きくりん さん
43.9点 / 2647件
男性 | 57歳 | 埼玉 |
指定なし | ||
指定なし |
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投稿日:2018年9月28日
有福温泉の自家源泉かけ流し湯宿(有福温泉 ありふくよしだや)
きくりんさん [入浴日: 2017年10月16日 / 1泊]
44.0点
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55.0点
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33.0点
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44.0点
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44.0点
なだらかな斜面に雛壇状に宿が立ち並ぶ有福温泉の高台に佇む、江戸時代中期に開業した木造二階建ての自家源泉を持つ湯宿。温泉街の共同駐車場から、細い石段を上がってたどり着きます。平日に、一泊二食付で利用してみました。
この日は、2階の4畳半和室(トイレ共用)に宿泊。窓からは、有福の町並みを見下ろす景色です。浴衣に着替え、早速温泉へ。
2階から階段を下りた先に、大浴場「長寿風呂」があります。女湯「かんのんの湯」から、更に階段を下りた一番下にある男湯「やくしの湯」へ。棚だけの脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に2人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
右側に7人サイズのタイル張り石枠内湯があり、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 有福温泉)がサラサラとオーバーフロー。泉温44.8℃を、加水・加温せず源泉かけ流しにしています。熱くなり過ぎないように湯量を絞っているのか、日本温泉協会の温泉利用証の評価も新湯注入率3を除けばオール5の高評価。PH9.1で、肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、石膏臭と塩化物臭が混じったような仄かな匂いがして円やかな味。浴槽はこの内湯1つだけですが、良泉を貸切状態で満喫できました。
夕食は部屋で、浜田港で水揚げされた海の幸と島根の山の幸に舌鼓。お品書きはありません。先附にモズク酢・鴨ロース・鰯佃煮、造りは鯛・勘八。もみじおろしとポン酢で頂く、薄造りのバットウ(マトウ鯛)が旨い。高盃のオクラ胡麻和えの後、焼物はニンニク醤油で頂く島根牛の石焼、揚物にカサゴ唐揚と続き、地酒の純米吟醸酒「のど黒」がすすみます。御飯は栗御飯で、お吸物と香の物、デザートにプリンが出て、お腹一杯になりました。
温泉は一晩中入れるので、就寝前と翌朝も入浴。小さな宿なので、時間帯によってはお風呂が混み合うかと心配しましたが、タイミングよく常に貸切状態でした。
朝食も部屋で、鯖の塩焼主菜の和定食を頂きます。茄子と豚肉の煮物も旨い。地元の玉子が出たり、南瓜とナメコの味噌汁も具沢山で満足しました。
昭和の雰囲気が漂う日本旅館に泊まり、浴衣で下駄を鳴らして共用浴場をはしご。地元の山海の幸を味わったら、1日の締め括りは自家源泉かけ流しの湯に心ゆくまで身を任せる。派手さが全く無い静かな有福温泉で、そんな体験が出来る宿かと思います。
主な成分: ナトリウムイオン65.3mg、マグネシウムイオン0.1mg、カルシウムイオン2.7mg、フッ素イオン2.5mg、塩素イオン63.5mg、臭素イオン0.2mg、炭酸水素イオン48.8mg、炭酸イオン18.0mg、硫酸イオン15.5mg、メタケイ酸70.7mg、メタホウ酸0.7mg、成分総計0.29g -
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三瓶山の麓近くにひっそりと佇む、大正4年(1915年)に開業した池田ラジウム鉱泉の一軒宿。古くからリウマチや神経痛、皮膚病に効くとされ、昭和14年(1939年)の調査でラドン含有量が世界一と公表されたのだとか。平日の午後、日帰り入浴して来ました。
「家族風呂のみで1組ごとの入浴のため、事前に連絡してからの訪問がおすすめ」とネットに出ていたのを思い出し、電話確認をしての訪問です。入浴料500円は、敷地奥の「放泉閣」と書かれた白い洋風の建物の玄関で。先客がいるようで、広間のソファに座ってしばらく待機。待っている間ヒマだったので、玄関からすぐの暖簾が掛った露天風呂付の浴室を見せてもらいましたが、この日は宿泊客がいなかったのか、湯が張られておらず空っぽでした。
そうこうしている内に先客が上がられ、女将さんから「どうぞ」と声がかかります。廊下を歩いて、母屋の小さな浴室へ。棚にプラ籠が置かれた脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、右側に2人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
左側に2人サイズの石造り内湯があり、湯温低下を防ぐ湯船の蓋をどかすと、黄褐色に濁った含放射能ーナトリウムー塩化物冷鉱泉(源泉名: 池田ラジウム鉱泉 3号泉)が満ちています。泉温17.4℃を加温して、40℃位に調整済み。このままだと溜め湯状態なので、源泉バルブを捻ってかけ流し状態にします。加水なし、循環・消毒もなし。PH6.0で、さらりとした浴感です。湯口の湯を口に含むと、鉄臭がして旨じょっぱい炭酸味。小さな白い湯の花も、舞っています。ぬるくなってきたら、加温スイッチでお好みの湯温へ調整自由。まったりしていたら、泡つきも見られます。窓から川岸の緑を眺める景色を眺めつつ、貸切で湯浴みを楽しめました。
気になるラドン含有量は?と分析書を見ても、残念ながら記載なし。とはいえ、成分的にも濃い個性のある鉱泉なので、近くに行くことがあれば是非また寄ってみようと思います。
主な成分: リチウムイオン3.7mg、ナトリウムイオン2500mg、マグネシウムイオン147mg、カルシウムイオン287mg、ストロンチウムイオン5.9mg、マンガンイオン0.7mg、鉄イオン3.9mg、フッ化物イオン0.9mg、塩化物イオン3730mg、臭化物イオン11.8mg、ヨウ化物イオン1.4mg、硫酸イオン456mg、炭酸水素イオン1640mg、メタ亜ヒ酸4.2mg、メタケイ酸138mg、メタホウ酸91.3mg、遊離二酸化炭素792mg、成分総計10.02g -
島根県美郷町を流れる江の川のほとりに佇む、昭和47年に開業した潮温泉の一軒宿。狐が傷を癒すのを猟師が見て発見したと伝わり、山の中なのにその名の通り海水のように塩辛い温泉として、古くから親しまれているのだとか。平日のお昼頃、およそ8年ぶりに日帰り入浴して来ました。
建物から右手の駐車場の一角に、持帰り用の源泉汲み場があり、ホースからバケツにドバドバと注いで溢れています(しかも無料)。通常入浴料420円は、玄関を入った右側の受付で。この日は、「温泉博士」の特典でタダで入浴。食堂脇の廊下を真っ直ぐ奥へと進み、館外へ出たら左手に男湯があります。
棚とコインレス鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に6人分のシャワー付カランと右側に2人分のシャワーブースがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
奥の窓際に15人サイズのタイル張り石枠内湯があり、緑褐色に濁ったナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉(源泉名: 潮温泉)がかけ流しにされています。泉温18.7℃を、加温して42℃位で供給。PH6.5ながら、肌がスベスベする浴感です。竹の湯口から冷泉が注がれ、口に含むと鉄臭がして少し旨じょっぱい炭酸味。他にも打たせ湯やジャグジー浴槽もありますが、この日は使われていない模様です。窓から川のせせらぎと山々の景色を眺めつつ、ほとんど貸切状態でまったりできました。
最近、美郷町観光協会のHPを見たところ、平成30年5月31日に全館建替のため一時休業に入っており、平成32年4月からリニューアルオープン予定なのだとか。鄙びてきた感じの建物が新しくなってしまう淋しさもあり、また新しく生まれ変わる大和荘に源泉かけ流し浴槽や露天風呂もできたらいいなという期待もあり、今はちょっと複雑な思いです。
ラドン含有量: 3.30×10-10 Ci/kg
主な成分: リチウムイオン3.3mg、ナトリウムイオン1920mg、カルシウムイオン51.6mg、マグネシウムイオン13.9mg、ストロンチウムイオン2.2mg、バリウムイオン0.2mg、アルミニウムイオン0.2mg、マンガンイオン0.5mg、鉄イオン2.2mg、フッ素イオン3.5mg、塩素イオン1300mg、臭素イオン1.6mg、沃素イオン2.0mg、炭酸水素イオン3360mg、硫酸イオン42.9mg、メタ亜ヒ酸3.3mg、メタケイ酸151mg、メタホウ酸64.5mg、遊離二酸化炭素585.0mg、成分総計7.58g
※平成9年の古い分析書が入口にありましたが、受付で新しい分析書がないか尋ねると、平成21年3月の分析書のコピーをくれました。でも、リニューアルと同時に更新されるかも知れません。 -
「加田の湯」と同じ島根県飯南町にある居宅介護支援事業所「あゆみの杜」に併設された、平成19年にオープンした日帰り温泉施設。国道54号線を頓原郵便局から県道273号線へ入って、しばらく進んだ道沿いにあり、小さな水車が目印です。平日の午前中、利用してみました。
入口が2つありますが、最初どちらか分からずに、駐車場があった裏口から入館(介護支援事業所側に、正面入口があります)。通常は、入浴料500円を廊下を通り抜けた先にある大浴場受付で払いますが、この日はJAFの会員証提示で100円割引。早めに着いたので、テレビのある畳敷きの休憩室で待たせてもらいます。
程なくスタッフの方から声がかかり、受付の奥側にある男湯へ。コインレス鍵付縦長ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
窓際に6人サイズの石造り内湯があり、うっすら緑褐色に濁った含二酸化炭素ーナトリウムー炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉(源泉名: 頓原温泉)がかけ流しにされています。炭酸水素イオンと遊離二酸化炭素を、いずれも1000mg以上含むという珍しい泉質。泉温14.6℃を、加温して41℃位で供給。やや肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、ほんのり鉄臭がして旨じょっぱい炭酸味。細かい気泡が湯中に大量に漂い、全身が細かい泡に包まれます。窓から中庭を眺めつつ、しばらく貸切状態でまったりできました。
毎日浴槽を清掃されているそうですが、不定期で湯色が透明→グリーン→イエロー→オレンジへと変化するのだとか。また、大浴場は加温かけ流し内湯のみですが、貸切風呂(1時間1900円)には加温浴槽の他にも非加熱の源泉かけ流し浴槽もあるとのこと。後になって、下調べしておけば良かったとちょっぴり後悔。次回は、こちらも是非利用してみたいです。
主な成分: リチウムイオン0.9mg、ナトリウムイオン457mg、マグネシウムイオン19.8mg、カルシウムイオン97.0mg、ストロンチウムイオン1.0mg、マンガンイオン0.9mg、鉄イオン9.3mg、フッ化物イオン0.8mg、塩化物イオン212mg、臭化物イオン0.5mg、ヨウ化物イオン0.1mg、硫酸イオン14.5mg、炭酸水素イオン1260mg、メタ亜ヒ酸0.8mg、メタケイ酸102mg、メタホウ酸50.7mg、遊離二酸化炭素1040mg、成分総計3.28g -
里山風景が広がる島根県飯南町の神戸川のほとりに佇む、平成16年に開業した日帰り温泉施設。平日の午前中、およそ8年ぶりに利用して来ました。
通常入浴料400円は、玄関を入って左側の受付で。この日は、JAFの会員証提示で50円割引の350円で入浴。奥へと進んで、男女別の大浴場へ。右側の岩風呂と、左側の桧風呂の2種類の浴室があり、1週間毎に男女入替わりになります。今回の男湯は、「ごんべえの湯」と書かれた青い暖簾が掛かる、右側の岩風呂の方です(女湯は「さくら姫の湯」と書かれた赤い暖簾)。
棚に籐籠とコインレス鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。梁がむき出しになった高い天井の浴室に入ると、右側に7人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
窓際に10人サイズの岩風呂があり、茶褐色に濁ったナトリウム・カルシウムー炭酸水素塩泉(源泉名: 加田温泉)がかけ流しにされています。泉温14.8℃を、加温して41℃位で供給。透明度は10cm位で、少しキシキシするような浴感。消毒ありながら、塩素臭は気になりません。結構オーバーフローもしており、竹筒の湯口から注がれ、口に含むと鉄臭がして炭酸味。浴槽の縁の岩や床は、温泉成分の析出物で茶色にコーティングされています。左側に白湯の浴槽がありますが、サウナ用の水風呂でした。窓からは、遠くに山々を望む景色。しばらく貸切状態で、まったりできました。
後から来られたお年寄りとお話ししてみると、なんと広島から車で1時間以上かけて、週に5日は通っているのだとか。個性をしっかりと感じるこの温泉なら、山を越えてはるばる通いたくなる気持ちも分かりますね。
主な成分: リチウムイオン1.0mg、ナトリウムイオン418mg、カルシウムイオン159mg、マグネシウムイオン66.2mg、ストロンチウムイオン1.2mg、マンガンイオン0.5mg、鉄イオン9.0mg、フッ素イオン0.8mg、塩素イオン186mg、臭素イオン0.4mg、炭酸水素イオン1800mg、硫酸イオン15.4mg、沃素イオン0.2mg、メタ亜ヒ酸1.7mg、メタケイ酸88.7mg、メタホウ酸30.3mg、遊離二酸化炭素326mg、成分総計3.12g -
出雲市多伎町の小田川沿いに佇む、大正11年(1922年)創業の小田温泉の一軒宿。木の温もりを感じる現代数寄屋造りの2階建ての建物で、客室数わずか6部屋という小さな宿でもあります。一度泊まってみたかったので、日曜日に一泊二食付で利用して来ました。
この日は、2階の7.5畳和室(トイレ共同)に宿泊。窓から、川のせせらぎを望む景色です。浴衣に着替え、早速温泉へ。
玄関から右手奥に廊下を進み、階段を下りた突き当たりに男女別の浴室があります。左側が、男湯「飛天乃湯」。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。湯気抜きのある高い天井の浴室に入ると、右側に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、ナチュラル系です。
左側に5人サイズの白磁に藍の染付タイル張り内湯があり、無色透明の温泉法第二条該当泉(源泉名: 小田温泉)が満ちています。メタケイ酸・メタホウ酸の項で該当。泉温18.3℃を、加温して41℃位で供給。PH7.2で、やや肌がスベスベする浴感です。循環・消毒ありですが、光触媒による滅菌のためか消毒臭はしません。湯口の湯を口に含むも、無味無臭。浴槽の見事なタイル画は、漢文や天子遊行が描かれた外側だけでなく、内側にも全て描かれています。書や美術に優れた才能を持つ、ご主人の作品なのだとか。内側の山水画、鳳、怪魚、天女が舞う姿に見とれつつ、まったりと湯浴みを楽しめました。
夕食は、別棟の茶寮「清泉亭」で。小上がりの席は、衝立で仕切られています。お品書き付で、酒は宿の名物「孟宗酒」を注文。切り立ての青竹に地酒を入れ、直火で燗をしたもので、竹の香が芳しい美酒です。先附は梅味噌小芋・茄子・網茸に始まり、造里の鯛・勘八・バットウ(マトウ鯛)が新鮮で美味い。湯葉も、クリーミー。温物は蓮根饅頭で、焼物の黒ソイ塩焼は焼立てで。小鍋は豚肩ロースや白菜・水菜・茸を琥珀美味だしで、留肴は鯵檸檬〆でした。食事に御飯、留椀に赤出汁、香物はジャコの佃煮、甘味はメロンを。量は程々ですが、一品一品が美味しくて酒がすすんでしまいました。
翌朝は、男女入替わりとなった右側の浴室「龍泉乃湯」へ。昨夜より若干広い浴室で、5人分のシャワー付カランがある洗い場にはアメニティもあります。8人サイズの青磁タイル張り内湯があり、湯温はこちらも41℃位。こちらは絵が描かれておらず、色違いのタイルを交互に組み合わせた浴槽です。でも、よく見ると透し彫りも。珍しい青磁タイル張りの浴槽で、朝風呂を満喫できました。
朝食は、昨晩と同じ茶寮「清泉亭」の中庭を臨むテーブル席で。鯵の干物主菜の和定食ながら、湯豆腐やちりめじゃこで御飯がすすみます。しじみの味噌汁はやっぱり美味しく、茶碗蒸し付き。デザートは、地元の特産品である無花果のコンポートで、こちらも満足しました。
素足で寛げる静かな宿で、地元の食材に拘った旬の美味い料理を味わい、美しい染付の浴槽で温泉に浸かって、のんびりと疲れを癒す。料金もそんなに高くないので、違う季節にまた訪れてみたくなる、出雲の佳宿に数えられる一軒ではないかと思います。
ラドン含有量: 3.55×10-10 Ci/kg
主な成分: ナトリウムイオン143mg、マグネシウムイオン9.5mg、カルシウムイオン58.6mg、ストロンチウムイオン0.5mg、マンガンイオン0.2mg、鉄イオン1.0mg、フッ化物イオン0.2mg、塩化物イオン171mg、臭化物イオン0.5mg、硫酸イオン148mg、炭酸水素イオン211mg、メタケイ酸74.8mg、メタホウ酸5.1mg、遊離二酸化炭素22.0mg、成分総計0.85g -
浜田市美都町を走る国道191号線沿いの道の駅「サンエイト美都」から程近くに佇む、平成3年にオープンした日帰り温泉施設。日曜日の午後、およそ9年ぶりに利用して来ました。
瓦屋根の趣ある外観は、以前訪れた時のまま。入浴料450円は、玄関を入り右側の受付で。右手の土産物売り場の奥に、男女別の大浴場があり、男湯は左側です。
カード式鍵付きロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。高い天井の浴室に入ると、左右に9人分のシャワー付カランと2人分のシャワーブースがある洗い場。アメニティは、グループフルーツ系です。
窓際に20人サイズの岩風呂があり、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 美都温泉)が満ちています。泉温33.4℃を、加温して41℃位で供給。PH8.7で、肌がスベスベする浴感です。循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。所々から、ジェット水流も出ています。
続いて、外の露天風呂へ。傘型の屋根付12人サイズの岩風呂があり、湯温はこちらも41℃位。湯口の湯を口に含むと、ほんのりと鉱物臭がして円やかな味。こちらの浴槽も、所々からジェット水流が出ています。囲まれていて、景色が望めないのが少し残念。この日はマラソン大会が開かれていて、参加者の方が後から続々と来られていました。
この辺りの温泉地では、美又温泉と並ぶツルスベの美人湯。この湯を求めて、いずれまた訪れてしまいそうです。
主な成分: ナトリウムイオン243.0mg、カルシウムイオン2.7mg、アルミニウムイオン0.2mg、フッ素イオン20.2mg、塩素イオン93.0mg、硫酸イオン1.7mg、炭酸水素イオン405.2mg、臭素イオン0.2mg、炭酸イオン13.8mg、メタケイ酸40.8mg、メタホウ酸11.9mg、成分総計0.83g -
江戸時代末期の元治元年(1864年)に開湯した美又温泉に佇む、昭和44年に開業した公共の温泉施設。六角形で出窓が付いた鉄筋4階建ての新館が特徴的で、美又温泉といえばここを目指して訪れる人も多い、まさにランドマーク的存在でもあります。ここのツルツル湯が恋しくなって、日曜日の午前中およそ9年ぶりに利用して来ました。
以前は宿泊もできたのですが、平成27年にリニューアルして日帰り温泉施設へ。どうやら客室が有料の休憩室に変わっているだけで、看板や外観は以前と変わらないというか、今見ると若干レトロっぽい感じさえして不思議です。
入浴料500円は券売機で。左手奥のエレベーターに乗り、3階の男湯(女湯は4階)に向かいます。棚にプラ籠と100円返却式ロッカーが並ぶ広い脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左右に13人分のシャワー付カラン(うち1つはシャワーなし)がある洗い場。アメニティは一般的なもの。ちなみに、シャワーやカランのお湯も温泉です。
窓際に16人サイズのタイル張り石枠内湯があり、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 美又温泉)が満ちています。泉温41.6℃を、加温して42℃位で供給。PH9.8で、肌がヌルヌルスベスベする浴感です。加水なし、循環・消毒あり(次亜塩素酸ソーダ使用)ですが、消毒臭は気になりません。湯口の湯を口に含むも、無味無臭。浴槽の縁に沿って段差があり、腰掛けられるのもいいですね。
左側に、3人サイズのジャグジー浴槽もあり、こちらは湯温40℃位。窓からは、美又温泉街と川のせせらぎを望む景色です。朝一だったので、少しの間だけ貸切状態で美肌の湯を満喫できました。
主な成分: ナトリウムイオン61.2mg、カルシウムイオン2.0mg、フッ素イオン3.3mg、塩素イオン20.0mg、水酸化物イオン2.6mg、硫酸イオン14.9mg、炭酸イオン45.1mg、メタケイ酸イオン81.9mg、メタホウ酸イオン0.3mg、成分総計0.23g -
浜田自動車道の金城スマートICから、車で約15分。美又川(家古屋川)沿いに佇む、昭和56年に開業した鉄筋2階建ての温泉宿。美又温泉の旅館や共同浴場の中で、唯一露天風呂がある宿でもあります。日帰り入浴はやっていないため、土曜日に一泊二食付きで利用してみました。
この日は、2階のシングルルームに宿泊。早速浴衣に着替え、玄関から左手に進んだ先にある、男女別の大浴場へ。奥が、男湯です。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に6人分のシャワー付カラン(うち1つはシャワーなし)がある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
窓際に10人サイズのタイル張り石枠内湯があり、無色透明の単純温泉(源泉名: なし)が満ちています。泉温は不明ですが、42℃位に加温。肌がスベスベする浴感です。加水なし、循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。常時チョロチョロとオーバーフローしていて、上部の湯口の他にも吸込口と吹出口が浴槽内にあります。使用状況表示がないのですが、かけ流し・循環併用でしょうか。湯口の湯を口に含むも、無味無臭でした。
一度脱衣場へ戻り、続いて外の露天風呂「徒然乃湯」へ。12人サイズの岩風呂で、湯温は41℃位。川のせせらぎを感じつつ、貸切状態でまったりできました。
夕食は、1階の食事処「美又の間」にて会席料理に舌鼓。お品書き付で、先付はインゲンと茸の胡麻和えからスタート。前菜に野菜の白和え、造りは鯛・鰤・烏賊と続きます。台物の島根牛の陶板焼が、柔らかくて美味い。地酒の吟醸生酒「環日本海」がすすみます。お凌ぎにぶっかけ蕎麦が出て、蓋物は枝豆豆腐と秋野菜の生姜餡掛け。焼物のノドグロの塩焼も、熱々で美味い。揚物は鰰の天婦羅で、珍しかった。蒸物は茶碗蒸し、食事は金城産白米に、椀物は鱧と松茸の吸物、甘物は旭の梨が出て、満足しました。
翌日の朝風呂は、残念ながら雨が降る中での露天風呂。前日は気づきませんでしたが、赤茶色の小さな湯の花も舞っていました。
朝食は、昨晩と同じ食事処で。鯖の塩焼主菜の和定食を頂きます。湯豆腐やひじきの煮物等、こちらは普通のメニューといった印象でした。
脱衣場に掲示されていた分析書が古そうな手書きの簡易的なものだったので、フロントで確認しましたが、詳しいものは無いのだとか。今後は脱衣場の掲示や公式HPに載せる等、使用状況表示と合わせて整備して欲しいものです。
放射能: 3.19ME
主な成分: ナトリウムイオン45.000mg、カルシウムイオン0.94mg、鉄イオン0.060mg、クロールイオン22.250mg、硫酸塩イオン14.980mg、炭酸イオン44.482mg、ケイ酸イオン4.033mg、フッ素イオン3.601mg、ケイ酸20.430mg、総計155.767mg
※分析日も書かれていないため、参考までに -
中国自動車道の六日市ICから、津和野方面へ約15km。国道187号線から少し脇道に入った里山に佇む、昭和63年に開業した木部谷温泉の一軒宿。柿木温泉「はとの湯荘」からも近いので、土曜日の午後およそ9年ぶりに日帰り入浴して来ました。
入浴料450円は、玄関を入った左側の受付で。右手に廊下を進むと、男女別の浴室があって、左側が男湯です。籠に入った貸小タオルが置かれているのは、自分の持参したタオルを使うと、茶色に染まってしまうので嬉しいですね。 コインレス平鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーはありません。
浴室に入ると、左側に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、固形石鹸のみ。右側に5人サイズの石造り内湯があり、茶褐色に濁ったナトリウム・カルシウムー塩化物・炭酸水素塩泉(源泉名: 木部谷温泉)が、かけ流しにされています。泉温20.5℃を、蒸気で41℃位に加温。やや肌がスベスベする浴感です。
浴槽の左右角にバルブがあって、湯温が温ければ右側の蒸気バルブを捻ると加温でき、熱ければ左側の新泉バルブを捻ると冷泉を追加して湯温を下げられる仕組み。ただし、同時に左右のバルブを開かないようにと、表示されています。
湯口の湯を口に含むと、ほのかな鉄臭がして少ししょっぱい炭酸味。浴槽の外側に、温泉成分の析出物がびっしりと付着。床の緑色は、苔とのこと。たまたま時間帯が良かったのか、ずっと貸切状態でまったりできました。
湯上がり後、建物の左側の石段を30m上がった先にある、裏山の間欠泉へ。全国的にも珍しい炭酸ガスによる間欠泉なのだとか。25分休止して5分噴出と書かれていましたが、残念ながらこちらはタイミングが悪くて、見ることができず。ここから湯が母屋の方へと流れ、それがオレンジ色の水路になっているのが印象的でした。
主な成分: ナトリウムイオン1320mg、リチウムイオン4.3mg、マグネシウムイオン32.5mg、カルシウムイオン363mg、ストロンチウムイオン4.8mg、鉄イオン19.4mg、バリウムイオン0.5mg、マンガンイオン2.0mg、フッ素イオン3.2mg、塩素イオン1830mg、硫酸イオン1.9mg、炭酸水素イオン1980mg、臭素イオン5.1mg、メタ亜ヒ酸12.6mg、メタケイ酸97.2mg、メタホウ酸254mg、遊離二酸化炭素514mg、成分総計6.49g