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最終更新日:2021年10月22日

おうちで簡単、温泉気分!シンプルすぎるバスソルト(入浴剤)の楽しみ方 全国

いつもより自宅で過ごす時間が増えたり、旅行に行きたいけれど出かけられないと思っている方に参考になる「おうちで温泉気分」に浸れるようなアイデアを紹介したいと思います。

みなさんは入浴剤というと、ドラッグストアや温泉地、雑貨屋さんで購入するイメージをお持ちだと思います。ですがごくシンプルなバスソルトであれば、量を量ってお風呂に投入するだけでも、いつもとちょっと違った気分が味わえると思います。ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。

ぽかぽか塩化物泉気分のお風呂

塩化物泉ってどんな温泉?

塩化物泉ってどんな温泉?
温泉の泉質には「単純温泉」「硫黄泉」「硫酸塩泉」などいろいろな種類がありますが、中でも「塩化物泉」は「単純温泉」と並んで日本では非常にメジャーな泉質と言えるでしょう。

「塩化物泉」は別名を「熱の湯」。塩辛くよく温まるお湯です。肌の乾燥を防ぐことから保湿も期待できます。

「塩化物泉」の温泉地としては、日本一濃いといわれる兵庫県の有馬温泉の金泉、砂湯でも知られる鹿児島県の指宿温泉などがあり、東京23区内のスーパー銭湯でもかなり濃厚な塩化物泉に入れるところがあります。

さて、そんな「塩化物泉」は塩化ナトリウム、すなわち食塩をお湯に入れることにより再現することができます。もちろん天然の温泉には塩化ナトリウム以外にも多種多様な成分が溶け込んでいて、それが温泉ごとの違い、個性となっているわけですが、おうちで手軽に塩化物泉を再現ということで、まずはお風呂に食塩を入れてみましょう。

おうちのお風呂で塩化物泉

おうちのお風呂で塩化物泉
では家庭用のお風呂に約200Lのお湯が入るとして、はたして食塩を何グラム入れれば塩化物泉になるでしょうか。

塩化物泉を含む塩類泉の条件は1000mg/L以上です。ということは、単純計算で1000mg×200L=200000mg(=200g)の食塩をお風呂に投入すれば、なんちゃって塩化物泉が楽しめることになります。

試しに200g入れてみましょう。特に刺激などはありませんが、比較的ぬるめでも上がったときに冷やっとせず湯冷めしない感覚が感じられます。また肌の乾燥が抑えられてしっとりと潤っているのがわかります。

つるつる炭酸水素塩泉気分のお風呂

炭酸水素塩泉ってどんな温泉?

炭酸水素塩泉ってどんな温泉?
「塩化物泉」の次は「ナトリウム―炭酸水素塩泉」にチャレンジしてみましょう。こちらは「食塩」の代わりに「炭酸水素ナトリウム」、すなわち「重曹」を使います。

「ナトリウム―炭酸水素塩泉」は別名を「冷えの湯」。おや、ちょうど「熱の湯」の塩化物泉と反対のイメージですね。

重曹は家庭でも洗濯やお掃除に使われるように汚れを落とす作用があります。ですから「ナトリウム―炭酸水素塩泉」の温泉に入ると、そのクレンジング作用によって肌がつるつるになる期待ができるのです。

「炭酸水素塩泉」の温泉地としては、美肌の湯と名高い佐賀県の嬉野温泉や湯治で滞在する人の多い宮城県の東鳴子温泉などがあります。

おうちのお風呂で炭酸水素塩泉

おうちのお風呂で炭酸水素塩泉
「重曹」も塩化物泉の時と同じ計算です。1000mg×200L=200000mg(=200g)をお風呂に投入すれば、なんちゃって炭酸水素塩泉が楽しめます。

重曹は食塩と比べると少し溶けにくいので、肌が弱い人は湯かき棒か何かでよく溶かしてから入浴しましょう。あまり気にならなければ溶かしながら入浴すると手に強いスベスベ感が感じられるかもしれません。

そして湯上がりには指先などがかなりツルツルになっていることが実感できると思います。ただし気をつけなくてはならないのは肌の乾燥です。できれば時間をおかずに保湿剤をぬってカバーすることをオススメします。

もうひとつこの「炭酸水素塩泉」の嬉しいところはお風呂の清掃が楽なこと。もともと清掃にも使われる成分なので、翌日のお風呂洗いの時に浴槽の皮脂汚れが少ないことに気づくでしょう。その分お肌にも同じ働きがあるわけで、利用は多くても1週間に1~2回を目安にしてください。

シュワシュワ炭酸泉気分のお風呂

炭酸泉ってどんな温泉?

炭酸泉ってどんな温泉?
「炭酸」といえばサイダーやコーラのようなシュワシュワ。今までは本当にシンプルに成分1種類だけをお風呂に入れてみましたが、最後は合わせ技を使ってみましょう。

さて、この「炭酸泉(二酸化炭素泉)」には血行を促進する働きがあります。塩化物泉同様からだを温める作用がありますが、塩化物泉がからだをコーティングして熱を逃がさないようにするのに対し、炭酸泉は血液の循環を促して温めます。同じ温まるお湯でも仕組みが違うのです。

大分県の長湯温泉や七里田温泉ラムネの湯などが貴重な天然の「炭酸泉」ですが、現在は多くのスーパー銭湯や日帰り温泉でも人工の炭酸泉が人気を博していますね。

おうちのお風呂で炭酸泉

おうちのお風呂で炭酸泉
先ほど紹介した「炭酸水素ナトリウム」に「クエン酸」を混ぜて水に溶かすと炭酸ガスを生じます。そこで「炭酸水素ナトリウム」200gと「クエン酸」150gを一緒にお風呂に入れてみましょう。この時お湯の温度はぬるめの方が炭酸が長持ちします。

入れた瞬間シュワシュワと大量の泡が出て炭酸泉気分が楽しめます。天然炭酸泉やスーパー銭湯の人工炭酸泉のように絶え間なく泡が出続けるというわけにはいきませんが、ちょっと楽しい入浴時間になるのではないでしょうか。

手作りバスソルトの注意点

バスソルトは食塩をピンク岩塩に変えたり重曹に食用色素で色を付けて可愛い瓶や袋に入れると気分も盛り上がります。お好みのアロマを1~2滴加えてもいいですね。

今回ご紹介したバスソルトの分量はそれぞれの泉質の天然温泉と比較すれば薄いものですが、一般的に市販されている入浴剤と比較すればかなり濃いものです。ご自身の体調や肌質に合わせて分量は加減ください。

また使用する原料は食用のものをご使用ください。入浴後のお湯は追い炊きや再利用せず処分してください。
文章:掲載元「おうちで温泉気分を味わおう!」特集
おうちで温泉気分を味わおう!特集
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この記事を書いたライター
泉 よしか
泉 よしか

女子目線温泉ライター。温泉ソムリエマスター。女性を甘やかしてくれる豪華な温泉も好きですが、お湯の他にはなんにもない温泉も好きです。

温泉ソムリエマスター,温泉観光実践士,サウナスパ健康アドバイザー,銭湯検定4級

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