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作成日:2024年06月06日

風呂上がりの急な血圧低下に要注意!立ちくらみの原因と予防方法を解説 全国

お風呂から出ようと立ち上がった瞬間に、立ちくらみがしたり、ふらついたりすること、ありませんか?
心身ともにゆったり温まってリラックスしたところで起きると、少しドキッとしてしまいますね。

この記事では、お風呂上がりに立ちくらみが起きる原因や、予防法について紹介します。

風呂上がりの立ちくらみ症状は起立性低血圧

風呂上がりの立ちくらみ症状は起立性低血圧
お風呂から出るときの立ちくらみは、起立性低血圧と呼ばれる症状です。まず、起立性低血圧について知りましょう。

風呂上がりは血圧が下がる

お風呂に浸かっている状態では、血管が拡張しているため血圧は通常よりも下がっています。
お風呂から上がろうと浴槽から出ると、血圧はさらに低下。このとき血圧が下がる度合いは、お風呂に浸かっているときの血圧低下よりも大きいといわれています。

風呂上がりに起こりやすい起立性低血圧とは?

起立性低血圧とは、立った姿勢のときに、血圧が過度に低下すること。お風呂では、浴槽から急に立ち上がった際に、重力にともなって血液が下半身にとどまることで、起立性低血圧が引き起こされます

特に気を付けたいのが、高血圧などのために血圧を下げる降圧剤を服用している場合。血圧が下がりすぎてしまうと脳へ血液が十分に行き届かず、意識を失ってしまう可能性もあるので要注意です。

起立性低血圧が起こる原因

お風呂に浸かっている間は、体が温まることで血管が拡張し、血流が良くなります。このとき、血管は水圧を受けているため上半身や脳にも十分な血液が流れていますが、浴槽から出ると水圧がなくなるため血液が下半身にとどまり、上半身や脳へ流れる量が減少する結果、立ちくらみやふらつきを引き起こしてしまいます。
これが、お風呂上がりに起立性低血圧が起きる原因です。

風呂上がりの血圧低下を予防する方法3つ

風呂上がりの血圧低下を予防する方法3つ
入浴後の起立性低血圧を起こさないようにするには、お風呂上がりに血圧が下がり過ぎないようにするのがポイントです。
血圧低下を防ぐ方法を3つ、紹介します。

浴槽から急激に立ち上がらない

お風呂から出るときは急に立ち上がらず、ゆっくりとした動作で体を上げるようにしましょう。血圧の急激な低下を緩和させることができます。

浴槽の縁や手すりなど、周囲につかまれるものがあれば活用したり、湯船から一気に出ずにいったん縁に腰かけたりなど、立ち上がる前にワンクッションおくようにすると起立性低血圧の予防に効果的です。

食事直後や飲酒後の入浴は控える

食事をしたり、アルコールを摂取したあとは、血管が拡張して血圧が一時的に下がります。その状態でお風呂に入るとさらに血圧が低下し、お風呂上がりの起立性低血圧を起こしやすくなることに。

食後や飲酒の後はしばらく休息の時間をおき、血圧が通常程度に戻ってから入浴するのがおすすめです。

浴室から出る前にぬるま湯を足元にかける

浴槽から出たら、膝から下の足元にぬるま湯をかけるのも効果的。お湯に浸かっている間に拡張した血管が収縮し、急激な血圧低下を防ぐことができます。

ぬるま湯の温度は、少し冷たいと感じる程度が最適。ただし、血圧を変化させることでのリスクもあるので、特に普段から高血圧の方は、この予防法は避けましょう。

風呂上がりの起立性低血圧はヒートショックの一部

風呂上がりの起立性低血圧はヒートショックの一部
ヒートショックという言葉を聞いたことがある人も多いのでは。お風呂上がりの起立性低血圧は、実はヒートショックの一部でもあります。
ヒートショックについても解説します。

ヒートショックとは?

ヒートショックとは、寒暖差によって血圧が急激に大きく変動することで起きる健康被害。
特に高齢者に多くみられ、血圧が急上昇した場合は脳出血や心筋梗塞、急低下した場合は失神とそれに伴うケガや事故などが起きることがあります。

ヒートショックの危険性

ヒートショックは血管に一時的に大きな負担がかかることで起きるため、動脈硬化などで血管が弱くなっている高血圧の人やお年寄りに特に多くみられます。高血圧の人やお年寄りはヒートショックによって血管が詰まりやすく、ときには命に関わることも。
入浴中のヒートショックで命を落とす人は少なくありません。日頃から危険性を意識することで気をつけたいですね。

ヒートショックが起こる原因

ヒートショックが起きる原因は、血圧の急な変化で血管に負担がかかること。血管は寒いところでは収縮するため血圧が上がり、暖かいところでは拡張するので血圧が下がります。

寒暖差が大きいところを行き来すると血圧が急に変動するためヒートショックが発生しやすく、温度差が10℃以上ある場合は特に危険とされています。11月~2月を中心とした寒さの厳しい時期は、暖房の効いた室内と外との温度差が大きくなりがちなため、ヒートショックが特に起きやすいといわれています。

お風呂での場合は、脱衣所と浴室の寒さで血圧が上昇したところへ、体を温めようとすぐに浴槽に入ることで血圧が急降下。脱衣所の室温と浴槽のお湯では温度差もかなり大きいですから、ヒートショックが起きやすくなるわけですね。

ヒートショックの予防法

お風呂でヒートショックが起きないようにするには、血圧の急激な上下を防ぐために寒暖差をつくらないようにすることが大切。ポイントは室温と、温度に体を慣らすことです。

・脱衣所や浴室を暖める
脱衣所や浴室は、衣類を脱いだ時に寒さを感じない程度に温めておきましょう。
脱衣所に小型のヒーターを設置したり、浴室暖房がある場合はあらかじめ入れておくのがおすすめです。浴室暖房がない場合は、湯船のフタを開けたり、シャワーのお湯を出したりして湯気で温度を上げておくのも効果的です。

・入浴前にシャワーやかけ湯をする
湯船に入る前に、かけ湯やシャワーで十分に体を温めておきましょう。お湯の温度に体を慣らすことで、湯船に入った時の血圧の変化を抑えることができます。

風呂上がりの急激な血圧変化を予防して健康的な毎日を

風呂上がりの急激な血圧変化を予防して健康的な毎日を
お風呂上がりにふらついたり立ちくらみが起きる起立性低血圧は、ヒートショックにもつながることがわかりました。ということは、普段から起立性低血圧の予防を意識しておけば、ヒートショック対策にもなるともいえますね。

今回紹介したポイントを踏まえて、快適なお風呂時間を楽しみましょう!

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この記事を書いたライター
タツエダコ
タツエダコ

関東在住ライター。万年コリコリの首と肩をほぐしてくれる温泉でのひととき(と、その後の一杯)を楽しみに、日々を過ごしています。真冬の寒い夜に、露天風呂で長湯するのが好きです。

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