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最終更新日:2022年07月22日

チームラボ「かみさまがすまう森」が2022年も御船山楽園で開催!その全貌とは 佐賀

「ボルボ チームラボ かみさまがすまう森」が、2022年も御船山楽園(佐賀県武雄市)にて開催されます。会期は7月15日~11月6日。開催8年目を迎え、まさにチームラボ作品の中核をなす展覧会といえるでしょう。

今回は、新作を含む本展の見所と、SAUNACHELIN(サウナシュラン)で3年連続グランプリを獲得したサウナ「御船山楽園ホテル らかんの湯」をご紹介。チームラボ×らかんの湯!その全貌を徹底解説します。

「ボルボ チームラボ かみさまがすまう森」の見所

「ボルボ チームラボ かみさまがすまう森」(以下、かみさまがすまう森と略)は、約50万平米ある大庭園を舞台にした壮大なる展覧会。庭園内(御船山楽園)と庭園外(武雄神社)の2つのエリアに大きく分かれます。さらには庭園内も、屋外のかみさまがすまう森会期中限定の作品展と御船山楽園ホテル内にある常設作品展に分かれます。

「かみさががすまう森」の作品は合計20数点ありますが、今回はぜひ見逃したくない13作品を厳選してご紹介します!

庭園内(屋外・会期中限定)作品の見所

庭園内(屋外・会期中限定)作品の見所
・作品名「生命は連続する光 ‐ つつじ谷」
・作品名「呼応する御船山」
つつじ谷は、春のツツジの花の美しさで大変有名な地です。チームラボ作品では、光を放射状に近隣のつつじへ伝播。ゆっくりと呼吸するかのごとく、つつじ谷全体を明滅。その光に呼応し、御船山は力強く輝きます。


・作品名「かみさまの御前なる岩に憑依する滝」
「かみさまがすまう森」では大変有名な作品のひとつ。庭園に実在する巨石(高さ約3m、幅約4.5m)が使われています。巨石を仮想の三次元空間に再現し、そこ水を落下させ、水の動きをシミュレーションして滝を描いています。


・作品名「増殖する生命の巨石」
こちらも巨石を利用した作品。巨石(高さ約5.5m、幅約4.6m、奥行き約6.5m)に、この地の花々の誕生と死滅を繰り返し続ける様子が表現されています。


・作品名「具象と抽象 ‐ 神木の森の入口」
庭園と森との境界にある作品。人々が作品の中に入ってしばらくすると、新たな線の集合が生まれて広がっていきます。


・作品名「五百羅漢の岩窟の空書 連続する生命」
御船山楽園には約1300年前、行基(後に奈良の大仏を造った名僧)が洞窟に五百羅漢を彫り、安置した場所があります。チームラボは、その洞窟に空書を描きました。書は洞窟と岩壁との間を行き来し、立体的に回転。岩肌に空書を書き続けます。

※「空書」とは、文字通り空間に書く書のこと。書の墨跡が持つ深さ・速さ・力強さなどを立体的に再構築しています。


・作品名「岩割もみじと円相」
庭園には、岩の亀裂から自生する岩割もみじ(高さ約2.4m、幅約4.7m)に空書を描いた作品。光で描かれる書の黒は光が無いことを意味し、もみじの影と一見区別が尽きません。書と影は一体化して円相を描きます。

※円相とは、円形を一筆で描くこと。禅の世界では悟りや真理、そして宇宙全体を象徴したものとされます。

・作品名「小舟と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」
「かみさまがすまう森」の中でも特に有名で、御船山楽園にある池を利用したプロジェクション作品。数分間の物語風に構成され、特に池面が美しく輝くフィナーレは最大の見所。その時は小舟も止まってくれるので、シャッターチャンスを逃さないようにしましょう!


庭園内(御船山楽園ホテル内・常設)作品の見所

庭園内(御船山楽園ホテル内・常設)作品の見所
・作品名「生命は結晶化したうごめく光」
新作。「かみさまがすまう森」だけでなく、チームラボ全体としても初登場の作品です。

薄く水が張られた当作品は、まるで光が結晶化してできた有機体の様な存在が、統合と分裂を繰り返しています。作品の中に入って作品に触れると、何の変哲もない水の一部だと気が付きます。作品は作品自体で存在せず、環境が作る特異な現象を表現した作品です。

※水は非常に薄く張られているので、靴のままでも作品に入ることができます。

・作品名「グラフィティネイチャー - 廃墟の湯屋に住む生き物たち、レッドリスト」
御船山楽園ホテルで廃墟となった湯屋(大浴場)を利用した作品の一つ。ここでは主にレットリスト(絶滅危惧種)の生物と植物の生態系が表現されています。


この作品では別室にお絵かきコーナーがあり、鑑賞者自らが専用用紙にレッドリストの生き物たちを描けます。描かれた絵を特殊な機械でスキャンすると、その絵は作品として実際に登場。体験型の作品である点も見逃せません。

・作品名「廃墟の湯屋にあるメガリス」
廃墟の湯屋を利用したもう一つの作品。樹齢3000年の木が存在する御船山の森に囲まれた湯屋の中で、花や滝が、来場者に反応して変化し続けます。
※メガリスとは、有史以前に創造され現代も形を残す巨石遺跡のこと。


・作品名「呼応するランプの森とスパイラル - ワンストローク」
御船山楽園×チームラボ作品でも特に知られる作品の一つ。場所は、御船山楽園ホテルのエントランスホールです。天井からぶら下げられた多数のランプは、一筆書きで1本のつながった線として配置。人がランプに近づくことによって生まれる光は、動的かつ連続性の
美しさが表現されています。


庭園外(武雄神社・会期中限定)作品の見所

庭園外(武雄神社・会期中限定)作品の見所
武雄神社には樹齢3000年以上、日本第7位の巨木(大楠)が存在します。神社を通り抜けた鳥居から御神木へとつながる参道では音楽が流れ、場所や歩いて行くペースによって音楽体験が変化していきます。
※この参道がチームラボ作品です。


武雄神社の御神木は、保護の観点から現在はロープが張られていて近づくことはできません。根元はゴツゴツとした樹皮に覆われていて、その中央は口が開いています。内部は22平米ほどの空洞になっており、石のほこらが祀られています。
※御神木自体はチームラボ作品ではありません。

「神木」の基本情報
住所:佐賀県武雄市武雄町大字武雄5327
時間:7/15~9/11は15~19時、9/12~10/9は15時~18時。10/10~11/6は15時~17時
アクセス:御船山楽園から徒歩約17分


御船山楽園ホテル「らかんの湯」の全貌とは

御船山楽編ホテルには、サウナシュランで3年連続グランプリを獲得した「らかんの湯」があります。
※サウナシュランとは、様々な業界の「プロサウナ―」が審査委員となり、全国のサウナ施設から11施設をノミネートするもの。

「かみさががすまう森」では、らかんの湯の日帰り入浴とコラボレーションしています。サウナで五感を呼び覚ました後、チームラボ作品を鑑賞することで、普段の感覚では気付けない体験を得ることができます。作品と「らかんの湯」は、実は密接な関係性があるのです。

今回は、「らかんの湯」を男女浴室別に詳細に紹介しますね!


「らかんの湯」男性大浴場

「らかんの湯」でまず注目したいのが、2021年10月にオープンした薪サウナ。その大きな特徴は、武雄近郊の間伐材を薪として使用し、御船山の古石を熱する点。薪特有の焦げたような木の匂いが香ばしく、一般的なサウナの常識を打ち破るような爽やかささえ感じます。 サウナが苦手な人こそ、是非おすすめです!

もちろん、従来からあるサウナも利用できます。男性サウナは、佐賀嬉野産ほうじ茶と御船山の天然水を振りかけるセルフロウリュのスタイル。備え付けのほうじ茶を振りかけると、サウナ内にフワッと茶の香りが拡散し、まるで身も心も浄化されていくかのような体験ができます。

サウナでしっかり温まり汗をかいたら、露天風呂エリアにある水風呂へ。ここでは武雄温泉の源泉を16度まで冷却した水を使用。温冷交互浴で心身をリフレッシュできます。

もちろん、通常の温かい温泉もあります。男性大浴場は、御船山の自然に囲まれた豪快な造り。泉質は、弱アルカリ性単純温泉。癖が少なく柔らかな肌触りで、約1300年の歴史を誇る武雄温泉の名湯をゆったりとした気分で楽しめます。

男性大浴場で注目したいのは、2021年11月にオープンした休憩スペース。周囲の山々や大空を臨める絶景展望室でもあります。

さらに休憩スペースでは、オリジナルのスイーツもサービスで頂けます。一番人気は「塩プリン」。ほんのり塩味の効いた甘さ控えめのプリンです。

とはいえ、筆者者が一番おすすめしたいのは、「玉羊羹」(上写真)。風船の様なゴム製の袋に入っていますが、専用のつまようじで穴を開けると、パチンと袋が破けて食べられます。サウナや温泉入浴は想像以上に体力を消耗するので、疲れた後の甘いスイーツは胃袋を優しく癒してくれますよ!


他にも、デトックスウォーター(数種類の果物等を配合したドリンク)や冷たい水出し緑茶もサービスで頂けます。水出し緑茶は玉羊羹との相性抜群。デトックスウォーターは体内の老廃物排出に効果があるので、サウナと併せて飲むと良いでしょう。

「らかんの湯」女性大浴場

女性用薪サウナは男性用と隣り合わせにあり、左右対称である以外はほぼ同じ造りです。セルフロウリュも可能で、ここでは武雄温泉の源泉を使用。バケツに汲んである温泉水を投げるように薪ストーブへ振りかけます。
※武雄温泉の源泉を使用したセルフロウリュは、男性大浴場でも楽しめます。


また武雄温泉を冷却して使った水風呂は、女性浴場では薪サウナの隣にも新たに設置されています。

従来からあるサウナは、一転して白を基調とした清楚な造り。まるで雪国のかまくらの中に居るかのような空間です。

ここでの特徴は、キューゲルという香りを楽しむアロマボールが用意されている点。ひば・みかん・和はっか・薔薇などの数種類から選べ、サウナストーン載せて熱で溶かすことにより、サウナに入りながら様々な香りを楽しめます。

なお水風呂は従来通り、このサウナ室の隣にも設置されています。

温泉エリアでは、男性大浴場に比べると山が眼前に迫り、よりシックな造り。特に露天風呂では、武雄の山々の緑が湯船の水面にリフレクションし、入るのをためらってしまいそうなくらい美しい情景を楽しめます。(もちろん普通に入浴できます。)

また男性用よりは小ぶりながらも、女性用でも休憩スペースが設置。スイーツやドリンク類のサービスは、男性用休憩スペースと同様のものが揃っています。

※翌朝は男女大浴場が入れ替わりますので、宿泊客は両方の浴場を楽しむことができます。


「ボルボ チームラボ かみさまがすまう森」&「らかんの湯」の基本情報

住所:佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100
電話番号:0954-23-3131(御船山楽園ホテル)
アクセス:
【電車】JR武雄温泉駅からタクシーで約5分(約3km)
【車】長崎自動車道 武雄北方ICから約10分(約6km)

アート展会期:2022年7月15日~11月6日
アート展開催時間
7/15~9/11は、19時~22時30分
9/12~10/9は、18時~22時30分
10/10~11/6は、17時~22時30分

らかんの湯 日帰り入浴時間:
・7/15~9/30
第1部:8時30分~11時。第2部:16時~18時30分。第3部:18時30分~21時。第4部:21時~23時30分
・10/1~11/6
第1部:8時30分~11時。第2部:15時~17時30分。第3部:17時30分~20時。第4部:20時~22時30分
※第1部~4部とも予約制/定員制(男女各10~15名)

チケット料金(らかんの湯+アート展):5500円(平日)、5700円(土日祝日及び8/15~16)
※中学生以下はらかんの湯日帰り利用不可。同性4名以上のグループ利用不可
チケット料金(アート展のみ):
平日:大人1200円、中高生800円、小学生600円、未就学児無料
土日祝及び8/15~16:大人1600円、中高生1000円、小学生800円、未就学児無料

チケット販売:御船山楽園ホテルにて電話予約。もしくは公式チケットサイトにて購入
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この記事を書いたライター
権丈 俊宏
権丈 俊宏

良質の温泉を求め、全国を旅すること20数年。特技は、自らの五感を駆使したオリジナルの泉質分析。“温泉は数より質”がポリシー。一級建築士。

温泉マイスター,サウナ・スパ健康アドバイザー,一級建築士,ソニー・イメージング・プロ・サポート会員

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