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作成日:2024年03月22日

宿泊しないと入れない温泉20選!名泉~穴場まで湯にこだわる宿を厳選【全国版】 全国

世界が誇る温泉大国である日本。温泉がある宿泊施設は12,000軒を超えると言われています。中には宿泊客優先などの様々な理由により、宿泊しないと入れない温泉もあります。

今回は日本各地にある「宿泊しないと入れない温泉」を、筆者自らが入浴した中から、源泉かけ流しと泉質にこだわって20施設を厳選。王道の名泉~知る人ぞ知る穴場の秘泉まで、幅広くご紹介します!

宿泊しないと入れない温泉【東日本編】

旭岳温泉 湯元 湧駒荘 / 北海道東川町

旭岳温泉は北海道のほぼ中央。大雪山旭岳の麓に佇む山間の温泉地。「湯元 湧駒荘」は、この地を代表する秘湯の宿です。
 
ちなみに、湧駒荘別館「神々の湯」では日帰り入浴可能。しかし、「湯元 湧駒荘」で最もお湯が良いと評判なのが本館浴室です。本館には「ユコマンの湯」と「シコロの湯」という2つの浴室があり、21時に男女入替があるため、一泊すると両方入浴可能です。
※以前は本館・別館共に日帰り入浴可でしたが、2024年3月現在、本館は日帰り入浴不可。

本館「ユコマンの湯」
 
「湯元 湧駒荘」では5本の自家源泉を所有し、30~42度程の温度差がある源泉をそのまま湯船に提供。お好みの温度の湯船を選べる点が魅力です。
 
また、5つの源泉はそれぞれ微妙に異なりますが、主に硫酸塩が主体の複雑な塩類泉。浴後は適度に皮脂が抜け、サラサラお肌へと変貌。美肌温泉としても注目すべきです。


上の湯温泉 銀婚湯 / 北海道八雲町

上の湯温泉「銀婚湯」は、約9万坪の広大な森に佇む秘湯の一軒宿。道南地方に位置するために本州の植生帯に近く、四季折々の森の大自然を堪能できます。

銀婚湯では正確にいうと、大浴場に限り日帰り入浴可能。しかし「銀婚湯」最大の魅力は、“隠し湯めぐり”と称される5つの貸切風呂(しかも無料!)。これは宿泊者限定です。

貸切露天風呂「トチニの湯」
 
広大な森に点在する貸切風呂群はどれも魅力的ですが、一押しは貸切露天「トチニの湯」。ここでしか使われない単独源泉を使用。直径1m近い丸太をくりぬいた浴槽が趣たっぷりで、壮大な広葉樹林の中で開放感ある湯浴みを満喫できます。
 
なお、貸切風呂の道中には人工の明かりが無いので、夜間入浴禁止です。銀婚湯はチェックイン13時~、チェックアウト翌11時まで、と一泊でも長時間滞在が可能。隠し湯めぐりを全湯コンプリートされたい方は、長めの滞在でおこもりステイを決め込みましょう!
 

乳頭温泉郷 鶴の湯別館 山の宿 / 秋田県仙北市

 乳頭温泉郷は、秘湯ブームの先駆者ともいえる存在。中でも「鶴の湯温泉」は温泉郷の中で最も人気が高く、年間を通じて宿泊予約困難な超人気宿です。予約がどうしても取れない場合は、系列宿である「鶴の湯別館 山の宿」もチェックしてみましょう!
 
「鶴の湯別館 山の宿」外観
 
温泉は、鶴の湯温泉から引き湯を源泉かけ流しで提供。浴室は、貸切の内湯×2と貸切露天風呂×1の合計3ヶ所あります。いずれも宿泊者のみ利用可なので、混雑とは全く無縁。鶴の湯温泉自慢のミルキー白濁硫黄泉をゆったりと堪能できます。
 
また「鶴の湯別館 山の宿」の宿泊客は、「鶴の湯温泉」も無料で入浴可能。特に足元湧出温泉である混浴露天風呂は、初めての方ならぜひ押さえておきたいところ。手付かずの広葉樹林に囲まれ、四季折々の大自然を感じながら贅沢な湯浴みを満喫できます。
 

鳴子温泉 ゆさや旅館 / 宮城県大崎市

“温泉のデパート”と称され、多種多様な泉質が楽しめる「鳴子温泉郷」。「ゆさや旅館」は、鳴子温泉の温泉街中心部にある国登録有形文化財の老舗旅館です。

男女交代制の内湯(大きい方の浴室)
 
温泉は男女交代制の内湯と離れの貸切露天風呂があり、いずれも宿泊客以外は入浴不可。泉質は硫黄成分を含む硫酸塩泉で、湯の色が無色透明~グリーン~白濁へと変化する大変珍しいお湯です。
泉質は“うなぎ湯”と称されるヌルヌル温泉ですが、浴後は驚くほどしっとりツヤツヤと肌がととのい、日本屈指の美人湯の一つといっても決して過言ではないでしょう。
 
また、ゆさや旅館の隣には、共同浴場「滝の湯」があります。滝の湯は酸性の硫黄泉であり、アルカリ性のゆさや旅館とは真逆の泉質。両方入り比べると、ゆさや旅館の美人湯効果がより一層感じられるに違いありません。
 

会津東山温泉 向瀧 / 福島県会津若松市

会津東山温泉は、約1,300年の歴史を誇る古湯。会津若松市街地から車で10分程度でありながら、豊かな森の自然を感じさせる風光明媚な地です。「向瀧」は、国の登録有形文化財第一号として知られ、会津東山温泉を代表する老舗旅館です。
 
大浴場「さるの湯」(男湯)
 
温泉は、「きつね湯」という熱めの男女別大浴場・「さるの湯」という適温ややぬるめの男女別大浴場・3つの貸切家族風呂(宿泊客無料)があります。泉質は硫酸塩泉。肌に潤いをチャージしてくれる美肌泉質です。
いずれも毎朝、湯船のお湯を抜いて浴室を清掃。宿泊客のチェックイン時に最上の状態で温泉を提供するためであり、これが日帰り入浴を受け付けない理由です。

どの浴室も加水加温消毒無しの源泉100%かけ流し。複数の自家源泉を調整することによって、浴室ごとに絶妙な湯加減の温泉を堪能できます。食材が同じでも料理人によって全く味が変わるように、同じ源泉でも湯使いによってお湯の良さが全然変わります。常に客目線に立って、お湯にこだわり抜いた名宿といえるでしょう。
 

箱根湯本温泉 萬翠楼福住 / 神奈川県箱根町

 箱根温泉郷は、関東のみならず日本で最も有名な温泉地のひとつでしょう。“箱根十七湯” と呼ばれる大小17の温泉地が集結し、一大温泉郷を展開しています。
「箱根湯本温泉」は温泉郷の玄関口に位置し、東京の新宿から電車(小田急ロマンスカー)1本で到着する利便性の良さもあり、年間を通じで多くの観光客で賑わいます。
 
「萬翠楼福住」は、温泉宿としては旅館第一号の国重要文化財に指定された名旅館。宿に入った途端から、独特の気品と重厚感に満ち溢れています。
 
男女交代制浴室「一円の湯」
 
浴室は「一円の湯」と「扇の湯」という2つがあり、時間帯によって男女入れ替わります。
泉質名は、アルカリ性単純温泉。湯本でも希少な自噴式の源泉を単独管理しており、源泉かけ流しで提供。“真綿にくるまれる”と称されるほどのシルキータッチな優しい感触が心地良く、至福の湯浴みを満喫できます。
 

伊香保温泉 岸権旅館 / 群馬県渋川市

伊香保温泉は、古くから関東の奥座敷として知られる人気温泉地のひとつ。365段の階段がある石段街を中心に、そぞろ歩きが楽しい温泉街を形成しています。「岸権旅館」は、石段街に面した老舗ホテルです。
 
大浴場(男湯)
 
大浴場(上写真)・展望露天風呂・貸切展望風呂(予約制)、そして離れに露天風呂と貸切露天風呂(有料)があり、温泉三昧できます。
※玄関前の足湯のみは宿泊者以外も利用可能。
 
岸権旅館の大きな魅力が、すべての浴室で「黄金の湯」を使用し源泉かけ流しで提供している点。「黄金の湯」は伊香保温泉元来からある源泉。日帰り入浴不可のためお風呂が込み合うことも少なく、黄金の湯本来の泉質の良さを感じずにはいられません。伊香保温泉でお湯の良さを求める方におすすめです。
 

松の湯温泉 松渓館 / 群馬県東吾妻町

 松の湯温泉「松渓館」は、群馬県北部の山間にひっそりと佇む一軒宿。“日本三大美人の湯”と呼ばれる川中温泉をはじめ、周辺部には硫酸塩泉の名湯が点在。保湿系美人湯の宝庫と言っても過言でないエリアです。

貸切湯
 
松の湯温泉「松渓館」は家族経営の宿であるために、宿泊客は一日1~2組程度しか受け入れていません。日帰り入浴も不可です。
浴室は1箇所しかないために、貸切湯形式で利用。上写真の逆L字形浴槽は、32.5度の非加熱源泉をかけ流し。左手前の四角形の浴槽は加温した源泉が満たされ、温冷交互浴がおすすめです。
 
また首都圏方面から車で訪問する場合は、草津温泉へ行く途中にあるため、“草津の上がり湯”としても最適でしょう。一般的に草津の上がり湯として知られる「沢渡温泉」と似た泉質ですが、松の湯温泉「松渓館」は沢渡温泉比べて温度がぬるく、疲れた肌を休めるという意味では、より一層適していると言えるでしょう。
 

駒の湯温泉 駒の湯山荘 / 新潟県魚沼市

 駒の湯温泉は、米どころで知られる魚沼市の山奥にある温泉地。その一軒宿である「駒の湯山荘」は、電気が通らないランプの宿として知られています。また、豪雪地帯に位置するために、冬季は閉鎖します。
 
かつては男女別露天風呂のみ日帰り入浴可能でしたが、現在は全ての浴室が宿泊者専用。2本の自家源泉を所有し、合計約2000L/分の豊富な湯量を誇ります。
32度程の温い源泉を加温せず、豪快にかけ流している点が特徴。しかし、加温浴槽も一部設置されているので、温すぎると感じる場合には加温湯も併せて利用しましょう。

混浴露天風呂

駒の湯山荘で最も人気が高いのが混浴露天風呂。この浴槽だけは他で使われない単独源泉が使用され、惜しげもなくドバドバとかけ流されています。ぬる湯好き・温泉の鮮度重視の方におすすめの温泉です。
※2024年の営業期間は、6月初旬から10月下旬までの予定です。
 

渋温泉 歴史の宿 金具屋 / 長野県山ノ内町

 渋温泉は、北信州を代表する名湯。石畳の温泉街風情が秀逸で、ザ・温泉街とでも言いたくなるような昭和レトロたっぷりの風情を楽しめます。
 
「歴史の宿 金具屋」は、温泉街の中でもひときわ目を引く老舗旅館。国の登録有形文化財にも登録され、館内の至る所で目を見張るような文化財建築美を体感。なお、宿泊者限定で「金具屋文化財巡り」という館内ツアーが実施されています。
 
男女入替制大浴場「浪漫風呂」

「歴史の宿 金具屋」では3つの大浴場と5つの貸切風呂があり、温泉三昧が可能。中でも一押しは、男女入替制の大浴場「浪漫風呂」。戦後の洋風文化の流行を取り入れ、ローマの噴水を模した湯口や華やかなステンドグラスは、日本屈指の名浴室のひとつと言えるでしょう。
また浪漫風呂では、渋温泉では貴重な緑~茶褐色のにごり湯を楽しめ、泉質重視の方にもおすすめです。


中房温泉 / 長野県安曇野市

「中房温泉」は北アルプスの麓、標高1,462mの高地にある秘湯の一軒宿。山深き場所にあるために冬季は休業します。江戸時代に湯治場として開かれ、源泉の数は登録分だけでも29本。一つの宿にある源泉数では日本一と言われています。
 
混浴内風呂「大浴場」
 
中房温泉では「湯原の湯」という日帰り入浴施設がありますが、その他の浴室は全て宿泊者限定。浴室の数は数え方にもよりますが、おおよそ15以上。すべての浴室で源泉100%かけ流しを実現し、できるかぎり源泉をミックスすることなく単独の源泉を楽しめる様に配慮されています。
 
おすすめの浴室は好みにもよりますが、造りが立派な混浴内風呂である「不老泉」や「大浴場」、開放的な混浴露天風呂である「白滝の湯」や「菩薩の湯」、鄙びた浴室風情が秀逸な男女別内湯の「御座の湯」、貸切風呂の「根葉の湯」辺りは押さえておきたいところでしょう。

※一部の混浴風呂では女性専用時間帯を設けています。
※2024年の営業期間は、4月28日から11月30日までの予定です。

宿泊しないと入れない温泉【西日本編】

氷見天然温泉 ルートイン グランティア氷見 和蔵の宿 / 富山県氷見市

2024年元旦に発生した能登半島地震。各地で甚大な被害をもたらしましたが、徐々に復興が進む中、「北陸応援割」が開始。2024年3月には北陸新幹線の金沢~敦賀間が延伸し、注目を集めています。
 
「ルートイン グランティア氷見 和蔵の宿」は、氷見市中心部の市街地にある大型ホテル。全国展開するルートイングループの宿では日帰り入浴可の温泉ホテルも多いですが、「氷見 和蔵の宿」では宿泊客以外の入浴は不可です。

大浴場(内湯)
 
天然温泉「しおさいの湯」と呼ばれる大浴場では、黄土色に濁る強食塩泉を源泉かけ流しで提供。温泉ファンが“アブラ臭”と呼ぶ石油っぽい香りが漂い、不思議と温泉気分が高まります。ガツンと温まる濃厚な泉質なので、やや短めの入浴を心掛けましょう。


ホテルブルーハーバー(さごんの湯) / 和歌山県那智勝浦町

 「ホテルブルーハーバー」は、紀伊半島南端近くの那智勝浦町にあるビジネスホテル。辺り一帯は太平洋側に面するせいか開放感に溢れ、古き良きビーチリゾート観光地の雰囲気漂います。
 
実は、「ホテルブルーハーバー」自体には温泉はありません。車で4~5分ほど走った場所に、ホテルが所有する「さごんの湯」と呼ばれる湯小屋があります。宿泊しないと入浴できない上、独特の鄙びた風情が特徴的。全国各地から熱心な温泉ファンが「さごんの湯」を目的に宿泊します。
 
さごんの湯
 
温泉は小さな湯船が一つあるだけで、まるで地元専用共同浴場の様な佇まい。その小さな湯船に適温の源泉がドバドバとかけ流され、実に爽快なお湯! 成分表はありませんが単純硫黄温泉(硫黄型)系統の泉質であり、甘く優しい湯の香に癒されます。穴場の隠し湯として、コアな温泉ファンにおすすめです。


三朝温泉 木屋旅館 / 鳥取県三朝町

三朝(みささ)温泉。世界屈指の濃度を誇る放射能泉が自然湧出し、山陰地方を代表する温泉地。「木屋旅館」は国の登録有形文化財に登録され、三朝温泉を代表する老舗旅館です。以前は大浴場のみ日帰り入浴可でしたが、2024年3月現在、日帰り入浴は休止中です。

木屋旅館は温浴施設の種類が充実している点が特徴で、男女別内湯のほか、2つの貸切風呂や飲泉場、温泉熱を利用した天然ミストサウナとオンドル(岩盤浴)があります。
 
貸切風呂「楽泉の湯」
 
とりわけ、貸切風呂「楽泉の湯」(上写真)は源泉の真上に造られた足元湧出温泉であり、注目すべき存在でしょう。湯に浸かり続けると体の芯から熱を発するような不思議な感覚になり、放射能泉特有のホルミシス効果を体感できます。
※放射能泉におけるホルミシス効果とは、微量の放射線が人体に生理的な刺激を与えて細胞を活性化させる現象のこと。
 

玉造温泉 温泉ゲストハウス翠鳩の巣 / 島根県松江市

玉造温泉は、約1300年の歴史を誇る山陰地方屈指の古湯。また西日本を代表する美肌の湯のひとつで、美肌に必要な3つの効果(潤い補給・整った肌・美しい肌色)に優れた泉質である、と最近の研究でも立証されています。
 
内湯(男湯)
 
「温泉ゲストハウス翠鳩の巣」は古い木造旅館をリノベーションし、2017年にリーズナブルに宿泊できる素泊まり宿となりました。さらに温泉は源泉かけ流しで提供され、大型の鉄筋ホテルが多い玉造温泉では珍しい存在でしょう。
 
お風呂は男女別の内湯があるのみですが、日帰り入浴は不可。泉質は硫酸塩泉で、肌に潤いとハリをもたらしてくれる保湿系美肌湯。さらには、クレンジング効果も期待できる弱アルカリ性・化粧水にも使用される成分の「メタケイ酸」、と万能型の美人湯。格安宿ですが館内は小ぎれいに整理整頓され、とりわけ美肌を目指す女性におすすめです。


道後温泉 エスポワール愛媛文京会館 / 愛媛県松山市

 道後温泉は開湯約3,000年、日本最古の温泉と言われ、四国のみならず西日本屈指の人気温泉地。国重要文化財の共同浴場である「道後温泉本館」を中心に、都市型の活気ある温泉街を形成しています。
 
「エスポワール愛媛文京会館」は、温泉街から少し坂を上った場所にある公共の宿泊施設。2名1室だと素泊まり3,000円台~(一人泊も可能)と格安で宿泊できる上に、大浴場では道後温泉の名湯を源泉かけ流しで楽しめます。大ホテルが多い道後温泉では、源泉かけ流しの宿は貴重な存在。日帰り入浴不可のために込み合うことも無く、ゆったりと温泉を楽しめます。
※衛生管理の観点で塩素系薬剤を使用しています。
 
大浴場(男湯)
 
泉質は、アルカリ性単純温泉。成分量は薄い泉質ですが、様々な成分が少しずつ入ったバランス型の単純温泉で、肌にしっくりと馴染む良湯。道後温泉本館から徒歩7分ほどの場所にあり、松山の観光拠点としてもおすすめです。


鉄輪温泉 双葉荘 / 大分県別府市

日本最大の温泉地と言われる別府温泉郷。「鉄輪(かんなわ)温泉」は別府八湯のうちの一つであり、温泉街の至る所で湯けむりが舞う温泉情緒豊かな地です。
 
鉄輪温泉では幹線道路沿いに大型ホテルが立ち並びますが、一歩路地へ入ると共同浴場・湯治宿・商店などが点在し、湯治場風情たっぷりの風情に一変。「双葉屋」は“貸間”と呼ばれる長期間滞在向けの湯治宿であり、年間を通じて常連客で賑わっています。
 
混浴内湯
 
浴室は、男女別の内湯と混浴内湯の2ヶ所。いずれも高温の自家源泉を、湯量を絞りながら源泉かけ流しで提供。特に印象的なのが混浴内湯。薬師如来様が祀られ、重ねてヒモ状に吊るされた折り鶴が飾られています。温泉で体を治そうという湯治客の願いがヒシヒシと伝わり、崇高な雰囲気の中で入浴体験ができます。

湯治宿というとハードルを高く感じる方が多いかもしれませんが、気軽に一泊でも宿泊可能。単に心身をリフレッシュする目的・別府観光の拠点としても最適な宿でしょう。
 

雲仙温泉 雲仙観光ホテル / 長崎県雲仙市

 雲仙温泉は約1,300年の歴史を誇り、九州を代表する名温泉のひとつです。有名な雲仙地獄を中心にホテルが点在。辺り一帯硫化水素臭が漂い、地球の息吹を感じさせる温泉地です。
 
「雲仙観光ホテル」は国の登録有形文化財に登録され、日本を代表するクラシックホテルのひとつ。外観はスイスのシャレー風(アルプス地方で見られる山荘風の建物)の建築で、建物内外のどこを見ても、まるでヨーロッパ旅行に来たかのような欧州風の建築美を満喫できます。
 
大浴場(男湯)
 
男女別大浴場は、ドーム型の天井やアルーデコ調の壁のタイルが特徴。どこか芸術的な佇まいさえ感じられ、圧倒されます。
温泉は雲仙地獄から引かれ、泉質は酸性泉。有名な草津温泉(群馬県)に似た泉質で、高温の源泉のために加水してかけ流されています。酸性泉は刺激が強い泉質ですが、加水によって比較的マイルドな感触。肌が弱い人でも安心して入浴でき、万人向けの温泉と言えるでしょう。



紫尾温泉 旅籠 しび荘 / 鹿児島県さつま町

 紫尾(しび)温泉は、神社の拝殿の下から源泉が自然湧出することから、“神の湯”と呼ばれる古湯。一般的には有名ではありませんが、泉質の良さに定評。遠隔地ですが全国各地から熱心な温泉ファンが訪れます。
 
「旅籠 しび荘」は紫尾温泉を代表する旅館。以前は日帰り入浴可能でしたが、コロナ禍以降は宿泊客のみ入浴可になりました。
 
大浴場(男湯)

浴室は男女別大浴場と渓流沿いにある小ぶりの露天風呂の2箇所。大浴場では、“神の湯”と自家源泉の2本を源泉100%かけ流しで使用。いずれもローションの様なヌルヌル感を感じる柔らかな美肌湯で、状況によってはお湯の色がエメラルドグリーン~深緑に変化することも! 西日本では大変貴重な緑色の硫黄泉を、源泉100%かけ流しで楽しめます。
 

妙見温泉 忘れの里 雅叙苑 / 鹿児島県霧島市

 妙見温泉は、国民保養温泉地にも選ばれた名湯。豊富な湯量に恵まれ、清流沿いに高級宿から湯治場まで点在する自然豊かな温泉地です。
 
「忘れの里 雅叙苑」は、九州を代表する名温泉宿として知られた存在。クルーズトレインの「ななつ星in九州」の宿泊施設に選定されていることでも有名。遠隔地ですが、鹿児島空港から車で約15分と至近距離であるせいか、全国各地からリピーターが絶えず訪れます。

貸切風呂「ラムネ湯」
 
裏ワザとして、ランチ付日帰り入浴で男女別内湯に入浴することは可能。しかし、「忘れの里 雅叙苑」で最も温泉が素晴らしいと言われるのが、貸切風呂「ラムネ湯」。これは宿泊者しか入浴できません。
 
ラムネ湯は天然の炭酸成分を多量に含み、浴槽下部から源泉が自噴する「足元湧出温泉」。38度程のややぬるめですが炭酸泉の血行促進効果により、ジンワリと体が温まります。炭酸泉は鮮度が命と呼ばれる泉質であり、ラムネ湯目的で宿泊する温泉ファンもいる程。日本屈指の泉質を誇る温泉の一つと言っても決して過言ではないでしょう。


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この記事を書いたライター
権丈 俊宏
権丈 俊宏

良質の温泉を求め、全国を旅すること20数年。特技は、自らの五感を駆使したオリジナルの泉質分析。“温泉は数より質”がポリシー。一級建築士。

温泉マイスター,サウナ・スパ健康アドバイザー,一級建築士,ソニー・イメージング・プロ・サポート会員

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