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からつ温泉「旅館 綿屋」日帰り入浴レビュー!国登録有形文化財の名宿でプチ贅沢体験を【佐賀】 佐賀

からつ温泉「旅館 綿屋」(佐賀県唐津市)は、明治9年(1876年)創業の老舗宿。2014年には建物の一部が国登録有形文化財に登録され、この地でもとりわけ格式高い宿の一つです。しかし良質の自家源泉を所有し、日帰り入浴が可能な点はあまり知られていません。近寄りがたいほどの敷居の高いイメージとは反して、実は温かみある接客が特徴の名宿です。

文化財のラグジュアリー名宿で、お得にプチ贅沢体験を。今回は「旅館 綿屋」の日帰り温泉を中心にレビューします!

からつ温泉「旅館 綿屋」とは

旅館 綿屋の外観。アプローチが長く、まるで高級料亭に来たかのような格式高き佇まい
旅館 綿屋の外観。アプローチが長く、まるで高級料亭に来たかのような格式高き佇まい

木造三階建ての威風堂々とした外観。重層の瓦屋根が美しい玄関廻りが印象的
木造三階建ての威風堂々とした外観。重層の瓦屋根が美しい玄関廻りが印象的
 
旅館 綿屋は、佐賀県唐津の地に明治9年(1876年)に料亭「わ多や」として創業。以後、この地を訪れる多くのゲストをもてなす存在として利用され続けてきました。
※以下、綿屋と略します。
 
唐津城。画像提供:旅館 綿屋
唐津城。画像提供:旅館 綿屋
 
唐津は、江戸時代には唐津藩の城下町、明治時代以降は石炭の積出港として栄えた歴史ある街。中心部には桜や藤の名所として知られる唐津城が、令和の現代においても街を見守るかのようにそびえ立っています。綿屋は唐津の中心部にあり、観光の拠点としても便利な地にあります。
 
綿屋は自家源泉を所有する湯宿
綿屋は自家源泉を所有する湯宿
 
綿屋は単なる割烹旅館・観光旅館としてだけでなく、2003年12月には自家源泉の天然温泉の掘削に成功綿屋の竹林から発見したので、からつ温泉"かぐや姫の湯"と名付けられました。掘削当初の泉質名が「ナトリウム―塩化物・硫酸塩泉」であり、佐賀県はおろか九州内でも珍しい泉質にも注目されました。
 
旅館 綿屋の玄関。入った途端、格式の高さを感じずにいられません。
 
玄関をくぐると、いかにも文化財といった重厚かつ格式を感じる佇まい。最初は少し背筋が伸びる思いがするかもしれませんが、ひとたび足を踏み入れれば、ゲストを温かく迎え入れてくれる印象です。それらのギャップに、心の中にあった緊張が次第にほぐれてきます。

エントランス。和と洋がうまくミックスされた空間に癒されます。
エントランス。和と洋がうまくミックスされた空間に癒されます。

ロビー。コーヒーやミネラルウォーターのサービス有り。画像提供:旅館 綿屋
ロビー。コーヒーや飲料水の無料サービス有り。画像提供:旅館 綿屋

また、貴重な建築遺産が高く評価され、2014年4月には本館・洋館が 国の登録有形文化財に登録されました。
※登録有形文化財制度(建造物)とは、消滅の危機に晒されている多種多様かつ大量の近代等の文化財建造物を後世に幅広く継承していくために作られた制度。

「旅館 綿屋」の温泉をご紹介!

綿屋では、「檜風呂」・「白い陶器風呂」・「展望風呂」・「露天風呂」という4つの温泉浴室があります。このうち、「檜風呂・白い陶器風呂」と「展望風呂・露天風呂」の2ブロックに分けて、男女交代制で利用されています。
 

檜風呂・白い陶器風呂

檜風呂と白い陶器風呂は同じ場所にあり、一般的な温泉旅館でいうところの内湯と露天風呂といった関係です。
 
檜風呂の脱衣室
檜風呂の脱衣室
 
脱衣室には、洗面化粧台・ドライヤー・エアコン・脱衣棚・カゴが設置。脱衣棚には鍵付きの小さな貴重品入れが備え付けられており、財布やスマホなどの貴重品はそこに保管するのが良いでしょう。
 
檜風呂
檜風呂
 
脱衣室を出ると「檜風呂」があります。佐賀県北部を縦断する一級河川「松浦川」の支流(町田川)に面し、内湯ながらも開放感ある浴室です。泉質名は「ナトリウム―塩化物冷鉱泉」(平成25年9月の温泉分析書による)。泉温が19.5度と低いために加温循環されていますが、湯口からは加温した源泉が投入されています。
※衛生管理のため、塩素系薬剤を使用しています。
 
食塩泉は佐賀県では数少ない泉質ですが、玄界灘に面する立地のせいか貴重な泉質が湧出しています。また、傷の修復作用や肌のコーティング作用が期待できる硫酸イオンが含まれ、とにかく肌に優しい泉質。入浴後は体芯までポカポカ温もり、肌の潤い加減に水道水とは歴然とした違いを感じずにいられません。
 
白い陶器風呂
白い陶器風呂
 
檜風呂から外に出ると、「白い陶器風呂」があります。おひとり様サイズの露天風呂ですが、お湯に浸かるとドバ~っとお湯が溢れ、贅沢な湯浴み体験ができます。
 
檜風呂のシャワースペース
檜風呂のシャワースペース
 
シャワースペースには、シャンプー・ヘアコンディショナー・ボディソープが設置。ハンドタオルも購入可能なので、手ぶらで訪れても不便は無いでしょう。
※ハンドタオル200円購入、もしくはバスタオル200円でレンタル可能。タオルを持参する場合は追加料金不要。
 

展望風呂

展望風呂は内湯のみの浴室です。
 
展望風呂の脱衣室
展望風呂の脱衣室
 
展望風呂の脱衣室は、檜風呂の脱衣に比べると小ぶりなサイズですが、設備類は同様に揃っています。貴重品は脱衣棚に備え付けられた鍵付きの貴重品入れに入れましょう。
 
展望風呂
展望風呂
 
展望風呂も町田川沿いに建てられ、唐津市街を見渡せる風流な造り。温泉の使い方やシャワースペースは檜風呂と同様です。なお、浴室の窓ガラスはマジックミラーとなっており、外から見えることはないのでご安心を(笑)
※前述した檜風呂の窓ガラスもマジックミラー仕様になっています。
 
窓を開けると、画像左手に唐津城がしっかりと望めました!
窓を開けると、画像左手に唐津城がしっかりと望めました!
 

露天風呂

露天風呂は2011年に新設された浴室。他の浴室とは離れた場所にあり、展望風呂を利用した場合、再度服を着て入浴する必要があります。
 
露天風呂の脱衣室
露天風呂の脱衣室
 
脱衣室は窓が広く取られた明るめの造り。鍵付きの貴重品入れは無いので、貴重品はフロントに預けましょう。
 
脱衣室と露天風呂の全景
脱衣室と露天風呂の全景
 
露天風呂は、屋内に設置された脱衣室と一体となったスタイル。眺望はありませんが、センス良くまとまった印象です。
 
露天風呂。小ぶりながらもセンス良くまとまった印象
露天風呂。小ぶりながらもセンス良くまとまった印象
 
湯使いは檜風呂・陶器風呂・展望風呂と同様ですが、湯口から加温した源泉が投入され、保湿系美肌湯としての特徴をしっかり感じるもの。こちらの浴槽も檜が使われており、筆者的には最も気に入った造りの浴室です!

・日帰り入浴の基本情報
日帰り入浴時間:11時~21時
入浴料金:大人800円、子供(4歳以上)400円

格調高き建築美!客室もご紹介

今回筆者は日帰り利用でしたが、特別に客室を見学させて頂きました。綿屋は建築自慢の宿でもあり、最後にその一部をご紹介させて頂きますね!
 
客室101「赤獅子」
客室101「赤獅子」
 
上画像は、綿屋で唯一の洋室(ツイン)の客室。元来は応接室として使用され、明治時代から現存する部屋です。内装は、絨毯敷きの床・白漆喰の壁・天井はモールディングで折上げたゴージャスな造り。大正ロマンという言葉がピッタリの優雅極まりない国登録有形文化財の客室です。
 
客室103 「浦島」
客室103 「浦島」
 
上画像は、和室8畳の客室。伝統的な書院造りを基本としていますが、北山杉天然絞り丸太の床柱・熨斗(のし)をかたどった透かし彫りの書院欄間・秋田杉を使った平天井、など見所たっぷりの文化財建築です。

また、客室「浦島」は2019年に唐津では唯一の「陶器露天風呂付き客室」としてリニューアルした点にも注目。好きな時間に好きなだけ温泉に入れるのは、温泉好きな方にとってこの上ない喜びでしょう。

浦島の「陶器露天風呂」。画像提供:旅館 綿屋

まとめ。唐津へ行ったら、ふらりと立ち寄りたい穴場宿

 以上、からつ温泉「旅館 綿屋」の温泉を中心にご紹介させて頂きました。
 
一見敷居が非常に高い宿に見えますが、実は日帰り入浴を気軽に受け付けている宿。入浴料一人800円で文化財の空間を享受できることは、費用対効果を考えても“お得にプチ贅沢”といえるでしょう。佐賀県の唐津方面へ行ったら、ふらりと立ち寄りたくなる宿です。
 

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この記事を書いたライター
権丈 俊宏
権丈 俊宏

良質の温泉を求め、全国を旅すること30年余り。特技は、自らの五感を駆使したオリジナルの泉質分析。“温泉は数より質”がポリシー。一級建築士。

温泉マイスター,サウナ・スパ健康アドバイザー,一級建築士,ソニー・イメージング・プロ・サポート会員

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