最終更新日:2024年09月10日
憧れの四万温泉 積善館の温泉を日帰りで利用するには? 群馬
赤い橋を渡った先にある、まるで映画から抜け出してきたような「積善館」。四万温泉を代表する老舗旅館です。日本最古の湯治建築も魅力的ですが、源泉かけ流しのレトロモダンな湯船に一度は入ってみたいと、温泉好きには憧れの温泉です。
人気の宿のため予約を取るのも難しいですが、立ち寄り湯として利用することが可能なんです。積善館の日帰り入浴について紹介します。
※新型コロナウイルス感染症対策のため、人数制限や日帰り入浴の受け入れを中止している場合もあります。事前に公式ホームページなどでご確認ください。
人気の宿のため予約を取るのも難しいですが、立ち寄り湯として利用することが可能なんです。積善館の日帰り入浴について紹介します。
※新型コロナウイルス感染症対策のため、人数制限や日帰り入浴の受け入れを中止している場合もあります。事前に公式ホームページなどでご確認ください。
300年以上の歴史がある「積善館」
群馬県中之条町にある四万温泉。「四万(よんまん)の病を癒す霊泉」という伝説に由来する、古くからの湯治場です。
積善館は元禄7年に創業。当時の建物が現在も利用されており、日本最古の湯宿建築として重要文化財に指定されています。
積善館は元禄7年に創業。当時の建物が現在も利用されており、日本最古の湯宿建築として重要文化財に指定されています。
新湯川にかかる赤い橋、奥には風情のある湯治建築、映画「千と千尋の神隠し」のモデルのひとつと言われています。橋の右側の建物は1階が「元禄の湯」で、日帰りで利用できる温泉のひとつ。見るだけでワクワクしてきますね。
車で四万温泉に来た場合、日帰り利用の人は積善館の駐車場ではなく、町営駐車場を利用してください。駐車料金は無料、一番近い「桐の木平河川敷駐車場」からなら徒歩約5分です。
車で四万温泉に来た場合、日帰り利用の人は積善館の駐車場ではなく、町営駐車場を利用してください。駐車料金は無料、一番近い「桐の木平河川敷駐車場」からなら徒歩約5分です。
大正浪漫漂う「元禄の湯」と野趣あふれる「岩風呂」(混浴)
積善館には貸切風呂もあわせ、全部で5つのお風呂があります。日帰りで利用できる温泉は「元禄の湯」と「岩風呂」※の2つで、事前予約なしで利用できます。
※2023年1月の解体工事により岩風呂はなくなりました。
元禄の湯
1階にある元禄の湯は入口の扉を開けると、まるでタイムスリップしたかのような大正ロマネスク様式の浴室が、目の前に広がります。昭和5年に建築されたホール風の浴室とアーチ型の窓の特徴的な建物は、国の登録有形文化財に指定されています。
5つの湯船からは贅沢にもお湯がザブザブと溢れています。源泉は新湯川の川底から毎分900ml湧き出ているとのこと。源泉に近い場所にあるので、とても新鮮なお湯なのだと、積善館19代目亭主・黒澤大二郎さんからお聞きしました。
入口にある脱衣スペースで洋服を脱いだら、かけ湯をして温泉に。お湯は透明で、肌触りがやわらかく、サラリとしています。
5つの湯船からは贅沢にもお湯がザブザブと溢れています。源泉は新湯川の川底から毎分900ml湧き出ているとのこと。源泉に近い場所にあるので、とても新鮮なお湯なのだと、積善館19代目亭主・黒澤大二郎さんからお聞きしました。
入口にある脱衣スペースで洋服を脱いだら、かけ湯をして温泉に。お湯は透明で、肌触りがやわらかく、サラリとしています。
壁にはやはりアーチ状をした穴が!ここはなんと蒸し風呂、今でいうサウナです。1人しか中に入ることはできませんが、入口の鉄の扉を閉めると真っ暗に!温度もそんなに高くないので、瞑想にはピッタリかもしれません。
飲泉
元禄の湯の隣には飲泉所があります。四万温泉の湯は、日本三大胃腸病の名湯のひとつとして古くから知られています。国の厳しい許可が必要な飲泉を体験できるのも、お湯が新鮮だからこそ。
コロナ禍で柄杓は撤去されているので、飲泉する場合は自分でコップなどを持参するようにしましょう。手ですくって飲むには、ちょっと熱いです。
コロナ禍で柄杓は撤去されているので、飲泉する場合は自分でコップなどを持参するようにしましょう。手ですくって飲むには、ちょっと熱いです。
岩風呂(混浴)※
本館から一度2階にあがり、左奥にある階段を下りると岩風呂があります。脱衣所は男女にわかれていますが、浴室はひとつで混浴となっています。
青みがかった岩が積みあがった豪快で野趣あふれる岩風呂。こちらも源泉かけ流しで、お湯が勢いよく湯船に流れ落ちています。源泉は約60度なので、「高温注意」の札がありました。
源泉の近くは熱湯、離れたところはぬる湯と、自分好みの温度を探して温泉が楽しめます。
お湯が透明で、湯あみ着の着用やタオルを巻いて入ることができないため、女性にはちょっとハードルが高いです。カップルや夫婦での利用の場合は、先に男性に中の様子を確認してもらい、誰もいなかったら入浴するという方法もあります。宿泊すると女性専用・男性専用の時間があるので、ゆっくり温泉に浸りたい女性は、宿泊がおすすめ。
青みがかった岩が積みあがった豪快で野趣あふれる岩風呂。こちらも源泉かけ流しで、お湯が勢いよく湯船に流れ落ちています。源泉は約60度なので、「高温注意」の札がありました。
源泉の近くは熱湯、離れたところはぬる湯と、自分好みの温度を探して温泉が楽しめます。
お湯が透明で、湯あみ着の着用やタオルを巻いて入ることができないため、女性にはちょっとハードルが高いです。カップルや夫婦での利用の場合は、先に男性に中の様子を確認してもらい、誰もいなかったら入浴するという方法もあります。宿泊すると女性専用・男性専用の時間があるので、ゆっくり温泉に浸りたい女性は、宿泊がおすすめ。
※2023年1月の解体工事により岩風呂はなくなりました。
「薬膳や 向新」で体の中から健康に
温泉で癒された後は、2020年11月にOPENした「薬膳や 向新」で、薬膳を使用したヘルシーでおいしいメニューをいただいきましょう。
ランチなら体の芯から温まる薬膳粥(1,200円~)を。湯上りで小腹が空いているようなら、釜揚げ白玉(700円)、薬膳プリン(300円)はいかがですか?
ランチなら体の芯から温まる薬膳粥(1,200円~)を。湯上りで小腹が空いているようなら、釜揚げ白玉(700円)、薬膳プリン(300円)はいかがですか?
飲む点滴といわれるくらい美容と健康に効果がある甘酒豆乳を使用した、甘酒と豆乳あたたかお汁粉(600円)は、やさしい甘さに心が落ち着きます。クコの実やナッツの歯ごたえに、もっちりした白玉は、意外に食べた感があってお腹も満足できる一品。
薬膳茶や薬膳酒もあり、自分に合った薬膳を調合してもらい買って帰ることもできます。
営業日時は公式ホームページでご確認ください。
https://yakuzenya.jp/
薬膳茶や薬膳酒もあり、自分に合った薬膳を調合してもらい買って帰ることもできます。
営業日時は公式ホームページでご確認ください。
https://yakuzenya.jp/
積善館の基本情報
立ち寄り開始時間ジャストに訪問させて頂きました。
元禄四年建築で県の文化財にも指定されている本館は現在でも現役バリバリ。その受付にある券売機で入浴券を購入しまず向かったのが、元禄の湯。ドキドキしながら扉を開けると大正ロマン全開の浴室が静かに佇んでいました。しかも貸切状態。
サラスベから弱キシへと変化する肌当たりで、すこぶる気持ちの良い浴感。清掃直後の一番風呂ということもあって、鮮度も抜群でした。アーチ型の窓からの採光も良く、大正ロマンの雰囲気に包まれ、至高の湯浴みを楽しめました。
一度着替えて次に向かったのは混浴の岩風呂。本館の少し奥にあります。こちらも終始貸切でした。石造りの浴槽で、二分割。湯口のある左側が3人サイズで体感45度、右側が7-8人サイズで体感43度といったところ。溢れ出しも多量で鮮度も良好。温めの元禄の湯とは異なり、キリリとシャープな浴感で、浴後はサッパリとした爽快感が味わえます。元禄の湯の陰に隠れ、なんとなく地味な存在ですが、実力は高く熱湯が好みの方にも満足して頂けるのではないでしょうか。
(paw_pawさんのクチコミから一部抜粋)
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