作成日:2025年02月19日
ニキビにサウナは効果あり?悪化する?ニキビの原因とサウナの美肌効果を解説 全国

「ニキビ肌にサウナは効果があるの?それとも悪化する?」
「ニキビ肌の人がサウナや日常生活で気をつけるべきポイントは?」
ニキビを改善したいと考え、サウナに興味を持ったあなた。サウナがニキビにどのような影響を与えるのか、気になっているのではないでしょうか。
この記事では、ニキビができる原因やサウナの美容効果をもとに、サウナがニキビ肌に与えるメリット・デメリット、そしてサウナを利用する際の注意点について解説します。
「ニキビ肌の人がサウナや日常生活で気をつけるべきポイントは?」
ニキビを改善したいと考え、サウナに興味を持ったあなた。サウナがニキビにどのような影響を与えるのか、気になっているのではないでしょうか。
この記事では、ニキビができる原因やサウナの美容効果をもとに、サウナがニキビ肌に与えるメリット・デメリット、そしてサウナを利用する際の注意点について解説します。
ニキビができる原因は?

まずは「ニキビの原因」を理解しておきましょう。
原因を知ることで、ニキビの発生を防ぐ手助けになることもあります。
過剰な皮脂分泌
ニキビの原因として真っ先に思い浮かぶのが、過剰な皮脂分泌です。
皮膚は適度な皮脂や汗を分泌することで、肌表面を守っています。しかし、皮脂の分泌量は性別・年齢・遺伝・生活習慣など、さまざまな要因によって変わります。思春期にニキビが増えるのも、ホルモンバランスの急激な変化により皮脂分泌が活発になるためです。
参考:日本皮膚科学会
毛穴の詰まり
大人ニキビの主な原因とされるのが、角質肥厚による毛穴の詰まりです。
肌は日々生まれ変わっており、古い角質は垢となって自然に剥がれ落ちます。しかし、毛穴の出口付近で肌のターンオーバー(生まれ変わり)がうまくいかないと、角層が厚くなり剥がれにくくなります。
その結果、毛穴の入り口が狭くなり、皮脂が外に排出されにくい状態に。さらに、皮脂と角質が混ざると角栓ができ、毛穴を塞いでしまいます。
毛穴が塞がれ、皮脂が内部に蓄積された状態が「白ニキビ」と呼ばれる初期段階のニキビです。
参考:日本皮膚科学会
アクネ菌の増殖
アクネ菌は、正常な皮膚にも存在する常在菌の一種です。
この菌は酸素が苦手で、皮脂をエサにして増殖します。そのため、毛穴の入り口が塞がり、皮脂が溜まった状態になると、アクネ菌がどんどん増えてしまう事態に。
増殖したアクネ菌が生成する物質は、炎症を引き起こしたり、毛穴の入り口をさらに厚くしたりするため、ニキビの悪化につながります。
参考:日本皮膚科学会
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れは、ニキビの大きな原因のひとつです。毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌とも深く関係しています。
大人ニキビは、ストレスや睡眠不足による自律神経の乱れがホルモンバランスを崩し、皮脂分泌の増加やターンオーバーの乱れを引き起こすことで悪化しやすくなります。
生活習慣の影響
ニキビは生活習慣とも深く関係しています。
例えば、以下のような生活習慣に心当たりはありませんか?
- 脂質の多い食事
- 過剰なアルコール摂取
- 睡眠不足
- 疲労の蓄積
- 紫外線ダメージ
脂質の多い食事やアルコールの過剰摂取は、皮脂分泌を増やすだけでなく、ビタミンB群を消費しやすくなります。睡眠やストレス管理も、肌の状態に大きく影響を与えることがあります。
サウナで期待できる美容効果

サウナにはさまざまな美肌効果が期待できます。ここでは、その主な効果について解説します。
血行促進
一般的なサウナの室温は約70~90℃と高温です。
サウナの熱によって血流が促進されると、酸素や栄養が肌にも届きやすくなります。
その結果、肌のターンオーバーがスムーズに行われ、健康的な肌を保ちやすくなるでしょう。
発汗で皮脂汚れが排出される
体温が38℃になると、汗が排出され始めます。
サウナの高温環境では、皮脂腺の働きが活発化し大量の汗が出るため、毛穴から皮脂や汚れが排出されやすくなります。新たなニキビの予防にもつながるでしょう。
ターンオーバーの促進
サウナに入ると血流がよくなり、ターンオーバーが正常化しやすくなります。
ターンオーバーが乱れると、角質が厚く硬くなり、肌のごわつきや毛穴の詰まりを引き起こすことがあります。
しかし、ターンオーバーが整うと古い角質が自然に剥がれ落ち、キメの整った滑らかな肌へと生まれ変わります。
しかし、ターンオーバーが整うと古い角質が自然に剥がれ落ち、キメの整った滑らかな肌へと生まれ変わります。
自律神経が整う
サウナの高温環境と冷たい水風呂を交互に入る「温冷交代浴」には、短時間で自律神経を切り替える作用があります。
これによりリラックス効果が高まることで、自律神経のバランスが整いやすくなると言われています。
自律神経はホルモンを調整する作用もあり、ホルモンバランスの乱れが抑えられることで、皮脂の分泌の正常化にもつながります。
サウナはニキビに効果あり?なし?

ニキビの原因とサウナの美容効果がわかったところで、サウナがニキビにどのような影響を与えるのかを解説します。
サウナがニキビに効果があると言われる理由
サウナがニキビに良いとされる理由には、ストレス解消・皮脂や汚れの排出・血行促進・肌のpHバランスの調整などが挙げられます。
ストレス解消
ストレスはホルモンバランスを乱し、皮脂分泌を増加させたり、ニキビの回復を妨げたりする要因になります。
サウナでリラックスすることで自律神経が整い、ホルモンバランスが安定するため、ニキビの予防効果が期待できます。
汗で皮脂や汚れを排出
ニキビの原因のひとつが、過剰な皮脂。
サウナで大量に汗をかくことで、毛穴から皮脂や汚れ、老廃物が排出されやすくなります。
その結果、肌の状態が改善され、ニキビ予防につながる可能性があります。
血行促進
サウナの熱によって体温が上昇すると、血流が促進され、肌の細胞に酸素や栄養が行き渡ります。
この作用により、新陳代謝が正常化し、毛穴の詰まりを引き起こす古い角質が剥がれやすくなるため、ニキビの予防に役立ちます。
肌のpHバランスの調整
健康な肌は弱酸性に保たれた状態です。
サウナで汗をかくと、肌のpHバランスが整い、弱酸性の状態を維持しやすくなります。
また、皮膚の常在菌・表皮ブドウ球菌が作り出す脂肪酸は、肌を弱酸性に保つ働きを持ち、外部の刺激から肌を守るバリア機能の維持にも貢献します。汗は表皮ブドウ球菌のエサにもなります。
サウナでニキビが悪化してしまうケース
一方で、サウナの利用方法を誤ると、ニキビが悪化してしまう可能性もあります。
肌の乾燥
サウナで汗をかきすぎると、皮脂膜の水分が不足し、肌のバリア機能が低下してしまいます。
また、乾燥でターンオーバーが乱れることで角質が厚くなり、毛穴が詰まりやすくなるため、ニキビが悪化するリスクもあるでしょう。
細菌の繁殖
高温多湿のサウナは、細菌の繁殖に適した環境です。
皮脂が詰まった状態でサウナに入り、毛穴の中でアクネ菌が増えると、炎症を引き起こし「赤ニキビ」の原因になる可能性があります。
老廃物の洗い残し
サウナで毛穴から排出された皮脂や老廃物をしっかり洗い流さないと、再び毛穴が詰まり、ニキビが悪化する原因になります。
サウナ後は、優しく洗顔ししっかりと保湿することで、肌を清潔に保ちましょう。
ニキビ肌の人がサウナを利用する際の注意点

サウナのニキビ肌への効果やデメリットがわかったところで、ニキビ肌の人がサウナを利用する際の注意点をお伝えします。
十分な水分補給
サウナを利用する際は、前後にしっかりと水分補給を行いましょう。
サウナ内の高温環境では大量の汗をかくため、体内の水分が失われやすくなります。水分が不足すると、脱水症状を引き起こすだけでなく、血流が滞り、肌のターンオーバーが乱れる原因にもなります。そのため、こまめな水分補給を心がけることが大切です。
また、肌の乾燥を防ぐためにも、サウナの合間にも水を飲むのが理想的です。肌が乾燥すると、皮脂の過剰分泌を招き、ニキビの悪化につながる可能性があるため注意しましょう。
清潔な状態で入る
サウナに入る前には、必ず体を洗い、汚れを落としておきましょう。
毛穴にメイクや汚れが残っていると、汗と混ざって毛穴が詰まり、ニキビが悪化する可能性があります。特に顔は、クレンジングや洗顔料を使い、丁寧に洗浄しておくとよいでしょう。髪の生え際やおでこはメイク残りや洗い残しが起こりやすい部位なので、洗顔時には意識して洗い流してください。
また、清潔な状態でサウナに入ることで、効果的に汗をかきやすくなります。
汗をすぐに拭き取る
サウナで汗をかいた後は、すぐに清潔なタオルで拭き取りましょう。
汗を放置すると、皮脂や汚れが肌に残り、毛穴が詰まる原因となります。特に、ニキビができやすい人は、肌に刺激を与えないよう優しく押さえるようにして汗を拭くのがポイントです。
汗を拭き取った後に冷水シャワーや水風呂で肌を冷やすと、開いた毛穴が引き締まり、皮脂の過剰分泌を防ぐ効果が期待できます。ニキビ予防のためにも、サウナ後は適切なケアを心がけましょう。
サウナ後は保湿スキンケア
サウナ後の肌は、汗とともに皮脂も流れ出ており、乾燥しやすい状態になっています。そのため、サウナ後はしっかりと保湿ケアを行い、肌のバリア機能を維持しましょう。
保湿を怠ると肌が乾燥し、それを補おうとして皮脂が過剰に分泌され、ニキビができやすくなる可能性があります。
なお、サウナ後は肌が敏感な状態になっているため、できるだけ刺激の少ない保湿剤を選び、優しく馴染ませるようにケアしましょう。
サウナの時間を調整
サウナは適度な時間で楽しむことが大切です。
長時間の利用は肌に負担をかけ、乾燥や皮脂の過剰分泌を引き起こす原因になります。一般的な目安は、10~15分程度です。
また、体調や肌の状態に応じて、サウナに入る時間を調整することも大切。肌が敏感になっていると感じたときや、すでに乾燥が気になる場合は、短時間の利用に留めるとよいでしょう。
ニキビがひどい場合は控える
炎症が強いニキビがある場合や、肌の赤みがひどいときは、サウナの利用を控えることをおすすめします。サウナの高温環境によって血行が促進されると、炎症が悪化するリスクがあり、注意が必要です。
もしニキビの症状がひどい場合は、まずはスキンケアや生活習慣の見直しを優先するとよいでしょう。肌の状態が落ち着いてから、適切なケアをしながらサウナを楽しむことをおすすめします。
サウナ以外のニキビ対策

サウナ以外にも、ニキビ改善のためにできる対策があります。日常生活の中で実践しやすい方法を紹介します。
スキンケア方法
スキンケアは、洗顔と保湿を見直してみましょう。
皮脂や角栓が気になっても、洗顔は1日2回まで。洗顔料は刺激の少ないものを選び、しっかり泡立ててから、泡で包み込むように優しく洗うことがポイントです。
洗顔後は生え際までしっかりとすすぎ、吸水性の高いタオルを使い、こすらずに軽く押さえるように水分を拭き取ります。スクラブ入りの洗顔料を使ったり、ゴシゴシと強く擦ったりする行為は、肌への刺激となるため避けましょう。
特に乾燥した部位には十分な保湿を行い、肌のバリア機能を維持することが重要です。肌が乾燥するとターンオーバーが遅れ、古い角質が肌に残りやすくなり、ニキビの悪化につながる可能性があります。
参考:日本皮膚科学会
十分に睡眠をとる
睡眠は肌の再生に欠かせない重要な要素です。
特に、寝ている間に分泌される成長ホルモンは、肌のターンオーバーを促し、ダメージを修復する働きを持っています。睡眠不足が続くとホルモンバランスが乱れ、皮脂の過剰分泌やニキビの悪化につながるため、規則正しい睡眠習慣を心がけましょう。
良質な睡眠をとるためには、寝る前に覚醒作用のあるアルコールやカフェインを控えることが大切です。また、スマホやパソコンのブルーライトは体内時計を狂わせる原因になるため、就寝前の使用はできるだけ避けましょう。朝起きたら太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされ、睡眠の質が向上しやすくなります。
室内を乾燥させない
湿度が低い室内では、肌の角層に含まれる水分が蒸発しやすくなります。角層が乾燥するとバリア機能が低下し、ターンオーバーが乱れることで角質が厚くなり、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビのできやすい環境を招きかねません。
そのため、室内の乾燥を防ぐことがニキビケアにおいても重要です。
特に冬場やエアコンを使用する時期は、空気が乾燥しやすいため、加湿器を活用して湿度を適切に保ちましょう。
皮膚に刺激を与えない
ニキビ肌には、できるだけ刺激を与えないことが大切です。
皮膚に髪の毛が触れるだけでも刺激となり、ニキビを悪化させる可能性があるため、髪が顔にかからないように整えましょう。また、洗顔時やタオルでの拭き取り時にゴシゴシとこするのも厳禁です。摩擦による刺激は、肌を守るために角質を厚くし、毛穴の詰まりを引き起こす原因となることがあります。
さらに、ニキビを手で触ったり潰したりすると、手の雑菌が肌に付着し、炎症が悪化するリスクが高まります。気になっても、なるべくニキビには触れないよう意識しましょう。
肌に触れるものは清潔にしておく
ニキビ肌の人は皮脂の分泌が多く、汗や汚れが肌に付着しやすいため、肌に直接触れるものを清潔に保つことが重要です。特に、シェーバーやカミソリ、タオル、枕カバー、シーツ、メイクスポンジなどは、皮脂や雑菌の繁殖に注意したいアイテムです。
タオルやシーツ類はこまめに洗濯をして、常に清潔な状態を保つようにしましょう。また、シェーバーは除菌機能付きの自動洗浄機を活用するのもおすすめです。メイクスポンジやブラシはこまめに洗うか、使い捨てのものを利用するとより衛生的に保つことができます。
栄養バランスの取れた食事を摂る
肌の健康を維持するためには、栄養バランスの取れた食事を1日3回、規則正しく摂ることが大切です。
特に、以下のビタミン類は皮脂の分泌を調整し、肌の代謝をサポートするため、ニキビの予防・改善に役立ちます。
- ビタミンB₂:皮脂の分泌を抑える/納豆、卵、チーズ、レバー、うなぎ
- ビタミンB₆:肌の代謝を助ける/ 赤身肉、マグロ、卵黄、ゴマ
- ビタミンC:抗酸化作用がある/柑橘類、アセロラ、キウイフルーツ、赤ピーマン、ブロッコリー
- ビタミンA:ターンオーバーを促進する/ ホウレンソウ、モロヘイヤ、にんじん、チーズ、うなぎ
- ビタミンE:抗酸化作用がある/ たらこ、落花生、アーモンド、ゴマ、植物油
サウナをうまく活用してニキビを予防しよう!
サウナには、血行促進や発汗による毛穴の浄化、自律神経の調整など、さまざまな美肌効果が期待できます。一方で、誤った利用方法をすると、乾燥や細菌の繁殖が原因でニキビが悪化してしまうこともあるため、注意が必要です。
ニキビ肌の人がサウナを活用する際は、十分な水分補給、適切なスキンケア、清潔を保つことを意識しながら、自分の肌の状態に合わせて無理のない範囲で楽しむことがポイント。また、睡眠や食生活、スキンケアの見直しなど、日常生活の習慣を整えることもニキビ予防には欠かせません。
サウナのメリットをうまく活かしながら適切な方法で利用し、ニキビ予防に取り組みましょう。
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この記事を書いたライター

- とも
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美と健康に関する情報を発信するフリーライター。 原稿で煮詰まったときは、近所の個室サウナに籠ります。 運動不足解消のため「旅行は修行」と心得、1日2万〜4万歩の距離を歩く健脚です。道中、足湯のありがたみを痛感!
サウナ・スパ健康アドバイザー,正看護師,コスメコンシェルジュ,ボディエステティシャン,フェイシャルエステティシャン
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