きくりん さん
43.9点 / 2647件
男性 | 57歳 | 埼玉 |
指定なし | ||
指定なし |
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口コミ点数の高い順
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JR伊東線の伊東駅から、車で約10分。伊東の市街地に佇む、昭和29年(1954年)に創業した藤田観光グループの温泉旅館。本館の和室、和洋室に加え、別館に露天風呂付客室の「伊東 緑涌」を持つ宿でもあります。平日の午後、日帰り入浴して来ました。
入浴料は、玄関を入って右側のフロントで。通常は1080円のところ、期間限定の割引券が公式HPにあったので、それを使って700円で入浴。廊下を奥へと進み、突き当たり右手のエレベーターで地下1階の大浴場「小涌の湯」へ。
入口に、伊東では珍しい飲泉処があります。口に含むと、ほのかな石膏臭がしてまろやかな味。大浴場は夜間に男女入替わりになるそうですが、男湯は左側の大きな方です。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。広い浴室に入ると、左右に11人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、オレンジ・ローズ系です。
右側に21人サイズのタイル張り石枠内湯「ぬるめの湯」があり、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 岡 第207号)が源泉かけ流しにされています。泉温54.5℃を、加水・加温せず40℃位で供給。PH8.6で、やや肌がスベスベする浴感です。循環・消毒なし。大きな岩の湯口から注がれ、白い析出物がこんもりと付着しています。
左側奥には4人サイズの石造り内湯「あつめの湯」があり、湯温は43℃弱位。また奥に巨石があり、上から打たせ湯を2本流しています。
続いて、外の露天風呂へ。東屋風の屋根付5人サイズの岩風呂で、湯温は42℃位。囲まれて景色は望めませんが、石灯篭と椿やナナカマドを眺めつつ、貸切状態でまったりできました。
豊富な湯量で源泉かけ流しの自家源泉と飲泉が楽しめ、湯上がりの休憩スペースもあり、入浴料は高めながらのんびりできますよ。
主な成分: ナトリウムイオン164.0mg、マグネシウムイオン0.06mg、カルシウムイオン66.7mg、塩化物イオン85.2mg、臭化物イオン0.2mg、硫酸イオン373.2mg、炭酸水素イオン12.3mg、炭酸イオン6.0mg、メタケイ酸61.3mg、メタホウ酸2.6mg、成分総計0.774g -
みなかみ町の市街地から利根沼田望郷ライン(農業用道路)という山道を4km程上った山間に佇む、平成3年に開業した町営のプレハブ温泉施設。平日の午後、利用してみました。
入浴料一般360円(令和元年10月1日より400円)は、玄関を入った左側の受付で。貴重品は貴重品BOXへ入れるよう、また内湯は熱いから露天から入ってねと、受付の方が親切にアドバイス。流し台のある休憩スペースがあり、右手に廊下を進むと男女別の浴室。男湯は手前です。
棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。梁が剥き出しになった湯気抜きのある天井の浴室に入ると、左側手前に2人分のカランと1人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なボディソープと固形石鹸です。
窓際に7人サイズの石造り内湯があり、無色透明の単純温泉(源泉名: 月夜野温泉 三峰の湯)が、ザーザーとオーバーフローしています。泉温47.7℃を加水・加温せず、45℃弱位で供給。PH9.0で、肌がスベスベする浴感です。循環・消毒なしで、源泉かけ流し。石の湯口から注がれ、口に含むとほんのり石膏臭がしてまろやかな味。入れないことはない熱さでしたが、ゆでダコになる前に露天風呂へ。
サッシ窓を開けても出られますが、 左側のタイル張りの通路を通って外へ。こちらも7人サイズの石造り浴槽で、湯温は41℃強位。なかなかのオーバーフローで、小さな綿状の白茶色の湯の花も見られます。紅葉に染まる谷を眺めつつ、しばらく貸切状態でまったりできました。
しかしこの時はたまたまタイミングが良かったようで、しばらくすると町民で徐々に混雑気味に。また、内湯が熱過ぎると町民の方から進言があったようで、別の町民の方が専用の道具を持って湯量を絞りに来てくれてました。素朴な湯治場の雰囲気を持った、まさに地元の方々に愛される温泉施設かと思います。
主な成分: ナトリウムイオン98.6mg、マグネシウムイオン0.03mg、カルシウムイオン3.73mg、鉄(II)イオン0.02mg、フッ化物イオン1.4mg、塩化物イオン80.4mg、硫酸イオン16.8mg、炭酸水素イオン73.3mg、炭酸イオン18.0mg、臭化物イオン0.2mg、水酸化物イオン0.2mg、メタケイ酸35.4mg、メタホウ酸3.7mg、成分総計0.33g -
農道のような道道343号線沿いの林重機の裏手に佇む、平成6年(1994年)に開業した日帰り温泉施設。泉温の関係からか、毎年5月~10月までしか営業していない、季節限定の湯処でもあります。土曜日の午前中、利用して来ました。
入浴料500円は、左側の「十割そば」と書かれた別棟の受付で。湯小屋の左側が男湯です。棚にプラ籠と100円有料ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。感謝の言葉が書かれた付箋が、壁に貼られています。
浴室に入ると、少し階段を下りたところの左側に1人分のシャワーと蛇口がある洗い場。蛇口のお湯も温泉で、口に含むとほんのり鉄臭がして、旨じょっぱい微炭酸味。アメニティは一般的なものです。
窓際に巨石を配した7人サイズのコンクリート造り内湯があり、緑褐色に濁ったナトリウムー塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩温泉(源泉名: 黄金温泉 1号井と2号井の混合泉)が、源泉かけ流しにされています。泉温40.8℃をそのままに。PH6.7で、さらりとした浴感です。
続いて、外の露天風呂へ。入口に電気のスイッチがあるのですが、「星空を見る時はスイッチOFF」の表示が、何だかとてもロマンチック。右側には女湯と石で仕切った10人サイズの岩風呂があり、湯温は40℃位。奥で女湯と繋がっていますが、鉄の棒で仕切り。半混浴のような感じです。
左側には、パラソル付1人サイズのコンクリート造りの寝湯があり、湯温は39℃位。底から湯が注がれ、凄いアワ付き。1分程で、全身アワアワになっちゃいます。また左側奥に、パラソル付1人サイズの五右衛門風呂が2つ。いずれも、湯温が39℃位。こちらも、中々のアワ付きです。池越しに雄大なニセコアンヌプリの素晴らしい景色を眺めつつ、しばらく貸切状態でまったりできました。
本来なら、女湯方向に羊蹄山も見えるはずでしたが、この日は雲に覆われて残念ながら見えず。次回は、自慢の十割そばも是非味わってみたいです。
主な成分: ナトリウムイオン749.4mg、マグネシウムイオン70.9mg、カルシウムイオン88.8mg、アルミニウムイオン0.2mg、マンガンイオン0.1mg、第一鉄イオン3.5mg、フッ素イオン0.1mg、塩素イオン599.5mg、硫化水素イオン0.3mg、チオ硫酸イオン0.1mg、硫酸イオン704.6mg、炭酸水素イオン810.3mg、炭酸イオン0.3mg、メタケイ酸175.6mg、メタホウ酸66.8mg、メタ亜ヒ酸0.1mg、遊離二酸化炭素241.7mg、遊離硫化水素0.9mg、成分総計3.563g -
投稿日:2019年7月22日
日本で唯一宿泊できる鰊御殿の湯宿(料亭・温泉旅館 小樽平磯温泉湯元 銀鱗荘<北海道>)
きくりんさん [入浴日: 2018年9月5日 / 1泊]
55.0点
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33.0点
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55.0点
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55.0点
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44.0点
JR函館本線の小樽築港駅から、車で約5分。石狩湾を見下ろす平磯岬の高台に佇む、昭和14年(1939年)に開業した料亭旅館。たまたま予約が取れたので、平日に一泊二食付で利用して来ました。
もとは明治6年(1873年)に建築された余市の鰊御殿を、現在の場所に移築。宮大工や伽藍師による意匠も見事で、小樽市指定歴史的建造物にも選ばれています。また、温泉湧出は昭和61年(1986年)と比較的新しいですが、日本で唯一の泊まれる鰊御殿の湯宿となっています。
この日は、本館2階のツインルーム「はまなす」の間に宿泊。十分な広さで、窓からは海岸線の素晴らしい景色。冷蔵庫のソフトドリンクやビールが、無料なのが嬉しいです。早速浴衣に着替え、地階の大浴場へ。
魚貝のステンドグラスがレトロで、棚に籐籠が並ぶ脱衣場にはドライヤーも完備。広い浴室に入ると、左右に7人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、コーセーのスティーブンノルです。
アーチを描く窓側に16人サイズの石造り内湯があり、無色透明の塩化物泉(源泉名: 平磯温泉 1号泉と2号泉の混合)が満ちています。加水なし・加温ありで、41℃位で供給。やや肌がスベスベする浴感です。循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。中央の六角形の枡から湧き、側面の6匹の山羊の口から注がれます。よく見ると、その下に6枚の少女の顔のレリーフもあるオリエント風。湯口の湯を口に含むも、無味無臭でした。
続いて、外の露天風呂へ。竹竿を渡した屋根付40人サイズの巨石を配した岩風呂で、湯温は42℃位。目の前に広がるのは、石狩湾を見下ろす素晴らしい景色。時折通る函館本線の汽笛に旅情を感じつつ、夕暮れ迫る時間帯で小一時間位ボーっとする至福の時。他のお客さんは露天風呂付の客室なのか、ずっと貸切状態でまったりできました。
お待ちかねの夕食は、1階の広間で。仲居さんのアドバイスで、瓶ビール2本は部屋から持って行きます。通された部屋は、囲炉裏のある大きな神棚のある部屋。その部屋と窓から小樽の夜景が見える昔帳場だった部屋の2間続きです。天井が高い囲炉裏の部屋は主人の居間で、天井の低い方は帳場とのこと。また当時から現存する鰊御殿は、この部屋だけなのだとか。
お品書き付で、ハスカップ酒の食前酒に始まり、先付は空豆豆腐。前八寸は、烏賊飯笹包み・もずく酢・秋刀魚南蛮漬・磯つぶ貝旨煮・厚焼玉子・数の子で、ビールがすすみます。御椀は、甘海老真丈 造り: 本鮪・雲丹・蝦夷鮑。小樽で上がった雲丹と鮑が、新鮮で幸せ。焼物は、鰊鎌倉焼、焼とうきび。酢の物は、たらば蟹を土佐酢で。蓋物は、北あかりバター餡は熱々で供されます。北海道らしく、バターが濃厚。台の物は、十勝和牛しゃぶしゃぶ。いい霜降り具合で、厚みもあり美味い。食事は、いくらご飯、香の物。いくらとご飯は、別々に運ばれて来ます。上に乗せるなら、焼き海苔も添えて、いいアクセントに。止椀はあおさ汁で、水菓子のメロンも完熟で甘くて美味しかった。北海道の味覚をぐっと凝縮したメニューで、大満足でした。
翌日未明、震度5弱の地震発生。スタッフの方が、状況説明と水を持って来てくれる。温泉は止まってしまいましたが、溜め湯で何とか入浴可。カランのお湯が出て、一安心しました。
朝食は、1階の食事処「石狩」で。銀ダラの西京漬主菜の和定食。トマトのコンポートも上品な味です。小樽産蛸の頭の刺身、湯豆腐に加え、蜆の味噌汁、明太子・シラス・納豆・厚焼玉子等が並び、御飯をおかわり。停電中なのに、ガスで米を炊いたりと、温かいものを供して頂く心遣いに感謝。食後は、隣のサンテラスで海を眺めて、コーヒーも頂きました。
地震直後なのに、普段と変わらないサービスを提供するところ、それでも女将がご不便をおかけして申し訳ないと粗品を渡したり、駐車場まで見送りに来るところは、流石と言うべき高級宿ならではのおもてなし。スタッフの方々の神対応に、心から御礼を申し上げます。
〈平磯温泉1号泉〉ナトリウムー塩化物強塩温泉 泉温30.8℃ PH6.6
主な成分: ナトリウムイオン7945mg、マグネシウムイオン1123mg、カルシウムイオン1808mg、マンガンイオン0.4mg、第一鉄イオン5.1mg、ストロンチウムイオン8.7mg、フッ化物イオン0.1mg、塩化物イオン18210mg、リン酸イオン0.2mg、硫酸イオン2023mg、炭酸水素イオン128.9mg、ヨウ化物イオン1.4mg、臭化物イオン47.9mg、メタケイ酸114.0mg、メタホウ酸13.8mg、遊離二酸化炭素39.7mg、成分総計31.79g
〈平磯温泉2号泉〉ナトリウムー塩化物温泉 泉温40.5℃ PH6.8
主な成分: ナトリウムイオン4623mg、マグネシウムイオン621.7mg、カルシウムイオン694.6mg、マンガンイオン0.4mg、第一鉄イオン0.5mg、ストロンチウムイオン5.9mg、フッ化物イオン0.3mg、塩化物イオン9302mg、硫酸イオン1302mg、炭酸水素イオン102.5mg、ヨウ化物イオン0.6mg、臭化物イオン31.4mg、メタケイ酸86.9mg、メタホウ酸0.7mg、遊離二酸化炭素32.8mg、成分総計16.99g -
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石油の試掘で湧出した豊富温泉の中心地に佇む、昭和2年(1927年)に開業した老舗旅館。平成28年にリニューアルされ、モダンな湯宿へと生まれ変わっています。平日の午前中、日帰り入浴してみました。
北海道産カラマツ材を用いた、山荘のようなスマートな外観。内装もホルムアルデヒドを使用しない、無垢の木材をふんだんに使った現代風の造りとなっています。入浴料800円は、玄関を入って左側のフロントで。暖炉やキッズスペースもある吹き抜けのリビングの奥、白木の板張りの廊下の突き当たりに男湯があります。手前の女湯と暖簾を掛け替えていたので、夜に男女入れ替わりとなるようです。
棚に編籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に4人分のシャワー付カランがある洗い場。ケロリン桶が可愛い。アメニティは、POLAのアロマ系です。
左側にL字形に組まれた石造り内湯が2つあり、手前の2人サイズの浴槽には、白茶色に濁った含よう素ーナトリウムー塩化物泉(源泉名: 豊富温泉 R-1A号井、R-4号井、R-10号井混合)が、源泉かけ流しにされています。ふれあいセンターと同じ源泉で、泉温35.0℃を加温せずそのまま供給。PH7.8で、ヌルスベする浴感です。牛乳箱のような湯口から注がれ、口に含むとアブラ臭がしてしょっぱい。小さな白茶色の湯の花が舞っています。
奥の5人サイズの方は「加温浴槽」で、湯温は42℃位。浅い半身浴スペースもあります。源泉かけ流し浴槽と、交互浴ができるのもいいです。こちらは湯の花は幾分大きく、油膜も浮いていました。
続いて、外の露天風呂へ。2人サイズの石造り浴槽があり、湯温は41℃位に加温。坪庭を眺める景色。ずっと貸切状態で、まったりできました。夏場は裏手で牛を飼っていて、湯上がりに戯れるのもいいですよ。
主な成分: ナトリウムイオン4389mg、アンモニウムイオン36.6mg、マグネシウムイオン23.7mg、カルシウムイオン54.0mg、塩化物イオン5734mg、炭酸水素イオン2302mg、炭酸イオン11.0mg、リン酸イオン0.3mg、臭化物イオン13.9mg、ヨウ化物イオン13.0mg、メタケイ酸35.2mg、メタホウ酸550.0mg、遊離二酸化炭素28.4mg、成分総計13.22g -
JR宗谷本線の豊富駅から、車で約10分。日本最北の小さな温泉郷といわれる豊富温泉の中心地に佇む、昭和63年にオープンした町営の日帰り温泉施設。北海道の情報誌の表紙で見て衝撃を覚えて以来、一度行ってみたいとずっと思っていたので、平日の午前中に利用して来ました。
大正末期に石油を試掘の際、天然ガスと共に湧出した豊富温泉。以来、火傷などに大きな効用があると湯治場として利用されてきましたが、近年ではアトピーや乾癬などの皮膚疾患の治療に訪れる方が多く、温泉利用型健康増進施設にも認定されています。
玄関右側の靴箱に靴を置き、入浴料510円は正面の券売機で。食堂の脇の廊下を奥へ進むと、右側に男女別の「湯治浴場」 があります。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左右に7人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
左側に8人サイズのタイル張り石枠内湯があり、白茶色に濁った含よう素ーナトリウムー塩化物泉(源泉名: 豊富温泉 R-1A号井、R-4号井、R-10号井混合)が源泉かけ流しにされています。泉温35.0℃を加水・加温せず、そのままで供給。PH7.8で、ヌルスベする浴感です。白茶色の湯の花が舞い、湯面にラーメンの焦がしネギ油のような黒褐色のアブラが浮いています。というか、肌にどんどんくっついてきます。湯口の湯はほとんど無色透明で、口に含むとツンと鼻をつくアブラ臭がして少ししょっぱいです。
右側には3人サイズのタイル張り石枠内湯があり、こちらは湯温33℃位。色が薄いですが、こちらも源泉かけ流しです。2つの浴槽の間に原油ポットが2つ置かれていますが、刺激が強いとのことで療養目的でない自分は使用を控えました。
徐々に人が増えてきたところで一旦外へ出て、湯治浴場から左手へ廊下を進んだ突き当たりにある「一般浴場」へ。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーあり。広い浴室に入ると、左側に14人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティはやはり、一般的なものです。
窓際に17人サイズのタイル張り石枠内湯があり、湯治浴場と同じ源泉がかけ流しにされています。こちらは、42℃位に加温。肌がスベスベする浴感です。白茶色の細かい湯の花が舞い、湯口の湯を口に含むとアブラ臭がして少ししょっぱい。手前に1人サイズの寝湯もあり、湯温は40℃位です。大きな窓から、森の木々を眺める景色。こちらは空いていて、しばらく貸切状態でまったりできました。
一般浴場のある新館2階にはコンシェルジュデスクがあるので、温泉や湯治のことなど質問に答えてくれます。湯治浴場の大きな方の湯船が特にアブラが凄かったので尋ねてみると、朝源泉井戸のうわずみのアブラを足しているのだとか。濃い湯に浸かりたいなら、朝一がオススメですとのこと。療養の方はもちろん、温泉好きの方にも一度は訪れて欲しい、北の超個性派温泉でした。
主な成分: ナトリウムイオン4389mg、アンモニウムイオン36.6mg、マグネシウムイオン23.7mg、カルシウムイオン54.0mg、塩化物イオン5734mg、炭酸水素イオン2302mg、炭酸イオン11.0mg、リン酸イオン0.3mg、臭化物イオン13.9mg、ヨウ化物イオン13.0mg、メタケイ酸35.2mg、メタホウ酸550.0mg、遊離二酸化炭素28.4mg、成分総計13.22g -
利尻島の西側に位置する沓形フェリーターミナルから、徒歩で約5分。日帰り温泉施設「利尻ふれあい温泉」を併設する、町営の鉄筋6階建ての大型ホテル。平日の午後、温泉だけ利用して来ました。
もともとは、昭和48年に開業した国民宿舎「りしり」が前身。平成4年に「朝日館」を建設し、「ホテル利尻」として再スタート。平成16年に「汐さい館」を増築するとともに、ボーリングにより温泉が湧出し、現在の姿になったのだとか。
ホテルのフロントから通り抜けもできますが、4月~11月は温泉利用だけなら、ホテルを左手に回り込んだ所にある専用入口へ。スリッパに履き替え、入浴料550円は日帰り入浴の受付で払います。左手奥に廊下を進むと、男女別の大浴場があり、男湯は右側です。
棚だけと籐籠が並ぶ畳敷きの脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、手前の左右に11人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
右側に18人サイズのタイル張り石枠内湯「太古の温(ぬくもり)」があり、茶色に濁った含二酸化炭素ーナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉(源泉名: 利尻ふれあい温泉)が満ちています。泉温33.4℃を、加水なし・加温ありで42℃位で供給。PH6.7で、やや肌がスベスベする浴感です。循環・かけ流し併用で消毒ありですが、塩素臭は気になりません。湯口の湯を口に含むと、旨じょっぱい。湯面にザラメのような温泉成分の結晶が浮き、底にもジャリジャリと沈んでいます。そのためか、少しキシキシするような湯質。浴槽の縁や床が、温泉成分で白茶色にコーティングされています。
一方、露天風呂手前にある10人サイズの円形タイル張り石枠内湯「麗峰の雫」は、源泉かけ流し浴槽です。湯温は、30℃位。加温浴槽と交互浴できるのが嬉しいですし、暑い時期ならやっぱりここに長居しちゃうでしょう。
続いて、外の露天風呂へ。屋根付8人サイズの岩風呂があり、41℃位に加温。浸かると見えませんが、日本海を一望する素晴らしい景色。石のベンチがあり、腰掛けてクールダウンしながらなら眺められます。ずっと貸切状態で、まったりできました。湯上がりに、冷めたい利尻湧水「麗峰湧水」が飲めるのもいいですね。
主な成分: ナトリウムイオン2742mg、アンモニウムイオン1.9mg、マグネシウムイオン405.7mg、カルシウムイオン341.3mg、マンガンイオン0.5mg、第一鉄イオン15.3mg、塩素イオン3784mg、硫酸イオン381.4mg、炭酸水素イオン3993mg、炭酸イオン1.5mg、リン酸イオン5.1mg、メタケイ酸183.0mg、メタホウ酸133.0mg、メタ亜ヒ酸6.4mg、遊離二酸化炭素1105mg、成分総計13.26g -
長崎県長与町を国道207号線が通る海岸線、大村湾に突き出た堂崎ノ鼻の程近くに佇む、平成10年にオープンした日帰り温泉施設。また、九州温泉道の対象施設でもあります。平日のお昼頃、利用してみました。
広い駐車場に車を停め、奥へと進むとログハウス風の湯小屋。丸太の校倉造りとしては、国内最大級の建物なのだとか。入浴料1550円(浴衣・大小タオル付)は受付で。靴箱キーと引き換えに、ロッカーキーを受取るシステムです。
木造りのロビーの奥に、男女別の大浴場。左側にある、黄緑色の暖簾が掛かる男湯へ。コインレス鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーあり。広い浴室に入ると、右側に10人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、椿オイル系です。
窓際に20人サイズの石造り内湯があり、無色透明のナトリウムー炭酸水素塩泉(源泉名: 長崎温泉)が、源泉かけ流しにされています。泉温47.5℃を、加水・加温せず42℃強位で供給。肌がヌルスベする浴感です。循環・消毒なし。湯口の湯を口に含むと、ほんのり鉄臭がして微炭酸味がします。
続いて、外の露天風呂へ。20人サイズの半屋根付き岩風呂があり、湯温はこちらも42℃強位。浸かっていると湯が新鮮なのか、なかなかのアワ付きが見られます。 目の前には、大村湾の素晴らしい景色。この日はお天気も良く、行き交う船を眺めつつ、ほとんど貸切状態でまったりできました。
入浴料が高いので、パッと立ち寄るには少しもったいない湯処。食事とセットのプランもあるので、のんびりと半日過ごすくらいが良さそうです。
主な成分: リチウムイオン0.2mg、ナトリウムイオン637.4mg、アンモニウムイオン1.3mg、マグネシウムイオン0.8mg、カルシウムイオン2.1mg、ストロンチウムイオン0.2mg、バリウムイオン0.2mg、フッ素イオン3.1mg、塩素イオン28.4mg、臭素イオン0.3mg、硫酸イオン0.1mg、硫化水素イオン0.3mg、リン酸一水素イオン0.1mg、炭酸水素イオン1353mg、炭酸イオン70.7mg、メタケイ酸30.9mg、メタホウ酸8.4mg、成分総合計1.959g
※なお、平成17年の分析書だったので参考までに。 -
雲仙が日本初の国立公園に指定された翌年、昭和10年(1935年)10月10日午前10時にオープンしたクラッシックホテル。赤い屋根と丸太の骨組み、溶岩石の壁が印象的なスイスシャレー様式を取り入れた山小屋風の建築で、日本の在来建築にハーフティンバー様式を組み合わせて設計されており、国の登録有形文化財にも指定されています。平日に、一泊二食付で利用して来ました。
エントランスに足を踏み入れれば、重厚かつノスタルジックな館内。各所に配されたレトロな調度品や照明に圧倒されつつ、この日宿泊する2階のバス・トイレ付のダブルルームへ。室内は十分な広さで、落ち着いた色調で統一され、バスルームには猫足バスタブを配置。窓からは、裏山を望む景色です。
早速、部屋着(パジャマ)に着替え、待望の大浴場「硫黄泉浴室」へ。玄関からだと右手へ進み、食事処の前を右折。階段を少し下りた先に、男女別の大浴場があり、男湯は右側です。コインレス鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、タオルやドライヤーももちろん完備されています。
ドーム型の天井、アールデコ調のモザイクタイル壁、ステンドグラスやアーチ窓が特徴的な美しい浴室。本来円形のドーム天井は、半分を女湯とし、男女シンメトリーな造りとなっています。単に美しいだけではなく、結露した水滴は天井を伝い壁際の柱部分から外へ流れ出るように設計されているのだとか。
手前にライオンの湯口のかけ湯槽、左側に6人分のシャワー付カランと1人分のシャワーブースがある洗い場。アメニティは、マーガレット・ジョセフィン製です。
窓際に8人サイズの石造り内湯があり、うっすら濁った透明の酸性・含鉄・含硫黄ーアルミニウムー硫酸塩泉(源泉名: お糸地獄)が、かけ流しにされています。泉温94.5℃を、加水して42℃位で供給。PH1.9ながら、肌がスベスベする浴感です。加温なし、循環・消毒なし。湯口の湯を口に含むと、弱硫化水素臭がして酸っぱい。
続いて、外の露天風呂へ。4人サイズの石造り浴槽で、湯温はこちらも42℃位。囲まれていて、坪庭の木々と、柵越しに木立を眺める景色。早めに到着したので、貸切状態でがっつり硫黄泉を満喫できました。
湯上りには、浴室前の無料マッサージチェアでまったり。一度部屋に戻り、服に着替えて食事処「燿亭」へ。夕食は、お品書き付の懐石料理を頂きます。テーブルに着くと、羽織の形に折られた布巾が可愛い。
先付はうるいの木の芽味噌に始まり、前菜は橘湾産の鯛のこ・コノシロの酢味噌和え・赤にし貝・烏賊のふき詰・鮃のふくさ焼・そら豆と海老真丈が出ます。飲み物は、長崎の焼酎飲み比べセットをロックで。吸物は桜鯛真丈の筍わらび添えと続き、御造里は島原近海の地魚盛合せと称し、橘湾産の鯛・鮃・コチと五島産の鮪、白身魚用に塩昆布を添えて。新鮮で美味しく、焼酎がグイグイいっちゃいます。煮物は、雲仙グリーンポークの角煮の菜の花添えを。また、「島原半島の贈り物」と題された一品は、鮑焙烙焼か団扇海老塩焼か長崎牛石焼のうち、好きな物を1つ選択する趣向。この時は、団扇海老をチョイス。一匹半出て来て驚きましたが、しかも子持ちで二度びっくり。卵がプチプチして旨い。揚物は、渡り蟹の湯葉巻。御食事はまた、千々石の棚田米か地魚茶漬を選択できますが、お茶漬けをチョイス。雲仙茶と出汁の鮃茶漬で、香の物付でこちらも美味。水菓子に島原かんざらしと季節の果物が出て、最後まで美味しくお腹一杯に。珍しい地の食材も多く、とても満足できました。
翌朝も朝風呂を堪能して、朝食会場のダイニングルームへ。クラシカルなレストランで、和食か洋食(アメリカン)を選びます。この時は、洋食をチョイス。野菜と果物のスムージー、サラダ、野菜のブイヨンスープ、冷皿に雲仙ポークの生ハム・サーモン・チーズが並びます。玉子料理は選択制で、追加料金がかかりますが太陽卵を使ったエッグベネディクトを注文。初めて食べたけど、美味しかったー。デザートのフルーツとコーヒーで、満足しました。
いつか一度は泊まってみたかった宿でしたが、素晴らしい建物とサービス、美味しい食事に、小さいけどかけ流しの硫黄泉を堪能出来る、リピート必至の洋式ホテルかと思います。
主な成分: 水素イオン12.7mg、ナトリウムイオン14.9mg、アンモニウムイオン29.1mg、マグネシウムイオン13.6mg、カルシウムイオン55.8mg、ストロンチウムイオン0.1mg、アルミニウムイオン58.7mg、マンガンイオン0.7mg、鉄(II・Ⅲ)イオン71.6mg、フッ素イオン0.2mg、塩素イオン15.7mg、ヨウ素イオン12.0mg、硫酸水素イオン469.5mg、硫酸イオン1107mg、硝酸イオン0.2mg、硫酸14.9mg、リン酸1.4mg、メタケイ酸442.3mg、メタホウ酸2.9mg、遊離二酸化炭素811.3mg、遊離硫化水素2.0mg、成分総計3.145g -
松平七万石の城下町として栄え、近年では水の都としても知られる島原。その港近くに佇む、平成24年に開業した大型リゾートホテル。また、九州温泉道の対象施設にもなっています。平日の午後、日帰り入浴してみました。
本館のフロントで日帰り入浴したいと伝えると、本館1階の「湯治処」か、新館6階の「展望大浴場」のどちらかになるとのこと。せっかく海の近くに来たので、眺望を期待して新館を選択。新館へ移動して、エレベーターで6階へ。大浴場の手前に受付があるので、こちらで入浴料500円を払います。
コインレス鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に7人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、ハーブ系です。
窓際にタイル張り石枠内湯が2つあり、泉質の違う源泉を楽しめます。まず左側の10人サイズの浴槽には、無色透明のマグネシウム・ナトリウムー炭酸水素塩温泉[源泉名: 島原温泉(2源泉の混合)](共同源泉)が満ちています。泉温61.8℃を、加水・加温して42℃位で供給。PH7.3で、やや肌がスベスベする浴感。循環・消毒ありですが、塩素臭なし。湯口の湯を口に含むも、無味無臭でした。
そして、右側の5人サイズの浴槽には、無色透明の含二酸化炭素ーマグネシウム・カルシウム・ナトリウムー炭酸水素塩泉(源泉名: 島原温泉 敷地内からの自家源泉)が、源泉かけ流しにされています。泉温26.0℃を、加温・加水せずにそのまま供給。PH6.3ながら、肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、鉄臭がして炭酸味。浴槽のタイルも、温泉成分で茶褐色にコーティング。冷たいですが、程なく期待したアワ付きもあります。主浴槽との交互浴をしつつ、天然の高濃度炭酸泉を楽しめました。
続いて、外の露天風呂へ。14人サイズの石造り浴槽があり、湯温は40℃位。表示はないものの、内湯の主浴槽と同じ源泉でしょう。内湯と露天風呂のどちらからも、有明海と島々を望む素晴らしい景色。行き交う船を眺めつつ、貸切状態でまったりできました。
〈島原温泉〉(元池源泉と観音島源泉を3:7で混合)
主な成分: リチウムイオン0.6mg、ナトリウムイオン197.3mg、アンモニウムイオン0.1mg、マグネシウムイオン151.0mg、カルシウムイオン101.0mg、ストロンチウムイオン0.6mg、バリウムイオン0.1mg、マンガンイオン2.0mg、亜鉛イオン0.2mg、フッ化物イオン0.6mg、塩化物イオン43.9mg、臭化物イオン0.2mg、ヨウ化物イオン0.1mg、硫酸イオン9.7mg、チオ硫酸イオン0.4mg、リン酸一水素イオン1.5mg、炭酸水素イオン1551mg、メタケイ酸120.1mg、メタホウ酸4.0mg、遊離二酸化炭素166.9mg、成分総計2.382g
〈島原温泉〉(高濃度炭酸泉)
主な成分: リチウムイオン0.4mg、ナトリウムイオン196.0mg、アンモニウムイオン0.1mg、マグネシウムイオン249.3mg、カルシウムイオン187.7mg、ストロンチウムイオン1.1mg、バリウムイオン0.2mg、マンガンイオン6.4mg、鉄(II・Ⅲ)イオン1.0mg、フッ素イオン0.1mg、塩素イオン106.7mg、臭素イオン0.4mg、硫酸イオン85.1mg、リン酸二水素イオン0.3mg、炭酸水素イオン2123mg、メタケイ酸227.8mg、メタホウ酸14.5mg、遊離二酸化炭素1005mg、遊離硫化水素0.1mg、成分総計4.242g
※なお、混合泉の方は平成27年の分析書でしたが、
炭酸泉は平成17年の分析書だったので、ご参考までに