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利尻島の西側に位置する沓形フェリーターミナルから、徒歩で約5分。日帰り温泉施設「利尻ふれあい温泉」を併設する、町営の鉄筋6階建ての大型ホテル。平日の午後、温泉だけ利用して来ました。
もともとは、昭和48年に開業した国民宿舎「りしり」が前身。平成4年に「朝日館」を建設し、「ホテル利尻」として再スタート。平成16年に「汐さい館」を増築するとともに、ボーリングにより温泉が湧出し、現在の姿になったのだとか。
ホテルのフロントから通り抜けもできますが、4月~11月は温泉利用だけなら、ホテルを左手に回り込んだ所にある専用入口へ。スリッパに履き替え、入浴料550円は日帰り入浴の受付で払います。左手奥に廊下を進むと、男女別の大浴場があり、男湯は右側です。
棚だけと籐籠が並ぶ畳敷きの脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、手前の左右に11人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
右側に18人サイズのタイル張り石枠内湯「太古の温(ぬくもり)」があり、茶色に濁った含二酸化炭素ーナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉(源泉名: 利尻ふれあい温泉)が満ちています。泉温33.4℃を、加水なし・加温ありで42℃位で供給。PH6.7で、やや肌がスベスベする浴感です。循環・かけ流し併用で消毒ありですが、塩素臭は気になりません。湯口の湯を口に含むと、旨じょっぱい。湯面にザラメのような温泉成分の結晶が浮き、底にもジャリジャリと沈んでいます。そのためか、少しキシキシするような湯質。浴槽の縁や床が、温泉成分で白茶色にコーティングされています。
一方、露天風呂手前にある10人サイズの円形タイル張り石枠内湯「麗峰の雫」は、源泉かけ流し浴槽です。湯温は、30℃位。加温浴槽と交互浴できるのが嬉しいですし、暑い時期ならやっぱりここに長居しちゃうでしょう。
続いて、外の露天風呂へ。屋根付8人サイズの岩風呂があり、41℃位に加温。浸かると見えませんが、日本海を一望する素晴らしい景色。石のベンチがあり、腰掛けてクールダウンしながらなら眺められます。ずっと貸切状態で、まったりできました。湯上がりに、冷めたい利尻湧水「麗峰湧水」が飲めるのもいいですね。
主な成分: ナトリウムイオン2742mg、アンモニウムイオン1.9mg、マグネシウムイオン405.7mg、カルシウムイオン341.3mg、マンガンイオン0.5mg、第一鉄イオン15.3mg、塩素イオン3784mg、硫酸イオン381.4mg、炭酸水素イオン3993mg、炭酸イオン1.5mg、リン酸イオン5.1mg、メタケイ酸183.0mg、メタホウ酸133.0mg、メタ亜ヒ酸6.4mg、遊離二酸化炭素1105mg、成分総計13.26g18人が参考にしています