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足元湧出温泉12選!究極の温泉を五感で楽しもう【全国版】 全国

温泉が地下から自然の力で湧出し、その湧出した場所で入浴する「足元湧出温泉」。

一般には全国に20〜30ヶ所しかないとも言われていますが、野湯なども含めると実際には100ヶ所を超える存在が確認されています。

今回は全国60ヶ所以上の足元湧出温泉に入浴した筆者が、王道の名湯からちょっぴりマニア向けな野天湯まで、日本全国の足元湧出温泉を12ヶ所厳選。

泉質にもこだわり、最高に新鮮で自らの五感を刺激する“究極の温泉”をご紹介します!

東日本の足元湧出温泉

法師温泉 長寿館 / 群馬県みなかみ町

法師温泉「長寿館」は、群馬県の北西部、新潟県との県境近くにある有名な一軒宿。深い山中ながらもアクセスにも優れ、東京から公共交通機関だけで訪問できる点も大変便利です。
 
法師温泉では、2ヶ所の足元湧出温泉があります。一つは、混浴の「法師乃湯」

ここではタオルを巻いた状態での入浴は厳禁。女性にはハードルが高い温泉ですが、女性浴室である「長寿乃湯」も足元湧出温泉なので、気になる女性は長寿乃湯を利用しましょう。
※宿泊客は、法師乃湯の女性専用時間帯・長寿乃湯の男性専用時間帯が設けられています。
 
混浴の「法師の湯」。国登録有形文化財の名浴室
混浴の「法師の湯」。国登録有形文化財の名浴室
 
泉質名は、法師乃湯・長寿乃湯とも同じで「カルシウム・ナトリウム―硫酸塩泉」。湯船の底に敷かれた砂利の間から、まるで湧水が湧き上がるかの如く、源泉がプクプクと自然湧出。
 
温度は湯船の中で38~41度程のぬるめですが、硫酸塩泉の血行促進効果も相まって、長く浸かると寒い時期でも軽く汗ばむほど体が温まります。身も心も解き放たれ、まさに“至福の湯浴み”という言葉がピッタリの超名湯といえるでしょう。
 
日帰り入浴時間:11時~14時(13時30分最終受付)。水曜日定休
日帰り入浴料金:大人(中学生以上)1,500円、子供(3歳~小学生)500円
※2026年7月時点の料金です
言わずもがな、素晴らしいです。4つある湯船は、窓に向かって左奥が最もぬるく、手前の二つが適温となっておりました。
ぐまニストさんの口コミ


下部温泉 古湯坊 源泉舘 / 山梨県身延町

下部温泉は、約1300年の長い歴史を持つ甲州屈指の古湯。富士川支流の下部川に沿って温泉街を形成し、環境省指定の国民保養温泉地でもあります。
 
中でも「古湯坊 源泉舘」は、戦国時代に武田信玄公も療養したと伝えられる名湯。その当時からの歴史を誇る混浴温泉「かくし湯大岩風呂」を有する名旅館です。

男性は下半身・女性は胸から下半身までを、規定に適合した湯浴み着を着用して入浴します。
 
かくし湯大岩風呂。画像提供:古湯坊 源泉舘
かくし湯大岩風呂。画像提供:古湯坊 源泉舘
 
「かくし湯大岩風呂」は、約15畳の大岩盤から自然湧出する源泉の直上に湯船を造った足元湧出温泉。源泉保護及び段差解消のため、スノコ板で湯船の底は覆われています。
 
泉質名は「単純温泉」。源泉温度は約30度のぬる湯。病後回復期の療養・手術後の治療・骨折・外傷部の療養などに定評があり、現代においても多くの湯治客が通い続ける名湯です。

日帰り入浴:不可。宿泊者のみ入浴可
※2026年7月時点の情報です
ここは、地下から湧き出す30度ほどの冷鉱泉と、段を登った所の沸かし湯に交互に入る混浴湯です。
baka123456さんの口コミ


二岐温泉 大丸あすなろ荘 / 福島県天栄村

二岐温泉(ふたまたおんせん)は、関東地方との境近くの山間部に佇む小さな温泉地。“秘湯発祥の地”とも言われる隠れた名湯の一つです。

この地を代表する「大丸あすなろ荘」は、“日本秘湯を守る会”の名誉会長が館主であることも、温泉ファンには有名な話です。
 
大丸あすなろ荘では、広々とした大浴場や自然に囲まれた露天風呂もありますが、足元湧出温泉は「自噴泉岩風呂」という独立した湯小屋にあります。

湯船の底は自然のままの岩盤で、その亀裂から綺麗に透き通った源泉が湧出
 
自噴泉岩風呂。硫酸塩泉の超名湯のひとつです。
自噴泉岩風呂。硫酸塩泉の超名湯のひとつです。
 
泉質名は、「カルシウム―硫酸塩泉」(純石膏泉)。入った途端はピリッと肌に刺激を感じますが、次第に肌にしっとりと馴染む上品な湯。

基本的に熱めの温泉ですので、熱過ぎると感じたら無理をせず、備え付けのホースで冷水を足しましょう。
 
また入浴後は、まるでハンドクリームを塗ったかのような保湿感が長時間キープされ、まさに化粧水要らずの美人湯です。
 
日帰り入浴時間:11時~14時30分。不定休
日帰り入浴料金:大人1,000円、子供700円、幼児(小学生以下)500円
※2026年7月時点の料金です
12人サイズの長方形の湯舟で底の割れ目から温泉が湧き出す自噴泉。底は凸凹していて、まさに秘湯!
アミュウさんの口コミ


蔵王温泉 自噴源泉・すのこの湯 かわらや / 山形県山形市

蔵王温泉は、スキーで大変有名な観光地。しかし開湯1900年の歴史を誇る日本屈指の古湯であり、天下の名湯である草津温泉(群馬県)とも比較されるほどの強酸性泉が各所で湧出しています。
 
中でも「自噴源泉・すのこの湯 かわらや」は、湯船の底に源泉を持つ足元湧出温泉。以前は旅館として経営していましたが、2011年に建物が一新され、日帰り入浴施設として営業を再開しました。
 
かわらやの足元湧出温泉。硫化水素臭香る強酸性の名湯です。
かわらやの足元湧出温泉。硫化水素臭香る強酸性の名湯です。
 
泉質名は、「酸性・含鉄・硫黄―アルミニウム―硫酸塩・塩化物温泉」。pH値は1.7の強酸性の温泉です。

湯船の底はスノコ状に隙間があり、その下にある源泉がダイレクトに湯船に入る仕組み。
 
やや白濁気味の湯は硫化水素(硫黄)の香りが漂い、温泉気分が自然と高まります。

まさに五感に響く極上湯ですが、強酸性の濃厚なお湯。肌が弱い人は浴室奥にあるシャワー室で、体を軽く洗い流してお風呂から出た方が無難でしょう。
 
日帰り入浴時間:10時~18時30分
日帰り入浴料金:大人600円、子供300円
※2026年7月時点の料金です
温泉はすごい気持ちよかったです。すのこの下から源泉が湧き出ていて綺麗なお湯でした。周りも全部木なのですごい風情があります。
シャークさんの口コミ


乳頭温泉郷 鶴の湯温泉 / 秋田県仙北市

乳頭温泉郷は、秘湯ブームの象徴ともいえる存在。中でも「鶴の湯温泉」は、温泉郷の中で最も人気の高い宿。もはや日本一有名な秘湯をさえ言えるでしょう。
 
鶴の湯温泉で大変有名な混浴露天風呂は、足元湧出温泉。泉質名は、「ナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉」。

“ザ・硫黄泉!”とでも呼びたくなるような青白濁したお湯からは、上品かつ濃厚な硫化水素臭が漂い、目にも香りにも癒されます。
 
足元湧出の混浴露天風呂。“これぞ秘湯!”とでも言いたくなる完璧な風情&泉質です。
足元湧出の混浴露天風呂。“これぞ秘湯!”とでも言いたくなる完璧な風情&泉質です。
 
また、あまり語られませんが、温泉に含まれる食塩と重曹成分とのバランスが実に絶妙!

まるで羽毛布団に包まれたかの様な重厚でまろやかな肌触りは、まるで夢想の境地へと導かれるかのようです。
 
他にも、女性露天風呂が足元湧出温泉です。このように足元湧出だけでなく、泉質や秘湯風情も完璧に揃った鶴の湯温泉は、日帰り入浴時間帯は混雑しがち。

ゆっくりと堪能されたい方は、宿泊がおすすめ。夕暮れ時のマジックアワーや静寂に包まれた夜の入浴は、また一味違った魅力に溢れています。
 
日帰り入浴時間:10時~15時。月曜定休
日帰り入浴料金:大人700円 小人300円
※2026年7月時点の料金です
雰囲気だけじゃなくお湯の色も湯もいい 底石の間から湯が湧いてきて場所によっては熱くて長湯は無理
himikosanさんの口コミ


和琴温泉 露天風呂 / 北海道弟子屈町

手付かずの大自然が残る北海道地方にも、多数の足元湧出温泉が存在。入浴施設としては整備されていな野湯(のゆ)が多い点が特徴です。

コアな温泉マニアに大変人気がある一方、温泉初心者には、正直ハードルが高いでしょう。そこで今回は、比較的入りやすい北海道の野天風呂を1ヶ所ご紹介します。
 
北海道東部、屈斜路湖に面した「和琴温泉 露天風呂」は、無料で利用できる混浴露天風呂です。無料とはいえ、脱衣室は完備

自然探勝路の入口付近にあるため、観光客には丸見えですが、水着やバスタオル巻きもOKなので、比較的ハードルは低いでしょう。
 
屈斜路湖のすぐ脇にあり、ワイルドな造りに圧倒されます!
屈斜路湖のすぐ脇にあり、ワイルドな造りに圧倒されます!
 
泉質は「単純温泉」。湯船の底からプクプクと温泉が自然湧出しています。ほのかに“アブラ臭”と呼ばれる石油の様な香りが漂いますが、これが意外とハマって温泉気分が高まります。
 
湯船の縁には多少の藻があり、温度も激熱の時がありますが、そういった場合は足湯でもしながら、眼前の屈斜路湖の絶景を眺めるだけでも癒されます。
 
日帰り入浴時間:24時間
日帰り入浴料金:無料
※2026年7月時点の情報です
入ってみて、湯に関しては一級品だと思いました。足元湧出で至るところからブクブクと湧いております。
ぐまニストさんの口コミ


西日本の足元湧出温泉

湯の峰温泉 つぼ湯 / 和歌山県田辺市

湯の峰温泉は、紀伊半島の山間部に位置する関西屈指の古湯。

中でも貸切風呂の「つぼ湯」は、入浴できる世界遺産として、世界唯一の存在。湯船の底からコンコンと世界遺産の名湯が湧出しています。
 
泉質名は、「含硫黄―ナトリウム―炭酸水素塩・塩化物泉」。美肌成分で知られる重曹と、保温効果に優れる食塩が含まれる濃厚な硫黄泉

日によっては、1日に7回お湯の色が変わるとも言われ、まるで生き物の様な鮮度抜群なお湯です。
 
つぼ湯は関西屈指の極上名湯のひとつ
つぼ湯は関西屈指の極上名湯のひとつ
 
湯船に浸かると足元から地熱が伝わってきて、まさに大地の鼓動を感じるかのよう。しかし湯船は激熱の時も多いので、無理をせずセルフで加水して温度調整しましょう。
 
また、2022年4月にリニューアルオープンした「湯の峰温泉公衆浴場」も、気軽に利用できる日帰り入浴施設としておすすめ。つぼ湯と併せて入浴するのも良いでしょう!
 
日帰り入浴時間:6時~21時。最終受付20時30分
日帰り入浴料金:大人800円、12歳未満400円
※30分交代制の貸切風呂です
※2026年7月時点の料金です
源泉そのもので、めちゃくちゃ熱く適温にするまでちょっと大変でした。お湯はとにかく最高としか言いようがなかったです。
るるくろさんの口コミ


奥津温泉 奥津荘 / 岡山県鏡野町

奥津温泉は、湯原温泉・湯郷温泉と並び美作三湯(みまさかさんとう)に数えられる岡山県の名湯。静かな山間に位置する小さな温泉街には、数軒の温泉宿が並んでいます。
 
奥津荘は、奥津温泉を代表する老舗宿。2018年には国の登録有形文化財に登録され、温泉地に中でもひときわ目を引く存在です。
 
足元湧出の「鍵湯」。シックな空間の中で落ち着いて入浴できます。
足元湧出の「鍵湯」。シックな空間の中で落ち着いて入浴できます。
 
奥津荘の「鍵湯」と「立湯」は、川底から温泉が湧いているところに浴槽を造り、自然のままの状態でお風呂として利用される名湯。

2つあるので、男女時間交代制で入浴を楽しめます。湯船の底は岩盤が一部むき出しになっており、その隙間から温泉が自然湧出しています。
 
泉質名は「アルカリ性単純温泉」。ほぼ無色透明無味無臭の清澄なお湯ですが、お湯の柔らかさに温泉らしさを実感。風情も温泉も上品極まりない名宿と言えるでしょう。
 
日帰り入浴時間:10時45分~14時30分。最終受付14時
日帰り入浴料金:大人(中学生以上)1,000円、小人(3歳以上)500円
※2026年7月時点の料金です
温泉の底から、ぶくぶくと泡が出てお湯が湧き、湯船のふちからは常に大量のお湯が流れ出ています。お湯は無味無臭ですが、お湯が新鮮なためか、すごくあたたまりました。
あつしさんの口コミ


三朝温泉 旅館大橋 / 鳥取県三朝町

三朝温泉(みささおんせん)は、高濃度のラドンを含む世界屈指の放射能泉が湧出する温泉地。「旅館大橋」は、西日本を代表する名門温泉旅館のひとつ。

5本の自家源泉を所有し、とりわけ「巌窟の湯」と呼ばれる内湯には、3つの足元湧出の浴槽があります。
 
3つの湯船はそれぞれ、下の湯・中の湯・上の湯と名付けられ、下の湯と中の湯はラジウム泉、上の湯はトリウム泉という放射能泉です。

とりわけ上の湯のトリウム泉は大変貴重で、トリウム含有量が世界一の濃度を誇るとの報告もあるほど!
 
足元湧出の「巌窟の湯」。一つの浴場に3つの足元湧出温泉が並んでいるのは日本でもココだけ!
 
放射能泉には、「ホルミシス効果」と言われる他の泉質には無い特徴があります。

旅館大橋の温泉もこの例にもれず、しばらく浸かっていると火照ったように体が温まります。
※ホルミシス効果とは、微量の放射線を体に浴びると新陳代謝が活発になり、免疫力や自然治癒力が高まる効果のこと。
 
見た目以上に体力を消耗しやすい温泉なので、出たり入ったりを繰り返し、やや短めの入浴を心掛けると良いでしょう。
 
日帰り入浴時間:16時~21時。最終受付20時
※日帰り入浴時間帯は、足元湧出温泉は女性風呂です。宿泊すれば男性も入浴できます。
日帰り入浴料金:大人(中学生以上)1,500円。
※小学生以下は入浴不可
※2026年7月時点の料金です
岩窟の湯は上の湯、中の湯、下の湯とあり、いずれも岩盤のそこから自噴している。
放浪人さんの口コミ


長門湯本温泉 恩湯 / 山口県長門市

長門湯本温泉は、約600年の歴史を持つ山口県内では最古の温泉地。「恩湯」は温泉街中心部に立ち、昭和レトロな風情が人気の公衆浴場でした。

2017年にいったん閉館し、2020年3月に大規模リノベーションして営業再開されました。
 
新しい「恩湯」で大きく変わったのが、足元湧出温泉になった点(但し冬季は加温有り)。

長門湯本温泉にあった2つの共同浴場を閉鎖・統合して造られた関係で、温泉の湯量が増加。リノベーションで、源泉のほぼ直上に湯船が造られました。
 
リノベーションした浴室。足元湧出+奥の岩肌からも源泉が自然湧出
リノベーションした浴室。足元湧出+奥の岩肌からも源泉が自然湧出
 
また、湯船奥にある岩肌から自然湧出する別源泉も湯船に投入。

建物が改築され足元湧出温泉になることは全国的にもほとんど例が無く、「恩湯」はその意味でも大変貴重な温泉施設であると言えるでしょう。
 
また泉質名は、「アルカリ性単純温泉」。浴場全体から甘く香ばしい硫化水素(硫黄)の香りが漂い、湯船の中で肌をさするとツルっと滑るクレンジング系美肌の湯

40度を少し切るやや温めの湯は、いつまでもじっくりと入浴を楽しめ、心も体もゆったりとした気分に浸れます。
 
日帰り入浴時間:10時~22時
日帰り入浴料金:大人990円、子ども(4~12歳)500円
※2026年7月時点の料金です
湯舟は深く、外で温泉が湧出しているところが見ることができます。お湯は透明で硫黄臭がして、新鮮なトロっとした感じが心地よかったです。
まさおさんの口コミ


湯川内温泉 かじか荘 / 鹿児島県出水市

湯川内温泉 かじか荘」は、鹿児島県北部の山中にひっそりと佇む温泉。九州新幹線の出水駅から車で15分ほど。

車利用なら意外とアクセスも悪くなく、日本全国から温泉ファンが集まる隠れた名湯のひとつです。
 
「湯川内温泉 かじか荘」では、下の湯と上の湯の2ヶ所の浴室があります。どちらの浴室も源泉が湧く場所に湯船が造られ、プクリプクリと生まれたばかりの新鮮な源泉が湧き出します。
 
上の湯の浴室。新鮮極まりない足元湧出温泉を楽しめます。
上の湯の浴室。新鮮極まりない足元湧出温泉を楽しめます。
 
泉質名は、いずれも「アルカリ性単純温泉」。イオン状態で湯に溶け込んだ硫黄成分の影響で、甘いゆで卵の様な香りが特徴。

湯船の中で38~39度の温めのお湯であり、肌触り柔らかな上品極まりないフレッシュ湯を存分に満喫できます。
 
日帰り入浴時間:9時~12時(受付11時まで)、15時~19時(受付18時まで)。水曜木曜日定休
日帰り入浴料金:大人(中学生以上)450円、小学生150円、6歳未満50円
※おむつをされている方は入浴不可
※2026年7月時点の料金です
 

指宿温泉 村之湯温泉 / 鹿児島県指宿市

九州本土最南端近くにある指宿温泉は、砂蒸し温泉で有名な大温泉地。しかし昔ながらの共同浴場もいくつかあり、「村之湯温泉」はその代表格の一つです。

昭和レトロ風情たっぷりの浴室が特に人気があり、遠隔地ながらも日本全国から温泉ファンが集まります。
 
しかし村之湯温泉の最大の魅力は“温泉”そのもの。足元湧出温泉であり、湧出場所は男湯の奥の湯船(下画像の奥の湯船)にあります。

男女合わせると4つの湯船がありますが、それらは地下で全部つながっています。
 
村之湯温泉の男性浴室。温泉のみならず歴史ある佇まいも見事
村之湯温泉の男性浴室。温泉のみならず歴史ある佇まいも見事
 
足元湧出の源泉は40程度のぬるめで湧出量も多くないので分かり難いですが、別源泉の熱い湯をセルフでつぎ足すことにより温度調整します。
 
泉質は、「ナトリウム―塩化物泉」。いわゆる食塩泉ですが、微量の土類重曹成分や美肌効果に定評のあるメタケイ酸を多く含むせいか、肌を包み込む様な柔らかさを併せ持つ極上湯! 浴室風情だけでなく、五感に響く超名湯と言えるでしょう。
 
日帰り入浴時間:8時~22時
日帰り入浴料金:大人350円、子供100円、幼児50円
※2026年7月時点の料金です
究極の鄙び系として名を馳せている共同湯。ここに入りたくて指宿まで行きました。
ぐまニストさんの口コミ


足元湧出温泉は、何で“究極の温泉なの?

以上、北は北海道~南は鹿児島まで、日本全国の足元湧出温泉を12ヶ所厳選してご紹介させて頂きました。

足元湧出温泉(足元自噴温泉と呼ぶ人もいます)の条件は、『湧出する源泉の直上に湯船があり、しかも温度が入浴するのに適した温度であること。』温泉通からは“究極の温泉”とも言われています。
 
湯船のスノコの隙間から温泉が自然湧出(湯川内温泉 かじか荘)
湯船のスノコの隙間から温泉が自然湧出(湯川内温泉 かじか荘)
 
では何故、足元湧出温泉が究極の温泉なのでしょうか?

温泉通と呼ばれる人々は、温泉の鮮度をとても重要視します。また中には、温泉を生ビールや刺身に例える人もいます。
 
ビールや刺身は、空気に触れることにより気体成分や鮮度が徐々に失われ、風味が落ちます。空気に一切触れることなく湯船に満たされる足元湧出温泉は、注ぎたての生ビールや水揚げ直後にさばいた刺身のようなもの。

源泉が持つ本来の個性をダイレクトに感じ取れるので、五感(視・聴・嗅・味・触)で温泉を楽しめます。これは新鮮な温泉だからこそ可能であり、このことが“究極の温泉”たるゆえんなのです。
 
蔦温泉(青森県十和田市)の「泉響の湯」。足元湧出の超名湯です。
蔦温泉(青森県十和田市)の「泉響の湯」。足元湧出の超名湯です。
 
もちろん温泉の楽しみ方は人それぞれ。むしろ多様な楽しみ方があるのが“温泉”という趣味・娯楽の利点です。

しかし、大地から生まれたばかりの新鮮な温泉を五感で感じることは、美味しい料理を食する行為と同じく、自然と喜びを感じずにはいられません。
 
五感を研ぎ澄ませて、ぜひ足元湧出温泉に入浴してみて下さい。きっと誰もが、更なる温泉入浴への楽しみ方を発見できるに違いありません。
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権丈 俊宏
権丈 俊宏

良質の温泉を求め、全国を旅すること30年余り。特技は、自らの五感を駆使したオリジナルの泉質分析。“温泉は数より質”がポリシー。一級建築士。

温泉マイスター,サウナ・スパ健康アドバイザー,一級建築士,ソニー・イメージング・プロ・サポート会員

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