最終更新日:2025年01月22日
お風呂でスマホを使う時の注意点は?お風呂スマホの便利グッズ、水没時の対処まとめ 全国

お風呂でのスマートフォンの利用はおすすめはできません。しかし、「ただただお風呂に浸かっているだけの時間がもったいないから」と、お風呂にスマホを持ち込んで、動画や音楽、インターネットなどを楽しみたい人は多いと思います。
そこで本記事では、お風呂でスマホを使用する際の注意点や防水スマホの性能を過信しすぎてはいけない理由、防水グッズを選ぶ際のポイント、スマホが水没してしまった場合の対処法などを紹介します。お風呂でスマホを使いたいときの参考にしてください。
そこで本記事では、お風呂でスマホを使用する際の注意点や防水スマホの性能を過信しすぎてはいけない理由、防水グッズを選ぶ際のポイント、スマホが水没してしまった場合の対処法などを紹介します。お風呂でスマホを使いたいときの参考にしてください。
お風呂でのスマホ利用をおすすめしない理由

まずは、お風呂でのスマホ利用がおすすめできない理由を紹介します。もしどうしてもお風呂でスマホを使用したい場合は、本章で紹介するリスクがあることを覚えておきましょう。
水没のリスク
当然ですが、お風呂でスマホを使用すると、スマホが水に浸かる可能性があります。また、お風呂場は湿度が高く蒸気が充満しているため、直接水に浸からなくても、電子機器への負担が大きいです。
特に、イヤホンジャックや充電ポートから水が浸入し、故障や損傷の原因となる恐れがあるので注意が必要です。
感電の危険性
お風呂場でスマホを使用していると、感電につながるリスクがあります。特に、充電中のスマホが湯船に落ちると感電リスクが高いため、スマホを充電しながらお風呂で使用するのは非常に危険です。
コンセント、モバイルバッテリーを問わず、充電中は感電のリスクが高くなるので、絶対にやめましょう。また、充電中でなくても濡れた手で触った結果、感電するリスクもあるので注意が必要です。
湿気の影響
お風呂場の湿度の高い環境は、スマホ内部の電子部品を腐食させ、故障を引き起こす可能性があります。
イヤホンジャックや充電ポートなどからスマホ内部に水が浸入すれば、スマホが水没したのと同じような状況に陥り、動作不良などを引き起こす可能性があるので注意しましょう。
急激な温度変化
お風呂場から出た後、スマホを冷たい環境に持ち込むと、急激な温度変化により内部結露が発生する可能性があります。
内部結露が発生すると、水蒸気がスマホの内部で水滴に変わり、スマホが故障する原因となります。
防水スマホでもお風呂での使用は要注意!

たとえ防水設計のスマホだとしても、お風呂場での使用は注意すべき点があります。
ここでは、防水の性能についてと、防水スマホでもお風呂場での使用にリスクがある理由を紹介します。
スマホの防水性能を示すIP〇〇とは?
スマホの防水・防塵性能は国際規格「IP試験」に基づいて評価され、その等級を示すものが「IPコード」です。
IPコードは、「IP◯◯」という形で表記し、一つ目の◯の中には防塵性能(0〜6の7段階)を示す数字が、二つ目の◯の中には防水性能(0〜8の9段階)を示す数字が入り、それぞれ数字が大きいほど保護性能が高くなります。
また、防塵性能、防水性能のどちらか片方の性能のみを表示する場合、省略部分を「X」で表示します。防塵性能のみを表記する場合は「IP6X」、防水性能のみを表記する場合は「IPX8」といった具合です。
したがって、「IP68」と表記されているスマホであれば、防塵等級は6、防水等級は8であることがわかります。
IP規格による防水等級の保護の程度は以下の通りです。
- IPX0 水の浸入に対して保護されていない
- IPX1 垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない
- IPX2 垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない
- IPX3 垂直より左右60°以内からの降雨によって有害な影響を受けない
- IPX4 いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない
- IPX5 いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない
- IPX6 いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない
- IPX7 規程の圧力、時間で水中に沒しても水が浸入しない
- IPX8 水面下での使用が可能
湯船に落とすリスクがあるお風呂場での使用を考えるなら、防水等級7以上のスマホを使用するのがおすすめです。
防水性能が高くてもお風呂でのスマホ利用はハイリスク
IPコードが示す防水性能は通常、常温の真水でのテストを基準としています。お湯や高温多湿な環境の浴槽内では、防水性能のテスト環境と異なる点が多く、防水性能が低下する可能性があるため注意が必要です。
また、シャンプーや入浴剤などの化学物質がスマホにかかると防水性能を損なう可能性があり、故障の原因になります。
どうしてもお風呂でスマホを使いたいときは

「リスクは承知だけど、どうしてもお風呂でスマホを楽しみたい」という場合は、本章で紹介する対策が重要となります。充分に対策すればリスクを低減することは可能ですが、完全な安全が保証されるわけではないため、ご自身の判断でご使用ください。
防水ケースを使う
スマホ専用の防水ケースを使用すれば、水没による故障や感電のリスクを大幅に減らせます。
防水ケースは「IPX7」以上の性能を持つものを選ぶとよいでしょう。
ジップロックを使う
手軽に防水対策を行いたい場合は、ジップロックなどの食品用の保存袋を利用する方法もあります。
スマホをジップロックに入れ、空気を抜いて密着させれば操作性も良くなります。ただし、防水ケースに比べると操作性は劣るうえ、湯船に浸けないよう注意が必要な点は覚えておきましょう。
防水スマホスタンドを使う
防水スマホスタンドや、壁掛け式の防水ケースを使えば、スマホを手で持たずに動画視聴などができるのでおすすめです。
手や腕の疲れを気にせずに済むうえ、ゆったりと肩まで湯船に浸かって快適に使用できます。
充電は避ける
お風呂でスマホを使用する際は、感電のリスクを避けるため、充電を行わないことが基本です。
コンセントでもモバイルバッテリーでも、感電のリスクは変わらないため、お風呂場では必ず充電器から外して使用しましょう。
濡れた手で触らない
スマホを操作する前には手を拭き、濡れた手でスマホに触れないようにしましょう。
濡れた手でスマホを触ると、水分が端末内部に浸入するリスクがあるほか、感電のリスクも上がるためです。
使用後にすぐ乾かす
湿度が高いお風呂場でのスマホ使用は、スマホ内部への湿気の浸入が心配です。お風呂場に除湿機を設置する、換気扇を使う、窓を開けるなどの対策をして、できる限り湿度を減らす工夫が必要です。
また、使用後はすぐにスマホを乾燥させることや、急激な温度変化を減らす工夫もしておくとよいでしょう。
防水ケース・防水スタンドを選ぶポイント

続いて、防水ケースや防水スタンドを選ぶ際のポイントを紹介します。防水グッズの購入を考えている際は、ぜひ参考にしてください。
防水性能が高い
防水グッズを選ぶ際、特に気にしたいのが防水性能です。お風呂場では水没のリスクがあるため、防水性能が高いものを選ぶとよいでしょう。
防水等級としては、「IPX7」以上のものがおすすめです。IPX7は水深1mで30分間の水没に耐えられる性能です。
湯気に強い
お風呂での使用を考えるなら、湯気や高温にも耐えられるケースが理想です。
湯気や高温に耐えられる素材で作られたケースなら、長時間の使用でも劣化しにくくなります。
操作がしやすい
ケースによってはスマホの操作がしづらくなるものもあります。そのため、快適な使用を考えるなら、ケースを装着したままでもスマホの操作がしやすいかの確認も重要です。
タッチパネルやボタン操作がスムーズにできるかは、特に確認しておきたいポイントです。また、指紋認証や顔認証機能が使えるかもチェックしておくと、より快適に利用できるでしょう。
サイズとフィット感
防水グッズは、スマホのサイズにあったケースを選ぶことが大切です。
大きすぎるとボタンの操作がしづらくかさばってしまい、小さすぎるとケースにスマホが収まりきらない可能性があります。
簡単にロックできる
防水ケースの閉めやすさ、ロックのしやすさも選ぶポイントとなります。
開閉が簡単で、濡れた手でも扱いやすいものを選ぶと快適に使用できるでしょう。
スタンド機能付き
お風呂で動画視聴や読書を楽しむ際は、浴槽などの端に立てかけたり、壁に貼り付けたりできるスタンド機能付きのケースがおすすめです。
手や腕が疲れることもなくなり、リラックスした時間を長く過ごせます。
スピーカー機能付き
スピーカー機能付きのスタンドを選ぶと音声がクリアになり、快適な動画視聴を可能にします。
防水ケースの多くは音がこもりやすいため、ライブ映像や音楽など、音が重要なコンテンツを楽しむ際はスピーカー付きのものがおすすめです。
スマホが水没してしまった場合の対処法

最後に、万が一スマホが水没してしまった場合の対処法を紹介します。
電源を切る
スマホが水没したら、まずは電源を切ることが重要です。
水分が内部に浸入した状態で通電すると基盤がショートする可能性があり、故障につながるためです。
水分を拭き取る
スマホの電源を切ったら、タオルやキッチンペーパーを使ってスマホの外側から水分を優しく拭き取りましょう。
イヤホンジャックや充電ポートなど細かい部分は、綿棒などを使って丁寧に拭き取るのがおすすめです。
取り外し可能なパーツを外す
SIMカードやSDカード、バッテリーなどの取り外しが可能な場合は、取り外して水分を拭き取ります。
これにより、浸水による各パーツの腐食を防ぎます。
乾燥させる
ここまでの対処が終わったら、スマホの本体を乾燥させましょう。
スマホを風通しの良い場所で自然乾燥させたり、シリカゲルなどの乾燥剤と一緒にジップロックなど密閉できる容器に入れたりするのがおすすめです。
完全に乾燥させるまで、約48時間程放置することが推奨されます。
絶対にやってはいけないこと
スマホが水没したときに絶対にやってはいけないことは以下の4つです。
- 濡れた状態で電源を入れる
- 乾燥させないまま充電する
- ドライヤーで乾かす
- スマホを振って水分を飛ばす
スマホを水没させてしまった時は故障していないか気になって、つい早く電源を入れたくなります。しかしスマホ内部に水分がある状態で通電すると、スマホの故障につながるため絶対にやめましょう。また同様に、充分に乾燥させないまま充電しようとすると、通電によって故障を招いたり、感電したりするリスクがあるのでこちらも絶対にやってはいけません。
また、早く乾かそうとドライヤーの温風を使うと、スマホ内部の熱に弱いパーツが耐えきれず、故障につながります。スマホを振って水分を落とそうとする行為も、振ることで逆に水分がスマホの内部に浸入して故障を招く危険があるため厳禁です。
お風呂でスマホを使うときは安全第一!
お風呂でスマホを使うには、リスクがたくさんつきまといます。
どうしてもお風呂で動画視聴や音楽鑑賞などを楽しみたい場合は、充分な防水対策を行い、故障や感電のリスクを減らすことを徹底してください。
防水スマホや防水ケースの購入を考えてる際は、防水等級7以上のものを選ぶのがおすすめです。
#お風呂 スマホ #スマホ 水没
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この記事を書いたライター
- AREC
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