 特に外湯である「滝の湯」では、透明感あるエメラルドグリーンになることが多く、温泉ファンに大変人気の外湯の一つです。

野沢温泉の源泉は多数ありますが、多くの泉質は「含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉」もしくは「単純硫黄泉」。単純硫黄泉でも硫酸塩泉系統の硫黄泉であり、効能はほぼ同じです。血行促進効果に優れ、浴後はいつまでも温もりと肌の潤いがキープされ続ける名湯中の名湯と言えるでしょう。

住所:長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8217
電話番号:電話無し
日帰り入浴時間:5時~23時(4~11月)、6時~23時(12~3月)
アクセス:
【車】上信越自動車道 豊田飯山ICから車で約25分
【バス】JR飯山駅から野沢温泉ライナーに乗車(乗車時間約30分)。野沢温泉(中央ターミナル)バス停下車後、徒歩約10分
お湯ですが少し緑がかった印象の硫黄泉で、黒い湯の花がちらちら舞っており良い印象でした。
温泉レスラーさんの口コミ

紫尾温泉 旅籠 しび荘 / 鹿児島県

紫尾温泉 旅籠 しび荘 / 鹿児島県
紫尾(しび)温泉は、数軒の旅館と1軒の共同浴場がある小さな温泉地。“神の湯”と呼ばれるメインの源泉は、紫尾神社の拝殿下から湧出。泉質は「アルカリ性単純硫黄泉」で、ローションのようなヌルヌル感と甘い硫化水素イオン型の硫黄の香りが特徴です。

「旅籠 しび荘」は、紫尾温泉を代表する温泉旅館。神の湯以外に自家源泉を所有し、男女別の内湯で両方の源泉を楽しめます。上写真の楕円形の浴槽が神の湯で、左側の長方形の浴槽が自家源泉。自家源泉の方が緑色になることが多いですが、状況次第では神の湯も緑色へ変化することも! 自然の妙を感じずにはいられない極上湯と言えるでしょう。

住所:鹿児島県薩摩郡さつま町紫尾2168
電話番号:0996- 59-8001
日帰り入浴時間:日帰り入浴無し。宿泊者のみ入浴可
アクセス:
【車】九州自動車道 横川ICから車で約45分
【電車】JR出水駅から南国交通バス空港行きシャトルバスで宮之城下車、タクシーで約15分
どちらの湯船からもザンブザンブと贅沢にお湯が溢れ出し、タマゴ臭が浴室を満たしています。
ごんごんさんの口コミ

吹上温泉 新湯温泉旅館 / 鹿児島県

吹上温泉は、薩摩半島中南部に位置する小さな温泉地。西郷隆盛や斎藤茂吉など多くの文人も訪れた記録があり、観光地というよりも素朴な温泉風情が今なお残されている地でもあります。

「新湯温泉旅館」は、吹上温泉にある温泉旅館の一つ。泉質は「単純硫黄泉」。透明感あるエメラルドグリーンの湯色が特徴です。ツルツルした肌触りが心地良く、クレンジング系の美肌湯を楽しめます。

住所:鹿児島県日置市吹上町湯之浦1194
電話番号:099-296-2250
日帰り入浴時間:6時30分~22時
アクセス:
【車】指宿スカイライン 谷山ICから約20分
【電車】JR伊集院駅からタクシーで約30分
エメラルドグリーンの単純硫黄温泉が、かけ流しにされています。
きくりんさんの口コミ

温泉が緑色になる傾向とは?

以上、北は北海道~南は鹿児島まで、日本全国の緑色の硫黄泉を10ヶ所ご紹介させて頂きました。緑色の硫黄泉は全国どこにでもある訳でなく、東日本に比較的多く存在する泉質。具体的には、東北地方や北関東の山間部をはじめ、長野県や新潟県などに点在しています。

では、何故緑色の硫黄泉が存在するのでしょうか? 実は、まだ科学的には十分に解明できていないのが現状。傾向としては、中性からアルカリ性に属し、硫化水素イオンが多量に含まれると、緑色の硫黄泉になることが多いです。一方で遊離硫化水素(ガス状の硫黄成分)が多く含まれると、白濁する傾向が強いです。

また温泉が緑色になる要素として、鉄分やモール成分(太古の植物由来の成分)による場合もあります。見分ける方法としては、鉄が含まれる温泉では湯船の廻りが錆色に変色。モール泉の場合は、湯が注がれる(源泉湧出時の)状態から既に薄っすらと色付いています。

また、これらは湯の香りも異なります。鉄分の多い泉質は錆っぽい金気の香りが、モール泉だとヒノキの様な植物性のアロマを感じます。湯の香りは、湯口の直上で確かめると最も分かりやすいでしょう。いずれにせよ、これらの泉質は緑の硫黄泉とは根本的にメカニズムが異なります。
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この記事を書いたライター
権丈 俊宏
権丈 俊宏

良質の温泉を求め、全国を旅すること20数年。特技は、自らの五感を駆使したオリジナルの泉質分析。“温泉は数より質”がポリシー。一級建築士。

温泉マイスター,サウナ・スパ健康アドバイザー,一級建築士,ソニー・イメージング・プロ・サポート会員

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