作成日:2025年02月12日
サウナはデトックス効果あり?なし?サウナとデトックスの関係を解説 全国

「サウナにデトックス効果はないの?」
「そもそもデトックスとは何?」
肌あれやむくみ、何となく感じる体の疲れ、毎日の生活で溜まったさまざまな不調を、サウナでデトックスできたらいいなと思っていませんか?
一方で、効果がよくわからないと思っている方もいるかもしれません。
この記事では、サウナとデトックスの関係について詳しく解説し、サウナの健康効果や日常的にできるデトックス習慣についてもご紹介します。
「そもそもデトックスとは何?」
肌あれやむくみ、何となく感じる体の疲れ、毎日の生活で溜まったさまざまな不調を、サウナでデトックスできたらいいなと思っていませんか?
一方で、効果がよくわからないと思っている方もいるかもしれません。
この記事では、サウナとデトックスの関係について詳しく解説し、サウナの健康効果や日常的にできるデトックス習慣についてもご紹介します。
サウナはデトックスに効果あり?なし?

サウナがデトックスにどのように関係するのかを理解するために、まずはデトックスの意味や効果から確認してみましょう。
デトックスとは?
デトックスとは「detoxification」の略。「de(否定)」+「toxicus(毒の)」、つまり「解毒」という意味。
体にとっての「毒素」には、外部から取り込まれる化学物質や環境ホルモンだけでなく、体内で作られる老廃物も含まれます。
これらの毒素は、体がもともと持つデトックス機能によって排出されます。主に肝臓で解毒され、便や尿として排出されるほか、汗・爪・髪の毛などからもわずかに排出されます。
ただし、このシステムは加齢や生活習慣の乱れによって低下することがあり、むくみや疲労感、肩こり、冷え性、便秘などの症状となって現れることも。
デトックスによって体内のバランスが整うことで、不調の改善や生活習慣病の予防効果が期待できるでしょう。
サウナの直接的なデトックス効果は小さい
「サウナでたくさん汗をかけば、体の毒素も一緒に排出される」と思うかもしれません。しかし、サウナのデトックス効果は直接的には小さいとされています。
解毒の中心的な役割を担うのは、肝臓と腎臓です。体内で不要になった老廃物や毒素は、肝臓で処理されてから便として排出され、腎臓でろ過されて尿として排出されます。
一方、汗の99%以上は水分で、老廃物の排出量はごくわずか。とはいえ、サウナがデトックスにまったく関係がないわけではありません。
間接的にはデトックス効果に影響あり
サウナには、間接的にデトックスをサポートする効果があります。
サウナで体温が上昇すると、血管が拡張し血流が促進されます。腎臓は血液をろ過してデトックスする臓器です。腎臓に十分な血液が送られ、ろ過機能が活性化すると、尿として老廃物を排出しやすくなります。
また、サウナ後は自律神経が整いやすくなり、腸の動きが活発になることで、便の排出がスムーズになります。
サウナのもたらす健康効果

サウナにはデトックスをサポートする働きだけでなく、さまざまな健康効果が期待されています。ここでは、その代表的な効果を紹介しましょう。
血行促進
サウナの温熱効果によって血管が拡張し、血流が促進されます。これにより、全身に酸素や栄養が行き渡り、老廃物の排出もスムーズに。
また、血流不足による肩こりや腰痛の改善にも役立ちます。 血液の流れが良くなることで、筋肉のこわばりがほぐれ、痛みや疲労感の軽減につながるでしょう。血流が改善されることで、筋肉がほぐれるのを実感できるはずです。
疲労回復
サウナに入ると安静時に比べ血流量が約2倍に増えるといわれています。
血流が増加することで、血液中に酸素や栄養素が体内に効率よく運ばれ、疲労物質が排出されやすくなるでしょう。
さらに、筋肉疲労によって肝臓に蓄えられた疲労物質は、酸素が供給されることでグルコースに再合成され、再びエネルギー源になります。そのため、運動後にもおすすめです。
参考:日本サウナスパ協会
ストレス解消
サウナ室と水風呂を交互に入る「温冷交代浴」は、急激な温度変化によって自律神経に刺激を与える可能性があります。一般的なドライサウナの室温は、座る位置によって約70~90℃、水風呂は約17℃に設定されています。
本来、私たちの体は「活動モード(交感神経)」と「休息モード(副交感神経)」を自動的に切り替える自律神経調整機能を備えています。しかし、ストレスや生活習慣の乱れによって、自律神経の切り替えがうまく働かなくなることもあるでしょう。
温冷交代浴によって自律神経の働きをサポートし、心も体もすっきりとリフレッシュできるでしょう。
睡眠の質向上
サウナは、寝つきや睡眠の深さ、熟眠感など、睡眠の質向上に寄与するといわれています。睡眠中は体の修復や老廃物の処理が活発に行われるため、質の高い睡眠はデトックスにとって重要な要素です。
サウナで上昇した深部体温が緩やかに低下することで、脳と体が休息モードに入り、自然な眠気を誘うといわれています。また、温冷交代浴によって自律神経の切り替えがスムーズになると、リラックスした状態で入眠しやすくなるでしょう。
さらに、サウナはリラックス効果によって「セロトニン」という神経伝達物質の分泌を促し、睡眠の質を向上させると考えられています。
サウナ後2時間以内に就寝すると、睡眠の質向上に最適です。
参考:日本サウナスパ協会
美肌効果
サウナによる血流促進は、新陳代謝を活発にし、健康的な肌の維持に役立つといわれています。
たとえば、くすみの原因は血行不良や代謝不良による古い角質の蓄積です。血流が促され、肌に酸素や栄養が行き渡ることで、新陳代謝が活性化し、肌のターンオーバーを整えることが期待されます。
また、発汗によって毛穴が開き、詰まった皮脂や汚れが排出されることで、毛穴トラブルやニキビの予防にもつながるといわれています。
リラックス効果
サウナと水風呂の温度刺激を繰り返すことで、自律神経のバランスが整い、リラックスしやすくなります。
また、血流が促進されることで筋肉の緊張がほぐれ、心身ともにリラックスできます。日々のストレスや疲れを和らげ、リラックス効果を実感できるでしょう。
デジタルデトックス効果
サウナではスマートフォンやパソコンなどの電子機器を使えないため、必然的にデジタルデトックスが期待できます。
デジタルデトックスとは、情報過多による脳の疲れを軽減し、SNSや仕事のストレスから解放されることです。
スクリーンから解放されることで、リラックスできる時間を確保できます。
デジタルデトックスについて、詳しくは以下の記事もご覧ください。
日常でできるデトックス活動

デトックス効果を高めるためには、日々の生活の中で意識的にデトックス習慣を取り入れることが大切です。ここでは、毎日取り組むことができるデトックス方法をご紹介します。
こまめに水分摂取
手軽にできるデトックス方法が、こまめな水分補給です。
じゅうぶんな水を飲むことで血液の流れがスムーズになり、老廃物が排出されやすくなります。
1日に必要な水分量の目安は「22~55歳の場合:体重1kgあたり約35ml」とされています。
たとえば、
- 体重50kgの人は1,750ml
- 体重60kgの人は2,100ml
ただし、活動量や気温によって必要な水分量は変わるため、自分のライフスタイルや体調に合わせて調整しましょう。
参考:奈良県歯科医師会
食事で腸内環境を整える
腸内環境を整えることも、デトックス効果を高める重要なポイントです。
腸内環境、つまり腸内細菌のバランスを整えるためには、「善玉菌」を含む食品と、そのエサとなる「発酵食品」や「食物繊維」を意識的に摂取しましょう。
また、体内の毒素を分解する役割を担う肝臓の機能をサポートする食材を積極的に取り入れるのもおすすめです。
これらの栄養素を含むおすすめの食材は、以下のとおりです。
- 善玉菌:ヨーグルト、チーズ、ぬか漬け、キムチ
- 発酵食品:味噌、納豆、醤油、甘酒
- 食物繊維:野菜、豆類、きのこ類、海藻類、果物
- 肝臓サポート食品:タウリンを含む貝類(あさり・しじみ)、イカ、タコ
腸内環境や肝機能が整うことで消化・吸収がスムーズになり、便通が改善されるなど体の内側からスムーズに老廃物を排出できるようになるでしょう。
サウナでデトックス効果をサポート
サウナの直接的なデトックス効果は小さいものの、間接的なデトックス効果や心・体・肌へのさまざまな健康効果が期待できます。
日々のデトックス活動として、食事や水分摂取による肝機能や腸内環境を整えることを心がけながら、サウナで気持ちよくデトックス効果をサポートしましょう。
#サウナ デトックス #デトックス
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この記事を書いたライター

- とも
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美と健康に関する情報を発信するフリーライター。 原稿で煮詰まったときは、近所の個室サウナに籠ります。 運動不足解消のため「旅行は修行」と心得、1日2万〜4万歩の距離を歩く健脚です。道中、足湯のありがたみを痛感!
サウナ・スパ健康アドバイザー,正看護師,コスメコンシェルジュ,ボディエステティシャン,フェイシャルエステティシャン
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