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最終更新日:2023年07月01日

奥道後温泉「奥道後 壱湯の守」宿泊レポート!四国屈指の名湯を満喫しよう 愛媛

奥道後温泉「奥道後 壱湯の守」(愛媛県松山市)は、“風情あふれる奥道後に随一の名湯・美人の湯あり”、とまで言われる四国屈指の名湯です。最も有名なのが、西日本最大級の大露天風呂。日々の生活から隔離された非日常感を味わえます。



日帰り入浴も可能ですが、宿泊してじっくり楽しむのがベスト。今回はニフティ温泉ライターである筆者自ら宿泊し、名物の大露天風呂「翠明の湯」の全浴槽をご紹介。また、パブリックスペース・貸切露天風呂・客室・食事など、多角的にその魅力をご紹介します!

奥道後温泉「奥道後 壱湯の守」とは


奥道後温泉「奥道後 壱湯の守(いちゆのもり)」は、有名な道後温泉から車で10分ほどの山あいにある宿。巨大な滞在型リゾートホテルですが、道後温泉の賑やかさとは全く異なり、山と渓谷に囲まれた自然豊かな立地が特徴です。

建物(本館)は、1967年に建築家・根津耕一郎の設計により建造。昭和モダンをテーマとした長大な空間が特徴で、特にメインロビーに広がる全長150mのガラス張りパノラマビューは、四季折々の渓谷美が楽しめます。

長大なパブリックスペースをふらりと散策するのも一興。「湯の山図書館」では、蔵書約2万5千点(公開は約3千点)の郷土の偉人・文化を中心とした古書を展示。ゆったりとしたくつろぎの空間の中で読書を楽しめます。

「ラウンジ・洋酒ミュージアム」では、奥道後でコレクションした世界のお酒を展示。昭和レトロたっぷりな空間の中でくつろげます。
※展示された洋酒は鑑賞用であり、これらのドリンクを注文することは出来ません。

このように、パブリックスペースでは気品あるゆるりとした雰囲気に包まれ、ノスタルジックな気分へと導かれます

大露天風呂「翠明の湯」を全紹介

「奥道後 壱湯の守」の魅力は、温泉抜きでは決して語れません。毎分約400リットルという豊富な湯量の自家源泉を所有し、源泉の一部を道後温泉まで提供しているほど!

泉質は、pH9.4の「アルカリ性単純硫黄泉」。三大美肌泉質である硫黄と重曹の2つの成分を含有。ゆで卵の様なピュアな硫黄の香りと滑らかな肌触りが特徴の美人湯です。また、保湿&保温効果に優れた食塩も微量に含み、浴後はしっとりツヤツヤ肌へと変貌。入浴中よりも、お風呂上がりに違いが分かる絶品温泉といえるでしょう。
 
以下、西日本最大級(敷地面積 約千畳)の大露天風呂「翠明(すいめい)の湯」の浴槽を全てご紹介します!
※以下ご紹介する画像は男性浴室ですが、女性浴室もほぼ同じ造りです。

三寿の湯

まず露天風呂へ出ると、“三寿の湯”と呼ばれる1~2人用の小さな浴槽が3つあります。奥道後の自家源泉が滔々とかけ流され、奥道後の名湯を独り占めできるのが贅沢な限りです。

大湯

大湯”と呼ばれる半円形の浴槽は、大露天風呂「翠明の湯」の中核をなす温泉。高い位置から源泉がジャバジャバとかけ流され、豪快な湯浴みを楽しめます。筆者的には「奥道後 壱湯の守」の中でも、特に好きなお風呂の一つです。

岩湯

渓流に最も近いのが岩湯。大自然豊かな渓谷美を楽しみながら湯浴みを楽しめます。

絹の湯

絹の湯は、白濁したにごり湯。このにごりは、3ミクロンのマイクロバブル(超微細な気泡)によるもの。この気泡が肌の毛穴に入り、余分な皮脂や垢を取り除いて酸素を供給するとのことです。

寝湯

寝湯は、いわゆるジャグジー風呂のこと。ジャグジーの圧力が比較的強めで、コリのある部分にしっかりバブルが当たって、実に心地良いです。また、四季折々の渓谷美を眼前に楽しめる点も魅力といえるでしょう。

※岩湯・絹の湯・寝湯は、温泉資源保護と衛生管理のため循環ろ過装置を使用。その他の浴槽については、源泉かけ流し(加温有り)で提供されています。

サウナ

また大露天風呂には、小ぶりながらもドライサウナ室を設置。水風呂は有りませんが、露天風呂で存分に外気浴を楽しめる点が嬉しい限りです。

内風呂(玉肌の湯)

露天風呂から一度出ますが、玉肌の湯と呼ばれる内風呂も設置。こちらでは奥道後の美人湯が滔々とかけ流され、温泉好きなら見逃せません。また、内風呂ではシャワーも温泉水が使用されているので、上がり湯としても最適でしょう。
 
筆者的には、大露天風呂で色々なお風呂を楽しんだ後、内風呂で最後に仕上げるのがおすすめ。奥道後の美人湯を存分に満喫できるでしょう!

貸切露天風呂はどんな感じ?

「奥道後 壱湯の守」では、有料になりますが貸切露天風呂を5室設置宿泊客だけでなく、日帰り入浴も可能です。
 
貸切露天風呂は、奥道後の自家源泉をかけ流しで提供。今回は、そのうち2ヶ所の貸切露天風呂をご紹介しますね!

丸太風呂

「丸太風呂」では、立派な前室を設置。まるで小さな客室の様です!

浴槽の縁は名前の通り、一本木の丸太をそのまま利用した贅沢な造り。眼前には渓谷が迫り、豪快な湯浴みを楽しめます。

また、前室には冷水が設置。奥道後の温泉は温まりの湯でもあり、入浴前後の水分補給は特に大事。有難く頂きましょう。

石風呂

一方で「石風呂」の前室は、3帖ほどの畳の上座が設置。お風呂上がりに思わず、ゴローンと休憩したくなります。

浴槽の縁は、御影石を使用。重厚かつ落ち着きのある空間で湯浴みを楽しめます。
 
このように、貸切露天風呂では親しい仲間や恋人同士など、プライベートを大切にしたい方におすすめ。また、いずれも段差のないバリアフリー設計になっており、高齢者や小さい子供連れにも安心して利用できる点も見逃せません。

足湯テラス

また貸切露天風呂入口には、足湯テラスを設置。こちらは無料で利用可能です。宿泊客も日帰り入浴客も自由に利用でき、お手軽に大自然の中の温泉を楽しめます。

バリエーション豊富な客室

「奥道後 壱湯の守」では、客室のバリエーションも豊富。和室・洋室・和洋室など、客のニーズに応じて選択可能です。
 
今回は、とりわけ個性豊かな客室である「展望露天風呂付き客室」と「みきゃんルーム」をご紹介します。

展望露天風呂付き客室

奥道後の自家源泉を引いた客室で、和洋室タイプ(上写真)と洋室タイプがあります。いずれも渓谷側に大きく窓が取られ、ラグジュアリー感たっぷりな雰囲気に包まれています。

客室横に展望露天風呂が併設。奥道後の自家源泉がコンコンとかけ流され、良質の美人湯を独り占めできるのが贅沢の限りです。

みきゃんルーム

「みきゃんルーム」は、限定1室のコンセプトルームです。「みきゃん」とは愛媛のゆるキャラのことで、2015年のゆるキャラグランプリで準グランプリを獲得。愛くるしいルックスが特徴で、小さいお子さん連れ、もしくは若い女子向けの客室と言えるでしょう。

ビュッフェで頂く夕朝食は、メニュー豊富

リニューアルしたビュッフェレストラン「桜」

「奥道後 壱湯の守」では、食事も楽しみの一つ。

注目すべきは、2023年4月にリニューアルしたばかりのビュッフェレストラン「桜」。赤を基調としたデザインは、かつて劇場・シアターだった昭和モダンな空間を生かし、独自の気品溢れる雰囲気を醸し出しています。

上写真は、夕暮れのレストラン外観を撮影したもの。客席はメインロビーと同様、全長150mのガラス張りパノラマビューを楽しめます。

気になる食事はどんな感じ?

夕朝食は、ビュッフェ(バイキング)スタイル。和食・洋食・スイーツ問わず料理のメニューが大変豊富で、どの料理を頂いて良いか悩むほど。
ここでは、おすすめ料理を幾つかご紹介しますね!

サイコロステーキは、シェフが目の前で焼いてくれるので(ライブクッキング)、焼きたてアツアツのステーキが食せます。噛むと肉汁がジュワっと口の中に広がり、昔ながらの“ビフテキ”といった味わいです。

なおライブクッキングは、夕食のお寿司やパスタなどでも頂けます。

ビュッフェでは、愛媛の地産地消料理が充実している点にも注目。例えば「伊予のセンザンキ」は、愛媛(東予地方)のご当地唐揚げ。ややサッパリ目の味が野菜との相性抜群で、箸がついつい進みます。

上写真は「愛媛産特製漬け海鮮丼」。セルフでご飯を丼に入れて、好きなだけ海鮮を注ぎます。松山周辺は、名物の鯛をはじめとした地魚料理が人気の地。お魚好きな方にはおすすめの一品です。

お酒を飲まれる方なら、ラーメンはアルコールの〆にピッタリ。セルフで茹でるので、自分好みの麵の硬さで食せる点が嬉しい限りです。

またビュッフェでは、ソフトドリンクはドリンクバーで飲み放題。さらには追加料金で、アルコール90分飲み放題(生ビール・焼酎・日本酒・グラスワイン・サワー・酎ハイ)のプランも選択できます。
 
ご紹介した料理はほんの一部ですが、自分のお好みで、好きなものを好きなだけ食して下さいね!
※料理内容は季節により一部変動します。

「奥道後 壱湯の守」はどんな人におすすめ?

以上、奥道後温泉「奥道後 壱湯の守」の宿泊レポートをご紹介させて頂きました。
最後になりますが、「奥道後 壱湯の守」は以下のような方におすすめです。
 
1. 四国地方で源泉かけ流しの美人湯を堪能されたい方
2. 泉質にこだわる温泉ファン
3. 賑やかな温泉街よりも自然豊かな温泉地がお好みの方
4. ビュッフェスタイルの食事がお好みの方
5. レトロな建築や風情がお好みの方
6. 松山周辺の観光拠点にされたい方
 
以上、ご参考にされて下さい。

奥道後温泉「奥道後 壱湯の守」の基本情報

 住所:愛媛県松山市末町乙267-1
電話番号:089-977-1111
アクセス:
【車】松山空港から車で約40分。松山自動車道 松山ICから車で約30分
【バス】松山空港から伊予鉄バス(松山空港線 道後温泉駅前・湧ヶ淵・湯の山行き)乗車(乗車時間約60分)。湯之元バス停下車後、徒歩約2~3分。
※宿泊客は、道後温泉駅から無料送迎バス有り
 
「奥道後 壱湯の守」の施設情報はこちら
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この記事を書いたライター
権丈 俊宏
権丈 俊宏

良質の温泉を求め、全国を旅すること20数年。特技は、自らの五感を駆使したオリジナルの泉質分析。“温泉は数より質”がポリシー。一級建築士。

温泉マイスター,サウナ・スパ健康アドバイザー,一級建築士,ソニー・イメージング・プロ・サポート会員

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