きくりん さん
43.9点 / 2647件
男性 | 57歳 | 埼玉 |
指定なし | ||
指定なし |
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北越急行ほくほく線のまつだい駅から、車で約20分。草津・有馬と並ぶ日本三大薬湯の一つに数えられる松之山温泉の中心地に佇む、明治28年(1895年)に開業した鉄筋4階建ての大型旅館。一度行ってみたいと思っていたので、平日の午後に日帰り入浴してみました。
玄関にスロープも付いた、老舗旅館ながらバリアフリーに配慮した造り。入浴料1000円(小タオル付)は、左側のフロントで。廊下やラウンジは畳敷きで、足に優しく寛げます。
まずは、フロントすぐ近くの大浴場「ほんやらの湯」へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、手前と左側に8人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、POLAの「ひととき」です。
中央に寝湯スペースが付いた8人サイズのタイル張り木枠内湯があり、うっすら白く濁ったナトリウム・カルシウムー塩化物泉(源泉名: 鷹の湯1号・鷹の湯2号・鷹の湯3号)が満ちています。泉温85.5℃を加水して、42℃強位で供給。PH7.5で、やや肌がスベスベする浴感です。湯使いは、循環・かけ流し併用。ヨウドパワーによる滅菌を行い、消毒臭は気になりません。
続いて、奥の露天風呂へ。半露天のような屋根付7人サイズの岩風呂で、こちらは源泉かけ流し(高温の為お湯はり時のみ加水あり)。湯温は42℃強位で、細かな白い湯の花舞っています。小さな池と山の斜面を眺めつつ、貸切状態でまったりできました。
一度服を着てエレベーターで3階へ上がり、畳敷きの廊下を通って露天風呂「月見の湯」へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。カランのある洗い場もありません。
東屋風の屋根付10人サイズの石造り木枠浴槽があり、うっすら白茶色に濁った温泉が、源泉かけ流し(冬の極寒時のみ加温あり)にされています。手前の4人サイズと奥の6人サイズに丸太で仕切られますが、中は繋がる構造。湯口のある手前が41℃位で、奥は42℃位です。小さな白い湯の花も、沢山舞っています。湯口の湯を口に含むと、アブラ臭と硫化水素臭が混じった匂いがして塩辛くエグい味。森の緑と青空の景色を眺めつつ、先客が上がられた後に貸切状態でまったりできました。
いつか冬の寒い時期に訪れ、雪にすっぽりと包まれた「月見の湯」で、深々と降る雪を眺めながら、湯浴みをしてみたいものです。
主な成分: リチウムイオン1.9mg、ナトリウムイオン3500mg、アンモニウムイオン31mg、マグネシウムイオン2.1mg、カルシウムイオン1900mg、ストロンチウムイオン27mg、バリウムイオン1.1mg、マンガンイオン0.18mg、鉄(Ⅲ)イオン0.03mg、フッ素イオン2.8mg、塩素イオン8900mg、臭素イオン25mg、ヨウ素イオン10mg、硫酸イオン72mg、炭酸水素イオン15mg、メタケイ酸110mg、メタホウ酸250mg、遊離二酸化炭素0.8mg、成分総計14.979g -
東京メトロ銀座線の田原町駅から、徒歩で約3分。浅草の国際通りから、ふれあい通りへと入って、バーねもの角を右折した路地裏の奥へ。コインランドリーを併設する、江戸時代から150年以上続いた温泉銭湯。インパクトのある名前は、昔この近くに蛇骨長屋があったことに由来するのだとか。残念ながら、令和元年5月31日に惜しまれつつ閉館してしまいましたが、その前に平日の午後利用してみました。
入浴料460円は、玄関左側にある英韓中日の4ヶ国語対応の券売機で。右手のコインレス鍵付(鍵にはかわいい鈴付)下駄箱へ靴をしまい、フロントで入浴券を渡すシステム。左側が男湯です。
平成21年に改装されたという、コインレス鍵付ロッカーが並ぶ広く綺麗な脱衣場。ドライヤーは、3分20円です。天井の高い浴室に入ると、両サイドと奥、中央に24人分の固定シャワー付カランがある洗い場。カランも温泉で、アメニティも置かれています。
左手奥に7人サイズのタイル張り石枠L字型内湯 があり、茶褐色がかった透明の温泉法第二条該当泉(源泉名: 蛇骨湯)が満ちています。メタケイ酸・重炭酸ソーダの項で該当。泉温18.5℃を加温して、42℃位で供給。PH8.37で、肌がスベスベする浴感です。循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。蛇口もあり、口に含むと無臭で微甘味。奥の深いところに、ボディージェット、ハイパージェット、電気風呂があります。奥の壁一面には、美しい富士山のタイル絵。男湯側には松、女湯側は桜でしょうか。
続いて、左側のひさしの所にある露天風呂の入口へ。左手前に6人サイズの石造り浴槽があり、湯温は42℃位。また奥に4人サイズの石造り浴槽もあり、こちらは水風呂で20℃位。冷却機の故障で水温が高いと書かれていましたが、交互浴に丁度良かったです。巨石を配した坪庭や、横にでっぷりと太った錦鯉が泳ぐ池、小さな滝を眺めつつ、まったりできました。「まさか無くなるとはね」と、常連さんたちの会話。さみしさに後髪を引かれる思いで、銭湯を後にしたのを思い出します。
そういえば、久住昌之氏が原作したドラマ「昼のセント酒」の最終回にも登場していましたね。人との縁の大切さを描いた、心温まる放送回でした。江戸時代から令和へ、老若男女、世界中の様々な国の人たちに愛されてきた湯処が、姿を消してから約1年弱。何かの縁で、また雄大な富士山のタイル絵が見られる日が来ることを願うばかりです。
主な成分: ナトリウムイオン124.2mg、アンモニウムイオン2.4mg、マグネシウムイオン15.2mg、カルシウムイオン29.7mg、フッ素イオン0.1mg、塩化物イオン129.2mg、臭化物イオン0.4mg、硫化水素イオン0.2mg、硫酸イオン5.5mg、炭酸水素イオン309.6mg、メタケイ酸59.2mg、メタホウ酸0.5mg、成分総計0.695g -
投稿日:2020年4月9日
パチンコ屋さんの裏手(湯元旅館かなわ荘(旧 湯元KANAWA)(閉館しました))
きくりんさん [入浴日: 2019年4月20日 / 2時間以内]
55.0点
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55.0点
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44.0点
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0 - 点
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国道500号線の鉄輪温泉入口交差点から程近い、パチンコ屋さんの裏手に佇む純和風の温泉旅館。また、九州温泉道と別府八湯温泉道の対象施設でもあります。土曜日の午後、日帰り入浴してみました。
公式HPのアクセス方法を見ると、パチンコ屋さんの駐車場に入ってとありますが、小さな車ならパチンコ屋さんを回り込むように細い道を通っても行けます。
入浴料500円は、玄関から右手奥のフロントで。内湯か露天風呂のどちらかを選びますが、この日は露天風呂を選択。フロント左手から外へ出て、通路の右側にある男女別露天風呂「遊谷洞」 へ。棚に編み籠が置かれた脱衣スペースには、ドライヤーなし。洗い場にカランは無く、アメニティは1組置かれています。
右側に18人サイズの岩風呂があり、無色透明のナトリウムー塩化物・硫酸塩泉(源泉名: 湯元旅館 かなわ荘)が、かけ流しにされています。真ん中あたりで瓦を積み上げた壁でちょっと区切られていますが、泉温43.5℃を加水して手前の湯尻の方で41℃位、奥の湯口がある方で43℃位で供給。PH7.0で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口は、浴槽の中。塀に囲まれて景色は望めませんが、巨石と木々に囲まれとっても静か。週末の午後にもかかわらず、たまたまなのか貸切状態でまったりできました。
家族風呂も立ち寄りで利用できますが、スタッフの方の応対も良かったので、一度泊まって宿泊者専用の砂湯も次回は利用してみたいです。
主な成分: ナトリウムイオン457.3mg、マグネシウムイオン5.0mg、カルシウムイオン32.5mg、鉄(II)イオン0.9mg、鉄(Ⅲ)イオン0.1mg、マンガンイオン0.2mg、アルミニウムイオン0.2mg、塩化物イオン616.9mg、硫酸イオン216.3mg、炭酸水素イオン24.5mg、炭酸イオン0.9mg、メタケイ酸308.2mg、メタホウ酸45.8mg、遊離二酸化炭素27.4mg、成分総計1.898g
※なお、分析書は内湯の方にありましたが、平成17年の古いものだったので参考までに。 -
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血の池地獄などがある県道218号線から細い道に入ったところに佇む、長泉寺というお寺の境内にある湯処。また、別府八湯温泉道の対象施設でもあります。土曜日の午後、利用して来ました。
まずは境内に入って、右側奥の玄関にて受付・署名が必要です。入浴料は、そこにあるお賽銭箱に。戻って、門の左側にある湯小屋「薬師乃湯」へ。棚にプラ籠がある簡易的な脱衣場には、もちろんドライヤーなし。洗い場には、カランやアメニティもありません。
左側に 3人サイズ石造り内湯があり、うっすら茶褐色がかった透明の酸性泉(分析書なし)が、源泉かけ流しにされています。なんと、近くの龍巻地獄からの引き湯なのだとか。かなり高温の泉温と思われますが、湯温は43℃位。さらりとした浴感です。飲泉コップがあり、湯口の湯を口に含むと少し酸っぱい。桶やバケツに湯を汲み置き、冷まして熱い時に投入することで、温泉が薄まらないようにしています。
お寺の境内にあるだけにとても静かで、狭い湯屋ならではのプライベート感も。別府市内から自転車で来たという先客のお兄さんが上がられた後、ずっと貸切状態でまったりできました。 -
JR日豊本線の別府駅から、徒歩で約5分。別府市公会堂にも程近い、住宅街の中に佇む、コンクリート造りの現代風の外観が特徴的な市営の公衆浴場。昔この辺りは田んぼばかりで、畦道を通って足しげく通ったことから、こう呼ばれるようになったのだとか。また、別府八湯温泉道の対象施設でもあります。土曜日の午後、利用してみました。
入浴料100円は番台で。男湯は右側です。外観とは対照的に、中に入ってみると、脱衣場と浴室の間に仕切りの無い、昔ながらの湯屋の造り。棚だけの脱衣場にはドライヤーも無く、靴も棚の下に入れます。左側に4人分の蛇口がありますが、石鹸などのアメニティはありません。
中央に8人サイズのタイル張り石枠内湯があり、うっすら緑褐色がかった透明のナトリウム・マグネシウム・カルシウムー炭酸水素塩泉(源泉名: 田の湯温泉)が、かけ流しにされています。泉温51.0℃を加水して、43℃位で供給。PH7.5で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口は浴槽の中なので、味までは不明。床や浴槽の周りが、温泉成分で白茶色に変色しています。週末の午後だったので、やはりなかなかの賑わい。地元の方に混じって、有り難く良泉を楽しませて頂きました。
主な成分: リチウムイオン0.7mg、ナトリウムイオン119.0mg、マグネシウムイオン33.0mg、カルシウムイオン49.0mg、ストロンチウムイオン0.3mg、バリウムイオン0.2mg、マンガンイオン0.2mg、鉄(II)イオン0.4mg、塩化物イオン35.7mg、臭化物イオン0.1mg、チオ硫酸イオン0.1mg、硫酸イオン55.0mg、炭酸水素イオン492.0mg、メタケイ酸221.0mg、メタホウ酸2.0mg、遊離炭酸11.9mg、成分総計1.034g
※なお、脱衣場の分析書は平成10年のものでしたが、受付横に掲示されたものは平成26年のものでした。 -
大分自動車道の別府ICから、車で約5分。朝見川源流の渓流沿いに佇む、男女別の露天風呂と雰囲気の異なる貸切風呂が点在する日帰り温泉施設。また、九州温泉道および別府八湯温泉道の対象施設でもあります。土曜日の午後、利用して来ました。
入浴料は、母屋の受付で。週末の午後ということもあり、この日は貸切風呂「蛍の湯」を選択。平日は60分、土日祝は50分の利用時間で、料金は2500円です。
母屋を出て右手に進み、手前から2番目の湯小屋へ。棚に編み籠が並ぶ、簡易的な脱衣場。ドライヤーは母屋で借りることができ、洗い場にカランはありませんが、アメニティはナチュラル系のものが置かれています。
左右に屋根付岩風呂が2つあり、いずれも白濁した単純硫黄泉(硫化水素型)[源泉名: 藤田源泉]がかけ流しにされています。泉温64.8℃を加水して、右側の2人サイズの方は40℃位で供給。PH6.28で、やや肌がスベスベする浴感です。うっすら緑白色に濁った湯がザバザバとパイプから注がれ、口に含むとほんのり硫化水素臭がしてエグい味。サラサラとオーバーフローもしています。
左側の4人サイズの方はしっかりと濁っていて、湯温は42℃強位。こちらは浴槽内からボコボコと注がれ、硫化水素臭も強いです。見上げれば、自然に囲まれた山の景色。浸かると見えませんが、近くを小川が流れています。川のせせらぎと野鳥のさえずりに癒されつつ、まったりと湯浴みを楽しめました。
本当は、滝を見ながら入れるという一番人気の貸切風呂「滝の湯」に入ってみたかったのですが、あいにく先客ありで断念。でもまあ、次回のお楽しみということで。
主な成分: ナトリウムイオン21.3mg、マグネシウムイオン9.0mg、カルシウムイオン14.3mg、鉄(II)イオン0.9mg、アルミニウムイオン0.1mg、塩化物イオン15.1mg、硫酸イオン22.3mg、炭酸水素イオン103.8mg、メタケイ酸85.1mg、メタホウ酸0.6mg、遊離二酸化炭素295.9mg、遊離硫化水素3.8mg、成分総計0.575g -
明礬温泉を走る国道500号線から細い道を少し奥に入ったところに佇む、客室数わずか3室の小さな湯宿。また、九州温泉道および別府八湯温泉道の対象施設でもあります。土曜日の午前中、日帰り入浴してみました。
昭和30年代に開業した老舗旅館ですが、2016年の熊本地震で被害が出てしまい、2018年1月にリニューアルオープンしたのだとか。訪れた時は、木のいい香りがして、きれいでピカピカでした。
入浴料500円は、玄関でご主人に。玄関から真っ直ぐ奥に廊下を進んだ突き当たりに、男女別の浴室があります。男湯は、青い暖簾が掛かった左側です。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、左側に1人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、は資生堂製です。
窓際に4人サイズの木造り内湯があり、緑白色に濁った単純硫黄泉(硫化水素型)[源泉名: トビ温泉]が、源泉かけ流しにされています。泉温66.0℃を、湯口を絞って43℃位で供給。PH5.1で、やや肌がスベスベする浴感。前日に泊まった「小宿YAMADAYA 」がPH1.7の強酸性だったので、同じ明礬温泉でもマイルドに感じます。
竹筒の湯口から注がれ、口に含むと硫化水素臭がしてエグい味。湯面に、粉状の白い湯の花が浮いています。窓からは、明礬大橋を望む景色。ずっと貸切状態で、まったりできました。
露天風呂は無く小さな内湯のみですが、客室数を考えれば十分で、源泉かけ流しの湯使いはベストなこだわり。宿籠りしてウキウキしながら何度も自然湧出のいい温泉に浸かりに行く、シンプルですが至上の湯浴みに興じれる宿かと思います。
主な成分: ナトリウムイオン6.9mg、マグネシウムイオン3.9mg、カルシウムイオン9.8mg、アルミニウムイオン0.5mg、鉄(II)イオン0.2mg、塩化物イオン2.8mg、硫化水素イオン0.7mg、チオ硫酸イオン1.7mg、硫酸イオン39.1mg、炭酸水素イオン17.1mg、メタケイ酸68.1mg、遊離炭酸188.0mg、遊離硫化水素58.7mg、成分総計0.398g
※なお、平成21年の分析書だったので、間もなく更新かも知れません。 -
えんま坂の途中に佇む、きれいですが壁の鬼瓦がちょっと怖い湯小屋の共同浴場。また、九州温泉道および別府八湯温泉道の対象施設でもあります。土曜日の午前中、利用してみました。
入浴料200円は、玄関を入って右側の受付で。手前の「殿様の湯」と書かれた方が、男湯です。棚だけの脱衣場と、太い梁が剥き出しになった高い天井の浴室の間に仕切りがない、昔ながらの一体型の造り。ドライヤーなしで、洗い場にはカランやアメニティもありません。
中央に6人サイズの石造り内湯があり、無色透明の単純温泉(源泉名: 照湯温泉)が、かけ流しにされています。なかなか立派な石の浴槽だなぁと思っていたら、何と豊後森藩の殿様が使った浴槽なのだとか。泉温98.1℃を加水して、41℃位で供給。PH6.5で、やや肌がスベスベする浴感です。
石樋の湯口から注がれ、口に含むとほんのり石膏臭がして円やかな味。定時よりも少し早くオープンしたので、ちょっとだけ貸切状態でまったりできました。
主な成分: ナトリウムイオン14.7mg、アンモニウムイオン1.5mg、マグネシウムイオン0.5mg、カルシウムイオン3.5mg、鉄(II)イオン0.1mg、塩化物イオン16.0mg、硫酸イオン10.0mg、炭酸水素イオン24.0mg、メタケイ酸0.9mg、メタホウ酸25.9mg、遊離炭酸14.1mg、成分総計0.113g
※なお、平成15年の分析書だったので参考までに。 -
投稿日:2020年3月21日
明礬温泉の洒落た小宿(小宿 YAMADAYA(旧 山田屋旅館))
きくりんさん [入浴日: 2019年4月19日 / 1泊]
55.0点
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44.0点
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55.0点
別府八湯の中でも最も高台に位置する明礬温泉に佇む、客室数わずか5室の小さな湯宿。江戸末期開業という老舗ながら、平成21年にリニューアルされ和モダンに改装されています。平日に、一泊二食付で利用してみました。
この日は、2階の「さん」の間に宿泊。6畳の和室に、円卓に籐製の座椅子がおしゃれです。窓からは、湯小屋と山の景色。早速作務衣に着替え、通りを挟んだ向かいにある「鉱泉」と書かれた湯小屋へ。2つある貸切風呂は空いていれば予約なしで使え、湯小屋に入るには玄関から鍵を持って行くシステムです。
湯小屋に入ると、階段を下りて半地下の浴室へ。左側の浴室を使ってみます。編み籠が置かれた脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、左側に1人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、MARKS &WEB社のハーブ系です。
奥に2人サイズの石造り木枠内湯があり、うっすら緑褐色に濁った酸性ー含鉄(II)・硫黄ーアルミニウムー硫酸塩・硫酸水素塩温泉(源泉名: 別府温泉 山田屋旅館)が、源泉かけ流しにされています。泉温66.7℃を、加水せず42℃位で供給。PH1.8の強酸性ながら、やや肌がスベスベする浴感です。源泉枡の中の湯を舐めてみると、鉄臭と硫黄臭が混じった匂いがして、酸っぱいレモン味。窓から景色は見えませんが、クラッシックをBGMに、まったりと湯浴みができました。
夕食は、1階の食事処で。朝食と合わせて70品目の食材を使う、女将の創作手料理を頂きます。食前酒は、梅酒のカクテルからスタート。前菜は、計9品を1プレートで。まず「季節の味覚」6品の前菜は、山菜の天婦羅とツブ貝煮、アボカドの野菜クリーム詰、オニオンとトマト・帆立の冷製、シラスピザ、ワラビの煮物、ニラのクレープ。また、リズムの3品はプラムとゼリー・チョコレートケーキ・苺の生ハム添え。彩りも美しく、最初からテンションが上がります。地魚の造りは、真鯛・天然鰤、アオリイカ。新鮮さはもちろん、芽ネギを巻いたものも美味く、生ビールがすすみます。温皿は、牛の頬肉のポトフ。牛も玉葱も柔らかい。旬の一口は、筍・アスパラ・スナップえんどう・分葱を木の芽ソースで。郷土皿は、とり天とワラビの天婦羅をオシャレに盛り付け。丸いマッシュドポテトに、野菜や海老があしらわれ可愛い。粒マスタード・カボスポン酢・トリュフ塩で頂きます。おっとここで、生ビール追加。鍋物は美肌鍋。パプリカ・松の実・ネギを刻み、鰤の腹身をしゃぶしゃぶで。好みで柚子胡椒も。〆の黒米入りご飯は汁をかけて、お茶漬け風に食べても美味い。デザートは、醤油キャラメルアイスとコーヒーでお腹一杯になりました。
翌朝は、右側の浴室へ。左側の浴室と同じ造りですが、脱衣場が少し狭いかな。こちらも2人サイズの石造り木枠内湯で、湯温は41℃位。朝から、源泉かけ流しの湯を満喫できました。
朝食は、昨晩と同じ食事処で。和洋折衷の創作手料理を頂きます。甘酒と豆乳のスムージー、そして鮭の西京焼き、ベーコン、焼きキャベツ、蓮根と人参のきんぴら、フルーツ盛合せは1プレートで。彩りも鮮やかで、和のテイストに洋の盛付けが映えます。卵の地獄蒸しは、温泉でスモークされた風味です。ご飯と味噌汁でお腹一杯でしたが、焼き立てで熱々の米粉パン、食後のコーヒーでさらに満足できました。
狭いながらも快適な客室、個性ある源泉かけ流しの緑礬泉だけを楽しむ素泊まりプラン(平日のみ)もありますが、せっかくなら2食付のプランがオススメかなと思います。
主な成分: 水素イオン15.8mg、ナトリウムイオン25.8mg、アンモニウムイオン1.5mg、マグネシウムイオン25.1mg、カルシウムイオン98.7mg、マンガンイオン3.0mg、鉄(II)イオン42.6mg、アルミニウムイオン146.7mg、塩素イオン2.6mg、硫酸水素イオン858.0mg、硫酸イオン1624mg、チオ硫酸水素イオン0.5mg、硫酸34.0mg、メタケイ酸287.8mg、メタホウ酸0.5mg、遊離二酸化炭素33.2mg、遊離硫化水素4.7mg、成分総計3.218g
※なお、平成21年の分析書だったので、まもなく更新かも知れません。 -
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別府市朝見の街中に佇む、ちょっと変わったカフェに併設された湯処。もともとは自宅の温泉でしたが、お客さんにもっと寛いでもらおうと、開放されたのだとか。また、九州温泉道と別府八湯温泉道の対象施設でもあります。平日の午後、利用して来ました。
敷地の奥に、喫茶の建物があります。こちらは喫茶を利用すると、タダで温泉に入れるシステム。たまたまタイミングが良かったのか、「今誰も使ってないから、先に温泉に入って」とご主人。早速、門から左手にある建物に隣接した湯小屋へ。
棚に編み籠がある脱衣場には、ドライヤーなし。 洗い場にはカランが無く、アメニティはドレッサーの所に家庭用のものが一組あります。
手前に2人サイズの岩風呂があり、無色透明の単純温泉(源泉名: 別府市有雲泉寺貯湯タンク)が、源泉かけ流しにされています。泉温65.0℃を、加水せず42℃位で供給。PH8.0で、肌がスベスベする浴感です。
奥に1人サイズの浅い浴槽もあり、こちらは湯温40℃位のぬるめ。湯口の湯を口に含むと、円やかな味がします。壁の山水画などを眺めつつ、まったりできました。
湯上りに、季節限定の桜モンブランとアイスコーヒーのセット(850円)を。抹茶のスポンジケーキに、桜の風味とあまおうの苺ソースのモンブランがめっちゃ美味しい! 温泉達人のご主人との会話も楽しいですし、温泉ファンなら是非立ち寄りたい湯処ですね。
主な成分: リチウムイオン1.8mg、ナトリウムイオン180.1mg、マグネシウムイオン3.6mg、カルシウムイオン15.0mg、アルミニウムイオン0.1mg、塩化物イオン179.2mg、硫酸イオン76.9mg、炭酸水素イオン170.9mg、メタケイ酸166.2mg、メタホウ酸6.8mg、メタ亜ヒ酸0.3mg、成分総計0.819g
※なお、平成21年の分析書だったので、まもなく更新かも知れません。