パワースポットなお寺温泉!
[石川県] 天然温泉 西圓寺温泉
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
こんにちは。石川県の温泉といえば、山中温泉や粟津温泉などからなる加賀温泉郷、金沢市の温泉銭湯などが有名ですが、そのほかにも知られざる良泉が各地に点在しています。今回ご紹介する小松市の「西圓寺温泉」も、そんな温泉のひとつです。
まったく関係ないですが、小松市は僕の苗字と同じなので、小さいころからずっと親近感を抱いていました(笑)。
1473年創建「西圓寺」
西圓寺温泉は、1473年に創建されたお寺を、地域の交流の場として再建した温泉です。元々の御堂がそのまま使われているため、敷地に足を踏み入れた瞬間から有難い空気が漂っています。その雰囲気はまさにパワースポットです。
カフェもあります
温泉のほかにもカフェや駄菓子屋さん、足湯などもあります。昔ながらの御堂の良さを活用し、レトロ感あふれるオシャレな空間に生まれ変わっています。インテリアも昔ながらのものが多いですが、古臭さやボロさは一切なく、素敵なアンティークといった感じです。ちなみに足湯コーナーでは、飲泉もできます。
モダンな内湯
お風呂は男女別の内湯と露天風呂で、それぞれ浴槽がひとつずつ。モダンなつくりの内湯は天井が低めですが、暗めの照明との効果でとても落ち着きます。ちょっと居酒屋の個室に似た雰囲気です。浴室は新しいですが、レトロなお堂とうまくマッチした空間になっています。
泉質は、ナトリウム-塩化物泉(高張性中性高温泉)。緑と白が混ざったにごり湯で、うぐいす色といった感じです。成分総計10.28g、温度調整のため循環はしていますが、加水なしの濃厚なお湯です。しっかりと金気臭があり、後ろから薄く硫黄の香りも感じられます。濃さはあるが刺激のないやさしいお湯で、つるつるすべすべな肌触りが気持ちよく、細かい泡付きも確認できます。舐めるとちょうど良い薄塩ダシ味と鉄味。新鮮さと温泉パワーに溢れる、嬉しくなるぐらいの良泉でした。
箱庭風露天風呂
御堂のレトロな雰囲気を感じられる露天風呂は、四方を囲われ箱庭風なつくりです。周りは田んぼと住宅街のため、とても静かな環境です。一人でいると貸切風呂に入っているような感覚になります。
また、男女でお風呂のコンセプトが異なりますが、日ごとに入れ替え制なので、何回行っても楽しめます。温泉に入らずに、カフェだけ利用している女の子グループやカップルも多かったですよ。
家元、いつもありがとうございます。
今、分析表の写真見たら、鉄は1ミリグラムだそうです。
家元のおっしゃる通りですね。勉強になります!