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最終更新日:2021年10月25日

「地獄温泉 青風荘.」と「垂玉温泉 瀧日和」、熊本地震から復活して新しくなった2つの温泉 熊本

2016年4月、熊本県を襲った最大震度7を記録する熊本地震は大きな被害をもたらしました。

阿蘇山麓の南阿蘇村の「地獄温泉 清風荘」、そして「清風荘」から400mほど離れた「垂玉(たるたま)温泉 山口旅館」の2軒は、この地震による土砂崩れなどのために、一時期は孤立状態に。もしかしたらこの時のニュースで、「地獄温泉」と「垂玉温泉」の名前を知った人もいるかもしれません。

この2軒は今どうなっているのでしょうか。実は現在は「地獄温泉 青風荘.」「垂玉温泉 瀧日和」として営業を再開しています。2021年に現地を訪問してきましたのでレポートします。

2014年の「地獄温泉 清風荘」の思い出

野趣あふれる秘湯「地獄温泉 清風荘」

野趣あふれる秘湯「地獄温泉 清風荘」
まず熊本地震以前の「地獄温泉 清風荘」の思い出から書こうと思います。

私が「清風荘」に泊まったのは2014年の8月。秘湯の一軒宿でお湯は濁り湯、お盆に乗ったお料理が水の上を流れてくる「曲水庵」という食事処の面白さ、何より「すずめの湯」という足元湧出の露天風呂があったことが決め手に。

混浴みたいだけど、でも濁り湯なら大丈夫。絶対に入ってみたいと強く思い予約。「地獄温泉 清風荘」なんて地獄に爽やかな風が吹いているような名前も印象的でした。

さて実際に泊まってみるとお風呂の種類が多くまったく退屈しません。館内の男女別浴室 元湯は湯治場のような風情があり、仇討の湯と名付けられた女性用露天風呂や空いていれば中から鍵をかけて自由に使える2つの家族風呂、少し離れた場所にある新湯など、もう楽しくて楽しくて入れるだけ入ってしまいました。

「すずめの湯」は足元湧出泉

「すずめの湯」は足元湧出泉
中でも特筆すべきはやはり「すずめの湯」。夜に設定された女性専用タイムに入りに行ったのですが本当に感激しました。

もともと足元から温泉が湧いている場所に、入りやすいよう木製の枠が取り付けてあり、白とも灰色ともつかない濁り湯がたっぷりと。ポコポコと表面に絶え間なく浮いてくる泡が、まさにこのお湯が生まれたてであることを証明するよう。足元には温泉成分を含んだ泥が沈み、あたり一面に立ち込める痛んだ卵のような臭いが"地獄"感をいや増す、ここはもう本当に極上の温泉なのです。

2014年の「垂玉温泉 山口旅館」の思い出

「垂玉温泉 山口旅館」には「地獄温泉 清風荘」に向かう途中に立ち寄りで入浴しました。実は当時、「清風荘」に泊まると「山口旅館」のお風呂にも入れるというサービスがあったのですが、それを知らなくて先に立ち寄ってしまったので残念に思ったことを記憶しています。

そしてもう一つの心残りは「滝の湯」に入り損ねてしまったこと。「垂玉温泉」に近づくと「山口旅館」と道を挟んで金龍の湯という滝が道路からも見えるのですが、この滝のすぐ横に「滝の湯」という混浴露天風呂が当時はあったのです。残念ながらこの露天風呂は熊本地震で失われてしまいました。

しかし窓から一面の緑が見える内湯や樽のお風呂がある露天風呂など風情もあり、翡翠色で少し濁る金気臭のするお湯は来て良かったと十分に満足できるものでした。

2021年の「地獄温泉 青風荘.」

再開した「地獄温泉 青風荘.」

再開した「地獄温泉 青風荘.」
さて、熊本地震では建物の倒壊はまぬがれた「清風荘」ですが、地震の2か月後には豪雨災害が当地を襲います。この時の土石流でさらに被害が拡大、建て替えなどを要すため長い休業に入ります。

そしてついに2019年、「すずめの湯」の復旧が叶い「地獄温泉」は日帰り温泉として再スタートを切りました。ファンには待ちに待った瞬間でした。

また2020年には宿泊も再開。こうしてようやく泊まってゆっくり「すずめの湯」に入ることができる日が戻ってきたのです。なお屋号は「清風荘」から"さんずい"を外して「青風荘.」となりました。

新しい「すずめの湯」には冷泉も

新しい「すずめの湯」には冷泉も
新しくなった「すずめの湯」ですが、底からぷくぷくと絶え間なく湧いてくる源泉も泥混じりの灰色の濁り湯も以前のままです。

入り方には変化がありました。混浴という点は以前のままですが、男性も女性も湯あみ着着用必須に。これで男女ともに気兼ねなく入浴できるようになりました。湯あみ着は持っていなくても受付でレンタルできますので心配いりません。

もう一つ新しくなったものがあります。それは冷泉。「すずめの湯」の濁り湯浴槽から階段を降りたところに、石で縁を囲んだほぼ円形の露天風呂がお目見えしました。水風呂のようですがこちらも冷たい温泉。これまでにも「すずめの湯」にはあつ湯とぬる湯がありましたが、さらに冷泉が加わり交互浴すれば地獄なのに極楽の心地。

<地獄温泉 青風荘.>
住所:熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽2327
電話:0967-67-0005
入浴料:
【すずめの湯】大人1,200円(貸バスタオル付)、子供600円
【元の湯・たまごの湯】大人800円、子供400円
【すずめの湯+元湯・たまごの湯共通】大人1,600円、子供800円
日帰り入浴営業時間:10:00~17:00(最終受付16:00)
定休日:火曜日(祝祭日は営業)
アクセス:熊本空港から車約30分
泉質:単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)ほか
温泉使用状況:源泉掛け流し

2021年の「垂玉温泉 瀧日和」

カフェ併設の日帰り温泉「瀧日和」

カフェ併設の日帰り温泉「瀧日和」
一方「垂玉温泉」はというと、こちらは2021年4月に日帰り温泉の「瀧日和」がオープン。建物の被害は大きかったものの、泉源は残ったそうで、今でもうっすらと翡翠色の濁りがある金属臭のお湯に入ることができます。

リニューアルした建物はとても洒落ていて、山の中とは思えないモダンさ。ナチュラルな木の質感を活かしたタマカフェが併設されていて、お風呂上りに軽食やスイーツをいただくこともできるんですよ。

<垂玉温泉 瀧日和>
住所:熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽2331
電話:0967-67-0006
入浴料:
【大浴場】1人800円
【貸切湯】2,500円/1室・1時間
営業時間:10:00~19:00(最終受付18:00)
定休日:水曜日
アクセス:熊本空港から車約30分
泉質:単純温泉
温泉使用状況:源泉掛け流し

これからの「地獄温泉 青風荘.」と「垂玉温泉 瀧日和」

これからの「地獄温泉 青風荘.」と「垂玉温泉 瀧日和」
(写真は地獄温泉 青風荘.の「山竈処(やまくど)あそつみ」。かき氷は季節メニュー)

熊本地震とそれに続く豪雨災害を乗り越えて再開した「地獄温泉 青風荘.」と「垂玉温泉 瀧日和」。この2つの温泉を訪ねてみて感じたのは、「以前の通りで懐かしい」と思う部分と「新しくかっこいい」と思う部分が見事に融合して調和していること。

「地獄温泉 青風荘.」副社長の河津謙二さんは「ようやくここまで来たけど、復旧まではまだまだ」と仰います。

熊本地震前に行ったことのある方もまだの方も、これからも進化していくであろう2つの温泉を訪れて、ぜひ最高のお湯に入っていってください。
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 泉 よしか
泉 よしか
女子目線温泉ライター。温泉ソムリエマスター。女性を甘やかしてくれる豪華な温泉も好きですが、お湯の他にはなんにもない温泉も好きです。
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