作成日:2025年01月27日
牛乳風呂とは?自宅でのやり方やメリット・デメリットをわかりやすく解説 全国

「牛乳風呂の効果は?」「自宅でのやり方は?」「牛乳風呂のデメリットはないの?」
牛乳風呂について、このような疑問を持った方も多いのではないでしょうか。
年齢を重ねたり、季節の影響を受けたりで、肌の乾燥が気になる方も少なくありません。お風呂上がりに保湿剤や加湿器を使っても、十分な潤いを得られないこともあるでしょう。そんな方におすすめしたいのが、牛乳風呂です。
しかし、「牛乳をお風呂に入れても大丈夫なの?」「風呂釜が傷まないか心配」といった不安もあるでしょう。
この記事では、牛乳風呂がどんなものか、自宅でのやり方、期待できる効果、さらには注意点まで詳しく解説します。
牛乳風呂について、このような疑問を持った方も多いのではないでしょうか。
年齢を重ねたり、季節の影響を受けたりで、肌の乾燥が気になる方も少なくありません。お風呂上がりに保湿剤や加湿器を使っても、十分な潤いを得られないこともあるでしょう。そんな方におすすめしたいのが、牛乳風呂です。
しかし、「牛乳をお風呂に入れても大丈夫なの?」「風呂釜が傷まないか心配」といった不安もあるでしょう。
この記事では、牛乳風呂がどんなものか、自宅でのやり方、期待できる効果、さらには注意点まで詳しく解説します。
牛乳風呂とは?

牛乳風呂とは、湯船に液体や粉末の牛乳を入れて作ったお風呂のこと。ミルク風呂、ミルクバスとも呼ばれています。
牛乳には豊富なビタミンやミネラルが含まれており、入浴による温熱効果や水圧効果に加え、牛乳の成分によりさまざまなメリットが期待されています。
古代エジプトの女王クレオパトラが、ロバの乳の風呂に浸かっていたという話は有名です。現在も牛乳風呂の美肌効果は注目されています。
牛乳風呂を自宅で楽しむやり方

牛乳風呂は、特別な材料や設備がなくても、自宅で手軽に楽しむことができます。ここでは、具体的な方法を解説します。
使用する牛乳
牛乳には、全脂肪・低脂肪・無脂肪のものがありますが、どの牛乳を選ぶかで効果も若干変わってきます。生乳から脂肪分と水分を取り除いて粉末状にした脱脂粉乳(スキムミルク)も利用できます。
脂肪分が多いほど保湿力が高いとされているため、乾燥が気になる場合は全脂肪の牛乳を選ぶのがおすすめです。手軽に試したい場合は、スキムミルクでも代用できます。ただし、脂肪分が少ないため保湿力は弱めです。
牛乳風呂においては「低温殺菌」や「高温殺菌」といった加工方法による効果の違いはほとんどないと考えられているため、特に気にする必要はありません。
自分の肌に合ったものを選んで牛乳風呂を楽しみましょう。
お湯に牛乳を流し入れる
準備ができたら、いよいよ牛乳風呂を作ってみましょう!
牛乳風呂といっても、浴槽をすべて牛乳で満たす必要はありません。浴槽にお湯を溜めたら、牛乳を1,000ml流し入れて、よくかき混ぜるだけです。
牛乳のにおいが気になる方は、500ml程度からはじめてみるとよいでしょう。また、アロマを加えるのもひとつ。精油は水となじみが悪いため、牛乳に溶かしてから湯船に入れます。
熱によって牛乳のたんぱく質が変性し、湯船に豆腐やチーズのような塊ができることがありますが、これは正常な反応です。入浴には問題ありませんので、安心してください。
お湯の温度は38~40度
牛乳風呂に最適な温度は38~40℃。この湯温はリラックス効果が高く、肌への負担も少ないためおすすめです。冷たい牛乳を加えると湯温が下がるため、最初は少し熱めのお湯を溜めておくと適温になります。
湯温が42℃以上になると、交感神経が優位になって体が活動モードに入り、リラックス効果が薄れてしまいます。また、牛乳のにおいが強くなる可能性もあります。
そのため、牛乳風呂でのリラックス効果を最大にするには、なるべくぬるめの湯にゆっくり浸かり、リラックスしながら体を温めるのがおすすめです。20~30分入浴すると、毛穴が開き、牛乳の成分が角層に浸透しやすくなるでしょう。
お湯の温度と効果の関係性は、以下の記事もご覧ください。
手軽に牛乳風呂を楽しみたい場合は入浴剤を活用
「牛乳風呂だけのために牛乳を買うのは面倒」「重たい牛乳を何本も運ぶのは無理」という方もいるでしょう。
もっと手軽に牛乳風呂を楽しみたいなら、入浴剤がおすすめです。
牛乳の成分が配合された入浴剤を使用すれば、牛乳風呂と同様の効果が期待できます。入浴剤は香りを重視したものや保湿成分を配合したものなど、多種多様な商品が展開されています。目的に応じて選びましょう。
ミルク風呂が有名で、ミルク風呂の入浴剤の販売もしている銭湯・小杉湯の情報もご覧ください。
牛乳風呂のメリット5つ

牛乳風呂には、肌や体、心に嬉しい効果がたくさんあります。ここでは、牛乳風呂がもたらす5つのメリットについて詳しく解説します。
メリット1:美肌効果
牛乳風呂といえば、真っ先に挙げられるのが美肌効果です。入浴によって肌表面がふやけると、角層が柔らかくなり、乾燥しているときよりも成分が浸透しやすくなります。
牛乳には「カゼイン」と呼ばれるリンタンパク質が含まれており、これが古い角質を除去して肌の生まれ変わりを促す働きを持っています。古い角質が除去されることで、肌が滑らかになり、毛穴の汚れも落ちやすくなります。さらに、毛穴が清潔になることで、ニキビや吹き出物ができにくくなる効果も期待できます。
加えて、牛乳にはビタミンAやビタミンB2、カルシウム、乳脂肪などが含まれており、これらの成分が肌にハリや潤いをもたらすでしょう。
参考:日本浴用剤工業会
牛乳風呂以外にも美肌効果が期待できる入浴剤については、以下の記事もご覧ください。
メリット2:むくみ改善
牛乳風呂は、肌だけでなく体にも嬉しい効果が期待できます。そのひとつがむくみ改善です。
牛乳には「カリウム」が含まれており、この成分には体内の余分な塩分を排出する働きがあります。塩分が過剰に溜まると、むくみの原因となるため、カリウムが排出をサポートすることで、むくみが軽減されるのです。
さらに、入浴による水圧効果が血液やリンパの流れを促進します。この相乗効果で、体全体がすっきりとした状態に。特に足のむくみが気になる方は、マッサージをプラスしてみましょう。牛乳風呂に浸かりながら、足先から太ももに向かって優しく擦り上げるようにマッサージすれば、より高い効果を得られます。
メリット3:リフレッシュ効果
牛乳風呂には心理的効果も期待できます。
牛乳に含まれる「カルシウム」は、ストレスを抑える働きを持つ成分。さらに、牛乳特有の柔らかい香りが嗅覚を刺激し、脳に信号を送ります。これにより、気分を落ち着かせてくれるでしょう。
また、入浴するタイミングもポイントです。特に寝る2~3時間前にぬるめの風呂に浸かると、副交感神経が優位になり、寝つきがよくなります。
参考:厚労省e‐ヘルスネット
メリット4:保温効果
寒い季節に特に嬉しいのが、牛乳風呂の保温効果です。
牛乳に含まれる乳脂肪成分は、肌の表面に薄い膜を作り、体から熱が逃げるのを防いでくれます。そのため、普通のお湯に浸かるよりも、長時間体を温かい状態に保つことができるでしょう。
さらに、牛乳のビタミンやミネラル成分が血行や末梢神経の働きを促進し、冷え性の改善にも効果的です。
メリット5:保湿効果
牛乳風呂には、保湿効果も期待できます。
牛乳に含まれるカルシウムは、肌の保湿力を高める働きがあり、新陳代謝を正常化することで乾燥しにくい肌を作り、乾燥によるかゆみを軽減する効果も期待できます。
入浴中に牛乳の成分が角層に浸透することで、肌はふっくら柔らかくなり、触り心地の良い滑らかな状態になります。
肌をきれいにする効果がある温泉・美人の湯の泉質や温泉施設に関する情報は、以下の記事をご覧ください。
牛乳風呂における3つの注意点

牛乳風呂には多くのメリットがありますが、安全で快適に楽しむためには注意すべきポイントもあります。ここでは、牛乳風呂をする際に気をつけたい3つの注意点を詳しく解説します。
注意点1:入浴後はすぐに流して浴槽を掃除
牛乳風呂の後はすぐに浴槽をシャワーで洗い流し、換気をしながら、なるべく早く掃除しましょう。
牛乳は脂肪分やタンパク質を含んでいるため、流しただけでは浴槽の内側に成分が残ることがあります。この残留物が原因で嫌なにおいやカビが発生しやすくなるため、放置は厳禁です。
牛乳風呂は、日をまたいでの再利用はお勧めできません。
浴槽をきれいにする掃除方法について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
注意点2:追い炊きによる風呂釜の故障リスク
牛乳風呂の追い炊きは控えましょう。
牛乳にはタンパク質やカルシウムなどの成分が含まれており、これらが追い炊きの際に配管に入り込むと、配管や給湯機器の劣化を引き起こす可能性があります。
また、入浴剤を使用する場合も注意が必要です。製品によっては、成分が風呂釜や浴槽に悪影響を及ぼす可能性があるため、使用前にパッケージの注意書きを確認しましょう。「追い炊き可能」「風呂釜を傷めない」と記載されているものを選ぶと安心です。
注意点3:牛乳へのアレルギー反応
牛乳アレルギーを持っている方は、牛乳風呂の利用は控えましょう。
たとえ飲用しなくても、牛乳風呂に浸かるだけで皮膚表面から牛乳の成分が浸透し、アレルギー反応が出る可能性があります。
アレルギーが心配な方は、事前に二の腕の内側や手足だけ浸し、反応を確かめてから利用しましょう。少しでも異常を感じた場合は、牛乳風呂の利用を控えるようにしてください。
牛乳風呂で心身をリフレッシュ

牛乳風呂は手軽にできて、肌や体、心にたくさんのメリットがあります。一方で、浴槽へのダメージやアレルギーには注意が必要です。
ときには、いつもと異なる牛乳風呂で、心身をリフレッシュするのもよいですね。自宅ならお湯に牛乳を注ぐだけで楽しむことができます。牛乳風呂が味わえる温浴施設や入浴剤を活用したりするのもおすすめです。
#牛乳風呂 #ミルク風呂
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この記事を書いたライター

- とも
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美と健康に関する情報を発信するフリーライター。 原稿で煮詰まったときは、近所の個室サウナに籠ります。 運動不足解消のため「旅行は修行」と心得、1日2万〜4万歩の距離を歩く健脚です。道中、足湯のありがたみを痛感!
サウナ・スパ健康アドバイザー,正看護師,コスメコンシェルジュ,ボディエステティシャン,フェイシャルエステティシャン
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