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作成日:2025年01月15日

“共同湯王国”九州の共同浴場20選!地元九州の温泉ライターが源泉かけ流し極上湯を厳選 九州

歴史ある温泉地で多くみられ、主として地域住民向けの温泉浴場である『共同浴場(共同湯)』。総じて低料金で入浴でき、観光的側面よりも生活のためのお風呂の要素が強い点が特徴です。
共同浴場は全国各地の温泉地にありますが、特に九州地方は共同湯文化が古くから発展し、質・量ともに大変充実。九州は“共同湯王国”といっても決して過言では無いでしょう。
今回は地元在住の九州の温泉ライターである筆者が過去入浴した中から、源泉かけ流しと泉質の良さにこだわって九州の共同浴場を20施設厳選。入浴マナーを守りながら、ぜひ湯めぐりの参考にされてみて下さい!

九州の共同浴場の傾向

源泉数ベースでは日本全国の約3分の1以上の数を占める「九州」。“湯治の東北・共同湯の九州”、などと温泉ファンから言われることもあり、九州地方では古くから共同湯文化が栄えてきました。
 
別府温泉郷 市の原温泉(大分県別府市
別府温泉郷 市の原温泉(大分県別府市)。温泉郷全体では100を超える共同浴場があると言われています。

九州地方で特に共同浴場が多い県が、大分県・鹿児島県・熊本県です。県別の源泉数では、日本第1位(大分県)・同2位(鹿児島県)・同5位(熊本県)。九州でもこの三県は、まぎれもなく日本を代表する温泉県のひとつと言えるでしょう。
※データは、環境省「令和4年度温泉利用状況」(令和5年3月末現在の情報)によります。

奴留湯(ぬるゆ)温泉共同浴場(熊本県小国町) 
奴留湯(ぬるゆ)温泉共同浴場(熊本県小国町)。温泉通が口を揃えて絶賛する共同浴場の一つです。

一方、他の四県(長崎・宮崎・福岡・佐賀)では、長崎県の島原半島や壱岐島・宮崎県のえびの市などに共同浴場が点在。また九州に限った話では無いですが、共同浴場は入浴者減少・物価高騰・後継者不足などの問題により、少しずつ減少傾向にあります。

本記事の選定基準

この様に九州内での温泉に関しては、大分県・鹿児島県・熊本県の3県が質・量ともに圧倒しています。施設紹介のバランスを考慮した結果、本記事においては、大分県5施設・鹿児島県5施設・熊本県5施設・その他の県(長崎県・宮崎県・福岡県・佐賀県) 5施設の合計20施設を厳選してご紹介します。

※筆者の心情的には20選では到底足らず、かなり絞りに絞ってご紹介しております(笑)
 
市比野温泉 昭和湯(鹿児島県薩摩川内市)
市比野温泉 昭和湯(鹿児島県薩摩川内市)。シンプルな佇まいが印象的。
 
なお、本記事の選定基準は以下の通りになります。
 
1. 温泉の鮮度・湯使い。源泉かけ流しは最低基準であり、中でも優れた湯使いの温泉をセレクトしました。
2. 泉質の良さ。天然温泉ならではの湯の個性が感じられる施設をセレクトしました。
3. 風情・佇まい。その土地ならではの風情や佇まいも考慮してセレクトしました。
4. 知名度は考慮せず。有名共同浴場~ほぼ地元住民しか利用しない共同浴場まで幅広くセレクトしました。

内牧温泉 大阿蘇(熊本県阿蘇市)
内牧温泉 大阿蘇(熊本県阿蘇市)。この地で共同浴場や日帰り入浴施設は、“町湯”と呼ばれています。

大分県の共同浴場5選

別府温泉郷 別府温泉 竹瓦温泉 / 大分県別府市

九州の共同浴場を語るには、別府温泉郷は外せない存在。温泉郷全体としては100を超える共同浴場が市内全域に点在していると言われています。公民館一体型の共同浴場をはじめ、地域と温泉が密接につながっている点が特徴で、温泉が住民の生活の一部として利用され続けています。

 竹瓦温泉の外観
竹瓦温泉の外観。国の登録有形文化財の建築も必見です。
 
別府温泉が初めての方なら、まずおすすめしたいのが「竹瓦温泉」。別府市街地のほぼ中心部にあり、アクセス面に優れています。泉質は、様々なミネラルを含む重曹系統の泉質で、ちょっぴり熱めの湯は身も心も引き締まる良泉です。


別府温泉郷 亀川温泉 四の湯温泉 / 大分県別府市

別府温泉郷はとにかく共同浴場の数が多いため、どこを選ぶかは各人の好みによるとしか言いようがありません。筆者的には泉質&共同湯風情の双方を求めるならば、亀川温泉にある「四の湯温泉」をおすすめしたいです。
 
四の湯温泉の男性浴室
四の湯温泉の男性浴室。浴室と脱衣室が一体となった古風なスタイルです。
 
泉質名は「単純温泉」ですが、食塩泉と芒硝泉の個性を併せ持つ泉質。キリリと引き締まった熱めの湯はフレッシュそのもの。浴後は湯冷めしにくく、肌がしっとりと潤います。見た目以上にパワフルな湯なので、やや短めの入浴を心掛けた方が良いでしょう。


湯布院温泉 石武温泉 / 大分県由布市

湯布院温泉は別府温泉郷に次いで、日本第2位の温泉湧出量・源泉本数を誇る名温泉地です。また、長閑な山村風情とオシャレな雰囲気が絶妙にミックスされ、女性や若者にも注目される地。全国から多くの観光客が訪れます。
 
石武温泉の男湯
石武温泉の男湯。清澄な源泉が湯船にたっぷりと満たされています。
 
石武温泉」は、温泉街から離れた閑静な住宅地にひっそりと佇む共同浴場。泉質名は「単純温泉」。ほぼMTMM(無色透明無味無臭)のお湯ですが、重曹系統の柔らかな肌触りが魅力の良泉。都会の喧騒を忘れ、ゆっくりと癒されたい方にはピッタリの温泉です。


長湯温泉 しづ香温泉 / 大分県竹田市

“日本一の炭酸泉”との呼び名の高い「長湯温泉」。実は、炭酸だけでなく濃厚な重炭酸土類泉が多数湧出する地でもあり、析出物と呼ばれる温泉成分の塊が浴槽の縁や洗い場に付きやすい泉質です。また、安価な共同浴場や日帰り入浴施設が充実している点も見逃せません。
 
しづ香温泉の男性浴室。析出物で湯船の縁や洗い場がコーティングされています。

 「しづ香温泉」は安価で入浴できる共同浴場の一つ。泉質名は「マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉」。典型的な重炭酸土類泉で、源泉に含まれる鉄分によって緑褐色に濁ります。濃厚コテコテの泉質の温泉がお好きな方におすすめです。


大鶴温泉夢想乃湯 / 大分県玖珠町

県西部にある玖珠(くす)は、温泉街を持たないものの市街地各所に温泉入浴施設が点在。湯量や源泉温度に恵まれているため、ほとんどの施設で源泉かけ流し温泉が楽しめます。中でも「大鶴温泉夢想乃湯」は地元専用浴場の様な佇まいですが、外来者でも僅か100円で入浴できる温泉施設です。
 
大鶴温泉夢想乃湯
大鶴温泉夢想乃湯の男性浴場。仮設風の簡素な佇まいがマニアにはたまらない魅力。
 
泉質名は不明ですが、ほぼ無色透明無味無臭のお湯で単純温泉と推測されます。柔らかな肌触りが特徴で、普段の体の疲れを取るには最適のお湯。半透明の波板で囲まれた仮設風の佇まいも、温泉マニアにはたまらない魅力。変わり種温泉をお探しの方におすすめです。

鹿児島県の共同浴場5選

吉松温泉郷 前田温泉 / 鹿児島県湧水町

宮崎県との県境に位置する吉松温泉郷は、日本屈指のモール泉のメッカ。温泉街は持たないものの市街地各所に温泉施設が点在し、コアな温泉ファンに愛される地です。
※モール泉とは、簡単に言えば植物性の有機物を含む温泉のこと。
 
前田温泉の男性浴室
前田温泉の男性浴室。泉質&レトロ風情が魅力です。
 
前田温泉」は、吉松温泉郷にある共同浴場の一つ。泉質名は単純温泉ですが、べっ甲の様な湯の色が印象的なモール泉です。ヒノキの様な植物性の芳香が特徴で、サラリとした柔らかな肌触りも魅力的。モール泉と言えば北海道の十勝川温泉や帯広市周辺が有名ですが、前田温泉でも典型的なモール泉が堪能できます。


川内高城温泉 共同湯 / 鹿児島県薩摩川内市

川内高城(せんだいたき)温泉は、西郷隆盛も浸かったとされた由緒ある古湯。昭和の雰囲気がそのまま残る温泉街で知られ、古風な温泉地がお好きな方にはたまらない魅力でしょう。温泉街中心部には「共同湯」(これが施設名称です)があり、湯治客や温泉ファンに親しまれています。

 川内高城温泉 共同湯
共同湯の男性浴場。無駄をそぎ落としたシンプル極まりない佇まいに心惹かれます。
 
泉質名は、アルカリ性単純硫黄温泉。硫黄由来のゆで卵風味と重曹由来のツルツルとした肌触りが特徴で、やや熱めのお湯が身も心も浄化してくれます。“これぞ共同浴場”、とでも言いたくなる様なシンプル極まりない佇まいも印象的。古き良き日本が凝縮したかのような世界に、ただただ圧倒されます。


湯之元温泉 田之湯温泉 / 鹿児島県日置市

湯之元温泉は江戸時代初期に発見され、島津の殿様の代々訪れたとされる古湯。安価に入浴できる日帰り温泉や旅館が街中に点在しています。最も有名なのが「田之湯温泉」で、いつも地元の人で賑わう人気の共同浴場です。
 
田之湯温泉の外観
田之湯温泉の外観。入浴料大人200円ですが、無料駐車場も完備。
 
最大の魅力が温泉そのものです。泉質名は「アルカリ性単純硫黄温泉」。イオン型の硫黄成分によって僅かに緑がかった色が美しく、ツルツルした柔らかな肌触りも魅力的。また微量の硫酸イオンの影響か、肌の保湿効果に優れる点も注目です。
鹿児島県の北薩~薩摩地域の一帯はアルカリ性硫黄泉の宝庫ですが、田之湯温泉はその代表格の一つと言えるでしょう。


垂水温泉郷 江之島温泉 / 鹿児島県垂水市

垂水(たるみず)温泉郷は有名な桜島から至近距離にあり、数軒の温泉施設が点在する小さな温泉地です。「江之島温泉」は、主に地元の人が利用する共同浴場。泉質の良さに定評があり、遠隔地ながらも日本全国から温泉ファンが訪れます。
 
江ノ島温泉の男湯
江之島温泉の男湯。惜しげもなくドバドバと源泉がかけ流されています。
 
泉質名は「アルカリ性単純硫黄温泉」。浴槽一つだけのシンプルな浴室ですが、源泉を惜しみも無く大量にかけ流しており、新鮮極まりないお湯を楽しめます。硫黄由来のゆで卵風味と程良いツルツルな肌触りも魅力で、心身の疲れを癒してくれます。
泉質重視ならば、先に紹介した湯之元温泉「田の湯温泉」と共に、鹿児島のアルカリ性硫黄泉では外せない一湯でしょう。


指宿温泉 村之湯温泉 / 鹿児島県指宿市

砂蒸し温泉で有名である指宿(いぶすき)温泉。リゾート型温泉地のイメージが強いですが、昔ながらの共同浴場もいくつか現存しています。「村之湯温泉」はその代表格であり、良質な温泉と昭和レトロ風情を求め、全国各地から温泉ファンが訪れます。

 村之湯温泉の男性浴室
村之湯温泉の男性浴室。夜の静寂な雰囲気はとりわけ印象的。
 
泉質名は「ナトリウム-塩化物泉」。しかし単純な塩湯ではなく、微量の土類重曹成分や美肌効果に定評のあるメタケイ酸を多く含有。肌を包み込む様な柔らかささえ感じる極上湯です。九州のみならず全国屈指の共同浴場の一つと言っても決して過言では無いでしょう。


熊本県の共同浴場5選

寺尾野温泉 薬師湯 / 熊本県小国町

寺尾野温泉 薬師湯」は、地区の方たちが管理している共同浴場。外来者も僅か100円(小学生以下50円)で入浴できます。田園風景広がる集落にあり、長閑な光景に癒されます。

寺尾野温泉 薬師湯の男性浴場。マナー第一で利用しましょう。
 
泉質は硫化水素泉(正確な泉質名は不明)。無色透明ですが、しっかりとした硫化水素の香りを感じるお湯です。静寂な集落にあるせいか、湯がかけ流される音が浴室内に響き渡り、まるで心が浄化されるかのような気分へと導かれます。地元関係者の好意で入浴できる共同浴場なので、地元の方優先・マナー第一で利用しましょう。


満願寺温泉 川湯 / 熊本県南小国町

満願寺(まんがんじ)温泉は、同じ町内にある黒川温泉とはうって変わり、静寂な山村にある小さな温泉地。内湯の共同浴場もありますが、「川湯」は満願寺川の底から源泉が自然湧出する混浴の足元湧出温泉であり、コアな温泉ファンにはよく知られた存在です。
 
満願寺温泉 川湯
川と湯面とのレベル差は数センチ。野趣溢れる湯浴みを体験できます。
 
泉質名は「アルカリ性単純温泉」で、適温の柔らかな肌触りに癒されます。また、湯船の隣には地元の人が野菜などを洗う専用の温泉があり、生活感を間近に感じる共同浴場です。管理人は不在ですが、料金箱が有るので必ず入浴料を入れて利用して下さい。


湯の児温泉 福田共同浴場 / 熊本県水俣市

湯の児(ゆのこ)温泉は、県南部の芦北海岸県立公園内にある海辺の温泉地。夕日の名所として知られ、数軒の旅館・ホテルや日帰り温泉施設が点在しています。「福田共同浴場」は、温泉街の一角にある共同浴場です。
 
福田温泉共同浴場の男性浴場
福田温泉共同浴場の男性浴場。小さな湯船が一つあるだけのシンプルな浴室です。
 
泉質名は不明ですが、食塩や重炭酸土類を含む重曹泉と推測。肌触りはややキシキシと硬めで、よく温まる濃厚湯です。主として地元の人が利用する温泉なので、マナーを守って入浴を楽しんで下さい。


湯の鶴温泉 きくの湯 / 熊本県水俣市

湯の鶴温泉は先に紹介した湯の児温泉とはうって変わり、山間にある湯治場。清流に沿って数軒の旅館や日帰り入浴施設が点在する小さな温泉地です。「きくの湯」は温泉地最下流部にある共同浴場です。
 
きくの湯の男性浴室
きくの湯の男性浴室。湯の鶴温泉では珍しく、ややぬるめの温度が特徴。
 
泉質名は「アルカリ性単純温泉」。やや熱めの温泉が多い湯の鶴温泉ですが、「きくの湯」は40度弱のややぬるめ。湯の鶴温泉の中でも硫黄成分と重曹成分をやや多く感じる泉質で、温泉通に大変人気の高い共同浴場です。


人吉温泉 鶴亀温泉 / 熊本県人吉市

人吉温泉は、熊本県を代表する名湯の一つ。人吉市街地やその周辺に温泉宿や日帰り入浴施設が点在。“熊本の小京都”と呼ばれる風情の良さも相まって、湯めぐりが楽しい温泉地でもあります。「鶴亀温泉」は、昔ながらの風情残る共同浴場です。
 
鶴亀温泉の男性浴場
鶴亀温泉の男性浴場。昭和レトロな風情が秀逸です。
 
泉質名は「ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉」ですが、いわゆるモール泉と呼ばれる泉質。ヒノキの様な清々しい植物性のアロマが特徴のクレンジング系美肌湯です。昭和風情が変わらず残った浴室も印象的。泉質と風情双方が揃った名湯と言えるでしょう。


その他の県(長崎県・宮崎県・福岡県・佐賀県)の共同浴場5選

では最後に、長崎県・宮崎県・福岡県・佐賀県の共同浴場をご紹介します。
なお、福岡県と佐賀県には純然たる共同浴場は現存しません。地元の人もよく利用する日帰り入浴施設のご紹介となります。なにとぞご了承ください。
 

雲仙温泉 湯の里温泉共同浴場 / 長崎県雲仙市

雲仙温泉は、日本初の国立公園(雲仙天草国立公園)内にある温泉地。有名な雲仙地獄を中心に、情緒たっぷり温泉街を形成しています。「湯の里温泉共同浴場」は、雲仙温泉で最も歴史あるといわれる共同浴場です。
 
湯の里温泉共同浴場の男性浴場
湯の里温泉共同浴場の男性浴場。本格派の酸性泉を堪能できます。
 
泉質名は「酸性-含鉄(Ⅱ・Ⅲ)-アルミニウム-硫酸塩泉」。有名な草津温泉(群馬県)にも似た泉質で、硫化水素臭香る本格派の酸性泉を堪能できます。雲仙温泉は有名観光地でもありますが、入浴料は大人200円と良心的。雲仙温泉が初めての方ならば、まずは入って頂きたい温泉の一つです。


小浜温泉 脇浜温泉浴場 / 長崎県雲仙市

小浜温泉は、先に紹介した雲仙温泉と並び、長崎県を代表する温泉地。海辺の温泉地ながらも100度前後の源泉を多数有し、温泉街の至る所で湯けむり舞う情緒豊かな地。近隣の雲仙温泉との関連性さえも感じずにはいられません。
 
脇浜温泉浴場の外観
脇浜温泉浴場の外観。幹線道路から一本裏手にあり、静寂な環境にあります。
 
脇浜温泉浴場」は別名“おたっしゃん湯”と呼ばれ、地元の人に愛され続ける共同浴場です。泉質は「ナトリウム-塩化物泉」。決して単調な塩湯では無く、温泉通が噴気臭と呼ぶ高温源泉ならではの湯の香りが魅力。浴室の天井が高く、残響音が浴室内に響き渡るのも温泉情緒満点。泉質だけでなく、様々な意味で癒される湯です。


京町温泉 岡松温泉 / 宮崎県えびの市

京町温泉は霧島連峰の北西側山麓にあり、県内では最大級の温泉地。昔ながらの住宅街の中に中小規模の旅館や日帰り入浴施設が点在しています。「岡松温泉」は温泉地中心部からやや離れた住宅街にあり、地元住民が共同運営している共同浴場です。
 
岡松温泉の男性浴室
岡松温泉の男性浴室。若干黄みがかったモール泉が滔々とかけ流されています。
 
泉質は典型的なモール泉で、僅かに黄みがかった湯の色が印象的な湯。清々しい植物性のアロマに癒されます。基本的に無人の共同浴場ですが料金箱が有るので、きちんと入浴料金を入れて入浴して下さい。


二日市温泉 博多湯 / 福岡県筑紫野市

二日市温泉は、約1,300年の歴史を持つ県内最古の温泉地。現代では都市化が進んだ市街地ですが、数軒の温泉旅館や日帰り入浴施設が点在しています。「博多湯」は地元住民に愛される共同浴場でしたが大規模リニューアルし、現在では多くの人に利用される日帰り入浴施設として親しまれています。
 
博多湯の男性浴場。リニューアル後も源泉かけ流しが守られています。
 
泉質名は「単純温泉」。ほのかに硫黄と金気が混じり合う独特の湯の香りが特徴の温泉です。無料休憩所も設置され、ゆったりと良質の温泉を楽しめる点が魅力と言えるでしょう。


熊の川温泉 熊ノ川浴場 / 佐賀県佐賀市

熊の川温泉は、近隣の古湯温泉とともに“ぬる湯”(ぬるめの泉温&ぬるぬるした肌触り)をアピールした温泉地。県庁所在地である福岡市と佐賀市街地の双方から程近いせいか、地元住民だけでなく遠方からもファンが訪れます。
 
熊の川温泉 熊ノ川浴場
熊ノ川浴場の非加熱源泉浴槽(男性浴室)。湯船の底から大量の源泉が投入されています。
 
熊ノ川浴場」は元々旅館でしたが、現在は日帰り入浴施設として営業。泉質名は「アルカリ性単純弱放射能泉」。無色透明無味無臭の柔らかなお湯ですが、飲用しても美味です。最大の特徴が、非加熱(約30度)の源泉を大量にかけ流している点。別に加温浴槽と体温弱程度に温められた浴槽があり、高・中・低と3つの異なる温度の浴槽を楽しめます。


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権丈 俊宏
権丈 俊宏

良質の温泉を求め、全国を旅すること20数年。特技は、自らの五感を駆使したオリジナルの泉質分析。“温泉は数より質”がポリシー。一級建築士。

温泉マイスター,サウナ・スパ健康アドバイザー,一級建築士,ソニー・イメージング・プロ・サポート会員

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