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石油の試掘で湧出した豊富温泉の中心地に佇む、昭和2年(1927年)に開業した老舗旅館。平成28年にリニューアルされ、モダンな湯宿へと生まれ変わっています。平日の午前中、日帰り入浴してみました。
北海道産カラマツ材を用いた、山荘のようなスマートな外観。内装もホルムアルデヒドを使用しない、無垢の木材をふんだんに使った現代風の造りとなっています。入浴料800円は、玄関を入って左側のフロントで。暖炉やキッズスペースもある吹き抜けのリビングの奥、白木の板張りの廊下の突き当たりに男湯があります。手前の女湯と暖簾を掛け替えていたので、夜に男女入れ替わりとなるようです。
棚に編籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に4人分のシャワー付カランがある洗い場。ケロリン桶が可愛い。アメニティは、POLAのアロマ系です。
左側にL字形に組まれた石造り内湯が2つあり、手前の2人サイズの浴槽には、白茶色に濁った含よう素ーナトリウムー塩化物泉(源泉名: 豊富温泉 R-1A号井、R-4号井、R-10号井混合)が、源泉かけ流しにされています。ふれあいセンターと同じ源泉で、泉温35.0℃を加温せずそのまま供給。PH7.8で、ヌルスベする浴感です。牛乳箱のような湯口から注がれ、口に含むとアブラ臭がしてしょっぱい。小さな白茶色の湯の花が舞っています。
奥の5人サイズの方は「加温浴槽」で、湯温は42℃位。浅い半身浴スペースもあります。源泉かけ流し浴槽と、交互浴ができるのもいいです。こちらは湯の花は幾分大きく、油膜も浮いていました。
続いて、外の露天風呂へ。2人サイズの石造り浴槽があり、湯温は41℃位に加温。坪庭を眺める景色。ずっと貸切状態で、まったりできました。夏場は裏手で牛を飼っていて、湯上がりに戯れるのもいいですよ。
主な成分: ナトリウムイオン4389mg、アンモニウムイオン36.6mg、マグネシウムイオン23.7mg、カルシウムイオン54.0mg、塩化物イオン5734mg、炭酸水素イオン2302mg、炭酸イオン11.0mg、リン酸イオン0.3mg、臭化物イオン13.9mg、ヨウ化物イオン13.0mg、メタケイ酸35.2mg、メタホウ酸550.0mg、遊離二酸化炭素28.4mg、成分総計13.22g20人が参考にしています