柚木慈生温泉は天然炭酸泉の名湯!宿泊すべき3つの理由とは?【山口】 山口

柚木慈生温泉(山口県山口市)は、島根県との県境近くにある山中の一軒宿。温泉法基準値の8倍を超える遊離二酸化炭素(炭酸)を含み、貴重な天然炭酸泉として多くの温泉ファンに親しまれています。
日帰り入浴も可能ですが、その真価を存分に満喫するならば宿泊がベスト。今回は、知られざるその理由を詳細解説。温泉ファンなら一度は行ってみたい炭酸泉の名湯を、存分にご紹介します!
日帰り入浴も可能ですが、その真価を存分に満喫するならば宿泊がベスト。今回は、知られざるその理由を詳細解説。温泉ファンなら一度は行ってみたい炭酸泉の名湯を、存分にご紹介します!
柚木慈生(ゆのきじしょう)温泉とは
柚木慈生温泉(読み方:ゆのきじじょうおんせん)は、県庁所在地である山口市中心部から車で1時間弱、何もない山中にポツンと佇む一軒宿です。しかし良質の炭酸泉が湧出し、日帰り入浴時間帯は多くの常連客や温泉ファンで賑わっています。

柚木慈生温泉の外観
泉質名は「含二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉」。源泉温度は17.1度と低いですが、遊離二酸化炭素※を2,107㎎/㎏含有。1㎏あたり2,000㎎を超える天然炭酸泉は、全国的にも大変貴重な存在です。
※以下、遊離二酸化炭素を「炭酸」と略します。

男性浴室
源泉温度が低い温泉は、入浴に適した温度を確保するために加温する必要があります。しかし炭酸泉の場合、安易に加温すると炭酸ガスが空気中に一瞬で拡散。炭酸泉と名乗っても、実際の湯船の中では炭酸をほとんど含まない温泉施設も多々あります。

湯口。ここで源泉と沸かし湯を投入
柚木慈生温泉の場合は源泉と薪で加熱した沸かし湯(非温泉)を、おおむね7:3の比率でブレンドせず別々に投入。そのために炭酸成分が抜けずに提供されています。
炭酸泉は、心臓に負担を掛けずに血行促進効果が期待できる泉質。近年特に注目され、全国各地で人口炭酸泉が増加傾向です。しかし柚木慈生温泉では、正真正銘の天然炭酸泉を堪能できます。
宿泊がベスト!? その3つの理由
柚木慈生温泉では、一日二組限定で素泊まり宿泊を受付しています。男女別の内湯しかなく、日帰りでも宿泊でも入れるお風呂は同じ。しかしその真価を味わうならば、宿泊一択と言っても決して過言ではありません。
以下、その理由をご説明します。
大浴場の貸切時間帯設定有り!
柚木慈生温泉の日帰り入浴時間は10時~18時。しかし18時~20時まで、宿泊客は無料で大浴場を貸切風呂として利用可能です。
※この時間帯は、宿泊者以外も1時間2,000円で温泉貸し切り可能です。

ブルーアワー(日没直後)の浴室。日帰り入浴では味わえない風情を独り占めできます。
さらに貸切時間帯は、宿主に頼んで好みの温度に調整してもらうことも可能。筆者はさらに高濃度のお湯に入りたかったので、通常よりも源泉投入の比率を高め、湯船で34~35度程※1の不感温度※2のぬる湯を堪能しました。
※1:通常は、38度前後の適温ややぬるめの温度設定です。
※2:不感温度とは、入浴時に熱くも冷たくも感じない温度(概ね33~37度程度)。暑い季節向きです。

35度弱のぬる湯を存分に満喫しました!
ただし、20時以降は温泉に入れません。その理由は、毎日お風呂の湯を抜いて清掃に入るため。これは最上の状態で温泉を提供しようという宿主のこだわりでもあり、温泉を愛している方ならば、この事情はきっと理解していただけるに違いありません。
宿泊者限定!日帰りオープン前に入浴可能
さらに翌朝は、日帰りオープン前の8時30分から宿泊者限定で入浴可能。誰にも乱されていない一番風呂は、温泉が好きな人ほど嬉しいもの。なぜならば、最も鮮度の高い温泉を楽しめるからです。

一番風呂。湯の表面がブクブクに!
驚くべきは、湯の表面がブクブク泡立っている点。これは一番風呂かつ湯がオーバーフローしていない(湯が浴槽から流れ去らない)状況において、炭酸カルシウムという成分が湯の表面に薄い膜を形成。湯に含まれた炭酸成分が膜に封じ込められて大気中に抜けないため、湯の表面が泡立ちます。

柚木慈生温泉の泡立ちは、朝一だけの貴重な現象
一方で、体への泡付きはどうでしょうか?

にごり湯なので分かり難いですが、キメ細かい泡がビッシリと付着!
炭酸泉の中にはビーズ玉のように大きめの泡が付く温泉もありますが、柚木慈生温泉の場合は比較的細やかな泡が隙間無くビッシリ付くタイプ※。泡は小さくとも炭酸泉の効果はしっかり感じ取れ、体の芯からジワジワと温まります。
※天然温泉ですので、その時々で泡の大きさや量は変化します。
柚木慈生温泉に限らず一般論として、泡付きの量と炭酸含有量は必ずしも比例しているとは限りません。
安価な宿泊設定。不可だった酒類持ち込みも可能に
柚木慈生温泉は温泉療養を目的に営業している宿であり、リーズナブルな値段で宿泊できます。宿泊料は、素泊まり一人一泊5,000円(2024年8月現在)。一人でも複数人数でも同じ値段で、湯治客や一人旅に配慮されています。

筆者が宿泊した客室。4.5帖の和室ですが、療養には不便ありません。
自炊用の台所は無いものの、冷蔵庫・電子レンジ・電気ポット(いずれも共用)を設置。付近に商店はありません※が、事前に購入して料理を持ち込むことも可能です。なお、洗面・トイレは部屋には無く、共同のものを利用します。
※宿から7㎞ほど離れた場所(国道9号線沿い)にコンビニエンスストアがあります。

宿のエントランス。朝食や夕食も購入できます。
また、宿の受付にて各種弁当が販売されており、そこで購入するのも良いでしょう。筆者は夕食として、徳地産(山口県産)の黒毛和牛を使用したモモステーキ弁当を購入。ステーキ専門店で食べる様な本格的ビフテキで、電子レンジで軽く温めて美味しくいただきました。

地産の黒毛和牛を使用したモモステーキ弁当
また以前は、宿泊は二泊以上・酒類の持ち込み厳禁であり、湯治・療養に徹した厳格な宿でした。しかしコロナ過以降は、一泊でも宿泊可・酒類の持ち込み可能。宿泊のハードルがかなり低くなった点も見逃せません。しかし、ドンチャン騒ぎするなど騒がしい行為は厳禁。節度を持って宿泊しましょう。
日帰り入浴施設としての「柚木慈生温泉」
温泉や宿泊施設には各人の好みがあり、合う合わないがどうしてもあります。筆者の場合、柚木慈生温泉は過去数回日帰り入浴の経験がありましたが、今回満を持して宿泊しました。まずは日帰り入浴からチャレンジしてみるのも良いでしょう。

脱衣室(男性)
記事最初の方でも申しましたが、男女別の内湯があるのみで、露天風呂やサウナ・水風呂などはありません。あくまで純粋に温泉そのものを堪能する場所です。
脱衣室には、無料ロッカーやドライヤーが設置。必要最低限の設備は揃っています。また、ハンドタオルも受付で販売されているので、手ぶらで利用しても不便は無いでしょう。

男性浴場
浴室は、天然炭酸泉の源泉と沸かし湯を投入した湯船が一つあるだけ。シャワーとソープ類は常備されています。
柚木慈生温泉は炭酸だけでなく、重曹・重炭酸土類・鉄分などの様々な成分を含有。比較的成分が濃い温泉なので、人によっては肌荒れする場合が有ります。気になる方は、上がり湯としてシャワー(非温泉)で軽く洗い流した方が良いでしょう。

女性浴場。日帰り入浴時間前に特別許可にて撮影
男女の浴室は左右対称で、ほぼ同じ造り。設備類も同一です。なお、日替わりの男女浴室交代はありません。

有料休憩室
また、有料の休憩室もあります。休憩室使用料は大人500円・子供200円。日帰りでゆっくり利用されたい方にはおすすめです。
「柚木慈生温泉」はどんな人におすすめ?
以上、「柚木慈生温泉」の温泉と宿泊を中心にご紹介させていただきました。

最後になりますが、柚木慈生温泉は以下のような方におすすめです。
・泉質重視の方
・ぬるい温泉や炭酸泉がお好きな方
・低価格の温泉宿をお探しの方
・賑やかな温泉よりも、静かに温泉でゆっくりしたい方
・温泉療養目的の方
・観光拠点として安価で宿泊したい方 ※例:津和野(島根県)まで車で約20分
以上、ぜひ参考にされて下さい!
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※本記事に記載の料金は2024年8月時点の料金となります。最新情報は施設公式ホームページなどでご確認ください
この記事を書いたライター
- 権丈 俊宏
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良質の温泉を求め、全国を旅すること20数年。特技は、自らの五感を駆使したオリジナルの泉質分析。“温泉は数より質”がポリシー。一級建築士。
温泉マイスター,サウナ・スパ健康アドバイザー,一級建築士,ソニー・イメージング・プロ・サポート会員
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