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投稿日:2019年9月27日
秩父七湯の風情ある湯宿 (新木鉱泉旅館(あらきこうせんりょかん))
きくりんさん [入浴日: 2018年11月7日 / 2時間以内]
44.0点
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秩父鉄道の秩父駅から、車で約10分。横瀬川のほとりに佇む、文政10年(1827年)に創業した新木鉱泉の老舗旅館。秩父七湯の御代の湯として古くから知られ、新木の名は近くの秩父札所4番金昌寺別名「新木寺」が由来だとか。平日の午後、およそ11年ぶりに日帰り入浴して来ました。
母屋は、太い梁が剥き出しになった高い天井の古民家。入浴料は通常、ロビー奥の帳場で。平日800円・休日と特定日は900円ですが、この日は温泉博士の特典でタダで入浴。
受付を済ませて、玄関から右手に出て館外へ。正面に蔵のような建物があり、100円の有料ロッカーと小さな休憩所。奥へ進むと、太鼓橋で繋がった湯小屋があり、男湯は左側の「地蔵の湯」(右側は女湯「子育の湯」)です。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。湯気抜きのある高い天井の浴室に入ると、左右に8人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、檜の森とコーセー製、温泉石鹸もあります。
窓際に8人サイズの石造り木枠内湯があり、無色透明の単純硫黄冷鉱泉(源泉名: 新木鉱泉)が満ちています。泉温14.8℃を加温して、42℃位で供給。PH9.4で、肌がスベスベする浴感です。滑らかな肌触りから、卵水とも呼ばれたのだそう。使用状況表示はありませんが、おそらく循環・消毒あり。特に消毒臭などは気になりません。お地蔵様のお告げにより湧出した為か、社のような木造りの湯口から注がれています。
左側には、サウナ用の源泉水風呂。利用時には、蛇口を捻って冷泉を投入可能です。飲泉コップも置かれ、口に含むと鉱泉臭がして甘味がしました。
続いて、外の露天風呂へ。手前に4人サイズの石造り木枠円形浴槽があり、湯温は41℃位。奥に1人サイズの陶器風呂もあり、こちらは湯温40℃位。以前は木造りの小さな浴槽が2つあったような気がしますが、1つ減ったのかな?囲まれていて景色は望めませんが、小さな坪庭を眺めつつ、ずっと貸切状態でまったりできました。
主な成分: ナトリウムイオン156.1mg、アンモニウムイオン0.6mg、マグネシウムイオン2.6mg、カルシウムイオン1.7mg、アルミニウムイオン0.3mg、フッ素イオン0.4mg、塩素イオン17.1mg、水酸化物イオン0.3mg、硫化水素イオン6.1mg、硫酸イオン56.5mg、リン酸水素イオン4.4mg、炭酸水素イオン295.6mg、炭酸イオン7.1mg、メタホウ酸イオン4.2mg、メタケイ酸45.5mg、成分総計0.599g
※昭和38年の古い分析書は、入口と浴室にありましたが、新しいものは公式HPで確認できました。27人が参考にしています
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