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投稿日:2019年6月9日
オイル特盛です (豊富温泉町営ふれあいセンター)
きくりんさん [入浴日: 2018年9月4日 / 2時間以内]
55.0点
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55.0点
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44.0点
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JR宗谷本線の豊富駅から、車で約10分。日本最北の小さな温泉郷といわれる豊富温泉の中心地に佇む、昭和63年にオープンした町営の日帰り温泉施設。北海道の情報誌の表紙で見て衝撃を覚えて以来、一度行ってみたいとずっと思っていたので、平日の午前中に利用して来ました。
大正末期に石油を試掘の際、天然ガスと共に湧出した豊富温泉。以来、火傷などに大きな効用があると湯治場として利用されてきましたが、近年ではアトピーや乾癬などの皮膚疾患の治療に訪れる方が多く、温泉利用型健康増進施設にも認定されています。
玄関右側の靴箱に靴を置き、入浴料510円は正面の券売機で。食堂の脇の廊下を奥へ進むと、右側に男女別の「湯治浴場」 があります。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左右に7人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
左側に8人サイズのタイル張り石枠内湯があり、白茶色に濁った含よう素ーナトリウムー塩化物泉(源泉名: 豊富温泉 R-1A号井、R-4号井、R-10号井混合)が源泉かけ流しにされています。泉温35.0℃を加水・加温せず、そのままで供給。PH7.8で、ヌルスベする浴感です。白茶色の湯の花が舞い、湯面にラーメンの焦がしネギ油のような黒褐色のアブラが浮いています。というか、肌にどんどんくっついてきます。湯口の湯はほとんど無色透明で、口に含むとツンと鼻をつくアブラ臭がして少ししょっぱいです。
右側には3人サイズのタイル張り石枠内湯があり、こちらは湯温33℃位。色が薄いですが、こちらも源泉かけ流しです。2つの浴槽の間に原油ポットが2つ置かれていますが、刺激が強いとのことで療養目的でない自分は使用を控えました。
徐々に人が増えてきたところで一旦外へ出て、湯治浴場から左手へ廊下を進んだ突き当たりにある「一般浴場」へ。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーあり。広い浴室に入ると、左側に14人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティはやはり、一般的なものです。
窓際に17人サイズのタイル張り石枠内湯があり、湯治浴場と同じ源泉がかけ流しにされています。こちらは、42℃位に加温。肌がスベスベする浴感です。白茶色の細かい湯の花が舞い、湯口の湯を口に含むとアブラ臭がして少ししょっぱい。手前に1人サイズの寝湯もあり、湯温は40℃位です。大きな窓から、森の木々を眺める景色。こちらは空いていて、しばらく貸切状態でまったりできました。
一般浴場のある新館2階にはコンシェルジュデスクがあるので、温泉や湯治のことなど質問に答えてくれます。湯治浴場の大きな方の湯船が特にアブラが凄かったので尋ねてみると、朝源泉井戸のうわずみのアブラを足しているのだとか。濃い湯に浸かりたいなら、朝一がオススメですとのこと。療養の方はもちろん、温泉好きの方にも一度は訪れて欲しい、北の超個性派温泉でした。
主な成分: ナトリウムイオン4389mg、アンモニウムイオン36.6mg、マグネシウムイオン23.7mg、カルシウムイオン54.0mg、塩化物イオン5734mg、炭酸水素イオン2302mg、炭酸イオン11.0mg、リン酸イオン0.3mg、臭化物イオン13.9mg、ヨウ化物イオン13.0mg、メタケイ酸35.2mg、メタホウ酸550.0mg、遊離二酸化炭素28.4mg、成分総計13.22g35人が参考にしています
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