きくりん さん
43.9点 / 2647件
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6月でも残雪を被った飯豊連峰の麓に建つ、眺望抜群の公営国民宿舎。その昔、湯で傷を癒している熊を見てマタギが発見したという、800年の歴史を持つ飯豊温泉を引いています。日曜日の午後、日帰り入浴してみました。
最初何て読むのかな?と思いましたが、「イイデカイラギソウ」と読みます。飯豊連峰梅花皮岳が、宿名の由来となっているとか。ちなみに「梅花皮」とは、イバラエイの背中中央の縮れた感じの皮のことをいい、ザラ状の大雪渓がこの魚の皮に似ているので、そう呼ばれるようになったのだそうです。
入浴料500円は、玄関を入って左側のフロントで。2階へ階段を上がり、左手に進みます。食堂の奥にある渡り廊下を歩き、別棟の男女別大浴場へ。石風呂と木風呂があり、男女日替わりです。この日は男湯が奥の石風呂で、「なた」と書かれた青い暖簾(女湯は「へら」と書かれた赤い暖簾)が掛かっています。
浴室に入ると、天窓のある広い洗い場。窓際に20人サイズの石造り内湯があり、うっすら茶褐色がかった透明のナトリウム・カルシウムー塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉(源泉名: 飯豊温泉 1号、2号、3号、4号混合泉)が、源泉かけ流し(冬期間、湯温が低下した時加温する場合あり)にされています。泉温51.5℃を、加水・加温せず40℃位で供給。PH6.5で、さらりとした浴感です。底に、赤茶色の砂のような湯の花が沈殿。窓の外には、雪山と渓流の素晴らしい景色。たまたま時間帯が良かったのか、貸切状態でまったりできました。
湯上がりに、畳敷きの休憩室でのんびりと寛ぐのも良さそうです。露天風呂はありませんが、宿泊者は別館の川入荘の露天風呂に無料で入れるので、一度泊まってじっくりと湯に浸かってみたい宿です。
蒸発残留物1301mg
主な成分: リチウムイオン0.7mg、ナトリウムイオン231.2mg、マグネシウムイオン4.9mg、カルシウムイオン182.2mg、鉄(II)イオン0.2mg、フッ素イオン3.5mg、塩素イオン269.2mg、臭素イオン1.0mg、ヨウ素イオン0.6mg、硫酸イオン291.3mg、炭酸水素イオン372.0mg、メタケイ酸124.1mg、メタホウ酸5.1mg、遊離二酸化炭酸168.3mg -
珍しい茅葺き屋根の駅舎がある、会津鉄道線の湯野上温泉駅とは阿賀川(大川)を挟んで対岸に佇む、平成元年に開業した大型の近代的な温泉旅館。温泉民宿が建ち並ぶ中心街から離れており、4000坪の自然林に囲まれています。平日に、一泊二食付で利用して来ました。
吹抜けの広いロビー奥にラウンジ「雅流風」があり、二面ガラス張りで木々の緑が美しい。また、所々に置かれた「こぼうし」に、思わず気持ちもほっこり。会津の郷土玩具・縁起物である「起き上がり小法師」のことで、お土産物コーナーにも沢山並べられ、とっても愛嬌があります。この日は、2階のバス・トイレ付12畳和室に宿泊。窓からは、中庭を望む景色です。
浴衣に着替え、早速温泉へ。1階の土産物コーナーの前にある階段を下りると、大浴場があります。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に5人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、POLAの高級そうなものです。
右手に8人サイズの石造り内湯があり、無色透明の単純温泉[源泉名: 湯野上温泉 舘本混合槽(1,2,3,5,6,7,8号源泉混合泉)]が、サラサラとオーバーフロー。泉温51.9℃を、加水・加温せず42℃位で供給。循環・消毒なしの源泉かけ流しです。PH8.2で、肌がスベスベする浴感。こぼうしが置かれた湯口に飲泉コップがあり、口に含むと仄かに温泉臭がして円やかな味がしました。
続いて石段を下りて、外の露天風呂へ。8人サイズの石造り浴槽で、湯温は43℃位。林を見下ろす景色で、自然に囲まれつつまったりできました。
一休みして、夕食は1階の食事処で。お品書き付きで、梅酒の食前酒に始まり、先付はうざく。前菜は、もろきゅう会津味噌・順菜梅肉醤油・豆苗と舞茸のおひたし・えごま豆腐・川鱒手毬寿司・海老新丈金焼と、彩りも豊か。アスパラの一本漬が新鮮で美味い。郷土料理の鰊の山椒漬で、利き酒セットがすすみます。造里に川鱒・金目鯛・キジハタが出ましたが、川鱒も臭みなし。冷鉢は枝豆すり流しで、焼物の鮎の塩焼きは焼き立てで運ばれます。当然、地酒を追加。洋皿はチキンのトマト煮で、揚物は季節の天婦羅(茄子・蓮根挟揚・ヤングコーン・ズッキーニ・穴子)と続き、釜は和牛すき焼き。御飯と香の物の後、デザートにカボチャのプリンでお腹いっぱいになりました。
就寝前と朝食前にも、再び温泉へ。一晩中入れるわけではなく、夜は24時までと朝は5時からです。平日で宿泊客が少ないせいか、貸切状態でのんびりと湯浴みができました。
朝食は、昨日と同じ食事処で。豚肉のせいろ蒸し主菜にした、和食メニューを頂きます。鮭の塩焼きや玉子焼き等も定番ながら、体に優しい料理で美味しかったです。
主な成分: リチウムイオン0.1mg、ナトリウムイオン96.5mg、マグネシウムイオン0.1mg、カルシウムイオン14.3mg、フッ素イオン1.1mg、塩素イオン70.1mg、臭素イオン0.2mg、硝酸イオン0.2mg、硫酸イオン97.2mg、炭酸水素イオン51.4mg、メタケイ酸63.1mg、メタホウ酸12.0mg、メタ亜ヒ酸0.3mg、成分総計408.8mg
※なお、脱衣場の分析書は平成10年のものと古かったので、同じ源泉の舘乃湯にあった平成20年のものを記載しておきます。 -
湯野上温泉で温泉民宿が密集するエリアの中心部に佇む、昭和51年に開業した旅館のように大きな民宿。以前、連休中に日帰り入浴しました。
入浴料500円を払い、浴室へ。タイル張りの内湯と石組みの露天風呂では、無色透明のアルカリ性単純温泉を満喫。他にお客さんがいなかった為、貸切状態でゆっくりできました。
元造り酒屋とのことで、入口に酒樽が掲げられていましたが、久しぶりに前を通ってみたら無くなっていました。大きな石造りの布袋様は、今も変わらず玄関前で微笑んでいます。 -
温泉民宿や旅館が密集するエリアから見て、大川渓谷を隔てた川向こうにひっそりと佇む温泉民宿。訪れる前に、「今日は日帰り入浴やってますか?」と電話してみたら、「いいですよ」と快く返事して頂いたので、平日の午後に寄ってみました。
入浴料500円は、玄関で女将さんに。そこから右手に廊下を進み、太鼓橋を渡って別棟の浴室棟へ。男湯は、奥の浴室です。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
右側に3人サイズのタイル張り石枠内湯があり、無色透明の単純温泉[湯野上温泉舘本混合槽(1,2,3,5,6,7,8号源泉混合)]が、チョロチョロとオーバーフローしています。泉温51.9℃を、加水・加温せず43℃位で供給。循環・消毒なしの源泉かけ流しです。PH8.2で、肌がスベスベする浴感。湯口は見えず、浴槽内から注がれ、仄かな温泉臭がしました。
続いて、外の露天風呂へ。傘型の屋根が付いた7人サイズの岩風呂があり、湯温は40℃位。囲まれていますが、巨石を配した趣ある造りです。裏山の景色を眺めていると、山風が温まった体に心地いい。ずっと貸切状態で、まったりできました。
主な成分: リチウムイオン0.1mg、ナトリウムイオン96.5mg、マグネシウムイオン0.1mg、カルシウムイオン14.3mg、フッ素イオン1.1mg、塩素イオン70.1mg、臭素イオン0.2mg、硝酸イオン0.2mg、硫酸イオン97.2mg、炭酸水素イオン51.4mg、メタケイ酸63.1mg、メタホウ酸12.0mg、メタ亜ヒ酸0.3mg、成分総計408.8mg
※なお、平成20年の分析書だったので、間もなく更新かも知れません。 -
国道121号線から一本路地に入った、湯野上温泉の民宿街の一角に佇む、昭和50年に開業した古民家の温泉民宿。平日の午前中に、日帰り入浴して来ました。
入浴料500円は女将さんへ。玄関から左手に廊下を進むと、浴室が2つあります。奥の石造り浴槽がある「岩風呂」か、左手前の檜風呂がある「檜の湯」のどちらかを選べますが、この日は広い方の「檜の湯」をチョイス。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。湯気抜きのある木造りの浴室に入ると、奥に2人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、POLA製の高級そうなものです。
窓近くに5人サイズの檜風呂があり、無色透明の単純温泉[源泉名: 湯野上温泉中央貯湯槽(1,2,3,5,8号 源泉混合泉)]がサラサラとオーバーフロー。泉温57.2℃を、加水・加温せず42℃位で供給。循環・消毒なしの源泉かけ流しです。PH8.2で、やや肌がスベスベする浴感。湯口は浴槽底ですが、ほんのり塩化物臭と石膏臭が混じったような匂いがします。窓を開けると、簾越しに手入れの行き届いた庭園と、反対側の小さな窓からも中庭の景色。ずっと貸切状態で、まったりできました。
脱衣場に分析書が無かったのですが、「岩風呂」の方に掲示。まるで、おばあちゃんの家に遊びに来たような和める宿なので、一度雪の降る季節に泊まってほっこりしてみたいです。
主な成分: リチウムイオン0.2mg、ナトリウムイオン109.8mg、マグネシウムイオン0.2mg、カルシウムイオン16.8mg、フッ素イオン1.4mg、塩素イオン83.0mg、臭素イオン0.2mg、硝酸イオン0.2mg、硫酸イオン112.5mg、炭酸水素イオン53.2mg、メタケイ酸72.1mg、メタホウ酸14.8mg、メタ亜ヒ酸0.3mg、成分総計467.5mg -
会津鉄道線の弥五島駅から、徒歩で約3分。国の天然記念物に指定されている景勝地「塔のへつり」からも程近い、南会津郡下郷町の国道121号線沿いに佇む日帰り温泉施設。湯野上温泉に向かっていたら、たまたま前を通りかかったので、平日の午前中に寄ってみました。
入浴料330円は、玄関を入って右側の券売機で。右手に男女別の浴室があり、奥の壁には分析書と以前にNHKの「ふだん着の温泉」で紹介された時の記事が掲示されています。地元の建設会社の社長さんが、資材置場の敷地に融雪用の井戸を掘ったところ、湧き出た温泉なのだとか。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に6人分のシャワー付カランがある洗い場。石鹸などのアメニティはありません。
右側に9人サイズのタイル張り石枠内湯があり、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 和田3号)が、サラサラとオーバーフロー。泉温39.2℃を、そのまま源泉かけ流しにしています(冬季加温あり)。PH8.1で、やや肌がスベスベする浴感。湯口の湯を口に含むと、ほのかに温泉臭がしてまろやかな味。浸かっていたら、後からジャグジーのブクブクが出ました。
続いて、外の露天風呂へ。3人サイズの石組み浴槽があり、湯温は40℃位。囲まれていますが、塀越しに山と青空の景色。国道沿いなので、時折大型車が通過する音が気になりますが、蝉の鳴き声と太鼓を練習する音が聞こえてきます。この日は朝一の訪問だったので、ずっと貸切状態でまったりできました。
施設的には普通かも知れませんが、低料金で地元の人達が長く通い続けられる、ふだん着の温泉なのだなぁと思います。
主な成分: ナトリウムイオン44.1mg、マグネシウムイオン0.1mg、カルシウムイオン9.0mg、鉄(II)イオン0.1mg、フッ化物イオン0.3mg、塩素イオン5.2mg、硫酸イオン11.5mg、炭酸水素イオン121.7mg、メタケイ酸55.4mg、遊離二酸化炭素22.0mg、成分総計0.2710g -
石畳のあやめ小路沿いに建つ、早朝から営業している共同浴場。名前は、この地出身で後に源頼政に嫁いだ「あやめ姫」に由来するのだとか。「あづまや旅館」の斜め向いにあったので、平日の午後に利用してみました。
入浴料300円は券売機で。番台の左側に、男湯があります。外観は現代の長屋風ですが、脱衣場と浴室は昔ながらの木造。天井には扇風機もありますが、エアコン完備で夏でも快適です。
棚に籐籠と無料の鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。ロッカーの鍵は、番台で借りるシステムです。「貴重品があったら言うてや」と、関西弁で親切なご主人が声をかけてくれます。
湯気抜きのある高い天井を持つ、趣ある浴室に入ると、奥と左側に6人分のシャワー付カランがある洗い場。共同浴場なので、石鹸などのアメニティはありません。
右側に5人サイズのタイル張り木枠内湯があり、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 混合泉)が、サラサラとオーバーフロー。第一貯湯槽59.9℃と第二貯湯槽62.3℃を混合し、加水・加温して43℃位で供給。第一と第二のいずれもPH9.0で、肌がスベスベする浴感です。循環・濾過ありで、湯口は弱塩素臭がします。午後のオープン直後だったせいか、しばらくお客さんは自分一人だけ。女湯との仕切り壁に設置された写真パネルを眺めつつ、貸切状態でまったりできました。
〈第一貯湯槽〉
主な成分: ナトリウムイオン157.2mg、カルシウムイオン17.7mg、炭酸水素イオン30.1mg、炭酸イオン10.8mg、水酸化物イオン0.2mg、 塩化物イオン120.5mg、硫酸イオン178.4mg、メタ亜ヒ酸0.2mg、メタケイ酸71.0mg、メタホウ酸5.7mg、成分総計0.595g
〈第ニ貯湯槽〉
主な成分: ナトリウムイオン163.5mg、カルシウムイオン19.6mg、炭酸水素イオン14.4mg、炭酸イオン16.3mg、水酸化物イオン0.2mg、 塩化物イオン116.6mg、硫酸イオン196.4mg、臭化物イオン0.1mg、 メタ亜ヒ酸0.2mg、メタケイ酸74.1mg、メタホウ酸6.3mg、成分総計0.610g -
投稿日:2018年1月18日
鶴亀風呂が人気の宿(伊豆長岡温泉 あづまや旅館(閉館しました))
きくりんさん [入浴日: 2017年7月19日 / 2時間以内]
44.0点
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伊豆長岡温泉の古奈地区、あやめ小路沿いの西琳寺の隣に佇む、小さいながらも和の情緒に溢れた温泉旅館。平日のお昼頃に、日帰り入浴して来ました。
入浴料500円は、階段を上がった中2階のフロントで。ロビー右手の階段を上がり、3階の男湯「亀の風呂」(女湯は2階の「鶴の風呂」)へ。コインレス鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。亀のタイル絵が描かれた浴室に入ると、窓際に6人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、エコロジー系です。
中央に5人サイズのタイル張り石枠八角形内湯があり、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名は無く、湧出地の住所と第1貯湯槽と記載)が、チョロチョロとオーバーフローしています。使用状況表示は見当たりませんが、循環・かけ流し併用でしょうか。泉温59.6℃を、42℃位で供給。PH9.1で、肌がスベスベする浴感です。亀の湯口と木の樋から注がれ、口に含むとほのかに塩化物臭がして微かに塩味。窓から民家と山の景色を望みつつ、貸切状態でまったりできました。
湯の鮮度も良く、湯の個性を感じられるところから、加水もされていない様子。HPで見ると、女湯の「鶴の風呂」がなかなか可愛いので、一度機会があれば入ってみたいです。
主な成分: ナトリウムイオン162.1mg、カルシウムイオン17.6mg、炭酸水素イオン18.6mg、炭酸イオン18.0mg、水酸化物イオン0.2mg、 塩化物イオン120.8mg、硫酸イオン193.0mg、リン酸水素イオン0.1mg、メタ亜ヒ酸0.1mg、メタケイ酸76.8mg、メタホウ酸5.8mg、成分総計615.3mg -
伊豆の国市奈古谷の山間を流れる沢沿いに佇む、自然に囲まれた日帰り温泉施設。昭和52年にオープンし、温泉宿として以前は宿泊も受付けていましたが、その後は日帰り入浴のみの営業へ。そして、惜しまれつつ昨年8月末に(当初より1ヶ月延長して)閉館したものの、経営者が変わって昨年11月28日から現在の名称「源泉駒の湯荘」として営業を再開しています。まだ一時閉館前の「駒の湯源泉荘」だった頃(こちらの名称の方が馴染み深いですが)、閉館前にあのぬる湯の名湯に浸かっておかねばと、平日の午前中およそ11年ぶりに利用して来ました。
入浴料500円(当時の80分料金)は、玄関を入ってすぐのフロントで。この時、入館時間を書いた入浴券をもらうシステムです。当時は45分で350円の行水コースがあったのですが、ゆっくり浸かる為にあえて長めのコースを選択。現在は公式HPを見ると、1時間・3時間・1日コースの設定で、料金も少し値上げしているようですね(お得な夜券もあり)。
左手に歩いた廊下の突き当たりに、男女別の大浴場(内湯)があります。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーもあり。浴室に入ると、右側手前すぐの所に飲泉口。口に含むと、微かに温泉臭がして円やかな味がします。その隣に、5人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、リーブルアロエです。
窓際に、5つのタイル張り石枠内湯が弧を描くように並び、いずれも無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 駒の湯3号泉 奈古谷16号)が、加水・消毒せず(浴槽・洗い場は清掃後に塩素系薬剤使用)かけ流しにされています。泉温39.4℃を、浴槽毎に湯温を変えて(高温浴槽のみ加温して)供給。5槽のうち両サイドが低温浴槽で、左側の6人サイズと右側の5人サイズ(弱いジェット水流付)が、いずれも37℃位。不感温度帯に近く、真夏ならまったりするのに丁度いいぬる湯です。真ん中の3人サイズの源泉浴槽と、それにくっ付いた3人サイズの半身浴浴槽は、湯温が38℃位。PH9.0ながら、やや肌がスベスベする浴感です。右から2番目の3人サイズの高温浴槽のみ、40℃位に加温。上がり湯に使いました。
一度服を着て、続いて外の露天風呂へ。大浴場手前の廊下のドアを開け、階段を下りていった先にあります。棚にプラ籠が並ぶ、簡易的な脱衣場。手前に6人サイズの岩風呂があり、手前の2人サイズと奥の4人サイズに板で仕切られています。小さい方が加温され39℃位、大きな方は37℃位で供給。源泉温度の方でまったりしていたら、アワ付きも見られました。
下に5人サイズの岩風呂があり、こちらは薬草風呂。この日は、ヨモギの葉が袋に詰めて浮かべられていました。その先に、2人分の打たせ湯。水圧が弱くて、ちょっと物足りない印象。
とはいえ、この露天風呂は自然の傾斜を利用した野趣溢れる造り。沢の流れにも癒されます。この日は一番風呂でしばらく貸切状態だったのですが、露天風呂が撮影禁止だったのは残念。まあ仕方ないのでそこは気にせず、久しぶりのぬる湯を時間ギリギリまでゆっくり堪能しました。
主な成分: ナトリウムイオン41.2mg、カルシウムイオン6.1mg、アルミニウムイオン0.1mg、炭酸水素イオン24.4mg、炭酸イオン13.5mg、水酸化物イオン0.2mg、塩化物イオン13.0mg、臭化物イオン0.1mg、硫酸イオン45.7mg、メタケイ酸33.5mg、成分総計0.180g -
女夫渕温泉駐車場から、遊歩道を歩くこと2時間以上。奥鬼怒温泉郷の中でも最も標高の高い所に佇む、客室数わずか6室の山宿。送迎バスは無く、基本的には歩いて行くことになります。日帰り入浴はやっていない為、平日に一泊二食付で利用してみました。
加仁湯まで行けば、残り1.7kmの山道を約40分程歩いて到着。ヘトヘトになった姿を見つけて、ワンちゃんがお出迎え。近年リニューアルしたのか、新しい建物です。高い天井の廊下は、山宿というよりもまるでペンションのよう。この日は、15畳和室に宿泊。トイレ付ですが、テレビはありません(携帯の電波も届かず)。窓からは、ルピナスの花と森の景色。リュックとレインパーカー姿から浴衣に着替え、早速疲れた体を癒しに温泉へ。
廊下を奥に進んで突き当たりを右折すると、男湯があります。ベンチと籠のみが置かれた脱衣場には、ドライヤーあり。浴室に入ると、手前に1人分の水シャワーと奥に2人分の洗い場。カランはなく、木の樋から温泉が切株の枡にジャンジャン注がれ、それを使って洗います。アメニティは一般的なものです。
中央の8人サイズのタイル張り石造り内湯には、ちょっぴり白濁した単純硫黄温泉[硫化水素型](源泉名: 兵次郎の湯)がサラサラとオーバーフロー。泉温52.2℃を、加水せず43℃弱位で供給。循環・消毒もなしで、源泉かけ流しにしています。PH6.9で、やや肌がスベスベする浴感。口に含むと、硫化水素臭がして微かにエグい味。小さな白い湯の花も舞っています。窓から山の景色を眺めつつ、まったりできました。
続いて、外の露天風呂へ。12人サイズの底に丸タイルが張られた岩風呂で、湯温は42℃位。丸太の樋から温泉が注ぎ、山宿の風情です。沢のせせらぎと山の景色を楽しみながら、こちらも貸切状態でかけ流しの良泉を満喫できました。
お待ちかねの夕食は、薪ストーブのある食事処で。お品書付で、一品づつ供されます。梅酒の食前酒に始まり、サラダの後は前菜。鹿刺・岩魚の燻製・山みずのお浸し・独活のきんぴら・葉わさびが並び、ニンニク醤油で頂く鹿刺がクセがなく旨い。魚料理は、岩魚の塩焼き。野菜の素揚げが添えられ、焼き立てで運ばれてくるので、地酒がすすみます。タイミングを見計らって、肉料理の牛フィレステーキのバター醤油ソースへ。岩塩を付けて頂く、付け合せの野菜もまた美味。お新香の盛合せ・御飯・蕎麦掻汁の後、デザートは林檎のシャーベットでした。量は少なめですが、女性やお酒を飲む方なら適量でしょうか。地物も多く、盛付けの綺麗さは山宿というよりもオーベルジュ。地産ワインもあるので、頼んでもいいかも。食後のコーヒーや紅茶はセルフですが、十分満足できました。
翌朝も温泉を満喫した後、朝食は昨晩と同じ食事処へ。虹鱒の甘露煮主菜の和定食を頂きます。独活と胡瓜の白和え、温泉玉子やとろろで御飯がすすみました。
主な成分: ナトリウムイオン103.1mg、カルシウムイオン21.7mg、マグネシウムイオン0.8mg、マンガンイオン0.3mg、第一鉄イオン0.1mg、フッ素イオン0.9mg、塩素イオン3.1mg、硫酸イオン92.5mg、炭酸水素イオン210.4mg、硫化水素イオン2.6mg、メタケイ酸131.5mg、メタホウ酸7.7mg、遊離二酸化炭素41.0mg、遊離硫化水素3.7mg、成分総計624mg
※なお、分析書は平成9年の古いものだったので参考までに