きくりん さん
43.9点 / 2647件
男性 | 57歳 | 埼玉 |
指定なし | ||
指定なし |
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古くは万葉集にも詠われた、博多の奥座敷「二日市温泉」。この温泉地に慶応元年(1865年)に開業した、6000坪という広大な敷地に佇む老舗温泉旅館。3500坪の日本庭園を取り囲むように、大正7年築の「大正亭」、昭和45年築の「昭和亭」、平成元年築の「平安亭」という設えの異なる3つの宿泊棟からなり、昭和天皇もお泊りになられた由緒ある宿でもあります。日曜日に、およそ11年ぶりに一泊二食付で利用して来ました。
以前は、平安亭に泊まって温泉が引かれた部屋風呂も満喫しましたが、今回は奮発して夢だった大正亭に宿泊。玄関からかなり歩きますが、その分隔離された大人のプライベートな空間が待っています。12畳和室と8畳洋室の2間に広縁や次の間も付き、炬燵まであって嬉しい。早速浴衣に着替え、先ずは久々に大浴場「次田(すいた)の湯」へ。
ちなみに次田とは、二日市の古い地名に由来するのだとか。2階建ての湯小屋で、男湯は1階です。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。男女共100坪あるという広い浴室に入ると、左側に11人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、湯葉豆乳系です。
奥と右側の2面のレトロな木枠窓に沿うように、30人サイズの石造り内湯があり、無色透明のアルカリ性単純硫黄温泉(源泉名: 二日市温泉 大丸別荘C泉)が満ちています。泉温48.3℃を、加水・加温せず、42℃位で供給。PH8.8で、肌がスベスベする浴感です。循環・消毒ありながら、塩素臭なし。浴槽が大きいので、循環・かけ流し併用でしょうか。観音様の湯口から注がれ、口に含むとほんのり玉子臭がして円やかな味。打たせ湯がある手前が浅く、湯口がある奥に行くほど深くなる造りは、自然の川と滝つぼをイメージしたのだとか。最深部で90cmもあり、底に玉石が沈んでいて足裏に心地よい。前回同様、湯気が濛々として、ぼんやり灯る行灯の明かり、幻想的な雰囲気に心奪われます。旅の疲れを癒しつつ、貸切状態でまったりできました。
夕食は隣の別の間で、季節の懐石料理に舌鼓。お品書き付で、八寸だけでも10品と豪華です。小さな器に色とりどりと盛られ、鮑・トマト・菜の花のジュレ掛けや、鮪の燻製春菊ソース、蛍烏賊のカルパッチョ等が美味しく、地酒がすすみます。お造りは、鰹・鯛・烏賊の雲丹和え、そして鯖の卯の花和えが上品です。お椀は、蓮根饅頭・ヨモギ豆腐・寄せ玉子・椎茸とヨモギ。豆腐が、トロトロで美味。箸休めは、鰆・烏賊団子を吉野葛で。箸休めといいつつ、がっつりきます。焼物は、地鶏の山椒焼き。焼いた石の上に乗せて、熱々で頂きます。筍御飯・赤出汁・香の物、デザートはフルーツのジュレ掛けで、お腹一杯になりました。
一休みして、今回楽しみにしていた大正亭宿泊者専用の家族風呂へ。家族風呂なのに、普通の旅館の大浴場の浴槽くらいあって驚きます。2つあり、空いていれば予約無しで一晩中使えるのも便利。夜は、手前の「芦の湯」へ。
格天井の浴室で、脱衣場には籠のみ。ドライヤーもありません。浴室に入ると、左側に2人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、大浴場と同じものです。
中央に、タイル張り石枠内湯が2分割。手前の7人サイズの浴槽が湯温40℃位で、奥の10人サイズの方は43℃位。循環・消毒ありですが、塩素臭なし。サラサラとオーバーフローしていて、こちらも循環・かけ流し併用でしょうか。茶色の綿状の湯の花も、沈殿しています。浅いところが多く、就寝前にまったりできました。
翌朝は、もう一つの家族風呂「水心の湯」へ。こちらも脱衣場には籠のみで、ドライヤーなし。浴室に入ると、左側に2人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、同じものです。
中央に14人サイズのタイル張り木枠内湯があり、湯温は42℃位。岩を配し、石庭のようです。のんびりと、湯浴みを楽しめました。湯上がりに、広い日本庭園を朝から散策できるのも、気持ちがいいですね。
朝食は、昨晩と同じ隣の控えの間で。漬物等が小鉢に盛られ、体に優しい和定食を頂きます。鰆の西京漬や出汁巻玉子、湯豆腐が美味しく、満足しました。
食後はチェックアウトのギリギリの時間まで、大浴場「次田の湯」でまったり。お気に入りの宿ですが、またいつ来れることやら。でも福岡に来たら、是非また泊まりに行きたい佳宿です。
主な成分: リチウムイオン0.5mg、ナトリウムイオン232.8mg、マグネシウムイオン0.2mg、カルシウムイオン10.1mg、フッ化物イオン4.3mg、塩化物イオン313.8mg、ヨウ化物イオン0.2mg、硫化水素イオン2.2mg、チオ硫酸イオン0.6mg、硫酸イオン29.0mg、硝酸イオン0.3mg、炭酸水素イオン50.7mg、炭酸イオン11.7mg、メタ亜ヒ酸0.2mg、メタケイ酸64.2mg、メタホウ酸13.7mg、成分合計0.74g -
大分自動車道の筑後小郡ICから、車で約15分。河童伝説や果物の里として知られ、自然豊かな久留米市田主丸町にある小さな温泉地「片の瀬温泉」。後方に耳納連山、眼の前には九州一の大河筑後川が悠々と流れる土手沿いに佇む、客室数わずか9室という鉄筋4階建ての温泉旅館。かつて観光ホテル「小林荘」という名前でしたが一時閉館し、2017年9月にリニューアルオープンしています。日曜日の午後、日帰り入浴してみました。
入浴料600円は、玄関を入って正面奥のフロントで。玄関からすぐの階段を下りた1階に、男女別の大浴場があります。男湯は右側。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に5人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、資生堂製です。
右側に5人サイズのタイル張り内湯があり、うっすら茶褐色がかった透明のナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉(源泉名: 片の瀬温泉 片の瀬の湯)がかけ流しにされています。泉温34.1℃を、加温して41℃位で供給。PH7.8ながら、肌がスベスベする浴感です。加水なし、循環・消毒なし。湯口の湯を口に含むと、モール臭がして少甘味がします。
奥に露天風呂がありそうな雰囲気ですが、内湯のみの造り。窓の外に広がる石庭を眺めつつ、肌触りの良い琥珀色の片の瀬温泉を満喫。しばらく貸切状態で、まったりできたのも良かったです。
脱衣場に詳しい分析書が無かったので尋ねてみると、忙しいそうな中わざわざコピーをとってくれました。ただし、平成17年のものだったので、そのうち更新かも知れません。一度泊まって、自慢の川魚料理や博多水炊きも味わってみたい宿です。
主な成分: ナトリウムイオン301mg、マグネシウムイオン11.6mg、カルシウムイオン14.0mg、鉄(II)イオン0.9mg、マンガンイオン0.1mg、フッ素イオン0.7mg、塩素イオン220.1mg、硫酸イオン0.1mg、炭酸水素イオン567.5mg、メタケイ酸54.8mg、メタホウ酸22.8mg、遊離二酸化炭素9mg、成分総計1207.1mg -
大分自動車道の筑後小郡ICから、車で約10分。田園風景が広がる筑前町の丘の上に佇む、平成16年にオープンした大型の日帰り温泉施設。2階に12室の家族風呂と食事処、3階には特別室があり、宿泊も可能です。名前のカルナとは、ローマ神話に登場する人間の健康を守る女神のことなのだとか。由来は、富山県の金太郎温泉「カルナの館」と一緒ですね。また、九州温泉道の対象施設でもあります。日曜日の午前中、日帰り入浴して来ました。
100円返却式靴箱に靴をしまい、そのキーと引き換えにロッカーキーとバーコード付リストバンドを受取るシステム。入浴料は後払いで、帰りにバーコードを自動精算機にかざして清算します。入浴料は通常830円ですが、この日はJAFの会員証提示で620円で入浴できました。
早速、1階の男女別の大浴場へ。男湯は、左側の和風大浴場「夢の湯」。右側の洋風大浴場「美神の湯」とは、男女週替わりになっています。鍵付きロッカーが並ぶ広い脱衣場には、ドライヤーも完備。
広い浴室に入ると、手前に27人分のシャワー付カラン(いくつか故障)がある洗い場。仕切り付で、それぞれに和歌や童謡、民謡の歌詞が書かれています。アメニティは、一般的なもの。また、2人分のシャワーブース(うち1つは源泉シャワー)もあります。
窓際に、4つの浴槽が連なっています。まずは、左側奥の10人サイズの石造り木枠内湯へ。無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 花立山温泉)が満ちています。泉温34.5℃を、加温して42℃位で供給。PH10.1で、肌がツルツルする浴感です。加水なし、循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。湯口の湯を口に含むと、ほんのり玉子味。小さな白い湯の花も見られます。オーバーフローもあるので、循環・かけ流し併用でしょうか。電気風呂も付いてました。
隣の左から2番目の浴槽は、24人サイズの木造り内湯。主浴槽で、湯温は40℃位。古代檜を使っていて、木のぬくもりに癒されます。また、右から2番目は、8人サイズの木造り内湯で湯温は41℃位。そして、1番右側は3人分のタイル張り木枠浴槽の寝湯。ジャグジー付で、湯温は41℃位でした。
続いて、外の露天風呂へ。左手に、屋根付15人サイズの岩風呂。巨石を配し、野趣溢れる造りです。また、右手に6人サイズの木造り寝湯。いずれも湯温は41℃位で、大量の湯の花が舞っています。春だったので、桜越しに田園風景と遠く山々の景色。週末にもかかわらず、朝早めの訪問のせいか、入浴のお客さんも少なくまったりできました。
ラドン含有量: 6.1×10-10 (Ci/kg)
主な成分: ナトリウムイオン63mg、カルシウムイオン1.3mg、フッ素イオン6.4mg、塩素イオン16mg、硫化水素イオン1.7mg、チオ硫酸イオン0.3mg、硫酸イオン10mg、炭酸水素イオン17mg、炭酸イオン49mg、メタケイ酸イオン60mg、メタホウ酸イオン3.2mg、成分総計0.23g -
およそ1300年程前に鳳来寺を開山した利修仙人が、度々浴したと伝わる霊泉「鳳液泉」。奥三河の湯谷温泉の起源であり、その効用を伝える古い石碑が今も残っています。この温泉地の中心に佇む、昭和24年に開業した懐かしい外観の温泉旅館。隣の「はづ木」に泊まったので、当日と翌朝にタダで湯巡りさせてもらいました。
玄関をくぐると、館内もノスタルジックな雰囲気。フロントのあるフロアは3階で、右手奥の階段を下りて1階の大浴場へ。棚に木箱が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備されています。
内湯「民芸ひのき風呂」と露天風呂「庭園露天風呂」が あり、先ずは内湯から。浴室に入ると、右側と奥に5人分のカラン(うち3つはシャワー付)がある洗い場。アメニティは、エコロジー系です。
窓際に6人サイズの木造り内湯があり、緑褐色に濁ったナトリウム・カルシウムー塩化物泉(源泉名: 湯谷温泉 7号泉)が、かけ流しにされています。泉温34.8℃を、加温して42℃強位で供給。やや肌がスベスベする浴感です。加水なし・循環なしですが、消毒あり。でも、塩素臭は気にならないレベル。太い竹を束ねた湯口から注がれ、口に含むとちょっぴり塩味がします。
続いて一度脱衣場へ戻り、外の露天風呂へ。7人サイズの石造り浴槽があり、湯温はこちらも42℃強位。赤茶色の湯の花も舞っています。板敷川のせせらぎを間近に臨みつつ、貸切状態でまったりできました。
翌朝も湯巡りで、男女入替りとなった2階の大浴場「鳳液泉風呂」へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に6人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、こちらもエコロジー系です。
窓際に6人サイズのタイル張り石枠内湯があり、湯温は42℃位。こちらも、茶褐色に濁ったナトリウム・カルシウムー塩化物泉(源泉名: 湯谷温泉 7号泉)がかけ流し。加水・循環なし、消毒ありの湯使い。赤茶色の湯の花が、浮いています。窓から川のせせらぎを眺めつつ、貸切状態でのんびりと湯浴みを満喫しました。
朝晩で、男女入替りとなるどちらの浴室も趣きがあり、かけ流しの茶濁湯を楽しめるのがいいですね。温泉好きの方には、是非泊まって両方入ってみて頂きたいです。
主な成分: リチウムイオン2.4mg、ナトリウムイオン622.6mg、アンモニウムイオン0.5mg、マグネシウムイオン8.2mg、カルシウムイオン422.6mg、ストロンチウムイオン11.1mg、バリウムイオン0.1mg、マンガンイオン0.2mg、第一鉄イオン1.9mg、フッ化物イオン3.1mg、塩化物イオン1672mg、臭化物イオン3.8mg、ヨウ化物イオン0.2mg、硫酸イオン0.2mg、炭酸水素イオン62.8mg、メタケイ酸45.4mg、メタホウ酸23.3mg、遊離二酸化炭素4.2mg、成分総計2898mg -
奥三河の湯谷温泉街(と言っても、数件の宿が建ち並ぶ小さな温泉地ですが)とは、板敷川(宇連川)を挟んだ対岸のやや下流の断崖に佇む、 平成8年に開業した鉄筋4階建の温泉ホテル。日帰り入浴もやっている(平日のみ1200円)ようですが、姉妹館の「はづ木」に泊まったので、宿泊当日の午後と翌日の朝風呂にタダで湯巡りさせて頂きました。
ロビー奥の階段を下りて、地下1階の露天風呂「落葉の湯」へ。夜9時に、男女入替わりになります。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、以前は内湯があったのか、妙にだだっ広い造り。左側に仕切りの付いた4人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、エコロジー系です。いよいよ外の露天風呂へ。
こちらにも右側に、2人分のシャワー付カランがある洗い場あり。左側には半屋根付12人サイズの木造り浴槽があり、黄褐色に濁ったナトリウム・カルシウムー塩化物泉(源泉名: 湯谷温泉 7号泉)が満ちています。泉温34.8℃を、42℃位に加温。さらりとした浴感です。加水なし・循環・消毒ありですが、塩素臭なし。太い竹を束ねた湯口から注がれ、口に含むと少ししょっぱい。赤茶色の湯の花も舞っています。目の前には山と、眼下に滝が流れ落ちる素晴らしい景色。早めに到着したので、ずっと貸切状態でまったりできました。
翌朝は、男女入替わりとなった大浴場「馬の背湯」へ。フロント右手の廊下を奥に進み、階段を下りたところにあります。こちらも、棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に5人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、やはりエコロジー系です。
左側に13人サイズの石造り内湯があり、こちらも同じ茶褐色に濁ったナトリウム・カルシウムー塩化物泉が満ちています。湯温は42℃弱位。奥は、浅い半身浴スペースとなっています。
続いて、外の露天風呂へ。6人サイズの石造り浴槽で、湯温は41℃位。眼下に、馬の背岩と川のせせらぎを望む素晴らしい景色。宿泊客の入浴時間と重なり、この時はなかなか賑わっていました。
湯使いが少し残念ではありますが、広い大浴場での湯浴みはもちろん気持ちのいいもの。他の湯谷温泉の宿と比べても、各露天風呂からの景色はこの温泉地随一かと思います。
主な成分: リチウムイオン2.4mg、ナトリウムイオン622.6mg、アンモニウムイオン0.5mg、マグネシウムイオン8.2mg、カルシウムイオン422.6mg、ストロンチウムイオン11.1mg、バリウムイオン0.1mg、マンガンイオン0.2mg、第一鉄イオン1.9mg、フッ化物イオン3.1mg、塩化物イオン1672mg、臭化物イオン3.8mg、ヨウ化物イオン0.2mg、硫酸イオン0.2mg、炭酸水素イオン62.8mg、メタケイ酸45.4mg、メタホウ酸23.3mg、遊離二酸化炭素4.2mg、成分総計2898mg -
横浜市鶴見区に位置し、京浜急行本線の生麦駅から徒歩で約3分。国道15号線沿いの大黒町入口交差点そばに佇む、昭和3年に創業した社寺風の温泉銭湯。思わず見惚れてしまう、風格と歴史ある外観。二段になった千鳥破風屋根の懸魚は、上が蓮の花、下は鶴と松の彫刻でしょうか。平日の午後、利用してみました。
中に入ると、ノスタルジックな松竹錠の下駄箱で、鍵も木札です。入浴料470円は番台で。コインレス鍵付き木製ロッカーがある、高い格天井の脱衣場。ドライヤーは20円、またレトロなマッサージ機も20円です。
浴室に入ると、手前に固定シャワー付カランが並ぶ洗い場。その奥に、4人サイズのタイル張り内湯が4槽あります。左側はジェット水流付「超音波気泡座風呂」は湯温40℃位で深く、左から2番目はジャグジー付「赤外線風呂」で湯温が41℃位。こちらは、いずれも白湯です。
右側の2つが温泉浴槽で、黒褐色に濁ったナトリウムー炭酸水素塩冷鉱泉[源泉名: 横浜温泉(朝日湯)]が、かけ流しにされています。泉温16.5℃を加水なし・加温ありで、右から2番目は42℃位、1番右側は44℃弱位で供給。いずれも、弱い超音波気泡装置付です。
さらに、左側のサウナ横にあるメインの源泉水風呂へ。2人サイズのタイル張り内湯で、非加熱なので湯温は20℃位。PH8.4で、肌がスベスベする浴感です。蛇口からチョロチョロと注がれ、口に含むと少甘味。透明度は、5cm位でしょうか。
壁の絵はペンキ絵ではなく、山と湖から流れ出す渓流の写真パネル。そこだけこの銭湯の雰囲気にマッチしない気がしますが、温冷交互浴でかけ流しの黒湯を満喫できました。
主な成分: リチウムイオン0.021mg、ナトリウムイオン235mg、マグネシウムイオン7.94mg、カルシウムイオン13.9mg、ストロンチウムイオン0.088mg、バリウムイオン0.007mg、全鉄イオン1.5mg、アルミニウムイオン0.026mg、マンガンイオン0.04mg、フッ素イオン0.32mg、塩素イオン17.0mg、硫酸イオン17.3mg、炭酸水素イオン647mg、炭酸イオン36.6mg、硝酸イオン5.1mg、リン酸水素イオン3.3mg、メタケイ酸62.4mg、メタホウ酸2.84mg、成分総計1074mg -
大正時代に財界人や文人の高級別荘地として開発され、箱根十七湯の中では比較的新しい強羅温泉。箱根登山ケーブルカーの「早雲山駅」から徒歩約3分という、この温泉地では最も高所の標高800mに位置する、昭和31年に開業した純和風旅館。平日のお昼頃、およそ11年ぶりに日帰り入浴して来ました。
通常入浴料1300円は、玄関から右手のフロントで。この日は「温泉博士」の特典で、子供料金の1000円で入浴。山の斜面に建てられた木造5階建の建物で、3階と4階の大浴場が時間帯で男女入替りとなります。階段を上って、男湯の3階大浴場「さくら」へ。
天然松の幹が突き抜けている脱衣場には、棚にプラ籠が並び、コインレス鍵付ロッカーやドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に4人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、POLA製です。
2面窓のある右側に、6人サイズのタイル張り石枠内湯があり、うっすら緑がかった白濁の酸性ーカルシウムー硫酸塩・塩化物温泉[源泉名: 大涌谷温泉 蒸気造成混合泉3号線(強羅方面)]が、源泉かけ流しにされています。泉温59.2℃を、加水せず40℃位で供給。循環・消毒なし。PH2.2で、最初は少しピリピリして、のちにやや肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、酸っぱい。洗い場側と奥の窓際に腰掛けられる段差があり、半身浴で長湯も可能でした。
続いて、外の露天風呂「神代杉の湯」へ。箱根神代杉の切株を配して、1人サイズの陶器風呂が2つあります。手前の円形の方は湯温41℃位で、奥の楕円形の方は湯温42℃位。電柱がちょっと邪魔ですが、塀越しに箱根外輪山を望む景色。先客が上がられた後、貸切状態でまったりできました。
以前利用した、箱根寄木細工の意匠を楽しめる4階の露天風呂「仁兵衛の湯」は、近年リニューアルされたのだとか。新しくなったこちらも、また利用してみたいです。
主な成分: 水素イオン6.36mg、ナトリウムイオン39.0mg、マグネシウムイオン37.3mg、カルシウムイオン114mg、ストロンチウムイオン0.08mg、第一鉄イオン9.50mg、アルミニウムイオン14.5mg、マンガンイオン1.84mg、亜鉛イオン0.04mg、フッ素イオン0.13mg、塩素イオン216mg、硫酸水素イオン114mg、硫酸イオン540mg、硝酸イオン0.61mg、メタケイ酸123mg、メタホウ酸4.00mg、遊離硫化水素0.03mg、遊離硫酸1.96mg、成分総計1.226g -
出雲国風土記にも登場した海潮温泉。この温泉地を流れる赤川沿いに佇む、昭和29年に開業した温泉旅館。日本秘湯を守る会会員の宿でもあります。平日の午後、日帰り入浴して来ました。
入浴料1000円は、玄関を入って右側のフロントで。玄関から左手奥へ「露天風呂」の表示に従って廊下を歩くと、突き当たりに男女別の大浴場「宝樹の湯」があります。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、貸し小タオルがあり、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に2人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、POLAのヘアエステ系です。
5人サイズの内湯と、25人サイズの露天風呂が繋がった岩風呂があり、無色透明の単純温泉(源泉名: 海潮温泉)が満ちています。泉温42.4℃を、加温ありで41℃位で供給。肌がスベスベする浴感です。循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。かなりオーバーフローしているので、循環・かけ流し併用でしょうか。湯口の湯を口に含むも、無味無臭でした。
続いて、外の露天風呂へ。こちらは、半屋根付で巨石を配した造り。広くて趣もあり、これぞ日本旅館の露天風呂というべき姿です。囲まれており遠くを見渡せるわけではありませんが、古木と苔むした巨石を眺めつつ、貸切状態でまったりできました。
一度服を着て、次に男湯と女湯の間にある「家族風呂」へ。空いていれば、予約無しで無料で入れます。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、貸し小タオルはありますが、ドライヤー無し。階段を下りた地下に浴室があり、左側に1人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティもあります。
右側に3人サイズのタイル張り石枠内湯があり、こちらも湯温は41℃位。先程の「宝樹の湯」と同じ源泉ですが、こちらは加温あり・かけ流しです。壁の岩を島根県に見立てて配置しているところは、遊び心もあって楽しめました。
外観からして敷居が高そうでしたが、館内は木のぬくもりを感じる和風の落ち着いた旅館。湯使いに厳しくなければ、評価も5点でしょう。一度泊まって、食事も是非味わってみたい宿です。
主な成分: リチウムイオン0.2mg、ナトリウムイオン228mg、マグネシウムイオン0.5mg、カルシウムイオン30.8mg、ストロンチウムイオン0.8mg、フッ化物イオン3.3mg、塩化物イオン90.6mg、臭化物イオン0.3mg、硫酸イオン385mg、炭酸水素イオン91.5mg、メタケイ酸48.4mg、メタホウ酸1.5mg、遊離二酸化炭素1.8mg、成分総計0.89g -
島根県江津市南西部にひっそりと湧く有福温泉に佇む、明治33年(1900年)に開業した共同浴場。隣に建つ三階旅館と並び、 木造の風情ある外観です。平日の午前中、およそ12年ぶりに利用して来ました。
入浴料400円は、玄関から右側の券売機で。番台の右側に、男湯があります。大きく数字が書かれた木製のコインレス平鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。湯気抜きのある高い天井の浴室に入ると、右側に3人分のカラン(うち1つはシャワー付)がある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
左側に6人サイズのタイル張り石枠内湯があり、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 有福温泉)が、源泉かけ流しにされています。泉温46.2℃を、加水・加温せず41℃位で供給。肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、ほんのり芒硝臭がして円やかな味。ずっと貸切状態で、まったりできました。
有福温泉に3つある共同浴場は、いずれも歴史があり、異なる造りで観光客も楽しませてくれます。是非また、ゆっくりと湯めぐりを満喫したい湯処です。
主な成分: ナトリウムイオン80.4mg、カルシウムイオン3.5mg、フッ化物イオン2.3mg、塩化物イオン66.3mg、臭化物イオン0.2mg、硫酸イオン16.3mg、炭酸水素イオン45.8mg、炭酸イオン18.0mg、メタケイ酸67.5mg、メタホウ酸0.8mg、成分総計0.30g -
細い石段の坂道が続くことから、山陰の伊香保とも称される有福温泉。この温泉地の土産物で有名な「善太郎餅本店」の手前に位置し、湯路川沿いに佇む、大正3年(1914年)に開業した共同浴場。平日の午前中、利用して来ました。
共同駐車場のすぐ隣にあるので、車でのアクセスも便利。とはいえ、有福温泉は小さな温泉地なので、ほぼ何処も徒歩圏内です。
湯小屋の扉を開けると番台がありますが、普段は誰もいない様子。入浴料400円は料金BOXへ。男湯は左側で、そのまま階段を下りたところ(踊り場)に、100円返却式ロッカーがある狭い脱衣場スペース。ドライヤーはありません。
湯気抜きのある高い天井の浴室に入ると、左側に2人分のカランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
右側に頑張って4人入れるサイズのタイル張り内湯があり、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 有福温泉)がサラサラとオーバーフロー。泉温42.5℃を、加水・加温せず41℃位で供給。肌がスベスベする浴感。使用状況表示はありませんが、こちらも循環・消毒なしの源泉かけ流しのようです。湯口の湯を口に含むと、芒硝臭がして円やかな味。ずっと貸切状態で、まったりできました。
有福温泉に3つある共同浴場は入浴料も同じで、どこもほぼ同じ源泉(分析書を見ると、源泉名は同じながらも成分に若干の違いあり)をかけ流しているので、どこに入るかは好みが分かれるところ。ノスタルジックな建物の雰囲気がたまらない「御前湯」と比べ、こちらは休憩処など余分なものは一切なく、湯治場の雰囲気を残した湯処かと思います。
主な成分: ナトリウムイオン77.4mg、マグネシウムイオン0.1mg、カルシウムイオン4.1mg、フッ化物イオン2.2mg、塩化物イオン62.8mg、臭化物イオン0.2mg、硫酸イオン16.3mg、炭酸水素イオン48.8mg、炭酸イオン18.0mg、メタケイ酸66.8mg、メタホウ酸0.8mg、成分総計0.30g