きくりん さん
43.9点 / 2647件
男性 | 57歳 | 埼玉 |
指定なし | ||
指定なし |
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湯ノ花温泉神社の下に位置し、湯ノ岐川に架かる湯ノ橋のたもとに建つ、南会津町の湯ノ花温泉に4つある共同浴場の1つ。外来者用の「おとこゆ」と「おんなゆ」の他に、部落民専用の「むらのゆ」が同じ湯小屋の中にあるという、珍しい共同浴場でもあります。日曜日の朝、利用して来ました。
湯ノ花温泉の共同浴場に入る場合、まず4つどれでも入れる「共通入浴券」(1日券)を、商店や民宿、旅館で200円払って購入。日付を書いてもらい、同じ日なら4ヶ所全ての共同浴場に入ることもできます。その場合、最後に入った共同浴場の入浴券回収箱に券を入れるシステム。私は、「弘法の湯」近くの星商店さんで買いました。
気さくな女将さんにどこから周るのがいいのか尋ねてみると、ちょっと離れたこの「湯端の湯」はどうかとのこと。「湯小屋の前に駐車場は2台分あるけれど、バスが来る時間帯には駐車禁止。でも今からなら、バスがしばらく来ないから空いてたら停められるわよ。」とアドバイス。「一杯だったら、戻って来てうちの駐車場に停めればいいし、ここに置いて湯めぐりしてもかまわないから。」と優しいお言葉。行ってみたら、車はありませんでした。
なるほど、湯小屋の横がバス停で通れなくなるから、自家用車が停められない時間があるんですね。乗客用の為か、湯小屋の右側の扉は公衆便所。左側の暖簾がかかっている方が、温泉の入口です。入ってみると、一見左手に「おんなゆ」、右手に「おとこゆ」の男女別浴室だけに思えますが、更に右側に「むらのゆ」があります。よって、真ん中の「おとこゆ」へ。
棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、当然ドライヤーなし。湯気抜きのある梁が剥き出しになった高い天井の浴室に入ると、奥に蛇口(加水用ホース付)がある洗い場。カランはないので、桶で浴槽の湯をすくってかけ湯します。右側に6人サイズのコンクリート造り内湯があり、無色透明の単純温泉(源泉名: 湯ノ花温泉 湯本の湯)がサラサラとオーバーフロー。自然湧出の源泉58.6℃を、44℃位で供給。基本的には、加水・加温・循環・消毒なしの源泉かけ流しなのですが、浴槽にホースが突っ込まれているし、加水はされている感じ。PH8.2で、やや肌がスベスベする浴感です。塩ビ管の湯口から注がれ、口に含むと仄かな石膏臭がしてまろやかな味。ずっと貸切状態で、まったりできました。
満足して入口で分析書を眺めていると、丁度「むらのゆ」から出て来た地元の方とバッタリ。何気なく「こちらがむらのゆなんですか?」と話しかけてみると、町民しか入れない浴槽を見せて頂くことに。4人サイズのコンクリート造り内湯で、男湯の浴槽と形は同じですが、ちょっと小ぶりです。
また、「ついでにこちらも」と女湯の方へ。「さすがに女湯は…」と躊躇すると、「今は誰もいないから大丈夫です」と言われ、ついて行ってみます。6人サイズの四角形石造り内湯があり、ここに移築された時に明治時代から使われていた浴槽の石を持ってきたのだと説明。石の組み方も互い違いにしたりと、工夫していると教えてもらえました。地元の方にとって、自慢のお風呂なんですね。
地元の方にお礼を述べて別れた後、また男湯入口の分析書のところへ。他にないか見渡してみると、女湯入口の上に平成27年の新しいものが。でも、よく見てみると源泉名や湧出地の住所に違いがあります。もしかして、更新後の分析書ではなく、別源泉のものか? しかし無人の共同浴場なので、確認できません。しまった、さっきの地元の方に聞いておけばと、ちょっと後悔しつつ次へと向かいました。
〈源泉名: 湯ノ花温泉 湯本の湯〉
主な成分: リチウムイオン0.4mg、ナトリウムイオン141.5mg、マグネシウムイオン0.1mg、カルシウムイオン39.2mg、ストロンチウムイオン0.4mg、フッ素イオン4.2mg、塩素イオン201.8mg、臭素イオン0.7mg、硫酸イオン95.3mg、炭酸水素イオン18.3mg、炭酸イオン5.4mg、メタケイ酸29.1mg、メタホウ酸3.5mg、メタ亜ヒ酸0.1mg、成分総計548.8mg
※なお、平成17年の古い分析書なので、まもなく更新かも知れません。
〈源泉名: 共同湯〉 単純温泉 泉温55.8℃ PH8.1
主な成分: リチウムイオン0.7mg、ナトリウムイオン197.6mg、カルシウムイオン77.9mg、ストロンチウムイオン0.8mg、フッ化物イオン6.0mg、塩化物イオン313.1mg、臭化物イオン0.9mg、硫酸イオン149.6mg、炭酸水素イオン27.2mg、メタケイ酸99.0mg、メタホウ酸12.1mg、メタ亜ヒ酸0.2mg、成分総計893.9mg
※こちらが平成27年のものですが、女湯用の別源泉なのか、源泉「湯本の湯」と混合しているのか謎です。 -
木賊温泉の歴史は古く、治暦元年(1065年)に発見されたとされており、約1000年も続いている古湯。この地に「木賊」というシダ科の植物が群生していたのが、名前の由来なのだとか。その西根川に面して建つ、木賊温泉のシンボルと呼ぶべき共同浴場。日曜日の朝、およそ6年ぶりに利用してきました。
岩風呂入口のすぐ横に、10台分の駐車場あり。50mほど石段を下りた先に、天然の岩盤を石で囲い、トタン屋根を付けただけの岩風呂があります。簡素な造りですが、温泉ファンにはこの風情がたまりません。入浴料200円は、料金BOXへ。
混浴の露天風呂ですが、女性には湯浴み着のレンタルもあり。棚だけの脱衣場は浴槽のすぐ前なので、すのこ板の前に靴を置くと、かけ湯の際に飛沫がかかって濡れます。
壁際に、2つに分割された岩風呂。奥の6人サイズの浴槽には、青緑がかった透明の単純硫黄泉が、足下湧出で源泉かけ流しにされています。泉温44.8℃ですが(分析書はなく、泉質や泉温は南会津町の公式HPより)、湯温は43℃強位のちょっと熱め。浴槽奥の底から、渾々と湧出。泡付きも見られ、肌がスベスベする浴感です。金気臭と硫黄臭が混じったような匂いがします。
オーバーフローして、手前の3人サイズの浴槽へ。こちらは、湯温41℃位の適温。微かに白濁しています。運が良かったのか少しの間だけ貸切状態で、川のせせらぎに癒されつつまったりできました。
しばらくして熱くなってきたら、岩風呂脇の岩の上でクールダウン。井筒屋旅館さんからは丸見えですが、まるで気にならない程の開放感です。とはいえ、ここはこの集落の方々が長年大切にしてきた共同浴場。これから先も入らせて頂けるよう、マナーと感謝の気持ちも忘れずに利用したいですね。
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高原&スキーリゾートが楽しめる会津アストリアホテルの手前に建つ、木造の日帰り温泉施設。ホテルの2階にも温泉大浴場がありますが、こちらは宿泊客以外の方も気軽に立ち寄れる外湯の位置づけです。日曜日の早朝に、利用してみました。
無人の施設なので、通常は入浴料一般500円(町民300円)は料金BOXへ入れるシステムですが、この日は「温泉博士」の特典を利用してタダで入浴。ホテルのフロントで受付を済ませ、それから湯小屋へ向かいます。
棚だけの脱衣場には、ドライヤーも完備。湯気抜きのある高い天井の浴室に入ると、左右に7人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは一般的なものです。窓際に8人サイズの石造り木枠内湯があり、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: たかつえ温泉)が満ちています。泉温34.2℃を、加温して41℃位で供給。PH9.1ながら、やや肌がスベスベする浴感です。使用状況表示はありませんが、おそらく循環・消毒あり。でも、消毒臭は気になりません。
続いて、外の露天風呂へ。6人サイズの岩風呂は屋根付の半露天で、湯温はこちらも41℃位。岩の湯口は、温泉成分で焦げ茶色に変色。湯口の湯を口に含むと、仄かな鉱物臭がして少し甘味も感じます。内湯より、湯の状態は良いようです。木立を眺めつつ、ずっと貸切状態でまったりできました。
そういえば来る途中でも、この施設の看板などは特に見かけませんでした。温泉に入れるとは知らないで、通り過ぎる人も多いのかも知れません。
主な成分: リチウムイオン0.2mg、ナトリウムイオン72.6mg、カルシウムイオン4.2mg、ストロンチウムイオン0.1mg、フッ化物イオン1.7mg、塩化物イオン8.5mg、水酸イオン0.2mg、硫酸イオン72.0mg、炭酸水素イオン22.3mg、炭酸イオン39.0mg、メタケイ酸31.8mg、メタホウ酸0.3mg、成分総計254.0mg -
上信越自動車道の富岡ICから、車で約5分。世界遺産の富岡製糸場へも程近い立地で、鏑川の支流・野上川に架かる榊野橋のたもとに佇む、大正時代に創業した大島鉱泉の一軒宿。大きな金鳥のホーロー看板が、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。土曜日の午後、日帰り入浴して来ました。
入浴料400円は、母屋の玄関を入った右側の受付で。群馬県公衆浴場業生活衛生同業組合に加盟する施設でもあるので、銭湯価格で入れるのが嬉しい。というか、ガラス戸に「ゆ」の暖簾が掛かるロビーも、正しく銭湯そのものです。
右側の男湯へ。プラ籠が置かれた脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左右に4人分のプッシュ式カランがある洗い場。アメニティは、公衆浴場なのでありません。奥に5人サイズのタイル張り石枠内湯があり、無色透明の温泉法第二条該当泉[源泉名: 大島鉱泉(榊の湯)]が満ちています。メタホウ酸の項で該当。泉温11.6℃を、加温・加水して41℃位で供給。今でも、薪を燃やして焚いているのだとか。お客さんがいない時は、湯口から湯が出ていない溜め湯なので、バルブを捻ってドバドバとオーバーフローさせます。PH9.2なのに、やや肌がスベスベする浴感。循環・消毒なし。湯口の湯を口に含むも、無味無臭です。富士山と白糸の滝のタイル絵を眺めつつ、貸切状態でまったりできました。
かけ流しの湯に浸れるものの、温泉自体の個性があまり感じられないのが残念。とはいえ、この良い感じに鄙びた建物を求めて、いずれまた訪れてみたい湯処です。
主な成分: ナトリウムイオン226mg、マグネシウムイオン2.31mg、カルシウムイオン11.6mg、鉄(II)イオン0.11mg、マンガンイオン0.01mg、アルミニウムイオン0.06mg、フッ素イオン1.0mg、塩素イオン104mg、硫酸イオン70.3mg、炭酸水素イオン237mg、炭酸イオン65.2mg、メタホウ酸イオン15.0mg、メタケイ酸18.1mg、遊離二酸化炭素0.3mg、成分総計0.75g -
軽井沢から下仁田へ抜ける県道43号線(姫街道)を車で走っていると、小さな看板を発見。こんな所に温泉があるんだと思ったら、気になって仕方がなく、急遽予定を変更して、まだ見ぬ温泉を目指してGO! 土曜日の午後に、利用してみました。
鏑川に架かる万代橋を渡り左折、すれ違いのできない道を500m程進むと、森に囲まれたログハウス風の日帰り温泉施設があります。手前の駐車場に車を停め、奥の玄関へと向かうと、建物の前をなんとアヒルが行進。のどかな風景に、気持ちもほっこりします。
入浴料500円は受付で。ロビーの奥に、男女別の浴室があります。棚にプラ籠が並ぶ狭い脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に4人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。奥に8人サイズの木造り内湯があり、うっすら緑褐色に濁った含二酸化炭素ーナトリウムー塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(源泉名: 八千代の湯)が、かけ流しにされています。泉温10.8℃を、加温して40℃位で供給。PH6.3なのに、肌がヌルヌルスベスベする浴感です。加水なし、循環・消毒もなし。湯は木の樋を流れて、浴槽へと注がれます。口に含むと、しょっぱい。
浴槽がちょっと変わっていて、手前の半分位は浅い半身浴スペース。また、奥の窓下に浴槽のようなものがありますが、お湯は張られていません。カランが1つあるので、冷泉浴槽にするのかなと思いましたが、床に栓ではなく排水溝があるので、洗い場?のような感じに見えます。
露天風呂はありませんが、木造りの風情ある浴室。先客が上がられた後、貸切状態でまったりできました。
湯上がりは、塩分多めのため肌がベタベタします。個性ある湯なので、温泉好きな方には是非寄って欲しい湯処です。
主な成分: ナトリウムイオン3823mg、マグネシウムイオン42.3mg、カルシウムイオン148mg、鉄(II)イオン2.01mg、マンガンイオン0.64mg、アルミニウムイオン0.1mg、ストロンチウムイオン11.0mg、リチウムイオン8.53mg、フッ化物イオン0.2mg、塩化物イオン4612mg、硫酸イオン5.5mg、炭酸水素イオン3098mg、炭酸イオン0.2mg、臭化物イオン12.0mg、メタケイ酸41.3mg、メタホウ酸154mg、遊離二酸化炭素1027mg、成分総計13.1g -
しなの鉄道の中軽井沢駅から、車で約5分。国道18号線の旧道とバイパスの分岐点近くに位置し、テニスコートに囲まれた場所にひっそりと佇む、昭和の雰囲気バリバリの温泉旅館。土曜日の午後、日帰り入浴して来ました。
入浴料500円(16時以降600円)は、玄関を入って左側の受付で。剥製や魚拓が飾られたロビーの奥に、男女別の大浴場があります。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に5人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
窓際に8人サイズのタイル張り石枠内湯があり、うっすら緑褐色に濁った含土類石膏弱食塩泉(源泉名: ゆうすげ温泉)が満ちています。泉温39℃を、加温して41℃位で供給。やや肌がスベスベする浴感です。加水ありで、循環・かけ流し併用。消毒もありですが、塩素臭は気になりません。岩の湯口は薄茶色に温泉成分でコーティングされ、口に含むとほのかな土類臭と石膏臭が混じった匂いがして、微かに甘味。窓からは、テニスコート越しに浅間山を望む景色。先客が上がられた後、しばらく貸切状態でまったりできました。
詳しい分析書が掲示されていなかったので受付で尋ねてみましたが、無いとのこと。細かいことはともかく、テニス後に汗を流したり、寒い日にあったまるのに良さそうです。 -
上信越自動車道の佐久ICから、国道18号線等を経由して約8km。浅間山の麓、のどかな丘陵地に佇む、文化3年(1806年)に開湯した湯処。茅葺き屋根の旧家の横に、200周年で建てられた新しい湯小屋があります。かつて、川端康成も訪れたのだとか。土曜日の午後、利用して来ました。
入浴料400円は、玄関を入って左側の受付で。右手へ廊下を進むとすぐ、男女別の浴室です。棚だけの脱衣場には、ドライヤーあり。浴室に入ると、左側に4人分のカラン(うち2人分はシャワー付)がある洗い場。石鹸などのアメニティはありません。右側に4人サイズの石造り内湯があり、無色透明の鉱泉が満ちています。泉温は不明ですが、44℃位に加温。「初めて? うちはお湯が熱いから、何度もかけ湯して入ってね」と女将さんに言われた通り、念入りにかけ湯してから入湯。PHも不明で、さらりとした浴感です。湯口からお湯は出ていない状態で、浴槽の湯からも鉱泉臭を感知せず。おそらく循環・消毒ありですが、塩素臭はしません。窓を開けてみましたが、柵があり景色は望めません。この時は時間帯が良かったのか、ずっと貸切状態で出たり入ったりしながら湯浴みを楽しめました。
受付の奥に畳敷きの小さな休憩処もあり、上がってからものんびり。その前に、飲泉出来る源泉場があるので飲んでみると、クセのない円やかな味がします。また休憩処には、木の板に墨で書かれた古そうな分析書も掲示。受付でも確認してみましたが、新しい分析書は無いとのこと。新しい浴室は使い勝手がよく快適なものの、鄙びた以前の浴槽にも一度入ってみたかったですね。
主な成分: 重炭酸加爾叟謨0028、硫酸加爾叟謨0023、格魯兒加イ留謨0012、格魯兒那篤イ留謨0010、格魯兒加爾叟謨0018、珪酸00174、酸化鉄0028、有機質0020 (1リットル中)
※分析日など全く不明なので、あくまで歴史的資料として参考までに。
加爾叟謨(カルシウム)、格魯兒(クロム)、加イ留謨(カリウム)、那篤イ留謨(ナトリウム)なんて、なかなか読めませんが… -
上信越自動車道の佐久ICから、車で約5分。佐久市街を通る中山道から一本路地に入った閑静な場所に佇む、正長元年(1428年)に創業した室町時代より続く老舗旅館。戦国時代の武田信玄や江戸時代の岩村田藩主の入浴記録が残り、島崎藤村や北原白秋、若山牧水ら数多くの文人が宿泊した宿でもあります。土曜日のお昼頃、日帰り入浴してみました。
入浴料は通常500円ですが、この日は「信州物味湯産手形」を使って入浴。玄関から正面のフロントで受付を済ませ、そこから右手の階段を上がり、渡り廊下を通って別棟へ移動。階段を下りた1階に、鄙びた浴室「旭湯」があります。入口の上に、明治37年の「洗湯銭出納帳」の写しが掲示されており、こちらも歴史の長さが伺えますね。
棚にプラ籠が並ぶ狭い脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に4人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、固形石鹸と一般的なシャンプー&リンス。右側に4人サイズの石造り内湯があり、茶褐色に濁った温泉法第二条該当泉(源泉名: 旭湯)が満ちています。メタケイ酸の項で該当。泉温21.9℃を、加温して40℃位で供給。PH6.8で、さらりとした浴感です。加水なし・循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。入口に「只今 新湯」の札が下がっていましたが、湯口から新湯が出ているという意味でしょうか。口に含むと、まろやかな味。うっすらと白い粉のような湯の花が、湯面に浮いています。日帰り入浴が出来ることをあまり知られていないのか、この時はずっと貸切状態でまったりできました。
信州で最も歴史ある宿と言われているので、一度泊まって地酒と自慢の鯉料理を是非味わってみたいです。
主な成分: ナトリウムイオン10.9mg、アンモニウムイオン0.8mg、マグネシウムイオン3.8mg、カルシウムイオン20.0mg、バリウムイオン0.07mg、アルミニウムイオン0.01mg、マンガンイオン0.6mg、鉄(II)イオン4.1mg、フッ化物イオン0.2mg、塩化物イオン7.2mg、臭化物イオン0.05mg、硝酸イオン0.07mg、硫化水素イオン0.02mg、硫酸イオン1.6mg、リン酸水素イオン4.6mg、炭酸水素イオン120.3mg、メタケイ酸67.5mg、メタホウ酸0.7mg、遊離二酸化炭素34.8mg、遊離硫化水素0.03mg、成分総計286.6mg -
投稿日:2018年3月14日
公衆浴場併設の温泉ホテル(稲荷山温泉 ホテル杏泉閣(湯ノ崎の湯)(閉館しました))
きくりんさん [入浴日: 2017年8月26日 / 2時間以内]
33.0点
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33.0点
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44.0点
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0 - 点
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0 - 点
長野自動車道の更埴ICから、車で約10分。「田毎の月」で有名な姥捨近くの千曲川沿いに佇む、公衆浴場の外湯「湯ノ崎の湯」を併設する温泉ホテル。土曜日の午前中に、ホテルの内湯の方を利用して来ました。
こちらは通常、朝6時から10時まで「朝湯」が入浴料400円、10時以降は600円となります(一方、外湯は12時から330円)が、この日は「温泉博士」の特典でタダで入浴。玄関を入って左側のフロントで受付を済ませ、そこから真っ直ぐ奥へ進むと人工の池があり、池を挟んで左右に男女別の大浴場があります。男湯は右手へ。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右手奥のサウナ前に12人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは一般的なものです。
窓際に20人サイズのタイル張り石枠内湯があり、無色透明の温泉法第二条該当泉(源泉名: 稲荷山温泉 湯乃先源泉)が満ちています。メタホウ酸の項で該当。泉温19.4℃を、41℃位に加温。PH7.8ながら、肌がスベスベする浴感です。加水なし、循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。湯口の湯を口に含むも、無味無臭でした。
続いて、外の露天風呂へ。8人サイズの石造り浴槽で、湯温は42℃位。猪目形で浅い為、浮遊浴に最適です。囲まれていて景色は望めませんが、少しの木々や空を眺めながらまったり。しばらく貸切状態で、のんびりと湯浴みができました。
ところが、昼過ぎからお客さんがだんだん増加してきたので、早々に退散。帰りがけに、外湯のことをフロントで尋ねると、先日車が突っ込んだとかで工事の為休止中なのだとか。それで内湯へ流れて来たのかなと思いつつ、宿を後にしました。
主な成分: ナトリウムイオン162.3mg、マグネシウムイオン2.8mg、カルシウムイオン86.1mg、ストロンチウムイオン0.6mg、マンガンイオン0.2mg、鉄(II)イオン0.2mg、フッ化物イオン0.6mg、塩化物イオン249.3mg、臭化物イオン0.9mg、硫化水素イオン0.6mg、チオ硫酸イオン0.7mg、硫酸イオン143.6mg、炭酸水素イオン105.1mg、メタケイ酸31.3mg、メタホウ酸6.2mg、遊離二酸化炭素4.4mg、成分総計0.797g -
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戸倉上山田温泉の上山田温泉中央通り沿いに佇む、明治34年(1901年)に創業した老舗旅館。平日に、一泊二食付で利用して来ました。
若干年季を感じさせる外観ながら、館内はとても綺麗。この日は、3階の広縁付き10畳和室に宿泊。角部屋で、窓から住宅越しに山々を望む景色です。浴衣に着替え、早速1階の総御影石大浴場「龍宮の湯」へ。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浦島太郎のモザイク画が印象的です。浴室に入ると、右手前と奥に11人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、フローラル系です。5人サイズの半身浴スペース付き12人サイズの石造り内湯があり、うっすら緑がかった透明のアルカリ性単純硫黄温泉[源泉名: 上山田温泉株式会社源泉(混合) 26号泉、27号泉、30号泉、32号泉、35号泉、40号泉、41号泉、43号泉、46号泉]が、源泉かけ流しにされています。泉温44.0℃を加水・加温せず(厳冬季のみ時間加温あり)、42℃位で供給。PH8.63で、肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、硫黄臭がしてエグイ味がしました。
続いて、外の露天風呂へ。5人サイズの岩風呂で、湯温は41℃位。灰色の湯の花が、沢山舞っています。囲まれており景色は見えませんが、巨石や石灯籠が配され風情あり。しばらく貸切状態で、まったりできました。
夕食は、1階の食事処で。畳敷きの広間にテーブル席、簾の仕切りあり。お品書き付で、地産地消の信州会席膳を頂きます。「信濃司 紫蘇」の食前酒に始まり、小鉢は冬瓜の鶏そぼろ餡掛け。前菜は、枝豆豆腐・茄子田楽・公魚レモン煮・薩摩芋と白身魚の揚げ串で、地酒を注文。鶏つくねの土瓶蒸と続き、造りはビンチョウ鮪・烏賊・甘海老・信州サーモン。特に、信州サーモンの炙りが旨い。温物に茶碗蒸が出て、信州ポークや野菜のせいろ蒸が続きます。台の物は信州アルプス牛と信州ポークのしゃぶしゃぶが出て、地酒も追加。酢の物は水雲で、ご飯・香の物・味噌汁(たかむら蔵出し味噌使用)、水菓子でお腹いっぱいに。品数は多いものの、量は適量。また、飲み放題もあるので、3杯以上飲まれる方にはオススメでしょう。
一休みして、就寝前に予約した6階の貸切風呂「展望樽風呂」へ。チェックイン時に4つある貸切風呂の中から選択(この時はプラン組込みで、一ヶ所無料)。フロントで、鍵をもらいます。籐籠やベビーベット、テーブルと椅子が置かれた割と広めの脱衣場には、ドライヤー完備。外に出ると、左側に1人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティもあります。右手に2人サイズの樽風呂があり、湯温は43℃弱位。こちらも、源泉かけ流しです。ザッパーンとオーバーフローが、心地いい。柵越しに温泉街の夜景を眺めつつ、旅の疲れを癒せました。
翌朝の朝食は、昨晩と同じ食事処で和定食。鮎の甘露煮や豆腐の柳川鍋が主菜という、体に優しいメニューで美味しかったです。
食後は、昨晩深夜に男女入替になった総檜大浴場「乙姫の湯」へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤー完備。こちらは、壁に乙姫のモザイク画があります。浴室に入ると、右側と奥に9人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティもあります。木造りの内湯が2槽あり、手前は4人サイズの半身浴槽で湯温は43℃弱位。また、奥に10人サイズの主浴槽があり、湯温は42℃位です。
続いて、外の露天風呂へ。屋根付3人サイズの木造り浴槽で、湯温は41℃位。灰色の糸屑状の湯の花が大量に舞っています。こちらも囲まれて景色は望めませんが、大きな石灯籠を眺めつつ、のんびりできました。
趣きの違う大浴場の男女入替えや貸切風呂がいずれも源泉かけ流しで、地物を活かした食事にもかかわらず料金は高過ぎるという程ではないので、お得に温泉と食事を楽しめる宿かと思います。
主な成分: リチウムイオン0.1mg、ナトリウムイオン142.3mg、マグネシウムイオン0.4mg、カルシウムイオン26.8mg、ストロンチウムイオン0.3mg、アルミニウムイオン0.01mg、フッ素イオン1.0mg、塩素イオン186.3mg、臭素イオン0.7mg、ヨウ素イオン0.2mg、硫化水素イオン15.2mg、チオ硫酸イオン2.0mg、硫酸イオン64.4mg、リン酸一水素イオン0.05mg、炭酸水素イオン39.5mg、炭酸イオン4.0mg、メタケイ酸45.1mg、メタホウ酸5.7mg、遊離硫化水素0.4mg、成分総計0.538g
※なお、公式HPでは平成12年の分析書が掲載されていますが、脱衣場には平成22年の新しいものが掲示されていました。