北海道の熱波師・熱ごりが大会2連覇! 熱波甲子園2025秋大会レポート 全国

全国各地の温浴施設で活躍する熱波師が一堂に会し、お互いの風力とおもてなしの技術を研鑽する大会「熱波甲子園」の秋大会が12月15日、神奈川県横浜市「ファンタジーサウナ&スパおふろの国」で開催されました。当初11月に予定されていた大会が施設の都合で1ヶ月順延し、当日は悪天候によって一部の選手が途中参戦となるなど、思わぬ波乱に見舞われた中、前回の1〜3位入賞チームが揃って同位入賞を決め、盤石さを見せつける展開となりました。
熱波甲子園2025秋大会 当日の模様
北海道から広島まで総勢15チームが参加

大浴場で開催された、熱波甲子園2025秋大会 開会式の模様
今回は北海道から広島まで、全国15チームが参加。当初11月に予定されていた大会が1ヶ月順延した影響で前回よりも若干参加チーム数が減るも全体の熱量は変わらず、午後1時の開会式から5時間にわたって熱い戦いが繰り広げられました。
「遅れてきた王者」熱ごりが大会2連覇!総合力で勝利
今大会では北海道の個人熱波師・熱(ねつ)ごりが、前大会に続く総合優勝2連覇を達成しました。

総合優勝2連覇を達成した、北海道の個人熱波師・熱ごり
大会前日に悪天候で航空便が欠航し、当日陸路で7時間かけて移動するという困難を乗り越え、会場に到着。疲労を感じさせない独壇場のパフォーマンスで参加者を圧倒しました。
熱波師の基本技術である「風力測定」では、蔵前温泉さらさのゆ(大阪府)と同率1位。風送り技術を競う「ペットボトル倒し」ではミスで0点となるも、他の高い技術でカバーし、実技部門2位の好成績を残しました。

ペットボトル倒しではミスで0点も、風力の強さで技術得点をカバー
演舞では、活動拠点である札幌市「湯屋サーモン」のロゴ入りTシャツで登場し、観客が引いた麻雀牌の目に応じて風を送る「麻雀熱波」を披露。中盤でルールを「9」(最も強い風)に固定し、大判バスタオルから「ドカン!」という轟音とともに突風を放ち、観客を魅了しました。

圧倒的な風の強さで観客を魅了する熱ごり
熱波師同志が1対1で向き合い、風とともにお互いの思いをぶつけ合う競技「熱ッスル」では、エキシビション参加の熱ッスル大野(ファンタジーサウナ&スパ おふろの国)と対戦。移動中のエピソードや生活事情に触れる漫才のようなやり取りでサウナ室を笑いに包みました。

風と思いのぶつけ合い「熱ッスル」競技に臨む熱ごり(写真右)
首位奪還ならずも変わらぬ「おもてなし」で2位 蔵前温泉さらさのゆ
前回2位の大阪府「蔵前温泉さらさのゆ」は、今回も熱ごりにわずか1点差で惜敗し、首位奪還ならず。しかし、恒例の「ランダム熱波」は高い評価を得ました。

サイコロを振り、出た目で風を披露する「蔵前温泉さらさのゆ」熱波師・Re:バース足立
「ランダム熱波」とは、サウナ室でサイコロを振り、出た目に応じて風を送るもの。今回は早々に「6」が出て全員に最強の風をサービスし、サウナ室全体の満足度を高めました。
技術種目では、3回のチャンス全てで風速約14メートルを記録する剛腕ぶりを見せましたが、「ペットボトル倒し」では振るわず、1本=3点という結果に。細かなところで番狂わせが目立ちました。

技術競技では常勝のRe:バース足立だが、今回はペットボトル倒しで痛恨のミス
「熱ッスル」では、前回総合2位のグラサウナーあっきー(広島県)と対戦。「前の大会では『大切な人の前で優勝する』と言っていたが、その5ヶ月後に別れた」と思わぬ告白で動揺させるも、あっきーは「狂言のような突き抜けが必要なんだ!」と応戦。足立もこれを受け、「一緒に勝ち上がろうぜ!」とお互いを鼓舞する熱い展開となりました。

思わぬ「告白」で対戦相手・グラサウナーあっきーを揺さぶるRe:バース足立(写真右)
トリッキーな演舞と一直線な雄叫びの“合わせ技”で3位に おふろの国
神奈川県の「ファンタジーサウナ&スパ おふろの国」は、前回に続いて3位に入賞。トリッキーな世界観を特徴とするコメディ仕立ての演舞でサウナ室を大いに盛り上げました。

コント仕立ての緻密な演舞を披露した「おふろの国」熱波師・サウナの三狼(さぶろう)
演舞を担当した熱波師・サウナの三狼(さぶろう)は、自ら吹き込んだアナウンスで進行するスタンダップコメディ形式の熱波を披露しました。スキンヘッドから銀髪のウィッグに変身する演出で観客を驚かせつつ、洒脱な口調でサウナのトリビアと顔芸を開陳。締めには渾身の「熱波36連発」。質と量の両面で観客の満足を引き出しました。
技術競技では、熱波師・天谷窓大が奮闘。ペットボトル倒しでは今大会1位タイの2本=6点を叩き出し、風力測定でも風速13メートル台を連続しますが、最後の1チャンスで手元が狂い、まさかの4メートル台で失点。手痛いミスとなりました。

独特フォームでペットボトル倒しに結果を残した「おふろの国」熱波師・天谷窓大
そして「熱ッスル」競技には、熱波師・エイミーみどりが参戦。入室の時点からバキバキの目で相手を圧倒し、「ロウリュがない分、私たちの熱い汗と思いでアゲてくしかないんだよ!!!」と真っ赤な顔で絶叫。飾らない直球の言葉と全体重をかけた風送りで相手に反撃の隙を与えませんでした。

覚悟と殺気で「熱ッスル」を圧倒した「おふろの国」熱波師・エイミーみどり(写真左)
初参戦の2店舗は、営業時の雰囲気が伝わるベーシックな熱波を披露
今回は、千葉県「湘南喜彩(しょうなんきさい) 湯乃市(ゆのいち) 千葉鎌ケ谷店」と、神奈川県「湘南RESORT SPA 竜泉寺の湯」の2チームが初参戦しました。
「湘南喜彩 湯乃市 千葉鎌ケ谷店」は、大会常連の神奈川県「湘南喜彩 湯乃市 柄沢店」の系列店舗。演舞では地元・鎌ケ谷市をやや自虐的に紹介したのち、二人組で熱波を披露。短いタオルを使い、細かく扇いでまんべんなくサウナ室を温めました。

初参戦の「湘南喜彩 湯乃市 千葉鎌ケ谷店」
「湘南RESORT SPA 竜泉寺の湯」は、「ここは茅ヶ崎、別天地♪」と、施設のテーマソングを口ずさみながら登場し、こちらも穏やかな風を基調とする熱波を披露。施設で実際に行われているプログラムの雰囲気が伝わる内容となりました。

初参戦の「湘南RESORT SPA 竜泉寺の湯」
今大会で熱波甲子園卒業を宣言 サウナ熱波倶楽部・安寺沢茜「惜別の熱波」
そんな中、観客たちの注目を集め、演舞部門で1位を受賞したのが、埼玉県を中心に関東・山梨エリアで活躍する熱波師チーム「サウナ熱波倶楽部」。

地元の祭モチーフの「お囃子」で盛り上げた「サウナ熱波倶楽部」
看板熱波師の安寺沢 茜(あてらさわ・あかね)が先頭にたち、地元の祭りにちなんで「ホイサ!ホイサ!」と掛け声を集めつつ、同チームの熱波師JENI(ジェニ)・フライングゲット田中と力を合わせて「37回熱波」を披露。サウナ室のボルテージは最高潮となりました。

楽しく盛り上げながら「37回連続熱波」でしっかりサウナ室を温める
その後、安寺沢は、茨城県「常総ONSEN&SAUNA お湯むすび」との「熱ッスル」にも参戦。「常総ONSEN&SAUNA お湯むすび」の熱波師・関ラリ@(あっと)とともに、今大会をもって熱波甲子園を引退すると宣言しました。

熱波甲子園最後の闘いに感極まる「サウナ熱波倶楽部」熱波師・安寺沢茜
10年以上にわたる参戦を振り返り、胸に込み上げるものがあったのか、ときおり声をつまらせ、涙ぐむ安寺沢。「辛いこともあったけれど、関さんに救われてここまでやってこれた。これまで応援してくれたみんなにエールを送ろう」と、渾身の風とともに精一杯の感謝と、次世代への思いを届けていました。
「お客さんに還元するまでが大会です」アブドーラ・小林、熱波甲子園の意義を説く
5時間以上にわたる長丁場を経て、熱い戦いも締めくくり。出場したチームの順位が発表され、会場からは感嘆、残念、それぞれ悲喜こもごもの声が上がりました。

熱波甲子園2025秋大会の入賞チームたち
レフリーを務めたアブドーラ・小林さんは、アウフグースや熱波をテーマにした大会が多く行われる現状に向けて、あらためて熱波甲子園の意義を総括。

参加者たちに向けて熱波甲子園の意義を説く、アブドーラ・小林さん
「勝負の世界なので順位がついてしまいましたが、ここにみんな集まっているみんなは同志」と述べ、「みなさんで技術やサービスのノウハウを共有して、お客様に還元するまでが熱波甲子園だと思います」と呼びかけました。

熱波甲子園2025秋大会 全参加者
2026年1月19日開催の「熱波甲子園2025チャンピオンカーニバル」では、熱波甲子園2025春・秋両大会の上位入賞者が、真の王座をかけて激突。1位から3位まで同じチームという状況において、さらなる新しさの創造が強く求められます。
写真協力:日本サウナ熱波アウフグース協会/月刊サウナ
「熱波甲子園2025秋大会」全競技が見られるアーカイブ動画公開中!

ニフティ温泉「熱波甲子園」特設サイトでは、大会当日に生配信されたパブリックビューイングの模様をアーカイブ配信中! 熱波師たちの熱い戦いを、ぜひもう一度体験してください!
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この記事を書いたライター
- 天谷窓大(あまや・そうた)
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フリーライター、熱波師、焼き芋アンバサダー。「焼き芋を365日食べる熱波師」としてサウナ業界と焼き芋業界の橋渡しや、焼き芋イベントのプロデュース、ロウリュの技術を応用した「サウナ焼き芋」の開発も行う。体重100kg超の「デブカリ」メンバーとしてフリー素材モデルも。
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