【妙法湯】池袋から1駅！女子力アップの工夫が光る話題の銭湯に行ってみた東京

東京都豊島区の池袋駅と埼玉県飯能市の吾野駅を結ぶ西武池袋線。「妙法湯」は西武池袋線で池袋駅のひとつ隣の椎名町駅にあります。80年以上地域の人に愛されてきた老舗銭湯ですが、2019年1月にリニューアルして、さらに利用しやすくなったと評判です。

建物がきれいになっただけでなく、お湯は「軟水マイクロナノバブル水」へ。バスアメニティも充実し、タオルのレンタルも可能になり、手ぶらでも気軽に立ち寄れるようになりました。それでいて昔ながらの交流の場としての役割はそのままに、憩いの場としても活用しやすくなっています。

椎名町に来たら立ち寄りたい、いや、むしろ椎名町に行く目的となる話題の銭湯「妙法湯」を紹介します。

「妙法湯」は西武池袋線椎名町駅から徒歩2分

「妙法湯」へのアクセス

電車の発車メロディーに、アニメ「怪物くん」のオープニングテーマ曲が流れる西武池袋線椎名町駅。かつて有名漫画家が多く住んでいたことから、マンガの聖地として知られています。池袋駅から一駅とは思えない、ほっと落ち着ける下町情緒あふれる町で、今も銭湯文化が根付いています。

改札はひとつですが、改札を出ると南口と北口にわかれます。「妙法湯」に近いのは北口で、歩いて2分ほど。池袋駅からなら歩いて14分。歩くのが苦にならない人は、運動がてら池袋駅から歩くのも良いでしょう。

椎名町駅北口の階段を降り、目の前の金剛院を左に見ながら西武池袋線の高架下をくぐり、すぐに左折。右手に西池袋商店街の入口が見えてきます。
商店街に入って1分ほど歩くと左手に「妙法湯」があります。

銭湯＋岩盤浴＋コインランドリーの「妙法湯」

銭湯以外に、岩盤浴サロン「Angel　Rock 」、コインランドリーも併設されていて、岩盤浴サロンは10時～22時と営業時間も長め。銭湯とのお得なセット券もあります。

料金は480円から！手ぶらでOK

「妙法湯」は東京都浴場組合に所属している銭湯なので、入浴料はおとな480円とりリーズナブル！+300円でサウナも利用できます。バスタオル（100円）やタオル（30円）は番台で借りられます。

脱衣所の無料で使用できるロッカーの大きさも様々で、スーツケースがすっぽり入る大きなサイズのものもあります。少しくらい荷物が多くても平気！マンガの聖地巡りを楽しんだ後、気軽に立ち寄れるんですよ。

こだわりのお風呂が美容と健康に効果あり

「軟水マイクロナノバブル水」で美肌・消臭・温浴を体感！

「妙法湯」では浴槽、カラン、シャワーに「軟水マイクロナノバブル水」が使用されています。（男性用には一部軟水以外のカランあり）

軟水のミネラルは人体のミネラル成分に近く、肌や髪の毛に優しく、洗いあがりはしっとりと潤います。マイクロナノバブルは、直径0.1mm(100μm)よりも小さな気泡のこと。軟水にマイクロナノバブルをプラスした軟水マイクロナノバブル水は肌の毛穴に入り込んで汚れを取り除くことで、肌はすべすべになり、体臭や加齢臭も軽減されます。
さらに血流もよくなり、新陳代謝が促され、体の芯からじっくりと温まるんですよ。

私も実際に利用させてもらいましたが、軟水マイクロナノバブル水のシャワーで髪の毛を洗うと、少しキシキシした手ざわりとなり、汚れがしっかりと落ちていることが実感できました。その後、余分な脂や汚れがとれた髪の毛に、しっかりとトリートメント成分が浸透して、洗いあがりはふんわりとした仕上がりに！たった一度の利用でも、驚くほど効果を体感できました。

無料で利用できるボディーソープ、リンスインシャンプー、コンディショナーは種類も豊富！その日の気分や体調で選べちゃいます。夏はクールタイプも登場します。

女性用の洗い場は洗面器が華やかで気分もあがります。女性用の浴室には、1ヶ所CMでも話題のリーファファインバブルSが！試してみたいと思っていた人には、嬉しいですよね。

バラエティ豊かなお風呂でリラックス

「妙法湯」にはバラエティ豊かなお風呂が揃っています。

軟水に炭酸ガスをプラスした「軟水炭酸シルキー風呂」は日本初！ぬる湯で長時間入っていることができ、心身ともにリラックスしちゃいます。女性にはこちらのお風呂が大人気！お風呂上りは肌がしっとりつやつやになっているんですよ。

「ミクロバイブラ風呂」は、超微粒子気泡マッサージが体の奥まで刺激してくれるので、スポーツのあとの筋肉疲労にも効果ありといわれています。こちらは少し熱めの湯。体がシャキッとして、湯上りはスッキリします。

「ジェット座風呂」は10か所から強力な超音波ジェットが出て、体全体をマッサージ。強力なジェット水流は頑固な肩こりや腰痛を軽減するだけじゃなく、ダイエット効果も期待できそう！

銭湯といえば「電気風呂」。電気で筋肉をほぐし、筋肉痛・リウマチ・神経痛・肩こり・冷え性・慢性疲労を軽減する効果が期待されています。「妙法湯」の電気風呂は他より若干強め。「電気風呂は怖い」という声も聞かれますが、慣れるとクセになる気持ちよさですよ。ぜひ、チャレンジしてみて。

サウナ―も大満足！

高温で有名な「妙法湯」の乾式サウナ

「妙法湯」のサウナは、女性サウナが100度、男性サウナが110度とかなり高温。ガッツリと汗がかけるとサウナ―の間では評判です。浴室の一角にあり、銭湯の入浴料に300円プラスすると利用できます。

水風呂は19℃前後で、軟水にリノベーションした水を使用しているので、優しい肌ざわりです。男性用の水風呂は1メートルと深さもあり、体全体をクールダウンできます。

湯上りは落ち着いた雰囲気の休憩室でリラックス！

大きな窓で明るく開放的な休憩室。お風呂上りは冷たい飲み物で喉を潤しましょう。なんと生ビールサーバーもあります。銭湯で生ビールが飲めるって最高ですよね。

昔から銭湯は地域コミュニケーションの場所でもありました。「妙法湯」の休憩室には、地元出身の芸術家や作家の作品が多く飾られています。また、地元商店街とコラボしたお菓子も！サウナ―には塩飴がおすすめ！

日本の四季が楽しめる「妙法湯」

銭湯は江戸時代から続いている日本の文化です。日本人はお風呂が好きですが、最近は各家庭にもお風呂はあります。なのに妙法湯には、毎日多くの人が訪れています。みんなを惹きつける妙法湯の魅力はなんなのでしょう？三代目店主柳澤幸彦さんにお話を伺ってみました。

柳澤さんは、妙法湯で日本の四季を感じられるよう心がけているそうです。春に菖蒲、夏に桃の葉、秋にラベンダー、冬にゆずと、昔は季節の移ろいをお風呂で感じることができました。妙法湯では本物の菖蒲や桃の葉、ラベンダー、柚子をお風呂に浮かべて、入浴剤では味わえない本物の季節湯を体験することができます。

休憩室でも様々なイベントが開催されます。毎年夏には、日本のご当地サイダーやラムネが飲める「ガラスびん地サイダー＆地ラムネ in 銭湯」が行われます。夏の暑い日、お風呂上りに飲む冷たいサイダーは格別ですよ。

他にも楽しいイベントが予定されているので、FACEBOOKは要チェックです。
妙法湯公式Facebook

休憩室に置いてある「こけしちゃんおふろやさんへいく」は、銭湯初心者におすすめ！小さな女の子こけしちゃんが、猫のふくちゃんを追いかけて、猫の銭湯に行くお話です。銭湯を利用する際のルールを、わかりやすく説明しています。
なによりたくさんの猫が出てきて、とにかくかわいいんです。

実はこの絵本にも柳澤さんが関わっています。「銭湯での約束の絵本があったらな～」という柳澤さんの言葉をヒントに、かとうふじこさんが描いた絵本なんです。

親子で読んだら、銭湯に行きたくなっちゃいますよ。

最近はSDGs（エスディージーズ）にも積極的に取り組んでいるという柳澤さん。妙法湯の休憩室では、昆布の石鹸や昆布のクッキーが販売されています。昆布は二酸化炭素を軽減し地球温暖化を防止します。その昆布を製品化し、残った部分は昆布風呂として利用。お風呂に使用した後の昆布は畑にまいて土へと還します。

銭湯と昆布にどんな関係がと思いながらお話を伺っていたのですが、銭湯をサスティナビリティに結び付ける、とても興味深いお話をお聞きすることができました。銭湯業界にもSDGsの考え方が広がってきているそうです。

「妙法湯」は銭湯としても十分楽しめますが、銭湯以外にもたくさんの“楽しい”がある場所です。ぜひ、出かけてみてくださいね。