きくりん さん
43.9点 / 2647件
男性 | 57歳 | 埼玉 |
指定なし | ||
指定なし |
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中央自動車道の上野原ICから、甲武トンネルを経由して車で約45分。東京都の本州に残された唯一の村である檜原村の山間、奥多摩湖へと通じる都道206号線(檜原街道)沿いにあり、南秋川のほとりにひっそりと佇む、昭和48年(1973年)に開業した兜造りの木造の湯宿。東京都では、唯一の日本秘湯を守る会会員の宿でもあります。平日の午前中に、日帰り入浴して来ました。
その昔、傷ついた大蛇が河原に湧く湯で傷をいやしたことから、蛇の湯温泉と名付けられたのだとか。入浴料1000円は、玄関を入って右側の受付で。浴室に貴重品BOXが無いので、貴重品はこちらで預かってもらえます。日帰り入浴開始の10時少し前に到着してしまいましたが、快く入れてもらえました。
玄関から右手奥に進み(訪れたのは3月半ばでしたが、雛壇が飾られていました)、左に曲がって階段を下りた先に男女別の浴室があり、男湯は左側です。籐籠とプラ籠が置かれた脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に5人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、秘湯を守る会の秘湯くまざさブランドです。
窓際に5人サイズの石タイル張り石枠内湯があり、無色透明のアルカリ性単純硫黄冷鉱泉(源泉名: 蛇の湯温泉)が満ちています。泉温10.5℃を加温して、41℃位で供給。PH10.0ながら、やや肌がスベスベする浴感です。必要時のみ加水ありで、循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。湯口の湯を口に含むも、無味無臭でした。
崖の上に湯屋があるため、窓から眼下に南秋川を望む景色。また、4枚のガラス窓を開けると、半露天風になるのもいいですね。窓から山の木々を眺め、野鳥のさえずりと川のせせらぎ癒されつつ、貸切状態でまったりできました。
主な成分: ナトリウムイオン43.1mg、アンモニウムイオン0.4mg、マグネシウムイオン0.3mg、カルシウムイオン3.9mg、アルミニウムイオン0.2mg、鉄(II)イオン0.3mg、亜鉛イオン0.1mg、フッ化物イオン1.0mg、塩化物イオン4.7mg、ヨウ化物イオン0.2mg、水酸化物イオン1.7mg、硫化水素イオン5.6mg、チオ硫酸イオン1.5mg、硫酸イオン6.3mg、炭酸水素イオン21.6mg、炭酸イオン16.4mg、メタケイ酸水素イオン50.6mg、メタホウ酸イオン0.9mg、成分総計0.159g -
箱根駅伝の選手たちが駆け抜ける国道1号線沿いに佇む、平成元年(1989年)に開業した塔之沢温泉の和風旅館。およそ四千坪の敷地を持つ、大倉喜八郎男爵の元別邸跡地に建てられたことから、別称「鶴井の宿」とも呼ばれるのだとか。平日の午後、日帰り入浴してみました。
まず驚いたのは、玄関の前の大岩。鉄筋5階建ての宿の3階にまで達する程の大きさで、かつて塔之沢の名所と言われた「勝驪山(しょうりざん)」というのだそう。その岩をどかすことなく大胆にもくり抜いて、中を通り抜けると玄関があるというアプローチです。
入浴料2000円は、左奥の受付で。日帰り入浴は予約制なので、事前に要連絡です。玄関から右手すぐに、男女別の大浴場があります。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側手前と奥に10人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティはアロマ系です。
窓際に10人サイズのタイル張り石枠半円形内湯があり、無色透明の単純温泉(源泉名: 塔之沢温泉 台帳番号 湯本 第52号) が満ちています。泉温54.2℃を、加水なし、加温ありで41℃位で供給。PH7.6で、やや肌がスベスベする浴感です。循環・消毒あり。湯口の湯を口に含むと、微塩素臭はしますが円やかな味。
続いて、外の露天風呂へ。17人サイズの岩風呂があり、湯温は42℃弱位。小さな滝と早川のせせらぎを間近に眺めつつ、貸切状態でまったりできました。
宿の裏手にある吊り橋「鶴翁橋」を渡ってみると、対岸に宿泊者専用露天風呂もあり。一度年始に泊まって、旬の食材に拘った会席料理も味わいつつ、翌朝の箱根駅伝も応援してみたいところです。
帰り際に、「やっぱり箱根駅伝の時は、予約が取りづらいですか?」と宿の方に尋ねると、「そうですね。泊まった多くのお客様が、その時に来年の予約もされていかれるので。」とのことでした。
主な成分: リチウムイオン0.015mg、ナトリウムイオン188mg、マグネシウムイオン0.02mg、カルシウムイオン31.8mg、ストロンチウムイオン0.017mg、アルミニウムイオン0.014mg、フッ素イオン0.42mg、塩素イオン192mg、硫酸イオン174mg、炭酸水素イオン1.22mg、炭酸イオン16.9mg、メタケイ酸58.0mg、メタホウ酸10.8mg、成分総計677mg
※なお平成20年の分析書だったので、まもなく更新かも知れません。 -
投稿日:2019年10月17日
2つの大浴場でリフレッシュ(アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉)
きくりんさん [入浴日: 2019年2月26日 / 1泊]
44.0点
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33.0点
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55.0点
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0 - 点
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JR京葉線の海浜幕張駅から、徒歩で約7分。幕張メッセや千葉マリンスタジアムの近くにそびえ立つ、両サイドに11階建てのイーストウィング棟とウェストウィング棟、そして中央にホテル単体としては日本最高層の50階建てセントラルタワー棟からなる、日本最大級の客室数2007室を誇る大型リゾートホテル。急遽仕事の関係で、平日に一泊素泊まりで利用して来ました。
フロントは奥のイーストウィング棟の1階で、自分でタッチパネルを操作して自動チェックイン。慣れていなくても、スタッフの方が案内してくれるので安心です。ちなみにチェックアウトも、追加料金が無ければフロント近辺にある回収BOXにカードキーを入れるだけの簡単チェックアウト。この日の宿泊はお部屋お任せのプランでしたが、ウェストウィング7階のツインルームでした。
早速、部屋のタオルを持ちルームウェアとスリッパで、セントラルタワー4階の大浴場「玄要の湯」へ。玄要とは禅の言葉で「決して強要することなくやさしく包み込む」という意味なのだとか。男湯は右側の「喜楽の湯」(左側は女湯の「粋美の湯」)。カードキーを入口で差して入るシステムです。
コインレス鍵付きロッカーと籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、手前と奥に15人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは資生堂製です。
中央の窓際に、12人サイズのタイル張り石枠内湯があり、無色透明のラヂウム人工温泉が満ちています。湯温は42℃位。肌がややスベスベする浴感で、ジェット水流とジャグジーが付いています。右側に2人サイズのタイル張り石枠内湯もありますが、こちらはハーブ湯。湯温は41℃位ですが、全くハーブの香りはしません。
続いて、外の露天風呂へ。中央に8人サイズのタイル張り石枠半円形浴槽があり、湯温は42℃位。その前後に、1人サイズの壺湯があって、湯温は41℃です。奥に2人サイズの石をくり抜いた浴槽もあり、湯温は41℃位。また最奥に6人サイズの石造り浴槽があり、こちらの湯温は42℃位です。囲まれて景色は望めませんが、木をふんだんに使いリラックス出来る造りでした。
一休みして就寝前に、もう一風呂。ウェストウィング1階の大浴場「飛翔の湯」へ。男湯は右側の「白砂の湯」(女湯は左側の「星彩の湯」)。やはり、カードキーを指して入るシステムです。
籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーあり。浴室に入ると、右側に19人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、こちらも資生堂製。
左側に、石造り内湯が3槽。奥に11人サイズの「英雄の湯」があり、無色透明の光明石温泉が満ちています。湯温は42℃位。肌がスベスベする浴感。左側は12人サイズの「絹糸の湯」で、マイクロバブルで白く濁っています。湯温は41℃位。右側は7人サイズの「きらめきの湯」(水中証明風呂)で、湯温は42℃位でした。
続いて、外の露天風呂へ。右手奥に、東屋風の屋根が付いた6人サイズの岩風呂と手前に4人サイズの岩風呂があり、いずれも湯温42℃位。正面奥には、1人サイズの壷湯が3つ。こちらはどれも湯温41℃位。囲まれて景色が望めませんが、のんびりと寛げました。
平日の空いている時なら、税込6000円で泊まれる安さ。三連休などは15000円位になっちゃいますが、ウェストウィング棟の1階にコンビニもあり、千葉方面でのビジネスユースでも快適に過ごせるホテルかと思います。なお、イーストウィング棟の1階には女性専用の大浴場「若紫の湯」もあるので、女性の方は合計3ヶ所の大浴場が使えて更にお得ですよ。 -
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JR伊東線の伊東駅から、車で約10分。伊東の市街地に佇む、昭和29年(1954年)に創業した藤田観光グループの温泉旅館。本館の和室、和洋室に加え、別館に露天風呂付客室の「伊東 緑涌」を持つ宿でもあります。平日の午後、日帰り入浴して来ました。
入浴料は、玄関を入って右側のフロントで。通常は1080円のところ、期間限定の割引券が公式HPにあったので、それを使って700円で入浴。廊下を奥へと進み、突き当たり右手のエレベーターで地下1階の大浴場「小涌の湯」へ。
入口に、伊東では珍しい飲泉処があります。口に含むと、ほのかな石膏臭がしてまろやかな味。大浴場は夜間に男女入替わりになるそうですが、男湯は左側の大きな方です。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。広い浴室に入ると、左右に11人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、オレンジ・ローズ系です。
右側に21人サイズのタイル張り石枠内湯「ぬるめの湯」があり、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 岡 第207号)が源泉かけ流しにされています。泉温54.5℃を、加水・加温せず40℃位で供給。PH8.6で、やや肌がスベスベする浴感です。循環・消毒なし。大きな岩の湯口から注がれ、白い析出物がこんもりと付着しています。
左側奥には4人サイズの石造り内湯「あつめの湯」があり、湯温は43℃弱位。また奥に巨石があり、上から打たせ湯を2本流しています。
続いて、外の露天風呂へ。東屋風の屋根付5人サイズの岩風呂で、湯温は42℃位。囲まれて景色は望めませんが、石灯篭と椿やナナカマドを眺めつつ、貸切状態でまったりできました。
豊富な湯量で源泉かけ流しの自家源泉と飲泉が楽しめ、湯上がりの休憩スペースもあり、入浴料は高めながらのんびりできますよ。
主な成分: ナトリウムイオン164.0mg、マグネシウムイオン0.06mg、カルシウムイオン66.7mg、塩化物イオン85.2mg、臭化物イオン0.2mg、硫酸イオン373.2mg、炭酸水素イオン12.3mg、炭酸イオン6.0mg、メタケイ酸61.3mg、メタホウ酸2.6mg、成分総計0.774g -
伊東市宇佐美の海岸沿いに佇む、平成29年7月にリニューアルオープンした鉄筋4階建ての温泉宿。客室数はわずか6室という小さな宿ですが、館内はモダンでお洒落にリノベーションされています。平日の午後、日帰り入浴して来ました。
入浴料1000円は、玄関からすぐのフロントで。ロビー奥の階段(エレベーターはありません)を上り、先ずは3階の内湯へ。時間帯で、男女入替わりとなります。この時は、右側が男湯でした。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。青森ヒバのいい香りがする浴室に入ると、右側に4人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは資生堂製です。
左側に6人サイズの石造り内湯があり、無色透明のカルシウム・ナトリウムー塩化物・硫酸塩温泉[源泉名: 伊東市宇佐美城山温泉 (宇佐美第19号)]が、源泉かけ流しにされています。泉温65.0℃を、加水・加温せず43℃弱位で供給。PH8.9で、やや肌がスベスベする浴感です。循環・消毒も無し。湯口の湯を口に含むと、ほんのり石膏臭がして少苦味。綿状の薄茶色い湯の花も見られます。間接照明の優しい明かりとヒバのいい香りに包まれ、窓から海を眺めつつのんびりと湯浴みを楽しめました。
続いて一度服を着て、再び階段で4階の展望露天風呂へ。こちらも時間帯で、男女入替わりとなります。男湯は、左側の「信楽の湯」(女湯は右側の「楽円の湯」)。ウッドデッキの籐籠が並ぶ脱衣スペースには、ドライヤーなし。右側に、1人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、内湯と同じものです。
奥に1人サイズの陶器風呂が2つあり、いずれも湯温は40℃位。浸かると、粉状の茶色の湯の花が舞い上がります。脱衣スペースからは宇佐美湾のオーシャンビューと宇佐美の町並みの景色が望めるものの、湯舟に浸かると海が見えないのは残念。それでも、波音と時折ウミネコの鳴き声に癒されつつ、貸切状態でまったりできました。
併設のオープンカフェ「アンカーテラス」でのランチやドリンクも良さそうなので、湯上がりに一度利用してみたいです。
主な成分: ナトリウムイオン352.4mg、マグネシウムイオン2.1mg、カルシウムイオン666.7mg、鉄(II)イオン0.1mg、フッ素イオン1.8mg、塩素イオン1232mg、硫酸イオン572.0mg、炭酸水素イオン27.5mg、炭酸イオン7.5mg、メタケイ酸63.7mg、メタホウ酸15.1mg、成分総計2.949g -
みなかみ町の市街地から利根沼田望郷ライン(農業用道路)という山道を4km程上った山間に佇む、平成3年に開業した町営のプレハブ温泉施設。平日の午後、利用してみました。
入浴料一般360円(令和元年10月1日より400円)は、玄関を入った左側の受付で。貴重品は貴重品BOXへ入れるよう、また内湯は熱いから露天から入ってねと、受付の方が親切にアドバイス。流し台のある休憩スペースがあり、右手に廊下を進むと男女別の浴室。男湯は手前です。
棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。梁が剥き出しになった湯気抜きのある天井の浴室に入ると、左側手前に2人分のカランと1人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なボディソープと固形石鹸です。
窓際に7人サイズの石造り内湯があり、無色透明の単純温泉(源泉名: 月夜野温泉 三峰の湯)が、ザーザーとオーバーフローしています。泉温47.7℃を加水・加温せず、45℃弱位で供給。PH9.0で、肌がスベスベする浴感です。循環・消毒なしで、源泉かけ流し。石の湯口から注がれ、口に含むとほんのり石膏臭がしてまろやかな味。入れないことはない熱さでしたが、ゆでダコになる前に露天風呂へ。
サッシ窓を開けても出られますが、 左側のタイル張りの通路を通って外へ。こちらも7人サイズの石造り浴槽で、湯温は41℃強位。なかなかのオーバーフローで、小さな綿状の白茶色の湯の花も見られます。紅葉に染まる谷を眺めつつ、しばらく貸切状態でまったりできました。
しかしこの時はたまたまタイミングが良かったようで、しばらくすると町民で徐々に混雑気味に。また、内湯が熱過ぎると町民の方から進言があったようで、別の町民の方が専用の道具を持って湯量を絞りに来てくれてました。素朴な湯治場の雰囲気を持った、まさに地元の方々に愛される温泉施設かと思います。
主な成分: ナトリウムイオン98.6mg、マグネシウムイオン0.03mg、カルシウムイオン3.73mg、鉄(II)イオン0.02mg、フッ化物イオン1.4mg、塩化物イオン80.4mg、硫酸イオン16.8mg、炭酸水素イオン73.3mg、炭酸イオン18.0mg、臭化物イオン0.2mg、水酸化物イオン0.2mg、メタケイ酸35.4mg、メタホウ酸3.7mg、成分総計0.33g -
利根川源流の木の根沢川沿いの高台に建つ、昭和59年に開業した木造二階建ての温泉民宿。内湯と露天風呂を、予約制で貸切風呂として利用できます。平日の午前中、事前に連絡をして日帰り入浴してみました。
入浴料600円は、玄関で女将さんに。内湯か露天風呂のどちらがいいか聞かれたので、この日は露天風呂をチョイス。玄関から館内を通らず駐車場の方へと歩き、そのまま隣の湯小屋にある露天風呂へ。
屋根が太い柱と梁に支えられた、重厚感のある湯小屋。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には囲炉裏があり、薪が積み上げられています。ドライヤーはありません。奥に、1人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティはラコンサです。
7人サイズのC字形岩風呂があり、無色透明の単純温泉(源泉名: 湯の小屋温泉 1号泉)が源泉かけ流しにされています。泉温76.1℃を、加水・加温せず(冬季の雪が大量に混入した時のみ加温あり)42℃強位で供給。PH8.3で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、ほんのり石膏臭がしてまろやかな味。囲われてほとんど景色は見えませんが、巨石を配した野趣溢れる雰囲気。少しだけ錦秋の山を眺めつつ、朝からまったり湯浴みが楽しめました。
主な成分: ナトリウムイオン164mg、マグネシウムイオン0.27mg、カルシウムイオン32.1mg、マンガンイオン0.10mg、フッ素イオン6.2mg、塩素イオン133mg、硫酸イオン172mg、炭酸水素イオン56.2mg、炭酸イオン11.4mg、メタケイ酸138mg、メタホウ酸14.2mg、遊離二酸化炭素0.4mg、成分総計0.74g
※なお分析書は、平成16年のちょっと古いものなので参考までに -
JR上越線の水上駅から、車で約15分。県道63号線(奥利根ゆけむり街道)沿いに佇む、昭和47年に開業した客室数11室の温泉宿。平日に、一泊二食付で利用して来ました。
この日は、母屋2階のトイレ付10畳和室「かたくり」の間に宿泊。既に布団が敷かれていて、案内後は仲居さんが部屋へ入らないための配慮からとか。二面窓の角部屋で、窓から色付いた山々と中庭や離れへと続く回廊の景色。お香のいい香りも漂います。浴衣に着替え、早速温泉へ。
無料で使える貸切風呂は、半露天の「蛍雪の湯」と内湯「岩の湯(奥)・(手前)」の3つ。土産物コーナー近くに予約ボードがあり、自分の部屋名が書かれた木札を置いて予約します。16時すぎの到着でしたが、既に「蛍雪の湯」は予約で一杯。チェックイン順ですが、平日でも予約が埋まる程人気です。
2つの内湯「岩の湯」は、18:30まで男女別の浴室となり予約ができません。ただし23:30~翌日9:30までは、全浴室が予約なしで貸切で利用可能。空いていれば入浴中と札をひっくり返し、内から鍵をかけます。40分貸切が目安。
まずは男湯になっている、1階の浴室「岩の湯(奥)」へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に2人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティはシトラス系です。
大きな窓際に5人サイズの岩風呂があり、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 向山温泉 宝珠の湯)が満ちています。泉温25.2℃を、加温・加水して42℃強位で。PH9.3ですが、やや肌がスベスベする浴感。循環・消毒ありで、口に含むと無味少塩素臭。なぜか凄い泡つきです。巨石を配して野趣溢れる雰囲気。窓からは、竹と木立の坪庭の景色。たまたま貸切状態で、まったりできました。
湯上り処「けやき」では、コーヒーや温泉ハーブティーを頂けます。何と、利き酒コーナーも。この日は、清酒「谷川岳」と焼酎「兎乃」。谷川岳がフルーティで飲みやすい。
夕食は、食事処「ふきのとう」で奥利根の山や利根川で採れる食材を使った山人料理に舌鼓 。お品書き付で、前菜の【野】は「新鮮野菜を自家製ソースでまるかじり」。地元野菜の他、赤城鶏の自家製ハムや銀光のスモークもあり、種類豊富です。次の温皿【土】は、「大地の恵み 秋の訪れ」で、舞茸の天ぷらはサクサク、里芋のスープは温かく旨い。続いて【燻】は、「尾瀬豚の燻し焼き」。パプリカとシメジのソテー乗せで、ジューシーで山椒塩をかけるとなお美味。シメジと人参・菊の小鉢も出て、日本酒「水芭蕉」の純米吟醸冷やおろしがすすみます。次の【猟】は、「尚文の煮〆」。鹿つみれと大根・里芋の煮物で、ジビエを味わう一品です。さらに【源】は、「利根川の魚たち」。岩魚の塩焼を竹籠に入れて供され、焼立でバリバリ頭からいけます。そして【季】は「秋の恵み」。野菜と茸、豆腐の鍋で、生姜味で温まります。御飯は栗釜飯。栗は敷地内で採れた物で、季節限定なのだとか。デザート【甘】は、薩摩芋のぜんざいの塩ヨーグルトアイス添え。夜食用の塩ヒジキのおにぎり付でした。旬の地元食材を吟味し、味はもちろん、彩りや器、盛付けにも満足できました。
翌朝は、半露天風呂「蛍雪の湯」へ。籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に1人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは同じ物です。
二面ガラス窓で、オープンして半露天風に。デッキチェアもあります。右側に2人サイズの石造り浴槽があり、湯温は41℃位。外には、色づいた紅葉と山の景色。40分があっと言う間です。ここに、温泉の分析書がありました。
朝食は、昨晩と同じ食事処で。御膳で運ばれる、焼き鮭や胡麻豆腐主菜の和定食です。蒸籠蒸しは、ソーセージと厚焼き玉子。豆乳茶碗蒸は藻塩をかけて。一見普通に見えて、下に梅肉があり驚きます。温泉玉子と納豆、ドリンクは入口にあり、自由に。体に優しいメニュー。朝食も土地の食材に拘った物でした。
食後は、もう一つの貸切風呂「岩の湯(手前)」へ。奥の岩の湯より、若干広め。籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーもあり。浴室の左側に、3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは同じです。
右側に5人サイズの岩風呂があり、湯温は42℃強位。巨石を配して野趣溢れる雰囲気です。なぜか、ここも凄い泡つき。窓が簾で覆われ景色が見えませんが、まったりできました。
水上温泉郷にはかけ流しの温泉宿が多いだけに、温泉の湯使いがちょっと残念。美味しい料理や静かな環境でのんびりと過ごすためなら、リピートはありかと思います。
主な成分: ナトリウムイオン28.1mg、マグネシウムイオン0.07mg、カルシウムイオン6.71mg、鉄(II)イオン0.02mg、フッ素イオン0.7mg、塩素イオン2.0mg、硫酸イオン45.6mg、炭酸水素イオン10.1mg、炭酸イオン13.8mg、メタホウ酸イオン0.3mg、メタケイ酸22.7mg、成分総計0.13g -
千鹿谷鉱泉から、北へ車を走らせること約2km。合角ダムのある西秩父桃湖の程近く、県道71号線沿いに佇む全室6室の鉱泉民宿。平日の午後、日帰り入浴してみました。
入浴料650円は、玄関で若旦那に。奥へと進み、突き当たりを右折。廊下の先の左側に、男女別の浴室「かおるの湯」があり、男湯は手前です。
棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に2人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
右側の窓際に3人サイズのタイル張り石枠内湯があり、無色透明の温泉法第二条該当泉(源泉名: かおる鉱泉)が満ちています。フッ素イオンの項で該当。源泉18.4℃を加温して、42℃強位で供給。PH8.0で、やや肌がスベスベする浴感です。温泉の使用状況表示はありませんが、おそらく循環・消毒ありでしょう。でも、消毒臭は気になりません。
蛇口が3つあり、手前の蛇口に「鉱泉」と書かれた木札がぶら下がっています。捻ると、玉子臭がはっきりとする冷たい源泉。すかさず源泉を投入して、循環・かけ流し併用状態に。しかし後の人のことを考え、ぬるくなり過ぎないよう早めに止めました。
窓を開けると、眼下に美しい清流・吉田川のせせらぎ。ずっと貸切状態で、まったりできました。
主な成分: ナトリウムイオン90.8mg、マグネシウムイオン1.64mg、カルシウムイオン12.5mg、鉄(II)イオン0.04mg、マンガンイオン0.10mg、アルミニウムイオン0.05mg、フッ素イオン2.0mg、塩素イオン66.6mg、硫酸イオン15.3mg、炭酸水素イオン159mg、炭酸イオン0.6mg、メタケイ酸16.2mg、メタホウ酸4.6mg、遊離二酸化炭素9.7mg、成分総計0.38g
※なお、平成16年の古い分析書だったので参考までに -
投稿日:2019年9月27日
秩父七湯の風情ある湯宿(新木鉱泉旅館(あらきこうせんりょかん))
きくりんさん [入浴日: 2018年11月7日 / 2時間以内]
44.0点
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秩父鉄道の秩父駅から、車で約10分。横瀬川のほとりに佇む、文政10年(1827年)に創業した新木鉱泉の老舗旅館。秩父七湯の御代の湯として古くから知られ、新木の名は近くの秩父札所4番金昌寺別名「新木寺」が由来だとか。平日の午後、およそ11年ぶりに日帰り入浴して来ました。
母屋は、太い梁が剥き出しになった高い天井の古民家。入浴料は通常、ロビー奥の帳場で。平日800円・休日と特定日は900円ですが、この日は温泉博士の特典でタダで入浴。
受付を済ませて、玄関から右手に出て館外へ。正面に蔵のような建物があり、100円の有料ロッカーと小さな休憩所。奥へ進むと、太鼓橋で繋がった湯小屋があり、男湯は左側の「地蔵の湯」(右側は女湯「子育の湯」)です。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。湯気抜きのある高い天井の浴室に入ると、左右に8人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、檜の森とコーセー製、温泉石鹸もあります。
窓際に8人サイズの石造り木枠内湯があり、無色透明の単純硫黄冷鉱泉(源泉名: 新木鉱泉)が満ちています。泉温14.8℃を加温して、42℃位で供給。PH9.4で、肌がスベスベする浴感です。滑らかな肌触りから、卵水とも呼ばれたのだそう。使用状況表示はありませんが、おそらく循環・消毒あり。特に消毒臭などは気になりません。お地蔵様のお告げにより湧出した為か、社のような木造りの湯口から注がれています。
左側には、サウナ用の源泉水風呂。利用時には、蛇口を捻って冷泉を投入可能です。飲泉コップも置かれ、口に含むと鉱泉臭がして甘味がしました。
続いて、外の露天風呂へ。手前に4人サイズの石造り木枠円形浴槽があり、湯温は41℃位。奥に1人サイズの陶器風呂もあり、こちらは湯温40℃位。以前は木造りの小さな浴槽が2つあったような気がしますが、1つ減ったのかな?囲まれていて景色は望めませんが、小さな坪庭を眺めつつ、ずっと貸切状態でまったりできました。
主な成分: ナトリウムイオン156.1mg、アンモニウムイオン0.6mg、マグネシウムイオン2.6mg、カルシウムイオン1.7mg、アルミニウムイオン0.3mg、フッ素イオン0.4mg、塩素イオン17.1mg、水酸化物イオン0.3mg、硫化水素イオン6.1mg、硫酸イオン56.5mg、リン酸水素イオン4.4mg、炭酸水素イオン295.6mg、炭酸イオン7.1mg、メタホウ酸イオン4.2mg、メタケイ酸45.5mg、成分総計0.599g
※昭和38年の古い分析書は、入口と浴室にありましたが、新しいものは公式HPで確認できました。 -