きくりん さん
43.9点 / 2647件
男性 | 57歳 | 埼玉 |
指定なし | ||
指定なし |
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高野山に現在52あるという宿坊の中でも最大であり、また唯一温泉に入れる宿坊。そして、昭和を代表する作庭家、重森三玲が残した3つの見事な庭園を持つ宿坊としても知られています。平日に、一泊二食付で利用して来ました。
この日は、2階の6畳和室に宿泊。宿坊といっても、旅館と同じです。ただし、トイレは部屋に付いてないし、外鍵もありません。窓からは、見事な石庭「遊仙庭」を見下ろす眺めです。
夕食は、部屋で地物野菜にこだわった精進料理に舌鼓。お品書きはありませんが、3つのお膳で運ばれてきます。驚いたのは、お酒が飲めること。抹茶塩で頂く野菜の天婦羅や、汁物は熱々で供され、胡麻豆腐や山芋の煮物等の盛合せ皿、煮〆皿もあっさりとした味付けで美味。般若湯(日本酒)がすすみます。湯葉の梅肉掛けや酢物皿で口の中をさっぱりとした後、豆乳鍋で温まります。薬膳豆腐のお椀、お浸しの小鉢も付いて、自分には十分な量でした。
食後は一休みして、就寝前に温泉へ。玄関方面からですと、中央大ロビーを抜け、大新造の向こう側の「右の廊下」を、石庭「登仙庭」を眺めながら進み、突き当たりの階段を上がった2階。男湯は「桃源の湯」(女湯は1階の「天女の湯」)です。棚だけの脱衣場ですが、ドライヤーあり。浴室に入ると、正面と右側に7人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、リーブルアロエです。左側に6人サイズのタイル張り石枠内湯があり、無色透明の単純温泉(源泉名:高野山温泉)が満ちています。泉温28.7℃を、加温して42℃位で供給。肌がややスベスベする浴感です。ライオンの湯口から注がれ、口に含むも無味無臭。循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。ジェット水流も付いています。
続いて、一度脱衣場へ戻って、別の扉から外の露天風呂へ。3つの高野槇造りの浴槽があり、湯温低下防止のためビニールシートで覆われています。まずは、手前に1人サイズの円形浴槽が2つ。いずれも、湯温は40℃位です。奥に2人サイズの浴槽があり、湯温はこちらも40℃位。囲まれていて景色は望めませんが、のんびり湯浴みを楽しめました。
翌朝は、6時から本堂で勤行。蝋燭の火と読経、お香の香りで清々しい朝を迎えます。ここから眺める石庭「愛染庭」も斬新なデザインで素晴らしかったです。
戻って、朝食も部屋で頂きます。湯豆腐豆乳鍋主菜で、とろろやガンモ、おから等といった体に優しいメニュー。チェックアウトは9時までと少し早めですが、ギリギリまで食後も温泉を満喫しました。
この日は、宿泊者のほとんどが外国人でびっくり。さすが、世界遺産の高野山ですね。ただし、標高が高いせいかこの時期でも気温が低く、宿坊と浴室の間の廊下も寒かった(部屋は暖房で快適)ので、冬場なら年配の方は特に寒さ対策も忘れずに。
主な成分: ナトリウムイオン7.9mg、マグネシウムイオン3.7mg、カルシウムイオン22.3mg、鉄(II)イオン0.2mg、フッ素イオン0.1mg、塩化物イオン3.2mg、硫化水素イオン0.6mg、硫酸イオン5.7mg、炭酸水素イオン91.7mg、メタケイ酸35.1mg、遊離二酸化炭素44.1mg、成分総計0.215g -
聖徳太子ゆかりの朝護孫子寺の近く、大門池のほとりに佇む、昭和38年に創業した温泉旅館。瓦屋根の風格ある建物が印象的な、和風旅館でもあります。平日の午前中に入浴、その後ランチを楽しんで来ました。
入浴受付は、玄関を入って正面のフロントで。日帰り入浴のみはできず、レストランでの食事か喫茶利用時のみ入浴可というシステムです。食事と入浴のどちらが先でもよいとのことで、11時スタートの温泉から入ることに。「入湯料前受券」なるものを1000円で購入し、食事精算時にこの券をレジで出すと、500円が戻るとのこと(喫茶利用だと200円)。ちなみにフロントは3階で、そこから左手奥の専用エレベーターで1階の大浴場へ向かいます。
男湯は、左側の「星乃湯」。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。一面ガラス張りの浴室に入ると、手前と両サイドに14人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、リーブルアロエのボディーソープと、馬油系かPOLAのアロマ系シャンプーの組合せです。中央に16人サイズの石造り内湯があり、無色透明の温泉法第二条該当泉(源泉名: 信貴山温泉)が満ちています。メタケイ酸の項で該当。泉温23.8℃を、加温して42℃位で供給。PH7.6で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと無味無臭ですが、浴槽内の湯はほのかな石膏臭がしました。
続いて、外の露天風呂へ。手前に5人サイズの岩風呂があり、湯温は41℃位。奥には、狸の湯口が付いた1人サイズの陶器風呂があります。こちらは冷泉とのことですが、湯温は思ったほど冷たくなくて35℃位でしょうか。小さな白い湯の花も舞っています。すぐ近くに桜の木がありましたが、この時はまだ蕾。とはいえ、生駒連山の緑と赤い橋脚の開運橋を眺めつつ、貸切状態でまったりできました。
脱衣場に温泉の使用状況表示が無かったのでフロントで確認すると、循環・かけ流し併用なのだそう。確かに、露天風呂の底から冷泉が注がれています。湧出量3100L/Hなので、加水もありでしょうか?塩素臭は、冷泉の湯口で少し感じた程度でした。
湯上がりに、フロント右側の食事処「おはし」で信貴山弁当を頂きます。二段重ねで、見た目にも色鮮やか。茶碗蒸しも付いて、奈良漬も旨い。値段の割に、満足しました。
主な成分: ナトリウムイオン31.2mg、アンモニウムイオン0.2mg、マグネシウムイオン19.0mg、カルシウムイオン35.5mg、ストロンチウムイオン0.1mg、鉄(II)イオン1.4mg、フッ素イオン0.5mg、塩素イオン3.8mg、チオ硫酸イオン0.2mg、硫酸イオン0.5mg、硝酸イオン0.1mg、炭酸水素イオン268.3mg、メタケイ酸130.9mg、メタホウ酸1.2mg、遊離二酸化炭素11.9mg、成分総計0.5136g -
西伊豆・松崎港の河口近くに佇む、磯料理店を併設した鉄筋4階建の温泉宿。日帰り入浴はやっていない為、平日に一泊二食付で利用して来ました。1階には150種類の魚の剥製を展示したギャラリーもあり、お子さんはもちろん大人も楽しめます。この日は、2階の8畳和室トイレ付に宿泊。窓から、少し先に海を望めました。
浴衣に着替え、早速4階の展望風呂へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左右に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、アロエ系です。窓際に7人サイズのタイル張り木枠内湯があり、無色透明のカルシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉(源泉名: 混合泉 松崎2号、6号、12号、13号)が、源泉かけ流しにされています。泉温62.2℃を、加水・加温せず42℃位で供給。PH8.5で、やや肌がスベスベする浴感です。消毒もなしで、完全放流式。窓から漁港の景色を望みつつ、まったりできました。
続いて一度浴衣を着て、女湯を挟んだ所にある男性用の露天風呂へ。こちらの脱衣場は、棚にプラ籠が並び、ドライヤーも完備。外に出ると、左側に2人分のシャワー付カランがある洗い場。5人サイズの樽風呂があり、湯温はこちらも42℃位です。明るいうちは河口の景色、夜は満天の星空を眺めて浸かれました。翌朝9時までの一晩中、源泉かけ流しの湯を満喫できるのがいいですね。
夕食は、通りを挟んだ向かいの別館「民芸茶房」へ。今回は通常のプランに、ちょっと贅沢して鮑の陶板焼きを加えたコースを頂きます。最初に出て来たサラダにも、炙った魚の皮が乗っていて、パリパリといい食感。太刀魚の酢味噌和えの後、お造りはカンパチ、鰆、鯵、金目鯛、鮃、鮪、ボタン海老と新鮮で種類も豊富です。更に、サザエの壺焼き、金目鯛の煮付けが出て、ビールを追加注文。野菜や魚介、桜海老の天ぷらは、揚げ立てで運ばれます。「これサービスね」と出された、キビナゴ焼も嬉しい。そして最後に、鮑の陶板焼。まだ動いている鮑を、贅沢に蒸し焼きで。美味しいのはもちろん、御飯と茎山葵の漬物やイカの塩辛でお腹一杯になりました。
朝風呂を堪能した後、朝食は昨晩と同じ民芸茶房へ。鯵の干物主菜で、つけ揚げや芋饅頭、玉子焼等の体に優しいメニュー。心太等の地物も嬉しいです。伊勢海老の味噌汁も出て、海の幸も満喫。シーズンにもよるかも知れませんが、比較的リーズナブルに良泉と魚料理を楽しめる宿だと思います。
主な成分: ナトリウムイオン321.8mg、マグネシウムイオン1.3mg、カルシウムイオン335.8mg、塩素イオン86.6mg、臭素イオン0.4mg、ヨウ素イオン0.2mg、硫酸イオン1339mg、炭酸水素イオン9.3mg、メタケイ酸65.6mg、メタホウ酸1.8mg、総成分2.177g -
国道136号線から1本街中に入った静岡県道121号線沿いに佇む、昭和初期に開業した下賀茂温泉の二階建ての和風旅館。平日の午後、日帰り入浴してみました。
入浴料800円は、玄関を入って右側のフロントで。そのままロビーを奥へと進み、突き当たりの左手に大浴場「潮騒の湯」があります。男性用の「彦の湯」と女性用の「姫の湯」は時間により男女入替わりで、この時は左側の浴室が男湯でした。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側の奥に5人分のシャワー付カランがある木造りの洗い場。アメニティは、ナチュラルハーブ系です。右側に10人サイズの石造り木枠内湯があり、無色透明のナトリウム・カルシウムー塩化物温泉(源泉名:クラブ湯下賀茂62号)が、源泉かけ流しにされています。自家源泉で、泉温43.7℃を加水・加温せずに41℃位で供給。PH8.1で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を、口に含むと苦じょっぱい。
続いて、外の露天風呂へ。6人サイズの岩風呂があり、湯温は43℃位。囲まれていて景色は望めませんが、ナマコ壁と石灯篭を眺めつつまったり。時間帯が良かったのか、ほとんど貸切状態で源泉かけ流しの湯を満喫できました。
主な成分: ナトリウムイオン788.2mg、マグネシウムイオン17.5mg、カルシウムイオン510.6mg、マンガンイオン1.5mg、炭酸水素イオン100.1mg、塩化物イオン2150mg、臭化物イオン2.8mg、ヨウ化物イオン0.2mg、硫酸イオン45.0mg、メタケイ酸62.5mg、メタホウ酸1.6mg、遊離二酸化炭素10.6mg、成分総計3.757g -
異国情緒漂うレトロなペリーロードから程近く、下田の街中に佇むナマコ壁が印象的な温泉銭湯。以前はいくつかあった温泉銭湯も、下田では唯一ここだけしか残っていないのだとか。平日の午後、利用して来ました。
車一台がやっと通れる細い路地沿いにありますが、隣に専用駐車場もあるので助かります。入浴料400円は番台で。コインレス鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備(2分20円)。湯気抜きのある高い天井の浴室は、天井以外は全てタイル張りです。両サイドに、10人分のプッシュ式カランがある洗い場。銭湯なので、石鹸などのアメニティは当然ありません。
奥に、5人サイズのタイル張り内湯があり、うっすら茶褐色がかった透明の単純温泉(源泉名:相玉地区5源泉、河内地区5源泉、蓮台寺地区3源泉、下田地区2源泉 計15源泉による混合泉)が、かけ流しにされています。泉温55.0℃を加水して、43℃弱位で供給。PH7.85で、やや肌がスベスベする浴感です。加温・循環・消毒なしの湯使い。温泉を求めるなら、近隣の温泉ホテルよりもこちらがオススメです。
ただし、湯船の深さがなんと1m位あります。手前に幅の狭い段差が一段のみあり、そこにちょこんとお尻を乗っけて、ほとんど立った状態での入浴。銭湯という性格上もあって、あまり長湯という訳にはいかないですね。それでも、この日は他にお客さんも居らず、貸切状態でまったり。浴室の撮影が禁止だったのは残念ですが、のびのびと湯浴みができて良かったです。
主な成分: ナトリウムイオン206.9mg、マグネシウムイオン1.2mg、カルシウムイオン82.1mg、ストロンチウムイオン0.4mg、マンガンイオン0.1mg、フッ化物イオン0.8mg、塩化物イオン138.5mg、臭化物イオン0.5mg、硫酸イオン376.4mg、炭酸水素イオン45.8mg、炭酸イオン1.2mg、メタケイ酸31.6mg、メタホウ酸0.4mg、遊離二酸化炭素11.4mg、成分総計0.9070g -
伊豆下田の蓮台寺温泉に佇む、創業130余年の老舗旅館。日本クアハウス協会の会員宿でもあります。平日の午後、日帰り入浴してみました。唐破風御殿造りの玄関と入母屋造りの屋根を持つ、老舗感バリバリの本館。普通なら敷居が高くてそうそう立ち寄りなど出来なさそうですが、クアホテルの新しい看板と宿泊・入浴・食事と書かた行燈が出ているので、あっやっぱり入浴も出来るんだと、ちょっとほっとさせてくれます。
入浴料は、この趣きある本館の受付で。通常は平日1000円+消費税のところ、宿の公式HPを見たと伝えると、100円割引になります。このロビーの格天井と漆喰で造られた花々が見事。この時は、一角に昔の雛人形が飾られていました。ここから奥の階段を上がって、廊下を進むと長いトンネルへ。戦時中は、防空壕に使われたりしたのだとか。今は、オーストリアの総合リゾートスパ「バード・ハル」と友好提携した、記念のギャラリーも兼ねてます。トンネルを抜けると館内はかなり広く、池を取り囲むように客室棟。表示に従い、赤い絨毯の廊下を左右にいくつか曲がって、最奥の大浴場へ。
棚と一部コインレス鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室は、入浴プログラムが掲示されたクアハウスとなっています。右側奥に、7人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。奥の窓際に10人サイズの石造りタイル張り枠内湯があり、うっすら青みがかった透明の単純温泉(源泉名:蓮台寺2号、蓮台寺24号、蓮台寺26号 3泉混合泉)が、源泉かけ流しにされています。泉温45.4℃を加水・加温せず、42℃位で浴槽内から供給。PH7.77ながら、肌がスベスベする浴感。一部、ジャグジー付です。入口近くの左側には、3人分の打たせ湯。もちろんかけ流しで、口に含むと円やかな味。右側手前には、3人サイズの石造り寝湯があり、湯温は36℃位。隣に、2人分の箱むし風呂もありました。続いて、外の露天風呂へ。6人サイズの岩風呂で、湯温は40℃位。囲まれていて、景色が見えないのは残念。とはいえ、ずっと貸切状態でまったりできました。
脱衣場に分析書がありませんが、隣のラウンジ入口上に掲示。日本温泉協会の温泉利用証もあり、引き湯と新湯注入率以外は5という高評価。ところが、入浴した感想は中途半端感が否めない。やはり、最初に本館の立派さが脳内に刷り込まれてしまい、温泉に行ってみるとアレ?違うと思ってしまうのかも。大浴場は、あくまで純和風がいい。湯温の違う檜造りの内湯を2槽と半露天風呂の岩風呂を、現在の浴室スペースに配置し、小ぶりでもオーバーフローするかけ流しで。露天がある所は、風情ある坪庭を設えば、源泉かけ流しの湯が生きます。クアハウスは別棟に移し、新しく更に発展させるのはいかがでしょう。いい湯といい宿なので、もっと良くなって欲しくて、ちょっと妄想しちゃいました。
主な成分: ナトリウムイオン110.1mg、マグネシウムイオン0.6mg、カルシウムイオン34.8mg、ストロンチウムイオン0.1mg、フッ化物イオン0.8mg、塩化物イオン52.0mg、硫酸イオン150.5mg、炭酸水素イオン63.5mg、メタケイ酸26.9mg、メタホウ酸0.3mg、遊離二酸化炭素15.4mg、成分総計0.4604g -
早咲きの桜で知られる河津町の峰温泉に佇む、風格のある和風旅館。以前は高級旅館だったようですが、現在は日帰り入浴と素泊まりの営業のみ行っています。平日のお昼頃、日帰り入浴して来ました。
入浴料1000円は、玄関でご主人へ。奥に進んで、途中左折した廊下の右側に露天風呂付の大浴場。今回は、その手前の階段を上がった右手にある、2階の内湯へ。1階の大浴場やこちらの浴室も、空いていれば貸切で利用できます。
棚に籐籠が置かれた、狭い脱衣場。ドライヤーはありません。木造りの何ともレトロな浴室で、右側に1人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。床は伊豆石が敷かれ、中央に4人サイズの檜造り内湯があり、無色透明のナトリウムー塩化物温泉(源泉名:峰温泉第2号 峰2号)が、源泉かけ流しにされています。泉温99.3℃を加水・加温せず、42℃位で供給。PH8.5で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、ほのかな塩化物臭がして、微かに塩味。赤茶色の湯の花も舞っています。モザイクタイルの仕切り壁と、蔦の絡まる木製の窓がとってもレトロ。ずっと貸切で、まったりできました。
渋滞には巻き込まれてしまうものの、やっぱり近くの土手の河津桜が満開の季節に再び訪れたいですね。
主な成分: ナトリウムイオン682.3mg、マグネシウムイオン1.5mg、カルシウムイオン101.5mg、炭酸水素イオン24.4mg、炭酸イオン14.4mg、塩化物イオン1142mg、臭化物イオン1.6mg、ヨウ化物イオン0.3mg、硫酸イオン178.1mg、メタケイ酸204.2mg、メタホウ酸4.4mg、成分総計2.419g -
伊東温泉の中心地から少し離れた、伊豆急行線の踏切を渡った山側の住宅街の中に佇む、どこか懐かしい感じのする外観の温泉宿。平日のお昼頃、日帰り入浴してみました。
実は以前も寄ってみたことがあるのですが、その時は宿の方が誰もいらっしゃらず断念。今回は、事前に電話連絡しての訪問です。入浴料1000円は、玄関を入って右側のフロントで。左手の階段を下りると、男女別の内湯と露天風呂があるフロアがあります。昔薬局の前とか、小さな遊園地にあったような、ブルドックの乗り物が置かれていて(動くのかな?)懐かしい。
先ずは、右手の内湯から。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、左側に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。右側に6人サイズの石造り内湯があり、無色透明の単純温泉(源泉名:岡温泉 岡259号)が、サラサラとオーバーフローしています。泉温53.9℃を、加水・加温せず42℃位で供給。PH8.2で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、無味ながら微かに芒硝臭がしました。
続いて一度服を着て、ブルドックの遊具横の露天風呂へ。入口の横に札が掛かっていて、「ただいま貸切入浴できます」と書かれています。棚に籐籠が並ぶ脱衣場で、こちらもドライヤーなし。また、洗い場もありません。6人サイズの岩風呂で、湯温は41℃位。木が覆い、巨石が配され、野趣溢れる雰囲気。時折電車が通らなければ、住宅街だと忘れてしまうほど静かです。内湯も貸切状態だったのですが、こちらも貸切で竹林を眺めつつ、まったり出来ました。
内湯は小さめながら、貸切利用できる露天風呂があるのはいいですね。泊まれば、露天風呂はいつでも貸切で使えるのだとか。そう考えると入浴料はけして高くないのかも知れませんが、誰もいないような空いてる時に行くと、ちょっと高めに感じるかと思います。
主な成分: ナトリウムイオン192.2mg、マグネシウムイオン2.2mg、カルシウムイオン91.4mg、炭酸水素イオン25.4mg、塩化物イオン180.3mg、硫酸イオン368.9mg、メタ亜ヒ酸0.1mg、メタケイ酸65.5mg、メタホウ酸2.0mg、成分総計0.932g
※平成18年10月の分析書だったので、間もなく更新されるかも。 -
粛 海風と姉妹館だった呼帆荘が、函館の割烹旅館「若松」に経営権を引継ぎ、昨年から新しい屋号で生まれ変わっています。リニューアルして3ヶ月程した頃、お得に泊まれるプランを見つけたので、一泊二食付で利用して来ました。
到着すると、和モダンなロビーで抹茶とオリジナル和菓子を頂きつつチェックイン。この日は、5階の2畳踏込付き10畳和室(シャワールーム・トイレ付)に宿泊。なんと、カーテンの開閉等はipadで行い、部屋にテレビはありません。窓の外には、砂浜と海を見下ろす美しい景色が広がっています。
一休みして、早速2階の大浴場「松の湯」へ。棚に籐籠が置かれた脱衣場には、タオル大小やドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、オリジナルの檜系です。窓際に8人サイズの石造り木枠内湯があり、うっすら茶褐色がかった透明のナトリウムー塩化物強塩泉(源泉名:内海・山海温泉 1号井)が満ちています。泉温27.2℃を加温・加水して、42℃位で供給。PHは不明ですが、肌がややスベスベする浴感です。循環・消毒もありですが、塩素臭は気になりません。口に含むと、少ししょっぱい。常時、オーバーフローはしています。窓から海と砂浜を眺めつつ、まったり出来ました。
夕食前にもう1つ、予約した貸切風呂へ。フロントで鍵を受取り、5階から階段を上がって屋上の貸切露天風呂「天上の湯」へ。簡易脱衣場とシャワーがあります。3人サイズの石造り浴槽で、湯温は42℃位。こちらは、放流式でしょうか。夕暮れ時の海を一望でき、旅の疲れも癒されました。
夕食は、1階の食事処で会席料理に舌鼓。お品書き付で、先附は白子豆腐、前菜に牡蠣酒炒り・赤ナマコ柚子おろし・サーモン砧巻、子持鮎有馬煮・烏賊の塩辛・蓮根煎餅と並びます。ナマコ柚子、胡麻が良い!利き酒セットがすすみます。向附は鮮魚造りで、鮃・鮪・鰤・芝海老で、煮物椀は海老真丈。薄葛餡が上品です。焼物にバルサミコ酢ジュレ添え真鴨のロース焼が出て、揚物は河豚竜田揚。ここで、利き酒セットを追加しちゃいました。蓋物は南禅寺茶碗蒸しで、生姜が利いてます。留椀は蕪とフカヒレのスープ仕立て、御食事に帆立と栗の釜飯ときて、口詰は無花果の赤ワインコンポートと柚子シャーベットでした。量は少なめですが、地産に拘らず季節の美味いものを揃えてくるあたりは、さすが料理旅館というところでしょうか。食後にも、足湯付きロビーでは有料ながらセルフの酒バーもあって、酔いが尽きません。
就寝前に、今度は3階の貸切風呂「華の湯」へ。広い脱衣場で、ドライヤーもあり。洗い場には、1人分のシャワー付カラン。5人サイズの石造り浴槽があり、湯温は42℃位。壁の一面が無くて、そこから石庭を望む半露天となっています。月明かりに照らされ、風情ある湯浴みを楽しめました。
翌朝の朝食は、部屋で彩鮮やかな和食膳。鮃の昆布〆、ミル貝の和え物、鯵の南蛮漬け等、海の幸が並びます。白米の他、雑穀米も用意されヘルシー。朝日に煌めく海を眺めつつ、格別な朝食を頂けました。
食後は、男女入替えになった1階の大浴場「月の湯」へ。棚に籐籠が置かれた脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、6人分のシャワー付カランがある洗い場。10人サイズの桶風呂があり、湯温は41℃位。壁には色違いの富嶽三十六景が飾られ、モダンな雰囲気の中で湯浴みを満喫しました。
海を眺め、温泉で疲れを癒し、美味い料理(酒も?)と、ゆったりした時を過ごす。たまには贅沢して、こんな非日常の体験をしてみるのも、いいかも知れません。
主な成分: リチウムイオン0.2mg、ナトリウムイオン9477mg、アンモニウムイオン29.9mg、マグネシウムイオン806.7mg、カルシウムイオン1032mg、ストロンチウムイオン5.0mg、バリウムイオン0.1mg、アルミニウムイオン0.1mg、マンガンイオン0.8mg、鉄(II)イオン3.1mg、鉄(III)イオン2.4mg、フッ化物イオン0.2mg、塩素イオン17320mg、臭化物イオン56.4mg、ヨウ化物イオン0.5mg、硫酸イオン1933mg、炭酸水素イオン151.9mg、メタケイ酸70.5mg、メタホウ酸18.0mg、遊離二酸化炭素37.8mg、成分総計31186.9mg
※平成25年の比較的新しい分析書でした -
南知多町の山海海水浴場の少し手前、潮風香る海沿いに佇む大型旅館。平成8年に開業し、豪華な数奇屋造りの設えから一度は泊まってみたいと思っていたところ、近年に民事再生法を申請。一時は心配しましたが、現在も宿名をそのままにしっかり営業しています。平日の午後、日帰り入浴して来ました。
玄関を入ると、まずお香の香りに癒されます。入浴料2000円は、畳敷きのロビー右側の帳場で。格天井に描かれた桜、海を切り取ったかのような窓枠など、高級感が出まくりです。奥に進んで下駄を履き、右手に回り込むように石畳の廊下を歩いたら、エレベーターに乗って7階へ。左側の階段を上がると、露天風呂「天上の湯」があります。
棚に木箱が置かれた脱衣場には、タオル大小を完備。ドライヤーはありません。左側に、5人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、季の滴です。屋根付全面ガラス張りの4人サイズの石造り浴槽(もしかして内湯の位置づけ?)には、ちょっぴり黄褐色がかった透明のナトリウムー塩化物強塩泉(源泉名:内海・山海温泉 1号井)が満ちています。泉温44.6℃を、加水・加温して41℃位で供給。PHは不明で、やや肌がスベスベする浴感です。循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。湯口の湯を口に含むも、無味無臭。強塩泉なのに、加水と循環の影響でしょうか。
次に、奥の一段高くなった所にある、10人サイズの石造り浴槽へ。湯温は41℃位。こちらは、なんと混浴です。女湯の方から、自由に行き来が可能。最上階の露天風呂で、この造りは珍しい。もう1つの驚きは、風呂酒が用意されていること。先客は、お盆を浮かべて楽しんでました(車でなければ…あぁ羨ましい)。でも、何と言っても特筆すべきは、目の前に広がる大海原の絶景!! 三河湾や対岸も一望です。この日は海風が強かったのですが、行き交う船を眺めつつまったり。先客が上がられた後、貸切状態でのんびり湯浴み出来ました。
脱衣場に分析書の掲示がなかったので、帰りがけに女将に尋ねるとコピーをくれました(平成15年の物で、ちょっと古いのですが)。
主な成分: リチウムイオン0.5g、ナトリウムイオン9000mg、アンモニウムイオン21.0mg、マグネシウムイオン116.0mg、カルシウムイオン368.0mg、ストロンチウムイオン3.6mg、バリウムイオン0.7mg、マンガンイオン0.7mg、第一鉄イオン2.2mg、フッ素イオン1.0mg、塩素イオン14900.0mg、臭素イオン51.1mg、ヨウ素イオン12.2mg、硫酸イオン4.1mg、炭酸水素イオン166.0mg、炭酸イオン0.4mg、メタケイ酸87.7mg、メタホウ酸126.0mg、遊離二酸化炭素8.2mg、成分総計25.03mg