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最終更新日:2023年01月04日

リニューアルした御船山楽園「らかんの湯」×チームラボ!その全貌とは 佐賀

御船山楽園ホテル「らかんの湯」(佐賀県武雄市)は、サウナシュランにおいて3年連続グランプリを受賞した入浴施設。2021年10月には、世界最大級の薪ストーブを備えたサウナを新設。また休憩スペースも拡充され、一段とスケールアップした入浴を楽しめます。

今回は、コラボするアート展である「チームラボ 廃墟と遺跡:淋汗茶の湯 ‐ ジーシー」と併せて、その全貌をご紹介。らかんの湯入浴~お茶体験~チームラボ作品~御船山楽園の楽しみ方や最新情報を徹底解説します!

世界最大級の薪サウナがオープン!

※編集部注:23年1月現在、薪サウナ室は利用ができなくなっています。

最初にご紹介するのが、2021年10月にオープンしたばかりの“薪サウナ”。薪ストーブのサイズは、世界最大級(横2m×縦1.8m)です。御船山の森に隣接する薪ストーブは、武雄近郊の間伐材を燃料とし、御船山で産出された古石をサウナストーンとして温めます。そのサウナストーンに武雄温泉の源泉をロウリュの水として使用します。

上写真は、男性用薪サウナ室。武雄温泉の源泉を入浴客自らがサウナストーンに降り注ぐこと(セルフロウリュ)により、熱は音を響かせながら蒸気と化して室内に充満。その熱気が人の肌に触れ、薪特有の焦げたような木の香りに包み込まれることにより、次第に心地良い汗へと変換されます。

室内は70~80度程度ありますが、高低差のある5段階の高さの座席が設置。高所の座席に行くほど暑さは増しますが、これは個人の体調や好みによって使い分けましょう。


女性用薪サウナ室は、男性サウナと左右対称の造りです。極めてシンプルかつ原始的な仕組みのサウナ室ですが、武雄や御船山の自然の恵みをふんだんに利用した薪サウナは、この地域で積み重ねられてきた時間の尊さを感じずにはいられません。

また女性用薪サウナ室の入口横には、武雄温泉の源泉を冷却した水風呂が新設。女性浴室では建物の構造上、薪サウナ室から離れた場所に従来の水風呂があるので、有難い配慮です。

その他のサウナは、どんな感じ?

新生「らかんの湯」では、従来からあるサウナも変わらず利用できます。男性用サウナ(上写真)では、佐賀嬉野産ほうじ茶&御船山の天然水をセルフロウリュすることにより楽しめます。ほうじ茶をかけると、少し焦げたような香ばしい茶の香りが広がり、アロマによるリラックス効果を高めてくれます。

また温度は、薪サウナ室よりもやや高めで、85度前後の高温に設定。短時間でスカッと汗を流したい方におすすめです。

水風呂は、男性浴室では屋外の露天風呂横にあります。しかし水道水ではなく、ここでも武雄温泉の源泉を16度まで冷却した水を使用しています。

女性用サウナ(上写真)は一転し、まるでかまくらの中にいる様な純白の空間。サウナにもかかわらず涼しげな雰囲気に包まれています。

女性用サウナで注目すべき点は、キューゲル(香りを愉しむアロマボール)を用意。ひば(上写真)・みかん・和はっか・薔薇などの数種類から選べ、キューゲルをサウナストーンに乗せて溶かすことで香しいアロマを発し、心身を癒す効果を高めてくれます。

女性用サウナでは、水風呂はサウナ室入口前に設置。男性浴室と同様、武雄温泉の源泉を冷却した水が使用されています。

なお、らかんの湯は翌朝に男女の入れ替えがあります。ですので御船山楽園に宿泊された方は、両方の浴室に入浴できますよ!

温泉・休憩スペース・喫茶コーナーにも注目!

サウナで心身をととのえた後は、温泉入浴でリラックスしましょう。武雄温泉は約1300年の歴史を誇り、日本を代表する古湯のひとつ。泉質は弱アルカリ性単純温泉で、癖が少なく肌触り柔らかな美人湯である点が特徴です。サウナ利用後の毛穴が開いた状態で温泉に入ると、温泉成分が体内に浸透しやすくなり、武雄温泉の美人湯をより一層堪能できます!

男性大浴場(上写真)ではサウナとは一転し、窓を広く取った明るく開放的な内装です。

露天風呂では大空と御船山の緑に囲まれ、さらにダイナミックな造りです。

ここで見逃せないのが、2021年11月に整備されたばかりの休憩スペースが、男性浴室にオープンした点。露天風呂や周囲の山々を臨める絶景展望室でもあります。また本リニューアルにより、デトックスウォーター(数種類の果物等を配合し、老廃物排出に効果あるドリンク)・塩プリン・羊羹を、入浴客は無料で頂けるようになりました。

一方で女性大浴場は、男性浴室とは異なりシックで落ち着いた内装。じっくりと落ち着いた気分で、武雄温泉の美人湯を堪能できます。

露天風呂では御船山の緑が眼前に迫り、まるで森林浴のような清々しい気分で湯浴みを満喫できます。

女性用休憩スペースはリニューアル前と同様に利用できますが、デトックスウォーター・塩プリン・羊羹は男性浴室同様にサービスで頂けます。

「らかんの湯」を存分に楽しんだ後は、喫茶コーナー(EN TEA HOUSE 応灯楼)でお茶を頂きましょう。ワンドリンク「月茶」(上写真)を、「らかんの湯+アート展」のセットチケット購入によりサービスで頂けます。

ちなみに「淋汗茶の湯」とは、風呂上がりの客に茶を勧めるといった意味。室町時代に文化的な遊びとして楽しまれていました。「月茶」は、お茶の4つの製法プロセス(品種×栽培×製茶×抽出)の各段階において、リラックスして瞑想に深く入っていく側面を最大化させる方法で製茶しています。

「月茶」に含まれるテアニンは、脳波のα波を増加させ、脳をリラックス。さらには脳の神経細胞の再生も促進すると言われています。
※テアニンとは、緑茶などの茶に含まれる旨味や甘味の成分のこと。高級なお茶ほど多く含まれています。

チームラボ作品と御船山楽園を鑑賞しよう!

「月茶」を頂いた後は、チームラボ作品の深遠なる世界へ没入してみましょう!「チームラボ 廃墟と遺跡:淋汗茶の湯 - ジーシー」は、2020年11月10日にオープンした常設展。以下、簡潔にその内容や見所をご紹介しますね!

・作品名「廃墟の湯屋のフラワーズボミング」
夏~秋にかけて開催された展覧会「チームラボかみさまがすまう森」で来場者が描いた花々が、廃墟となった湯屋の空間に咲き渡ります。


・作品名「廃墟の湯屋にあるメガリス」
メガリスとは太古に創造され、現代も形を残す巨石遺跡のこと。ここでは、樹齢3000年の木が存在する御船山の森の中で、花や滝が来場者に反応して永遠に変化し続け、様々な時空が交差する空間を創造しています。

・作品名「呼応するランプの森とスパイラル - ワンストローク」
御船山楽園ホテルのエントランスホールにあり、らかんの湯入浴やチームラボ作品鑑賞の受付場所でもあります。天井からぶら下げられた多数のランプは、一筆書きで1本のつながった線として配置。物理的に一番近いランプに光が反応するため、まるで生き物のように光が連続して変化します。

・作品名「忘れ去られていた地下道の朽ち果てていく場に永遠に憑依する炎」
御船山楽園ホテルに存在する地下道の最奥に、延々と灯される炎。本作の炎は、シミュレーションした燃焼する炎の気体の分子の動きによって、空間上に線を描写。その線の集合体をチームラボが考える“超主観空間”によって平面化し、炎を描いています。

・作品名「Light Sculpture of Flames」
本展では初登場の作品。立体物である炎を、光の点の集合体として構築。3次元の立体物である炎の彫刻は、立体と平面の間を絶え間なく交差し続けています。


・作品名「生命は生命の力で生きているII」
生命や生きることを意味する漢字“生”を、「空書」で立体的に描写。書の墨跡が持つ深さや速さ・力の強さを立体的に再構築し、チームラボの“超主観空間”により2次元化しています。


また別途入場料が必要になりますが、隣接する御船山楽園の庭園もぜひ鑑賞してみましょう。御船山楽園は、約50万平米のキャンパスに広がる国の登録記念物。四季折々の自然を楽しめる名勝として知られ、秋の紅葉の美しさはとりわけ有名です。


また御船山楽園は、春のつつじも大変有名です。「つつじ谷」では約20万本のつつじが植えられ、豪快な御船山を背景に絶景を楽しめます。
※つつじの見頃:例年4月下旬~5月上旬

サウナと水風呂(温冷交代浴)で心身をととのえ、「月茶」で脳をリラックス。そうした状態でチームラボ作品群や御船山楽園へ身をゆだねてみてください。御船山の歴史や自然が一味違った形で目に映り、きっと普段の感覚では気付かない特別な体験が得られるに違いありません。

住所:佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100
電話番号:0954-23-3131(御船山楽園ホテル)
アクセス:
【電車】JR武雄温泉駅からタクシーで約5分(約3km)
【車】長崎自動車道 武雄北方ICから約10分(約6km)
日帰り入浴時間:
第1部:15時~17時30分。第2部:17時30分~20時
※第1部・第2部とも予約制/定員制(男女各10名)
アート展開催時間:11時~22時
チケット料金(らかんの湯+アート展):4500円。ワンドリンク「月茶」付
※中学生以下はらかんの湯日帰り利用不可。同性4名以上のグループ利用不可
チケット料金(アート展のみ):中学生以上700円、小学生400円、未就学児無料
チケット販売:御船山楽園ホテルにて電話予約。もしくは公式チケットサイトにて購入
「チームラボ 廃墟と遺跡:淋汗茶の湯‐ジーシー」公式サイト
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権丈 俊宏
権丈 俊宏

良質の温泉を求め、全国を旅すること20数年。特技は、自らの五感を駆使したオリジナルの泉質分析。“温泉は数より質”がポリシー。一級建築士。

温泉マイスター,サウナ・スパ健康アドバイザー,一級建築士,ソニー・イメージング・プロ・サポート会員

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