作成日:2023年06月26日
地元に根付く「元湯温泉」は、鳥取の温かさに触れられる温泉 鳥取
鳥取県はさまざまな温泉が湧き出ていることで有名ですが、鳥取県の駅周辺から湧き出ている「鳥取温泉」は意外と知られていません。
観光客に限らず、地元の人々にも親しまれている「鳥取温泉」を、大正14年からある歴史のある「元湯温泉」で堪能してきました!
観光客に限らず、地元の人々にも親しまれている「鳥取温泉」を、大正14年からある歴史のある「元湯温泉」で堪能してきました!
鳥取温泉とは?
鳥取温泉とは、現在の吉方温泉町で明治37年に発見された温泉です。
なんと、飲料水の井戸を掘っている最中に湧き出した温泉なのだとか。
以降、本格的に堀削をし「鳥取温泉」として親しまれてきました。
鳥取駅のすぐ近くの繁華街に天然温泉が湧くことは珍しく、周辺には気軽に立ち寄れる温泉宿が複数存在しています。
鳥取温泉のお湯には多くのミネラルが含まれている点が特徴です。
ナトリウムなどの多くの成分を含んでいるので、肌触りがよく、しっかりと身体を保温してくれる効果もあります。
鳥取温泉が楽しめる「元湯温泉」とは?
鳥取温泉が発見され、大正14年に本格的に噴泉浴場としてオープンしたのが、元湯(もとゆ)温泉でした。
付近の人々にとっては、そのあたりに出た最初の温泉だったこともあり「元湯」と呼んでいたのだそう。
そんな親しみを込めて「元湯温泉」と名付けられました。
平成18年には建て直しをおこない、現在の建物になっています。
地元に暮らすお年寄りや若者が足を運ぶ、地元に愛されている温浴施設です。
「元湯温泉」を思う存分満喫しよう!
鳥取温泉が満喫できる「元湯温泉」は、JR鳥取駅のすぐそこ。
駅の北口を出て約1kmほど歩いた先にあります。
17台分の駐車場もあるので、お車でお越しの方も安心ですよ。
チケットを買って、さっそく中へ
入り口を入ると、さっそく男女で入り口が分かれています。
チケット販売形式になっているので、中の販売機でチケットを購入。番台さんにチケットを渡します。
常連さんに嬉しい、お得な回数券も販売されていました。
脱衣所の中は開放的で、ロッカーをはじめ、湯上がりに涼めるベンチも用意されています。
(※写真は男性用の脱衣所の写真です)
地下から湧き出る源泉が目視できる!?
浴室内には二つの浴槽をご用意。
鳥取温泉を使った大浴槽では、源泉が湧き出ている様子をプクプクとした気泡で見ることができました。
お湯の温度はだいたい43度ほど。
泉温が49度くらいなので、浴槽に温泉が入るまでの間に適切な温度になっていることが分かります。
実際に浸かってみると、熱すぎない最適な湯加減。
じっくりと身体の芯から温めてくれて、ついつい長風呂をしてしまいそうでした。
ナトリウムを多く含んでいますが、ぬめぬめとした肌触りはなく、透明感のあるお湯が楽しめました。
水風呂も最高
もう一つの浴槽は水風呂です。
地下から汲み上げた水風呂も、冷たすぎない絶妙な温度に。
大浴槽で温まった身体を心地よく冷やしてくれるので、交代浴にも最適です。
浴室内は二つの浴槽というシンプルな構造ですが、十分楽しめる泉質とボリューム感でした。
シャワーとカランの湯にも温泉を利用
浴場も広く、シャワーが複数用意されているので混雑時も安心です。
元湯温泉では、シャワーやカランの湯も温泉を使っています。
浴室に入り体を洗って入浴するまでずっと自然の恵みが満喫できるので、とても贅沢な気持ちになりました。
浴室にはボディーソープのみ備え付けられていますが、番台でシャンプーやかみそり、スキンケアセットなどが購入できるので安心ですね。
2階には休憩スペースも!
元湯温泉の入り口を通った先に、もうひとつ気になる階段が。
2階に続く階段を上った先には、2部屋の休憩部屋が用意されています。
広々とした和室は2時間1,000円で利用できるので、入浴後に少し体を休めたい時などにおすすめです。
お昼寝をしてもよし、本を読んで過ごしてもよし、思い思いの時間が過ごせます。
一度入ってしまうと帰りたくなくなってしまいそうな心配も…。
湯上がりにはやっぱり白バラ牛乳!
湯上がりと言えば牛乳!
鳥取で飲んで頂きたいのは、やっぱり大山乳業の白バラ牛乳です。
脱衣所にある自動販売機では、瓶に入った白バラ牛乳や白バラコーヒーが買えます。
温まった身体に、濃厚な牛乳のおいしさが染み渡ります。
瓶に入ったおいしい牛乳が入浴後すぐに飲めるだけで、とても幸せな気持ちになりました。
鳥取に根付く「元湯温泉」は、地元の雰囲気が楽しめる場所
最後に、元湯温泉でオーナーを務める小谷さんに、お話を伺ってみました。
鳥取県の県庁所在地に沸く温泉としても有名ですが、どのようなお客様が多いですか?
常連で来られる年配のお客様が多いですが、若い人も足を運んでくれて、さまざまな年代の方が来られます。
朝風呂と午後の営業をしていますが、比較的夜は人が多いです。
地元の人が多く来られるのですね。
入浴中も鳥取弁が行き交っていて、なんだか懐かしい気持ちになりました。
普段は常連の方が多く来ていますが、連休中や長期休みなどは観光客も来られます。
周辺には鳥取温泉に入浴できる施設が他にも7軒あるんですよ。
鳥取砂丘や浦富海岸などの観光地もあるので、気軽に立ち寄れる温泉施設は観光シーズンなどは賑わいそうですね。
元湯温泉に足を運ぶ方に向けてひと言お願いします!
鳥取という地の地元の雰囲気を感じられるのは、やっぱり地元のお風呂だと思います。
地元の雰囲気を体感したい人には、元湯温泉のような地場に根付いた温泉施設に足を運んでいただくことで、また違った楽しみ方ができますよ。
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