作成日:2023年11月29日
ゆず湯の効果は?やり方や起源、使ったゆずの活用方法を解説 全国
ゆず湯とは、ゆずを浮かべて入るお風呂のことです。
「実家でゆず湯に入った経験があるけど、正しいゆず湯の入れ方ってあるのかな?」「そもそもゆず湯はいつやるものなの?」そんな疑問を持った人のために、この記事ではゆず湯のやり方や効果・効能などについて解説します。
追い焚きをしていいかどうかについても触れていくので、気になる人はぜひ最後まで読んでみてください。
「実家でゆず湯に入った経験があるけど、正しいゆず湯の入れ方ってあるのかな?」「そもそもゆず湯はいつやるものなの?」そんな疑問を持った人のために、この記事ではゆず湯のやり方や効果・効能などについて解説します。
追い焚きをしていいかどうかについても触れていくので、気になる人はぜひ最後まで読んでみてください。
ゆず湯の効果や成分
![ゆず湯の効果や成分](https://static.onsen.nifty.com/terme/231122971597/d5b076d5-23eb-4793-9334-803f838d17fa.jpg)
どのような効果や成分が含まれているのか知っておくと、ゆず湯を存分に楽しむことができますよ。ゆず湯に入った時に感じやすいヒリヒリについても説明します。
ゆず湯の効果・効能
ゆず湯には血行促進の効能があるため、身体をあたためてくれる効果が期待できます。肌のバリア機能を高める点や、ゆずならではの爽やかな香りによるリラックス作用もゆず湯が持つ効能の1つです。
ゆず湯の成分
ゆずには柑橘類の中でもトップクラスのビタミンCが含まれています。このため、ゆず湯に含まれる成分は乾燥肌や美肌の保持などに高い効能を発揮するのです。また、皮に多く含まれるリモネンという精油成分は、交感神経が活発になることで頭をすっきりさせる作用もあります。
ゆず湯で感じるヒリヒリの原因と対処方法
ゆず湯に入ると、肌がヒリヒリ・ピリピリする感覚を覚えるかもしれません。この原因は、ゆずの皮に含まれるリモネンが皮膚に刺激を与えるからです。ヒリヒリ感を感じたらすぐにシャワーで洗い流せば大丈夫です。
肌が弱い人や、過去にヒリヒリした経験がある人は、果汁がでないようにゆずを丸ごと浴槽に入れる方法をおすすめします。ゆずを強く揉んだり絞ったりしないようにしましょう。
ゆず湯のやり方は?
![ゆず湯のやり方は?](https://static.onsen.nifty.com/terme/231122971597/e1985ae8-2e5d-43a1-94c0-dce6ea0bc08a.jpg)
ゆず湯のやり方には、いくつかの種類があります。選ぶ方法によってさまざまな楽しみ方ができるので、自分にぴったりのやり方を探してみてください。
ゆずを丸ごと入れる
ゆず湯といえば、この方法を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。数個のゆずを丸ごと湯船に入れましょう。この際、ゆずの成分がしっかり出るように、皮に切り込みを入れたり、つまようじで数か所穴を開けたりといった工夫をしてみるといいですよ。
ゆずを切って入れる
ゆずの成分をより多くお湯に出したい場合は、ゆずをカットしてから入れる方法も有効です。入浴後の片付けをしやすくするために、ガーゼで作った袋や洗濯ネット、キッチンの水切りネットなどに入れて浮かべるといいでしょう。ただし、先述の通りゆずを丸ごと浮かべる場合と比べてヒリヒリ感を感じやすくなるため、注意が必要です。
ゆずの皮だけ入れる
ゆずの香りを思う存分楽しみたい場合は、皮のみを袋に入れてお湯に浮かべる方法もあります。ゆずの皮は厚いため、手ではなく包丁を使って剝くといいですね。
なお、どのような方法でゆず湯を楽しむ場合も、追い焚きは控えましょう。なぜなら、ゆずの欠片や皮がお風呂の配管に入り込み、故障や雑菌の繁殖につながるからです。入浴後はすぐに浴槽を掃除し、欠片などが残ってしまわないよう気を付けてくださいね。
ゆず湯の起源とその理由
![ゆず湯の起源とその理由](https://static.onsen.nifty.com/terme/231122971597/0ddeddc0-7c98-4cab-91fc-615b52a20576.jpg)
ゆず湯は、冬至に入るものとされています。どうして日本では、ゆず湯に入る文化が始まったのでしょうか?その起源について紐解いていきます。
ゆず湯の起源
ゆず湯に入る風習は、江戸時代ごろには始まっていたと考えられています。銭湯でより多くのお客さんを集めるため、冬至にゆずをお風呂に入れたことが始まりだとか。平安時代ごろにはゆずが薬として使われていたこともあり、民衆の間で「身体によいもの」として認識されていたことがうかがえますね。
冬至にゆず湯に入る理由
冬至に入るゆず湯には、さまざまな意味が込められています。(冬至:1年の中で最も昼の時間が短く、夜の時間が長い日)
・ゆず湯に入って身を清める:冬至は太陽の力がもっとも弱まる「上昇運が上がる日」であり、厄払いをする必要があるため
・苦労が報われるように祈る:ゆずは身をつけるまでに長い時間がかかる果実であるため
・邪気を払う:ゆずは香りが強いため
・語呂合わせ:「冬至」→「湯治」、「ゆず」→「融通よく」
ゆず湯にまつわる歴史や文化を思い起こしながら湯船につかると、また違う楽しみ方ができるかもしれません。
使ったゆずの活用方法
![使ったゆずの活用方法](https://static.onsen.nifty.com/terme/231122971597/6221220c-515a-4ba2-9439-ca8075adf583.jpg)
ゆず湯に入った際に気になることといえば、「使い終わったゆずをどう使うか」ということです。衛生的なことを考えると食べることはできませんが、アイデア次第でゆずを最後まで有効活用して楽しめますよ。
ゆずの皮でお掃除
ゆずの皮に含まれるリモネンには、油を溶かす性質があります。そのため、油汚れがひどい部分の掃除に活用できますよ。また、ゆずにはクエン酸も含まれているため、水垢汚れ落としにも役立ちます。
使わなかった果肉でジャム
ゆず湯に皮のみを使用した場合は、果肉を使ってジャムを作ることもできます。
①ゆずの果肉をしぼる。種は取り除く。
②果肉が入っていた袋や皮をみじん切りにする。
③鍋に果汁・果肉・皮と水を入れて一晩おく
④小鍋にゆずの種とかぶるほどの水を入れる。弱火で火にかけ、30分煮る。木べらで中身をこし、③の鍋に入れる。
⑤鍋を中火にかけ、沸騰後は中火で30分煮る。砂糖を入れたら強火にかけ、あくを取りながら10分煮る。
ゆず湯を気持ちよく楽しんだあとは、果実をおいしく食べつくしてみませんか?
ゆずの香りの芳香剤
ゆずの皮、保冷剤、好みのアロマオイルがあれば、ゆずの香りの芳香剤も作れます。
①ゆずの皮を切り刻む。
②保冷材の中身とゆずの皮を混ぜ、アロマオイルを垂らす。
③②を軽く混ぜる。
香りが弱くなってきたら、アロマオイルを追加してみてください。良い香りが復活しますよ。ゆずと同じ柑橘系のアロマオイルが相性◎
ガーデニングの肥料
細かく切ったゆずの皮を乾燥させると、肥料としても活用できます。柑橘類の香りが苦手な虫が寄り付かなくなるため、虫よけ効果も期待できますよ。家庭菜園やガーデニングを楽しんでいる人は、ぜひトライしてみてください。
ゆず湯で風邪をひかずに冬を過ごしましょう
![ゆず湯で風邪をひかずに冬を過ごそう](https://static.onsen.nifty.com/terme/231122971597/95295a4e-3154-43b4-9d97-e12ed9038435.jpg)
ゆず湯は一般的なお風呂よりも保温力があるため、身体がホカホカにあたたまります。さわやかな香りで、心身ともにリラックスできるところも特徴的です。今年の冬至は、自宅のお風呂でゆず湯を楽しんでみませんか?
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この記事を書いたライター
![岩井パン](/cms_image/onsen/terme-writer/230615709339/iwaisan.jpg)
- 岩井パン
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関東在住フリーライター。長野県出身。温泉好きな両親のもとに生まれました。お湯に浸かりながら、ぼーっと天井の木目を眺める時間が好きです。
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