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正しい身体の洗い方とは?部位別の肌に優しい洗い方 全国

身体の洗い方を少し工夫するだけで、においや乾燥、かゆみを遠ざけ、心地よい肌をキープできます。

本記事では、肌に優しい身体の洗い方や洗浄料の選び方のポイントについて、詳しく解説。
今日からすぐに取り入れられるテクニックで、肌トラブルを防ぎましょう。

身体の洗い方の基本

 身体の洗い方の基本
身体の洗い方には、いくつかのポイントがあります。
肌を守りながら不要なものだけを洗い流すコツをお伝えします。

身体は優しく洗うこと

私たちの皮膚表面には、さまざまな常在菌が存在し、一定のバランスを保っています。例えば善玉菌と呼ばれる表皮ブドウ球菌と、悪玉菌と呼ばれる黄色ブドウ球菌があり、この菌バランスが崩れると皮膚トラブルにつながります
 
  • 表皮ブドウ球菌…角質層に存在し、弱酸性環境を保って悪玉菌の増殖を抑制。
  • 黄色ブドウ球菌…皮膚がアルカリ性に傾くと増殖し、炎症やにおい物質を発生。
 
ナイロンタオルでゴシゴシ擦ったり、爪を立てて洗ったりすると肌を傷つけてしまう可能性があります。肌の角質を傷つけるとNMF(天然保湿因子)や細胞間脂質、皮脂が流れ出し、水分が蒸発しやすくなって乾燥を招きます。乾燥すると黄色ブドウ球菌が増え、においの悪化にもつながります。
泡をクッションにして、触れるか触れないか程度に手のひらで洗うのが理想です。背中やお尻など届きにくい部位は、麻やコットンの柔らかいボディタオルを使うのをおすすめします。
 
参考:東京医療保健大学

ぬるめのお湯で予洗い

本格的に身体を洗う前に、まずは、38〜40℃のお湯に10分程度浸かりましょう。湯に浸かることで角質がふやけ、毛穴が開き、皮脂や汗の汚れが浮き上がります。
 
その後、湯でしっかりと洗い流します。7〜8割の汚れがこの「予洗い」だけで落ちると言われています。
 
42℃以上の熱いお湯は避けたいもの。皮脂が過剰に溶け出し、肌の潤いを保つ成分が流され、乾燥を招いてしまいます。

洗浄料はしっかり泡立てる

次に、ボディソープなどの洗浄料をしっかり泡立てます。
きめ細かい泡を作ると、肌への摩擦が軽減されます。ディスペンサー3プッシュ(約10 mL)を目安に、泡立てネットでメレンゲ状の泡を作り、汚れを包み込むイメージで転がすように滑らせてください。
 
泡で出てくるタイプのボディソープなら、メーカーにもよりますが、ワンプッシュで理想の泡が出せて便利です。正確な量は商品パッケージをご確認ください。

水分を含んだ肌に直接ソープを擦り付けると、摩擦ダメージを与えやすくなるので要注意。肌への刺激を避けるため、直接ソープを擦り付けないようにしましょう。
 

洗う順番

洗う順番は「髪 → 身体 → 顔」が基本です。身体は手や足の先から心臓に向かってマッサージするように洗いましょう。
 
  1. 髪:シャンプーやトリートメントを先に流し切る
  2. 身体:手足の先から心臓方向へ
  3. 顔:もっともデリケートなので最後に軽く
 
シャンプーやトリートメントに含まれる成分のすすぎ残りは、背中ニキビやかゆみの原因になります。
頭の後に身体を洗うことで、シャンプーやトリートメントに含まれる成分のすすぎ残しを防ぐことができます。

すすぎ残しを防ぐ

洗浄料のすすぎ残しは、肌トラブルやにおいの原因に。洗浄料の残りが角質にとどまると刺激を感じるだけでなく、菌の栄養源にもなります。
 
髪の生え際、Tゾーン、脇の下、ひじの内側、ひざ裏・お尻の下などのくぼみは、洗い残しの多い部位。ぬるつきが残らないよう、特に念入りにすすぎましょう。
 
すすぎのときも皮脂を落としすぎないよう、肌への優しさを忘れずに。シャワー温度は40℃以下、水圧は弱めが基本です。浴槽の湯を使ってかけ湯をするのもよいでしょう。
 

入浴後の保湿ケア

入浴後の保湿は、5分以内が勝負。
 
入浴後は角層から水分が蒸発していき、10分後には入浴前と同じ程度の水分量になります。
バスタオルでポンポンと水滴をおさえたら、5分以内にローションで水分を与え、ミルクまたはクリームでフタをしましょう。
 
もちろん、タオルの使い方にも注意が必要。擦らず、水を吸わせるように押し当てましょう。
 
参考:入浴後皮膚乾燥と入浴中塗布化粧品の保湿効果|日本健康開発雑誌
 

普段のお風呂ではアカスリは不要

毎日の入浴では、アカスリは不要です。これまでご紹介した身体の洗い方を実践していれば、垢(角質)は自然に剥がれ落ちます
 
韓国式アカスリの爽快感は魅力ですが、過度に行うとバリア機能を低下させ、常在菌バランスを崩し、体臭悪化を招く恐れがあります。頻度は月1回程度を目安にするといいでしょう。

アカスリ後はどうしても乾燥しやすくなるもの。オイルなどで保湿を徹底しましょう。

身体の部位別の洗い方

身体の部位別の洗い方
 
皮膚の厚さや皮脂量、汗腺の数は、部位ごとに異なります。
部位ごとの特徴を押さえた適切な洗い方を紹介します。

頭(髪・頭皮)

頭も身体と同様に予洗いから行いましょう。
 
  1. 予洗い:1〜2分のシャワーで汚れの80%をオフ
  2. シャンプー:手のひらで軽く泡立て、指の腹でマッサージするように洗う
  3. すすぎ:地肌に指を入れながらシャワーで流す
  4. コンディショナーやトリートメント:毛先中心に塗布し、頭皮は避ける
  5. すすぎ:身体に付いた分もしっかりと落とす
 
シャンプーは髪と頭皮を洗うもの。
生え際から頭頂部へジグザグに、皮脂が多い前頭部・頭頂部は念入りに洗いましょう。

リンスは指通りを滑らかにし、トリートメントはダメージを補修するもの。
すすぎ残しがあると、においやかゆみの原因になります。十分に流しましょう。

顔を洗う際は、手に残った汚れをしっかり落としておきましょう。油分が残っていると、洗顔料の泡立ちが悪くなります。
 
1.    洗顔料をよく泡立てる
2.    Tゾーン→顎→頬→目元の順で泡を転がすように洗う
3.    すすぎは体温よりやや低いぬるま湯で20〜30回
4.    清潔なタオルでそっと水分を押さえる
 
手順は、Tゾーン・小鼻など皮脂が多くざらつきやすい部分からはじめ、皮膚の薄い目周りは後から優しく洗いましょう。
髪の毛の生え際やフェイスラインのすすぎ残しは、肌トラブルの原因となります。ぬるま湯でしっかりすすぎます。

胸・背中

胸や背中は皮脂腺が集中し、ニキビや体臭が発生しやすい部位。べたつきが気になるかもしれませんが、ゴシゴシ擦る必要はありません。泡で包み込むように洗うことで、清潔を保つことができます。
 
ボディブラシを使う場合も、摩擦を避けるため、やわらかい素材で優しく洗いましょう。
 
シャンプーやコンディショナーの後に洗うことで、すすぎ残しによる毛穴詰まりや背中ニキビを防ぐことにつながります。

脇の下

脇の下にはアポクリン腺があります。アポクリン腺から出る汗は栄養豊富なため、皮脂と混ざり常在菌に分解されると強いにおいを発します。
 
とは言え、擦りすぎは逆効果。泡で包んで、菌と皮脂を浮かせてからしっかり流します。

腕・手

手のひらやひじの外側には皮脂腺がなく乾燥しやすい部位。洗いすぎに注意しましょう。
 
身体の洗い方の基本は、末端から心臓方向に流すように行います。手の先から肩に向かって、円を描くように優しく洗いましょう。
 
指先や爪周りは泡を指で細かく行き届かせ、湯あがりは指先まで丁寧な保湿を。

脚・足・足指

足の指の間や足裏、爪周りは雑菌の温床。体臭の原因になりやすい部位です。
泡ごと手のひらで包み込むように入念に洗います。

かかとのように角質が厚い部分は、定期的な保湿ケアを行いましょう。
 

耳の後ろ・首周り

耳の後ろや首周りは、皮脂が多い割に洗い忘れが多く、においが出やすいところです。
 
手のひらで上下から挟み込み、泡をサンドして滑らせると摩擦レスで汚れを落とせます。
 

デリケートゾーン

膣内は自浄作用があり、弱酸性を保ちながら、外部からの細菌感染を防いでいます。
膣内は洗浄不要です。過剰に洗うと善玉菌を洗い流してしまい、自浄作用が低下する恐れがあります。
 
外陰部は脇の下同様、アポクリン腺が多い部位。泡で優しく洗いましょう。

弱酸性のボディソープかデリケートゾーン専用の洗浄料がおすすめです。

おしり・ヒップ

おしりは皮脂が多く、ニキビができやすく、座る・歩く摩擦で角質が厚くなりがち。たっぷりの泡で優しく洗います。
 
すすぎ残しも多いため、最後までしっかりと流しましょう。保湿ケアも忘れずに。 

洗浄料の選び方のポイント

洗浄料の選び方のポイント
洗浄料の選び方のポイント、避けたい成分・おすすめの成分を紹介します。

洗浄力は「強すぎない」ものを選ぶ

洗浄力が強いと、さっぱりとして気持ち良い反面、皮脂や角層の保湿因子までも奪いがち。
乾燥や肌荒れを招きやすくなります。
 
必要なものまで落としすぎないためには、洗浄力が穏やかなものを選ぶとよいでしょう。
例えば、デリケートゾーン用のものなら、弱酸性を保ちつつ必要な汚れを落とすことができるような配合となっています。

避けるべき成分をチェックする

肌に不要な刺激を与えないために、以下のような洗浄力が強い成分は肌に必要な潤いまで落としてしまうことがあるため注意が必要です。
 
  • トリクロサン(抗菌剤)
  • ラウリル硫酸Na(石油系の合成界面活性剤)
  • エタノール高配合

「薬用=肌に良い」とは限りません。殺菌成分を配合した洗浄剤は、常在菌まで除去してバリア機能を低下させ、皮膚の乾燥を招く恐れもあります。

また、石油系の合成界面活性剤は、洗浄力が強く乾燥やアレルギーにつながる可能性があります。特に敏感肌の方には刺激となりやすいため、肌質や目的に合わせて成分をチェックするといいでしょう。
 

保湿成分が配合されているかを確認する

保湿成分が配合されていると、洗い上がりがつっぱりにくく、身体の洗い方による負担を軽減できます。乾燥肌・敏感肌はもちろん、オイリー肌でも保湿は重要です
 
例えば、以下のような成分があります。
 
  • グリセリン:角層に水分を引き寄せる基本の保湿成分
  • ヒアルロン酸Na:大量の水分を抱えこむ保湿成分
  • セラミド:角層の保湿因子である細胞間脂質の主成分。バリア機能をサポート
  • シアバター・ホホバオイル・スクワラン:天然オイル。水分蒸発をブロック
 
薬用ではない一般化粧品の成分表示は、原則として配合量の多い順に記載されています。上位に保湿成分が複数入っていれば、保湿効果が期待できるでしょう。あるいは、試しに手の甲に泡を30秒置き、流した後のつっぱり感を確認してみるのもおすすめです。

正しい身体の洗い方を実践して健康的なお肌を手に入れよう

知っているようで意外と知らない「正しい身体の洗い方」について、紹介させていただきました。
 
「手順」「ぬるま湯予洗い」「優しい泡洗い」「すすぎ残しなし」「すばやい保湿」「洗浄剤の選び方」、これらを守るだけで、におい・かゆみ・乾燥に悩まされない健やかな肌へ近づくことでしょう。
 
今日からできる小さな工夫で、バスタイムを有意義に過ごしてくださいね。
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とも
とも

美と健康に関する情報を発信するフリーライター。 原稿で煮詰まったときは、近所の個室サウナに籠ります。 運動不足解消のため「旅行は修行」と心得、1日2万〜4万歩の距離を歩く健脚です。道中、足湯のありがたみを痛感!

サウナ・スパ健康アドバイザー,正看護師,コスメコンシェルジュ,ボディエステティシャン,フェイシャルエステティシャン

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