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作成日:2024年11月14日

ドロドロ汗とサラサラ汗の違いとは?健康的な汗の出し方と体質改善方法! 全国

普段かく汗には「ドロドロ汗」と「サラサラ汗」の2種類があるのをご存知ですか?
ご自身のかく汗がドロドロ汗の方は、健康的なサラサラ汗をかけるように生活習慣を見直した方が良いかもしれません。

本記事では、そんな方へ向けて、サラサラ汗とドロドロ汗の違いや、健康的なサラサラ汗の出し方、サラサラ汗を出すための体質改善方法をご紹介します。
気持ちのいい汗を思いっきりかきたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!

どうして人は汗をかくの?

どうして人は汗をかくの?

人が汗をかく理由は、体温を調節するためです。汗は皮膚表面で蒸発する際に「気化熱」を奪い、体を冷やす役割を果たします。例えば、暑い場所にいるときや運動しているとき、体温が上がらないようにするために自然と汗が出ます。

さらに、汗には肌の保湿や保護の役割もあります。汗に含まれる天然保湿因子(NMF)が角質層の水分を保持し、肌を乾燥から守ります。また、汗と皮脂が混ざり合うことで「皮脂膜」が形成され、これがバリアとなって外部からの摩擦や乾燥から肌を守ります。

また、汗をかくことは老廃物を体外に排出する役割もあります。汗とともに体内の余分な水分や老廃物が排出されるため、体を清潔に保つだけでなく、新陳代謝が活性化し健康の維持にもつながります。しかし、生活リズムが乱れると自律神経が影響を受け、汗の分泌が低下することがあるため、日々の生活習慣を整えることも大切です。

参考:「【顔と頭の汗がすごい!】原因は?対処法はある?病院は何科?」神成美容外科

サラサラ汗とドロドロ汗は何が違うの?

サラサラ汗とドロドロ汗は何が違うの?

汗は「サラサラ汗」と「ドロドロ汗」の2種類があり、その特徴やかき方には大きな違いがあります。ここでは、サラサラ汗とドロドロ汗がどのように異なるのか、それぞれの汗の特徴を詳しく見ていきましょう。

サラサラ汗とドロドロ汗

サラサラ汗とドロドロ汗にはそれぞれ以下のような特徴があります。

◎サラサラ汗の特徴

・サラサラしている
サラサラ汗は水分が多く含まれ、汗の粒が小さいため、肌表面で素早く蒸発し、ベタつき感がなく、肌に残ることも少ないのが特徴です。

・塩分濃度が低い
体内の水分やミネラルバランスが適切に調整されているため、塩分濃度が低いほとんど水のような汗が出ます。

・においが少ない
エクリン腺という汗腺から分泌される無色無臭の汗が主成分のため、においが少なく清潔感が保たれます。

・環境に応じて汗が出る
体温の上昇を抑えるため、運動や暑さに反応して出るので、健康的な汗とされています。


◎ドロドロ汗の特徴

・ドロドロ(ベタベタ)している
ドロドロ汗は、汗腺機能が低下しているため、タンパク質や脂質が多く含まれ、汗が濃くベタつきがちです。

・においが強い
アポクリン腺という汗腺から分泌され、皮膚の常在菌と反応して臭いが発生しやすくなります。

・乾きにくい
ドロドロ汗は体内の水分とミネラルが一緒に排出されるため、乾きにくく、サラサラ汗に比べ、体温を効果的に下げることができません。

・不規則または常に汗が出る
運動をしていない時や、特に暑くない時などでも汗が出ることがあります。


サラサラ汗は「良い汗」とも呼ばれ、健康に欠かせない役割を果たしますが、ドロドロ汗はその逆で、体のバランスが崩れているサインかもしれません。普段、自分の汗でどちらが多いか意識してみましょう。

参考1:【※医師監修】『ちょっと動くと汗が出る』のは代謝が良いだけ?病気じゃない?【原因と対策】GLANZ CLINIC
参考2:「【顔と頭の汗がすごい!】原因は?対処法はある?病院は何科?」神成美容外科

汗腺によって汗のタイプが変わる

サラサラ汗、ドロドロ汗のような汗のタイプは、主に「エクリン腺」と「アポクリン腺」という2種類の汗腺によって決まります。

エクリン腺
体中に広く分布している汗腺で、無色無臭の「サラサラ汗」を分泌します。エクリン腺から出る汗はほとんどが水分で構成されており、体温調節の役割を果たすため、暑さや運動によって体温が上がるとスムーズに発汗します。

アポクリン腺
主に脇の下や耳の周りに存在し、脂質やタンパク質を含む「ドロドロ汗」を分泌します。アポクリン腺からの汗は、皮膚の常在菌と反応して独特のにおいを発生させるため、べたつきや臭いが気になりやすいのが特徴です。

参考:「汗がでる仕組み!エクリン腺とアポクリン腺とは?」医療法人斉智会 おだクリニック日帰り手術外科

汗腺機能が低下すると汗がドロドロになることも

汗腺機能が低下すると汗がドロドロになることも

汗腺の機能が低下すると、サラサラ汗が出にくくなり、ドロドロとした汗が増えてしまうことがあります。これは、加齢や運動不足などが原因で汗腺が十分に機能しなくなるためです。

通常、汗腺がしっかり働いていると、汗に含まれるミネラルは血液に再吸収され、体温調節に優れたサラサラ汗が分泌されます。しかし、汗腺機能が低下すると、体内でミネラルがうまく再吸収されず、ミネラルや塩分を多く含んだドロドロ汗が出るようになります。この状態が続くと、体温調節が不十分になり、夏バテや脱水症状のリスクも高まります。

ドロドロ汗からサラサラ汗へと改善するためには、汗腺機能を鍛えることが大切です。日頃から適度な運動を行い、汗をかく機会を増やすことで、汗腺の働きを活性化させることが期待できます。

参考:「あなたの汗はどんな汗?サラサラな汗とベタベタの汗はこう違う!」GLOBAL BEAUTY CLINIC

ドロドロ汗からサラサラ汗への体質改善方法

ドロドロ汗からサラサラ汗への体質改善方法

ドロドロ汗をかきやすい体質からサラサラ汗が出やすい体質に改善するには、汗腺を鍛え、日々の習慣を見直すことが効果的と言われています。ここでは、日々の生活の中で実践できる体質改善の方法をご紹介します。

生活習慣の改善

サラサラ汗をかくためには、まず生活習慣を整えることが大切です。朝・昼・夜の食事を決まった時間にとることも、体のリズムを安定させるために有効です。また、質の良い睡眠を十分にとることで、自律神経が整い、サラサラ汗が出やすい体質づくりに役立ちます。

さらに、ウォーキングや軽いジョギングなどの適度な運動を日常に取り入れることで、汗腺を鍛えられると言われています。飲酒や喫煙はできるだけ控えることが望ましいです。こうした生活習慣を見直すことで、健康的に汗をかきやすい体質へと改善できるでしょう。

参考:「汗かき・多汗症の漢方治療(成人・小児)」いばクリニック

エアコンの設定温度の見直し

冷房を低温に設定しすぎると汗腺が働きにくくなり、汗腺が退化してドロドロ汗の原因になることがあります。エアコンを使う際は、急に温度を上げるのではなく、徐々に設定温度を上げ、27℃前後を目安に調整してみましょう。

ただし、猛暑日にはエアコンを完全に切るのは危険です。暑さに体が慣れていない場合は熱中症のリスクがあるため、無理のない範囲で温度調節を行うことが大切です。

食生活の見直し

サラサラ汗をかくためには、汗腺機能を鍛える適切な食生活と水分補給が大切です。まず、血行を促進するショウガや、代謝を高める酢を日々の食事に取り入れると、汗腺の働きが活発になりやすくなります。
また、過剰な発汗を抑えるためには、女性ホルモンに似た作用を持つイソフラボンを含む大豆製品も効果的です。

リラックスできる時間をつくる

リラックスできる時間を意識してつくることも、健康的な汗をかくために役立ちます。日々のストレスが溜まると、体が緊張状態になり、汗の質や量に悪影響を及ぼすことがあります。深呼吸をしたり、ストレッチを取り入れたりして、心身をリラックスさせる時間を積極的に設けましょう。

参考:「汗かき・多汗症の漢方治療(成人・小児)」いばクリニック

サラサラ汗をかくのにおすすめの入浴方法

サラサラ汗をかくのにおすすめの入浴方法
サラサラ汗は、入浴方法を工夫することでもかきやすくなります。

まずNGな入浴方法をお伝えすると、全身浴の際に高温のお湯に長時間浸かること。熱すぎるお湯だと一時的に大量の汗が出てしまい、汗が蒸発しにくくなるため、のぼせやすくなります。

おすすめなのは、低温でゆったりと汗腺を鍛えられる「半身浴」と、手足だけを高温のお湯に浸ける「手足高温浴」です。

半身浴では、37〜38℃のお湯にみぞおちあたりまで浸かり、10〜15分ほどかけて体の芯から温まるようにします。低めの温度でじんわりと汗をかくことで、サラサラ汗が出やすくなります。

関連記事:半身浴の適切な時間・温度を解説!汗が出ない時はどうする?


手足高温浴は、43〜44℃のお湯にひじ下や膝下を10〜15分程度浸ける方法です。汗腺を刺激して、汗を出す力を鍛える効果が期待できます。肌が弱い方や高齢の方は、お湯の温度を少し低めに調整し、無理のない範囲で行いましょう。

このような入浴方法を取り入れることで、汗腺が活性化され、普段からサラサラ汗をかきやすい体質に近づけます。

参考:「汗腺トレーニングのススメ」医療法人社団・一友会 ナチュラルクリニック代々木

サラサラ汗の出し方を実践してドロドロ汗とお別れしよう!

ドロドロ汗からサラサラ汗へ体質を改善するためには、今回紹介した方法をぜひ日常に取り入れてみてください!
生活習慣を整えたり、適度な運動や入浴法を実践することで、汗腺が鍛えられ、健康的でサラサラな汗への改善が期待できますよ。

体質改善に効果が見え始めたら、サウナや岩盤浴で思いっきり汗をかくのもいいでしょう。そんなときは、ぜひニフティ温泉でおすすめ施設を探してみてくださいね!

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#汗のメカニズム #汗と健康 #デトックス #代謝アップ
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この記事を書いたライター
ユキヒト
ユキヒト

愛知県在住ライター。職業柄、肩こりと腰痛が目下の悩み。癒してくれる温泉とマッサージに30代になってからハマり出し、週末はよく近くのスーパー銭湯に入り浸っています。

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