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浜田自動車道の金城スマートICから、車で約15分。美又川(家古屋川)沿いに佇む、昭和56年に開業した鉄筋2階建ての温泉宿。美又温泉の旅館や共同浴場の中で、唯一露天風呂がある宿でもあります。日帰り入浴はやっていないため、土曜日に一泊二食付きで利用してみました。
この日は、2階のシングルルームに宿泊。早速浴衣に着替え、玄関から左手に進んだ先にある、男女別の大浴場へ。奥が、男湯です。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に6人分のシャワー付カラン(うち1つはシャワーなし)がある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
窓際に10人サイズのタイル張り石枠内湯があり、無色透明の単純温泉(源泉名: なし)が満ちています。泉温は不明ですが、42℃位に加温。肌がスベスベする浴感です。加水なし、循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。常時チョロチョロとオーバーフローしていて、上部の湯口の他にも吸込口と吹出口が浴槽内にあります。使用状況表示がないのですが、かけ流し・循環併用でしょうか。湯口の湯を口に含むも、無味無臭でした。
一度脱衣場へ戻り、続いて外の露天風呂「徒然乃湯」へ。12人サイズの岩風呂で、湯温は41℃位。川のせせらぎを感じつつ、貸切状態でまったりできました。
夕食は、1階の食事処「美又の間」にて会席料理に舌鼓。お品書き付で、先付はインゲンと茸の胡麻和えからスタート。前菜に野菜の白和え、造りは鯛・鰤・烏賊と続きます。台物の島根牛の陶板焼が、柔らかくて美味い。地酒の吟醸生酒「環日本海」がすすみます。お凌ぎにぶっかけ蕎麦が出て、蓋物は枝豆豆腐と秋野菜の生姜餡掛け。焼物のノドグロの塩焼も、熱々で美味い。揚物は鰰の天婦羅で、珍しかった。蒸物は茶碗蒸し、食事は金城産白米に、椀物は鱧と松茸の吸物、甘物は旭の梨が出て、満足しました。
翌日の朝風呂は、残念ながら雨が降る中での露天風呂。前日は気づきませんでしたが、赤茶色の小さな湯の花も舞っていました。
朝食は、昨晩と同じ食事処で。鯖の塩焼主菜の和定食を頂きます。湯豆腐やひじきの煮物等、こちらは普通のメニューといった印象でした。
脱衣場に掲示されていた分析書が古そうな手書きの簡易的なものだったので、フロントで確認しましたが、詳しいものは無いのだとか。今後は脱衣場の掲示や公式HPに載せる等、使用状況表示と合わせて整備して欲しいものです。
放射能: 3.19ME
主な成分: ナトリウムイオン45.000mg、カルシウムイオン0.94mg、鉄イオン0.060mg、クロールイオン22.250mg、硫酸塩イオン14.980mg、炭酸イオン44.482mg、ケイ酸イオン4.033mg、フッ素イオン3.601mg、ケイ酸20.430mg、総計155.767mg
※分析日も書かれていないため、参考までに12人が参考にしています