きくりん さん
43.9点 / 2647件
男性 | 57歳 | 埼玉 |
指定なし | ||
指定なし |
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JR宗谷本線の豊富駅から、車で約10分。日本最北の小さな温泉郷といわれる豊富温泉の中心地に佇む、昭和63年にオープンした町営の日帰り温泉施設。北海道の情報誌の表紙で見て衝撃を覚えて以来、一度行ってみたいとずっと思っていたので、平日の午前中に利用して来ました。
大正末期に石油を試掘の際、天然ガスと共に湧出した豊富温泉。以来、火傷などに大きな効用があると湯治場として利用されてきましたが、近年ではアトピーや乾癬などの皮膚疾患の治療に訪れる方が多く、温泉利用型健康増進施設にも認定されています。
玄関右側の靴箱に靴を置き、入浴料510円は正面の券売機で。食堂の脇の廊下を奥へ進むと、右側に男女別の「湯治浴場」 があります。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左右に7人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
左側に8人サイズのタイル張り石枠内湯があり、白茶色に濁った含よう素ーナトリウムー塩化物泉(源泉名: 豊富温泉 R-1A号井、R-4号井、R-10号井混合)が源泉かけ流しにされています。泉温35.0℃を加水・加温せず、そのままで供給。PH7.8で、ヌルスベする浴感です。白茶色の湯の花が舞い、湯面にラーメンの焦がしネギ油のような黒褐色のアブラが浮いています。というか、肌にどんどんくっついてきます。湯口の湯はほとんど無色透明で、口に含むとツンと鼻をつくアブラ臭がして少ししょっぱいです。
右側には3人サイズのタイル張り石枠内湯があり、こちらは湯温33℃位。色が薄いですが、こちらも源泉かけ流しです。2つの浴槽の間に原油ポットが2つ置かれていますが、刺激が強いとのことで療養目的でない自分は使用を控えました。
徐々に人が増えてきたところで一旦外へ出て、湯治浴場から左手へ廊下を進んだ突き当たりにある「一般浴場」へ。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーあり。広い浴室に入ると、左側に14人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティはやはり、一般的なものです。
窓際に17人サイズのタイル張り石枠内湯があり、湯治浴場と同じ源泉がかけ流しにされています。こちらは、42℃位に加温。肌がスベスベする浴感です。白茶色の細かい湯の花が舞い、湯口の湯を口に含むとアブラ臭がして少ししょっぱい。手前に1人サイズの寝湯もあり、湯温は40℃位です。大きな窓から、森の木々を眺める景色。こちらは空いていて、しばらく貸切状態でまったりできました。
一般浴場のある新館2階にはコンシェルジュデスクがあるので、温泉や湯治のことなど質問に答えてくれます。湯治浴場の大きな方の湯船が特にアブラが凄かったので尋ねてみると、朝源泉井戸のうわずみのアブラを足しているのだとか。濃い湯に浸かりたいなら、朝一がオススメですとのこと。療養の方はもちろん、温泉好きの方にも一度は訪れて欲しい、北の超個性派温泉でした。
主な成分: ナトリウムイオン4389mg、アンモニウムイオン36.6mg、マグネシウムイオン23.7mg、カルシウムイオン54.0mg、塩化物イオン5734mg、炭酸水素イオン2302mg、炭酸イオン11.0mg、リン酸イオン0.3mg、臭化物イオン13.9mg、ヨウ化物イオン13.0mg、メタケイ酸35.2mg、メタホウ酸550.0mg、遊離二酸化炭素28.4mg、成分総計13.22g -
投稿日:2019年6月5日
豊富な魚介と湯の恵み(稚内グランドホテル 天然温泉 ふれあいの湯)
きくりんさん [入浴日: 2018年9月3日 / 1泊]
44.0点
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33.0点
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44.0点
JR宗谷本線の南稚内駅から、徒歩で約3分。観光やビジネスにも便利な市街地に佇む、昭和52年に開業した自家源泉を持つ温泉ホテル。4階建ての本館と、6階建ての新館からなる大型ホテルでもあります。平日に、一泊二食付で利用して来ました。
この日は、本館4階のシングルルームに宿泊。おしゃれモダンに改装されていますが、ちょっと狭いかなという印象。窓からは、稚内市内を一望する景色です。
浴衣に着替え、まずは本館1階のレストラン「泉」で夕食を。お品書き付の「夏の宗谷彩り御膳」に舌鼓。前菜はゴボウとトウモロコシの胡麻和え・ツブ貝の数の子和え・北寄貝のマヨネーズ和えに始まり、焼物は稚内産海賊焼き(帆立貝・北寄貝・牡丹海老・蟹爪)と続きます。揚物は宗谷天婦羅(蟹足・帆立貝・アスパラ・鯛)、鍋物は道内産豚のみぞれ鍋で、増毛町の地酒「国稀」がすすみます。蒸物に海鮮茶碗蒸が出て、次は食事の宗谷海鮮ちらし(鮪・鯛・雲丹・甘海老・帆立貝・北寄貝・イクラ醤油漬)。一瞬お造りかと思うほどで、下にご飯でビックリ。デザートの稚内牛乳のアイスクリームは、コクがあって旨い。量は少なめでしたが、地のものが多くて美味しく満足できました。
一休みして、新館1階の大浴場「ふれあいの湯」へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に9人分のシャワー付カランと1人分のシャワーブースがある洗い場。アメニティは、資生堂製です。左側に16人サイズのタイル張り石枠内湯があり、無色透明の含よう素ーナトリウムー塩化物強塩温泉(源泉名: ふれあいの湯)が満ちています。泉温35.0℃を、加水・加温ありで42℃位で供給。PH6.8で、やや肌がスベスベする浴感です。循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。湯口の湯を口に含むと、ヨード臭がして少ししょっぱい。露天風呂はありませんが、湯使いの割に若干個性の残る温泉。翌朝も満喫し、旅の疲れも癒せました。
朝食は昨晩と同じレストラン「泉」で、健康朝食に拘る「まごわやさしい」メニューのバイキング。ま=豆・ご=胡麻・わ=わかめ・や=野菜・さ=魚・し=椎茸・い=芋という食材を中心にした手作りの惣菜はもちろん、稚内牛乳がやはり濃くて旨い。朝から元気がもらえるし、早朝4:30から始まるので、出発が早い自分にはとても助かりました。
主な成分: ナトリウムイオン7900mg、アンモニウムイオン142.1mg、マグネシウムイオン114.2mg、カルシウムイオン171.0mg、鉄(II)イオン6.5mg、鉄(Ⅲ)イオン2.9mg、フッ化物イオン0.2mg、塩化物イオン12060mg、硫酸イオン0.1mg、炭酸水素イオン2226mg、炭酸イオン1.1mg、ヨウ化物イオン46.6mg、臭化物イオン88.6mg、メタケイ酸62.8mg、メタホウ酸481.5mg、遊離二酸化炭素206.5mg、成分総計23.61g -
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JR宗谷本線の稚内駅から、徒歩で約15分。観光ギャラリーや土産物店、食事処などが入る複合施設「稚内副港市場」に併設された、平成19年にオープンした日帰り温泉施設。平日の午後、利用してみました。
入浴料750円は、2階の受付で。コインレス靴箱キーと引き換えに、ロッカーキーを受取るシステムです。前日に訪れた「稚内温泉童夢」と比べて、こちらは施設も新しく、都会のスーパー銭湯に来たような感覚にとらわれます。木製の階段を上って、温泉のある3階のフロアへ。右手に進んで暖簾をくぐると、男女別の大浴場があります。
コインレス鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。内装に、木をふんだんに使っています。浴室に入ると、右側に21人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、エコロジー系です。
奥にタイル張り木枠内湯が2槽あり、手前の8人サイズ「高温風呂」にはうっすら茶褐色がかった透明のナトリウムー塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(源泉名: 稚内港のゆ1号・2号の混合)が満ちています。泉温16.6℃を、加水なし・加温ありで43℃弱位で供給。PH8.0で、肌がスベスベする浴感です。循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。かなりのオーバーフローも見られます。フクロウの木彫りの下、浴槽内に湯口があり、ほんのりアブラ臭も感じました。
また、窓際の12人サイズの「中温風呂」 には、うっすら茶褐色がかった透明のナトリウムー炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉(源泉名: 稚内港のゆ2号)が満ちています。泉温16.1を、加水なし・加温ありで40℃位で供給。PH8.1で、肌がスベスベする浴感です。
続いて、外の露天風呂へ。屋根付10人サイズのタイル張り木枠浴槽があり、湯温は42℃位です。こちらも、1号と2号の混合泉。目の前には、船が停泊する港の景色。各所に、デッキチェアウッドチェアを配置。潮風に吹かれつつ、カモメの鳴き声に北の旅情を感じながら、まったりできました。
3階のリクライニングシートがある休暇室の他、2階にも港や船の見える畳敷きの広い休憩室もあります。地元の方はもちろん、観光客も旅の疲れを癒したり、のんびりもできる湯処かと思います。
〈源泉名: 稚内港のゆ1号・2号の混合〉
主な成分: ナトリウムイオン1886mg、アンモニウムイオン39.0mg、マグネシウムイオン11.3mg、カルシウムイオン15.5mg、アルミニウムイオン0.2mg、フッ化物イオン0.4mg、塩化物イオン2416mg、リン酸イオン0.7mg、硫酸イオン0.6mg、炭酸水素イオン1230mg、炭酸イオン62.4mg、メタケイ酸39.0mg、メタホウ酸120.7mg、遊離二酸化炭素20.6mg、成分総計5.857g
〈源泉名: 稚内港のゆ2号〉
主な成分: ナトリウムイオン531.6mg、アンモニウムイオン18.2mg、マグネシウムイオン2.5mg、カルシウムイオン4.0mg、アルミニウムイオン0.3mg、フッ化物イオン0.4mg、塩化物イオン405.7mg、リン酸イオン0.9mg、炭酸水素イオン829.4mg、炭酸イオン28.3mg、メタケイ酸41.2mg、メタホウ酸53.1mg、遊離二酸化炭素11.0mg、成分総計1.938g -
利尻島の西側に位置する沓形フェリーターミナルから、徒歩で約5分。日帰り温泉施設「利尻ふれあい温泉」を併設する、町営の鉄筋6階建ての大型ホテル。平日の午後、温泉だけ利用して来ました。
もともとは、昭和48年に開業した国民宿舎「りしり」が前身。平成4年に「朝日館」を建設し、「ホテル利尻」として再スタート。平成16年に「汐さい館」を増築するとともに、ボーリングにより温泉が湧出し、現在の姿になったのだとか。
ホテルのフロントから通り抜けもできますが、4月~11月は温泉利用だけなら、ホテルを左手に回り込んだ所にある専用入口へ。スリッパに履き替え、入浴料550円は日帰り入浴の受付で払います。左手奥に廊下を進むと、男女別の大浴場があり、男湯は右側です。
棚だけと籐籠が並ぶ畳敷きの脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、手前の左右に11人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
右側に18人サイズのタイル張り石枠内湯「太古の温(ぬくもり)」があり、茶色に濁った含二酸化炭素ーナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉(源泉名: 利尻ふれあい温泉)が満ちています。泉温33.4℃を、加水なし・加温ありで42℃位で供給。PH6.7で、やや肌がスベスベする浴感です。循環・かけ流し併用で消毒ありですが、塩素臭は気になりません。湯口の湯を口に含むと、旨じょっぱい。湯面にザラメのような温泉成分の結晶が浮き、底にもジャリジャリと沈んでいます。そのためか、少しキシキシするような湯質。浴槽の縁や床が、温泉成分で白茶色にコーティングされています。
一方、露天風呂手前にある10人サイズの円形タイル張り石枠内湯「麗峰の雫」は、源泉かけ流し浴槽です。湯温は、30℃位。加温浴槽と交互浴できるのが嬉しいですし、暑い時期ならやっぱりここに長居しちゃうでしょう。
続いて、外の露天風呂へ。屋根付8人サイズの岩風呂があり、41℃位に加温。浸かると見えませんが、日本海を一望する素晴らしい景色。石のベンチがあり、腰掛けてクールダウンしながらなら眺められます。ずっと貸切状態で、まったりできました。湯上がりに、冷めたい利尻湧水「麗峰湧水」が飲めるのもいいですね。
主な成分: ナトリウムイオン2742mg、アンモニウムイオン1.9mg、マグネシウムイオン405.7mg、カルシウムイオン341.3mg、マンガンイオン0.5mg、第一鉄イオン15.3mg、塩素イオン3784mg、硫酸イオン381.4mg、炭酸水素イオン3993mg、炭酸イオン1.5mg、リン酸イオン5.1mg、メタケイ酸183.0mg、メタホウ酸133.0mg、メタ亜ヒ酸6.4mg、遊離二酸化炭素1105mg、成分総計13.26g -
北海道銘菓「白い恋人」のパッケージにもなった利尻山の麓に佇む、平成10年に開業した公営の日帰り温泉施設。温泉プール「湯泳館」も、併設 しています。平日のお昼頃、利用してみました。
利尻島北側の鴛泊(おしどまり)港フェリーターミナルから、レンタカーで走ること約5分。途中、道路を横切るエゾリスが何ともかわいい。入浴料500円は、玄関を入った左側の券売機で。ロビーを奥へと進んだ左側に男女別の大浴場があり、男湯は手前です。
棚にプラ籠と200円有料ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左手前と奥の右側に10人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは一般的なものです。
左側にタイル張り石枠内湯が2つあり、奥の16人サイズのL字形浴槽には、うっすら茶褐色がかった透明のナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉(利尻富士温泉)が満ちています。泉温40.0℃を、加水なし・加温ありで42℃位で供給。PH7.5ながら、肌がスベスベする浴感です。循環・消毒有りですが、塩素臭は気になりません。湯口の湯を口に含むと、鉄臭がして少ししょっぱい。手前の6人サイズの方は、白湯のジャグジー浴槽。湯温は40℃位でした。
続いて、外の露天風呂へ。12人サイズの石造り浴槽があり、湯温は42℃弱位。座湯や寝湯が出来る、浅いスペースもあります。坪庭と柵越しに、利尻山と針葉樹林を眺める景色。ずっと貸切状態で、まったりできました。
この日は利用しませんでしたが、休憩室も二ヶ所あります。登山帰りや湯上りにも、のんびり出来そうでしたよ。
主な成分: ナトリウムイオン522.5mg、アンモニウムイオン1.0mg、マグネシウムイオン37.2mg、カルシウムイオン13.8mg、アルミニウムイオン0.1mg、マンガンイオン0.2mg、第一鉄イオン3.5mg、フッ素イオン0.5mg、塩素イオン551.3mg、硫酸イオン47.8mg、炭酸水素イオン651.6mg、炭酸イオン1.6mg、リン酸イオン0.4mg、メタケイ酸173.5mg、メタホウ酸12.2mg、遊離二酸化炭素26.6mg、成分総計2.050g -
礼文島の香深港フェリーターミナルの斜め前に佇む、オーシャンビューの鉄筋7階建の温泉付きホテル。せっかく日本最北の離島に渡ったので、日曜日に一泊二食付で利用してみました。
この日は、5階のツインルームに宿泊。窓から目に飛び込むのは、港と海に浮かぶ利尻富士を望む雄大な眺め。夕暮れ時にこの景色を目にするだけでも、開放感と北の離島への旅情に包まれます。
浴衣に着替え、エレベーターで7階の展望浴場「富士見湯」へ。男女入替わりで、男湯は右手の露天風呂の無い方です。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右手奥に7人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、資生堂製です。
左側の窓際に、6人サイズのタイル張り石枠内湯が2槽あり、いずれも無色透明のナトリウムー塩化物・硫酸塩泉(源泉名: 礼文うすゆきの湯)が満ちています。泉温50.2℃を加水なし・加温ありで、手前の湯口がある方は42℃位、奥の湯口が無い方は41℃位で供給。仕切りに穴があり、浴槽内で繋がっています。PH8.6ながら、やや肌がスベスベする浴感。循環・消毒ありで、湯口の湯を口に含むと無味塩素臭。湯使いが残念ですが、窓から利尻富士を眺めつつ、時間帯が良かったのか貸切状態でまったりできました。
夕食は、3階の食事処「澄海」で旬の海の幸に舌鼓。お品書き付で、食前酒はハスカップワインに始まり、先付に生雲丹とイクラ醤油漬け。前菜は、鰊の数の子昆布・ツブわさび・蟹の煮こごり・真鱈子のうま煮・中華ワカメ・帆立の昆布和えが出て、この時点でテンションはMAX。最北の酒造と言われる、國稀酒造の地酒「雪さび」がすすみます。造りは、サーモン・帆立貝・牡丹海老・北寄貝。貝が、新鮮でプリプリです。小鍋は法華のちゃんちゃん焼きで、熱々で供され美味い。炊合わせは、富良野産の雪の下ジャガ芋の蟹身餡掛け。揚物は、蟹の新引揚げを抹茶塩で。地魚はヤナギノマエの唐揚げ煮びたしと続き、食事に白飯・とろろ昆布汁・香の物。水菓子にパンナコッタのミント添えでお腹一杯になりました。
翌朝は、男女入替えとなった左手にある露天風呂付の大浴場へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、こちらもドライヤーあり。三面ガラス窓の明るい浴室に入ると、左側に6人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、同じ資生堂製です。
窓際にタイル張り石枠内湯が2槽あり、湯口がある奥の8人サイズの方は42℃位で、手前の6人サイズの方は41℃位。利尻富士がより間近に見え、迫力のある景色です。
続いて、外の露天風呂へ。浮玉が置かれ、港町の風情を醸し出しています。屋根付き3人サイズの石造り浴槽があり、湯温は41℃位。最高の景色の朝風呂を、楽しませていただきました。
朝食は、昨晩と同じ食事処で鮭塩焼主菜の和定食。7時~7時半の間に食事処に行かねばならず、行動がちょっと制限されます。煮物やモズク酢、温泉玉子が付きますが、北寄のマヨネーズ和えや昆布巻、焼き海苔の代わりに利尻昆布くらいしかなく、地域色が少なかったのは残念かな。
とはいえ、部屋からの素晴らしい景色とアクセスの良さ、海の幸三昧の夕食は、特筆に値するものです。湯使いさえ良ければ三拍子揃うので、日帰り温泉施設「うすゆきの湯」のように、源泉かけ流し浴槽も是非造って欲しい湯宿でした。
主な成分: ナトリウムイオン362.1mg、アンモニウムイオン0.2mg、カルシウムイオン55.8mg、第一鉄イオン0.2mg、フッ素イオン4.5mg、塩素イオン330.3mg、硫化水素イオン0.2mg、硫酸イオン372.2mg、炭酸水素イオン24.9mg、炭酸イオン12.1mg、メタケイ酸38.1mg、メタホウ酸13.9mg、遊離二酸化炭素0.1mg、成分総計1.219g
※なお、脱衣場に貼られていた分析書は平成20年のものでしたが参考までに
(日帰り温泉「うすゆきの湯」には、最新の分析書がありました) -
稚内港から日本最北の離島である礼文島まで、フェリーで約2時間弱。上陸した香深港から徒歩で3分程の海沿いに佇む、平成21年(2009年)にオープンした日帰り温泉施設。日曜日の午後、利用して来ました。
立派な建物の外観は、ホッケ番屋を模したものなのだそう。1階は駐車場になっていて、入浴料600円は2階の入口前の券売機で。施設名は、礼文町花である「レブンウスユキソウ」に因んだものなのだとか。
フロント前にある畳敷きの休憩スペースから、海に浮かぶ雄大な利尻富士の眺め。その素晴らしい景色に感動しつつ、左手に進んだ突き当たりに、男女別の大浴場があります。
棚に籐籠と100円返却式ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に15人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
窓際にタイル張り石枠内湯が2槽あり、いずれも無色透明のナトリウムー塩化物・硫酸塩温泉(源泉名: 礼文うすゆきの湯)が満ちています。泉温50.8℃を加水・加温せず、右側の12人サイズの「ぬる湯」は40℃位、左側の7人サイズの「あつ湯」は42℃位で供給。PH8.6で、やや肌がスベスベする浴感です。循環・かけ流し併用とのことで、消毒もありですが、塩素臭は気になりません。左側のサウナの横に、水風呂とジャグジー浴槽もあります。
続いて、外の露天風呂へ。屋根付きで7人サイズのタイル張り石造り浴槽があり、湯温は42℃位。こちらは循環併用ではなく、源泉かけ流し。湯口の湯を口に含むも無味無臭で、湯の個性がないのは少し残念です。内湯では浸かると磨りガラスで見えませんが、露天からは透明なガラス越しに利尻富士の素晴らしい眺め。フェリーの汽笛に旅情を感じつつ、ほとんど貸切状態でまったりできました。
海抜0mから200種以上もの高山植物が見られるため、最北の花の浮島の異名を持つ礼文島。フェリーターミナルから近いので、トレッキングや観光の際に立ち寄るのに良い湯処ですね。
主な成分: ナトリウムイオン408.1mg、マグネシウムイオン0.2mg、カルシウムイオン59.8mg、塩素イオン355.2mg、硫酸イオン407.9mg、炭酸水素イオン64.9mg、炭酸イオン15.1mg、メタケイ酸34.5mg、メタホウ酸13.4mg、遊離二酸化炭素0.3mg、成分総計1.365g -
JR宗谷本線の稚内駅から、車で約15分。稚内駅からだと山の反対側の日本海に面して佇む、平成9年に開業した市営の日帰り温泉施設。日曜日の午後、利用してみました。
横から見るとわかりませんが、温泉のある建物が上空から見ると港町をイメージした船の形をしていて、館内はすべてバリアフリーになっているのだとか。
入浴料600円は、玄関を入って左側の券売機で。100円返却式靴箱に靴を入れ、ホール奥の階段で2階へ。左手に進むと男女別の大浴場があるのですが、その前の天井が半アーチ型で、北海道遺産の北防波堤ドームをイメージさせる造り。施設名の由来は、このドームになぞられているのでしょうか。男湯は奥です。
コインレス鍵付ロッカーと、100円返却式ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に24人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは一般的なものです。
窓際中央に15人サイズのタイル張り石枠半円形内湯があり、うっすら緑褐色がかった透明のナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉(源泉名: 稚内ノシャップ温泉1号)が満ちています。泉温38.4℃を、加温・加水して42℃位で供給。PH8.2で、肌がスベスベする浴感です。循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。左手に8人サイズのタイル張り石枠半円形内湯もあり、こちらはジャグジー付で湯温は40℃位。また4人サイズの円形内湯は、日替わりの薬湯。この日は、ヨモギ湯でした。その他にも1人分の打たせ湯や、手前に2人分のジェット水流付寝湯もあります。
続いて、外の露天風呂へ。5人サイズの岩風呂があり、湯温は42℃位。湯口の湯を口に含むと、アブラ臭がして少ししょっぱい。柵越しに礼文島や利尻島を望む景色。この日はマラソン大会があったせいか、なかなかの賑わいでした。
こちらでは、日本最北端の温泉の入湯証明書(100円)やオリジナルのタオル(200円)もあるので、旅の記念に訪れてみるのもアリかと思います。
主な成分: ナトリウムイオン2051mg、アンモニウムイオン10.7mg、マグネシウムイオン9.3mg、カルシウムイオン15.5mg、アルミニウムイオン0.4mg、第一鉄イオン0.1mg、亜鉛イオン0.1mg、フッ素イオン0.1mg、塩素イオン2179mg、チオ硫酸イオン0.2mg、硫酸イオン3.3mg、炭酸水素イオン1612mg、炭酸イオン19.6mg、リン酸イオン0.2mg、メタケイ酸6.2mg、メタホウ酸103.5mg、成分総計6.020g -
女満別空港からレンタカーで走ること、およそ一時間ちょっと。日本で3番目に大きな湖であるサロマ湖畔に佇む、昭和60年に開業した鉄筋4階建のリゾートホテル。北海道に点在する、美しい景色が自慢の鶴雅グループの宿でもあります。以前、日帰り入浴しました。
この日は、2階の北欧風大浴場を利用。1階の和風大浴場とは、偶数日・奇数日で男女入替わりとなります。湯温の違う3つのタイル張り石枠内湯では、「ワッカの湯」と呼ばれる茶褐色に濁った、含鉄(II)ーナトリウム・マグネシウム・カルシウムー塩化物泉を満喫。ワッカとはアイヌ語で、ワッカ・オ・イ(水が・ある・ところ)の意なのだとか。
円形の露天風呂もあり、いずれもサロマ湖を望む素晴らしい景色。平日だったためか、ずっと貸切状態でまったりできました。
なかなか気軽に行ける所にあるわけではありませんが、一度夕陽に染まるサロマ湖を眺めつつ、ゆっくり湯浴みをしてみたいです。 -
JR中央本線の木曽福島駅から、車で約20分。王滝川の支流・入川沿いに佇む、昭和50年に開業した釜沼温泉の一軒宿。以前、信州秘湯会のスタンプラリーをしていた頃に、日帰り入浴しました。
国道19号線の元橋交差点から御岳街道へ曲がり、赤い「ときわ橋」の手前を斜め左に入って、山道を1km程走ってたどり着きます。釜沼温泉の歴史は古く、天保2年(1831年)にはすでに村人に薬湯として利用されており、最近ではアトピー性皮膚炎などにも効果があるのだとか。
この時の入浴料は800円。木造りの浴室に入ると、大小2つの木造り内湯があり、いずれも茶褐色に濁った含二酸化炭素ーカルシウム・マグネシウムー炭酸水素塩冷鉱泉(源泉名: 釜沼温泉)が注がれています。大きな浴槽は加温あり、小さな方は源泉そのままなので、交互浴を満喫。また半露天風呂では、渓谷を眺めつつ、まったりできました。
久しぶりに近くまで来たので寄ってみたものの、残念ながら休館日。飲泉もできる個性ある湯なので、いずれまたゆっくり浸かりに訪れてみたいです。