泉質で選ぶ！鉄筋ホテルの温泉5選【西日本編】西日本

皆さんは温泉に行こうとする際、どのような基準で温泉を選びますか？眺望とか食事など、色々な選択肢があって当然でしょう。しかし、温泉の泉質や源泉かけ流しかどうかで選ぶ温泉ファンも少なからずいます。

一般的に泉質重視の温泉ファンからは、“温泉は小さければ小さいほど良い”、“安いほど良い”などと言われています。決して間違いではないものの、中には例外も！大ホテルでも、泉質が良い温泉は全国各地に点在します。

今回は、筆者自らが入浴した中から、西日本(北陸・関西・中国・九州)にある泉質極上の鉄筋コンクリート造の温泉ホテルを5ヶ所厳選。すべて日帰り入浴可能な施設をセレクトしております。

北陸地方の泉質極上な鉄筋ホテル

佐野温泉福の湯 / 福井県

佐野温泉(福井県福井市)は、50年弱の歴史の比較的新しい温泉地。「福の湯」は、その一軒宿です。こんな場所に温泉が？とも思えるような長閑な田舎町ですが、約70度の自家源泉を所有し、源泉100％かけ流しの温泉を楽しめます。

泉質名は「ナトリウム・カルシウム－硫酸塩泉」。最大のウリは、三大美肌泉質と言われる硫酸塩泉を、加水も加温も無い源泉そのままの状態で湯船に提供している点。約70度の源泉ですが、福の湯では内湯も露天風呂も全体的にサイズが大きく、湯船の中央付近で自然と適温になります。

また、浴後の肌の潤いとスベスベ感も特筆すべき点。まさに化粧水要らずの“美肌の湯”です。さらにはエントランス奥には、飲泉場まで設置。飲むと便秘などの効果があります。まさに“温泉は小さければ小さいほど良い”、という定説を裏返す極上湯といえるでしょう。

住所：福井県福井市佐野町14-8
電話番号：0776-83-1929
日帰り入浴時間　10時～21時
アクセス：
【車】北陸自動車道福井北I.Cから車で約30分
【バス】JR福井駅より京福バス鮎川線利用35分。佐野町ふれあい会館前バス停下車。徒歩5分

温泉が非常に良かったです。スーパー銭湯の様に派手さはありませんが落ち着いて入浴できました。
遥海さんの口コミ

「佐野温泉福の湯」の施設情報

関西地方の泉質極上な鉄筋ホテル

南紀勝浦温泉ホテル浦島 / 和歌山県

「ホテル浦島」(和歌山県那智勝浦町)は、関西地方を代表するリゾートホテル。ホテル浦島一軒だけで中規模温泉街に匹敵する面積の巨大施設ですが、泉質自慢の温泉ホテルとしても知られています。

泉質名は「含硫黄‐ナトリウム・カルシウム－塩化物泉」。簡単に言えば、食塩と硫黄成分を含む濃厚ガッツリ系の温泉。長湯し過ぎると湯あたりしやすい泉質ですので、短めの入浴を心掛け、こまめに水分補給をしましょう。

巨大な施設内には、5か所の日帰り入浴可の浴室が点在。中でも「忘帰洞」(写真)と「玄武洞」は、天然の洞窟を利用して造られた名物絶景風呂。互いに源泉も異なり、この2ヶ所の浴室には是非入浴しましょう。また泉質重視の方なら、「磯の湯」もおすすめ。こじんまりした内湯ですが、異なる源泉の2つの浴槽があり、鮮度抜群の極上湯を楽しめます。

住所：和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦1165-2
電話番号：0735-52-1011
日帰り入浴時間：9時～18時
アクセス：
ホテル浦島専用駐車場(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町天満441-16)から送迎バス乗車。
JR紀伊勝浦駅から徒歩約6分、観光桟橋からホテル専用送迎船乗車。
※ホテル浦島には、自家用車やバイクでは行けません。

スタッフさんどの方も大変親切で温泉にはベビーチェアがあるので小さい子供を連れての温泉でも安心して楽しく入浴ができました！お湯も最高でした。
りいさんの口コミ

「ホテル浦島」の施設情報

中国地方の泉質極上な鉄筋ホテル

鳥取温泉観水庭こぜにや / 鳥取県

鳥取県の県庁所在地である鳥取市。あまり知られていませんが、実は鳥取駅から徒歩圏内には温泉施設が点在。この一帯では銭湯でも天然温泉が使用されています。「観水庭こぜにや」は、鳥取市中心部の市街地にあるシティホテル。オシャレで洗練された佇まいですが、源泉100％かけ流しの温泉を立ち寄りでも入浴できます。

泉質名は「ナトリウム－硫酸塩・塩化物泉」。名前の通り芒硝成分と食塩が含まれる泉質ですが、重炭酸土類成分も少量含有。複雑かつ重厚な感触の良泉です。“熱の湯”と呼ばれる食塩を多く含み、発汗作用にも優れる泉質ですので、入浴前後の水分補給は怠らないようにしましょう。

また「観水庭こぜにや」では、スタッフの接客の良さにも定評。ちょっぴりラグジュアリーな湯浴み気分を満喫できますよ！

住所：鳥取県鳥取市永楽温泉町651
電話番号：0857-23-3311
日帰り入浴時間： 13時～20時（混雑時は日帰り入浴不可。要問合せ）
アクセス：
【車】鳥取自動車道鳥取ICから車で約10分。
【電車】JR鳥取駅から徒歩約10分

入ってすぐに気持ちの良い接待を受けました。スタッフの皆様全員の方が笑顔と大きな声で声をかけてくださいました。お風呂は源泉掛け流しで身体にまとわりつくようなお湯でとても気持ち良かったです。
ユカさんの口コミ

「観水庭こぜにや」の施設情報

九州地方の泉質極上な鉄筋ホテル

雲仙温泉　民芸モダンの宿雲仙福田屋 / 長崎県

日本有数の活火山の一つである雲仙普賢岳。雲仙温泉(長崎県雲仙市)は、明治時代に外国人の避暑地として開かれた地。現在でも本格的な白濁硫黄泉が自然湧出する名湯です。温泉街中心部にある雲仙地獄を散策すると、辺り一帯に硫黄の香りが立ち込め、地球の息吹を感じずにはいられません。

「民芸モダンの宿雲仙福田屋」では自家源泉を所有。泉質名は「酸性・含硫黄・鉄(Ⅱ)－単純温泉(硫化水素型・硫酸鉄型)」。香ばしい硫化水素の香りとレモンの様な酸味が特徴です。

シックな造りの内湯と小ぶりな露天風呂で立ち寄り入浴できますが、いずれも時間の経過によって、白濁や緑がかった美しい色合いに変化。“温泉は生き物”という言葉を実感する本格派の名湯といえるでしょう。

住所：長崎県雲仙市小浜町雲仙380-2
電話番号：0957-73-2151
日帰り入浴時間： 12時～15時(14時最終受付)
アクセス：
【車】長崎自動車道諫早ICから車で約50分
【バス】JR長崎駅から、特急バス「長崎～雲仙線」乗車(乗車時間約1時間40分)。小地獄入口バス停下車後すぐ。

施設は比較的新しく清潔な感じで、露天風呂とサウナ付き内湯の両方に入りましたが、一言で言えばどちらもハイレベルでした。
organicさんの口コミ

「民芸モダンの宿雲仙福田屋」の施設情報

山鹿温泉新青山荘 / 熊本県

山鹿温泉(熊本県山鹿市)は約800年の歴史を持つ古湯。「山鹿千軒たらいなし…」と謳われるほど温泉に恵まれ、現在でも日本のトップ10に入るほどの温泉湧出量を誇る温泉地なのです。

「新青山荘」(しんせいざんそう)は、九州を縦断する国道3号線沿い市街地に佇むビジネスホテル。ちなみに、ホテルの目の前に「洋服の青山」がありますが、経営は一切関係ありません。

泉質は「アルカリ性単純温泉」。源泉温度は37.5度。冬場の寒い時期を除き、加温することなく豪快にかけ流されています。無色透明の清澄なお湯ですが、ほのかな硫黄の甘い香りとシルクの様な柔らかな肌触りが絶品！ “乙女の柔肌”と称される山鹿温泉の美人湯を、存分に満喫できます。特にぬる湯好き・お湯の鮮度重視な人におすすめしたい極上湯です。

住所：熊本県山鹿市新町104
電話番号：0968-44-0076
日帰り入浴時間： 13時～17時
アクセス：
【車】九州自動車道菊水ICから車で約15分
【電車】九州新幹線新玉名駅から九州産交バスに乗車(乗車時間約50分)。山鹿バスセンター下車後、徒歩約2分