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温泉旅館 川の家の探訪記詳細「養老渓谷にある黒湯の洞窟温泉とは?」

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みんなでつくる温泉探訪記

[13/07/27 23:00] コメント数:0 玉置豊

養老渓谷にある黒湯の洞窟温泉とは?

[千葉県] 温泉旅館 川の家

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今回の温泉探訪記ガイドはこの人

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玉置豊 (たまおきゆたか) 称号:温泉ソムリエ
0409
ネコ

趣味は食材採取の旅に出ること。それに温泉が付けば完璧。お風呂はちょっと熱めが好きだが、すぐのぼせてしまうタイプ。

千葉県の養老渓谷に、黒い源泉の沸く、まるで洞窟のような温泉があるらしい。その名も洞窟風呂。

温泉といえば、開放感を味わうものというイメージが強いのだが、あえてその逆を行くであろう洞窟風呂とは、いったいどんな温泉なのだろうか。

神秘的な洞窟を抜けていく温泉

記事画像 トンネルが縦に分岐しているのがわかりますか?

洞窟風呂があるのは、房総半島のど真ん中、千葉県の養老渓谷温泉郷にある『川の家』という一軒宿の温泉旅館。住所で言えば夷隈郡大多喜町というところ。

そこにいくには、養老渓谷ラインから路地に入り、トンネルを抜けないといけないのだが、このトンネルがすごかった。

このトンネルの名前は向山トンネルといって、昭和45年に開通したカメラマンなどにも人気のトンネル。

神秘的な緑色に照らされた、まるで洞窟のようなトンネルを進んでいくと、その先が左右ではなく、上下に道が分かれているのである。

養老渓谷沿いの宿、川の家

記事画像 宿のすぐ横を養老渓谷が流れている

そんな神秘的なトンネルを抜けた先にあるのが、お目当ての洞窟温泉がある宿、川の家。宿に泊まらずとも、日帰り入浴で温泉を楽しむことができるのがうれしい。

川の家はその名の通り、まさに川ギリギリの場所に建っており、風光明媚なことで知られる養老渓谷に溶け込んで、その一部となっているような宿だった。

閉鎖的な洞窟風呂が落ち着く

記事画像 黒湯というところが、いかにも洞窟風呂らしくていいね

ここの温泉は男女に分かれていて、時間ごとに男風呂と女風呂が入れ替わるシステム。

私が行ったときは女風呂が洞窟風呂だったのだが、たまたま他にお客さんが不在だったので、特別に洞窟風呂へと入れさせていただいた。

岩山をくり抜いて作ったような風呂場に、逆U字型の天井。この閉鎖的な空間が、なんだか落ち着くのである。

まるで狩猟民族が住処としている洞穴へと帰ってきたような安堵感と、温泉のぬくもりという組み合わせがたまらない。子供はちょっと怖がるかもしれないが、私はここが好きだ。

養老川の川風を感じながら入る温泉

記事画像 窓のすぐ横が養老渓谷という一等地

ここの旅館には2種類の温泉があるので、せっかくなのでもう一方の温泉にも入らせていただいた。

こちらは洞窟風のお風呂とは180度違って、その立地を生かし、窓のすぐ下を養老渓谷が流れるという、自然との一体感が感じられる温泉だ。

洞窟風呂に入った後ということもあり、窓の向こうの自然がより鮮やかに見える。そして養老渓谷から吹いてくる川風が気持ちいい。

洞窟風の温泉と川風を感じる温泉、日帰り入浴では残念ながらどちらか一方にしか入れないが、どちらも気持ちいいことは間違いないと思う。

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